ProBook 450 G8のレビュー概要
15インチのスタンダードビジネスPC
Probook 450 G8は15.6インチのシンプルな筐体デザインを持つノートパソコン。有線イーサネットコネクタ、フルサイズHDMIなど豊富なインターフェイスを持っています。
それでいて価格は6万円台から購入可能で非常にリーズナブル。シンプルなパソコンが欲しい人だけでなく、法人で従業員用のノートパソコンをまとめ買いしたい人にも向いています。
このモデルはCore i3とCore i5で性能が大きく変わる点が注意ポイント。詳しくは特徴及び、メリット・デメリットで詳しく書いているので必ずご覧ください。
簡易スペック表
発売日 | 2021年2月19日 |
CPU | Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
RAM | 4~32GB |
ストレージ | 128GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | 内臓グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1695g |
Cinebench R20 | 1645pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Probook 450 G8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合は「おすすめのタイプ」の項目で当てはまるかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Probook 450 G8の特徴
ここではProbook 450 G8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
前モデルからフットプリントを減らしてコンパクトに
Probook 450 G8では前モデルのG7から大幅にコンパクト化され、全体的に小さいデザインに変更されています。15インチノートパソコンはディスプレイの都合上どうしても大きくなりますが、G8ではベゼル幅を減らすことで対応しています。それでいてテンキーが搭載されているので魅力的なPCと言えるでしょう。
豊富なポート類
ビジネス向けのノートパソコンだけあって、豊富なポート類を備えています。特に有線イーサネットコネクタを揃えているのはセキュリティを重視して有線をベースにしている事務所には役に立つでしょう。より詳細のポートについては外観の項目で詳しく掲載しています。
プログマラブルキーを配置
ノートパソコンではかなり珍しくプログマラブルキーボードを採用しています。ワンキーのみですが、これにより指定した動作を行うことができます。例えばビジネスパーソンでメールをすぐに送りたいときに新規メールを開く動作を割り当てておくことも可能となります。
Probook 450 G8の価格とコストパフォーマンス
Probook 450 G8は6万円台から購入なノートパソコンで、intelプロセッサが第11世代に入ったことでより最廉価モデルでも快適に使えるノートパソコンになっています。ただし、安いだけあってディスプレイの解像度がHDになっている点、及びRAM4GBにだけ注意してください。理想的なモデルについては、「カスタマイズ」の項目にて解説します。
Probook 450 G8のスペック
今回レビューしたProbook 450 G8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年2月19日 | |
製品名 | Probook 450 G8 | |
型式 | ー | |
サイズ | 359.4×233.9×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1695g |
電源アダプタ | 230g | |
CPU | Core i5-1135G7 | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB(デュアル) | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | -インチ |
解像度 | 1366×768インチ | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | - | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 3セル |
公称値 | 10時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Probook 450 G8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1645pts、シングルコア444ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は3990pts、シングルコア1366ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystal DiskMarkの結果Readは2300MB/s程度となりました。昨今のノートパソコンとしてはトップクラスではないものの、スタンダードより高めで動作のストレスも全く感じません。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未計測 |
高品質 | 未測定 | 未計測 |
標準品質 | 6506 | とても快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未計測 |
高品質 | 未測定 | 未計測 |
軽量品質 | 2641 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
ProDesk 450 G8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
Probook 450 G8の色域は以下の通りのデータとなりました。ディスプレイのカバー率は低くなっているため、クリエイター向きではありません。以下のデータはそれぞれ拡大することが可能です。
トーンカーブの測定値は以下の通りです。
Probook 450 G8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 571.85 | 310.12 | 8 |
ポイント② | 324.48 | 235.82 | 11 |
ポイント③ | 430.29 | 323.7 | 12 |
ポイント④ | 293.78 | 269.67 | 8 |
ポイント⑤ | 259.52 | 276.78 | 11 |
ポイント⑥ | 75.01 | 75.11 | 9 |
通信スピードテストの評価
ルーター前でテストしたところ、500Mbpsを超えており全く不満のない数値でした。ただし長距離では落ちる傾向があった点のみ注意が必要です。
ProBook 450 G8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45W以上ではHPの充電器が推奨されるものの充電は問題なくできました。30W以下では低速充電表示が出ることもなく、充電できなくなっています。またLGディスプレイを用いた場合、充電不可で画面拡張のみ対応しています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ◯ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ◯ | RP-PC133 |
100W | ◯ | AUKEY PA-B7 |
LG 29UM69G-B | △ | LG 29UM69G-B |
ProBook 450 G8の外観
天板はシルバーでHPのロゴが入っています。HPのロゴはメッキプレートが貼り付けられたタイプです。
背面はシルバープラスチックになっています。
開いた様子です。ベゼルが狭くなっており、安っぽさはありません。非光沢ディスプレイとなっています。フロントカメラはディスプレイ上に配置されており、物理シャッターが付属しています。
最大開き角は180度となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボードはテンキー付属タイプです。クセがなく打ちやすくなっています。このパソコンはファンクションにプログマラブルキーが割り当てられる特徴があります。
ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、18.32mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。
本体右側には電源ポート、ディスプレイポートを兼ねたUSB-C、USB-A×2、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャック、microSDスロットを備えています。
本体左側にはケンジントンロック、有線イーサネットコネクタ、USB-Aコネクタがあります。
背面部にはