Libero 5Gのレビュー概要
2万円以下で買える実用性スマホ
Lebero 5Gは2021年上期に登場した中でも間違いなくダークホース的存在で格安ながら日常ユースにおいてはほぼ非のうちどころがない一台になっています。
メーカーや機能にこだわりがある場合は別として、基本的に電話とLINEができてカメラが使えればいいと考えている人にはベストマッチ。非常にコストパフォーマンスに優れたスマートフォンとなっています。
ソフトウェアやユーザーインターフェイス部分も使いやすいので初心者にもすすめることができるモデルです。
簡易スペック表
発売日 | 2021年4月8日 |
SoC | Snapdragon690 5G |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
画面サイズ | 6.5インチ |
重量 | 201g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ波) | 非対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Libero 5Gの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本機はワイモバイルの公式サイトで購入し、検証テストを行っています。
Libero 5Gの特徴
ここではLibero 5Gの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
2万円以下で買える実用モデル
Libero 5Gはワイモバイル初の5Gモデルという触れ込みで宣伝されていますが、実のところ本当の魅力は価格にあります。Snapdragon690 5Gを搭載しつつ、RAM4GBと日常使いでストレスなく使えるスペックを持っていながら、キャリアで2万円以下で買えるという強烈なインパクトを持つモデルです。
大きなディスプレイ
Libero 5Gのディスプレイサイズは6.5インチとなっており、国内で発売されているスマートフォンの中では最大クラスです。画面を大きくみたい人、漫画などのコンテンツを楽しみたい人などに向くスタイルのスマホになっています。
低価格帯で5Gのインパクト
ワイモバイルの低価格帯モデルはこれまで下りの通信速度に制限があるものが多く、ハイエンドモデルに比べるダウンロード速度が遅くなっていました。ところが、5Gになったことでダウンロード速度の上限が1Gbpsを超えるように。これはワイモバイルの低価格帯モデルとしては驚くべき進化となっています。
前モデルとの違い
Libero 5Gには前モデルがないため比較ができません。
Libero 5Gの価格とコストパフォーマンス
2021年5月1日時点で2万円以下となっており、非常にコストパフォーマンスに優れています。かといって動作やカメラに大きな不満がないため、日常ユーザーということであれば迷わずに買って良いレベルのスマートフォンと言えるでしょう。
Libero 5Gのスペック
今回レビューしたLibero 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年4月8日 | |
製品名 | Libero 5G | |
型式 | ー | |
サイズ | 166×77×9.2mm | |
本体重量 | 201.7g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
解像度 | 2340×1080 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 記載なし | |
バッテリー | 容量 | 3900mAh |
ワイヤレス充電 | 無し | |
リバースチャージ | 無し | |
急速充電 | 無し | |
SoC(CPU) | Snapdragon690G 5G | |
GPU | 内蔵 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
メモリ(ROM) | 64GB | |
コネクタ | USB-C | |
外部メモリ | 形式 | microSDXC |
最大容量 | 512GB |
通信速度 | 上り数字 | 1.8Gbps |
下り最大 | 110Mbps | |
Wi-Fi6 | ー | |
bluetooth | バージョン | 5 |
最大接続台数 | 記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 対応 |
ディスプレイ内指紋認証 | ー | |
顔認証 | 対応 | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 対応 | |
緊急避難速報 | 有り | |
防水 | IPX7 | |
ワンセグ/フルセグ | IP5X | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android 11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 無し | |
5G通信 | 有り |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
対応バンドについて
キャリアモデルのため非掲載です。
スペックの解説
Libero 5Gは格安モデルながら、スペック表を見るとほぼ非の打ち所がないことがわかります。特にこれまでは最大ダウンロードスピードが懸念点でしたが、5Gモデルになったことで解消されてたり、ディスプレイの解像度は2340×1080とハイエンド系とほぼ変わらない実力値を持ちます。
気になる点としては昨今の最高クラスと比較して、防水性能がIP7と比べると劣ること、バッテリー容量が6.5インチの割に3900mAhと小さいことが挙げられてますが、どちらも総じて一般用途としては十分な性能を持っています。
Libero 5Gのベンチマーク
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Libero 5Gの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 432 | 305 | 7 |
ポイント② | 322 | 249 | 8 |
ポイント③ | 433 | 311 | 7 |
ポイント④ | 415 | 62 | 6 |
ポイント⑤ | 344 | 118 | 16 |
ポイント⑥ | 148 | 144 | 7 |
通信スピードテストの評価
長距離になると通信速度が1/3程度まで落ちてしまいますが、実用性としては十分です。特に長距離でもPING(反応速度の数値)が落ちていないため、レスポンスよく使うことができほとんどの利用用途で問題ないと言えるでしょう。
Libero 5Gのカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 1600万画素 | ー | ー | ー |
超広角カメラ | 800万画素 | ー | ー | ー |
深度カメラ | 200万画素 | ー | ー | ー |
メインカメラ評価
格安スマホのカメラとしては可もなく不可もなくといったレベルです。望遠ではなく、超広角に撮影できるワイドカメラを搭載している点は評価できます。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 800万画素 | ー | ー | ー |
アウトカメラ評価
フロントカメラは格安スマホの中でも画素数は低めとなっています。
Libero 5Gで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。意外とズーム性能は高く、10倍でもしっかりと表現されています。若干暗めに映るので露光を上げるか、後から補正する必要がありそうです。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。他のスマートフォンと比べても露光の変化が非常に大きい印象です。
接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載しているわけではないため、標準的なレベルです。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケ感は弱めです。
ポートレートモードで撮影を行いました。何度か試しましたがうまく撮影できませんでした。
キャンドルライトを利用して夜景モードの撮影を行いました。2万円以下で買えるスマートフォンとしては意外としっかりと映っています。1個では厳しいですが、8個以上では輪郭もしっかりと捉えています。また色が比較的正確にとらえられている点も高評価です。
Libero 5Gの外観
背面です。プラスチック筐体ですが、光の反射でプリズム調になります。
背面には静電式指紋認証とカメラを備えます。
表から見た様子です。低価格帯スマホとしてはベゼルは狭め、上部ベゼルに対して下側が大きくなっています。またフロントカメラはピンホール型となっています。
本体上側にはSIMスロットがあります。
本体下側はUSB-C、およびスピーカーがあります。スピーカーはモノラルとなっています。
本体左側には何もありません。
本体右側は音量ボタン、電源ボタンの組合せになっています。
Libero 5Gのメリット・魅力
大きいが重さを感じにくい
Libero 5Gは本体重量が200gを超えているため、スマートフォンとしては超重量級に入りますが、ディスプレイ自体が大きくタブレット級のサイズがあるため重さを感じにくい印象を受けました。また低価格帯スマートフォンということもあり、ケースなしである程度ラフに使えるところも魅力と言えます。
ピンホールカメラで占有率が低い
海外製スマートフォンの多くは水滴型ノッチもしくは、ピンホールカメラを搭載しており価格帯が高いモデルがピンホールになっているケースが多いですが、なんとLibero 5Gはピンホールタイプになっています。大きいディスプレイも相まって、画面への没入感が高まっています。
スマホとしての性能は十分
低価格帯スマートフォンなので性能を気にする人も多いかもしれませんが、Snapdragon 690 5Gを搭載していることや、通信規格が5Gに対応していることで激しくゲームをする人以外はこのスマホで十分と言えるほどの性能となっています。
左右のベゼル幅が狭め
格安スマホのほとんどは低価格帯になればなるほどベゼル幅が大きくなり、安っぽさが増す傾向がありますがLibero 5Gはそういったことはありません。
背面のクオリティが値段の割に高い
2万円以下で購入できるスマートフォンとは思えないほど、背面の質感が高くなっています。プラスチック感が溢れるモデルも多いですが、塗装がしっかりしており角度によってはプリズムが見えるほどに塗装がしっかりしています。
静電型の指紋認証である
昨今の流れからいえばコストダウンと取られるかもしれませんが、実用性・高速性という意味では静電式の背面指紋認証は魅力的。ストレスなくロック解除できて使い心地が良いです。
Libero 5Gのデメリット・欠点
カメラ性能はイマイチ
低価格スマートフォンとしてはしょうがないですが、カメラ性能は中の下レベルです。普通に撮る分にはあまり気になりませんが、背景ボケなどは輪郭の切り取りが甘く使い勝手が良くありません。
モノラルスピーカーで大画面を活かせない
大画面のため動画を楽しんだりする人も多いと思いますが、スピーカーがモノラルのため物足りなさがあるところがマイナスです(音質が極端に悪いわけではありません)。
みんなの口コミ
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LINEの通知が来ません(泣)。同じ書き込みを見かけますので、よく調べてから検討されることをオススメします。
2万円以下とは思えないほど優れた格安スマートフォンです。初心者でこだわりがないならこれで十分。安いのでラフに使える点も嬉しいところです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 両手で使うこと前提になりそう
- 使ってみてストレスはない
Libero 5Gがおすすめな人
安くて実用的なスマホが欲しい人
Libero 5Gはとりあえず電話とLINE、そしてYouTubeやネットを軽く見たいという人にとってぴったりのスマートフォンです。実用性が高いことはもちろん、安いのでいざ買い替えたくなっても財布へのダメージが少ない点も魅力と言えるでしょう。
スマホで漫画を読む人
6.5インチの大きなディスプレイを持つためスマホで漫画を読む人にとってはベストとも言えるでしょう。漫画を読むレベルなら十分なレスポンスを持っていますし、5G対応である点も考えると外出中でもダウンロード含めて使いやすい端末と言えるでしょう。
Libero 5Gがおすすめではないタイプ
カメラ性能を求める人
実用性は高いもののカメラ性能は中の下です。そこそこ綺麗には撮れますが、Galaxyのようなヴィヴィットな処理やPixelのようなポートレートを考えれば魅力は弱くなります。また、被写体によって露光補正の振れ幅が多きく、カメラ性能を求める人にはおすすめできません。
Libero 5Gの実機レビューまとめ
Libero 5Gを安く買う方法
Libero 5Gに限らず、Y!mobileのスマートフォンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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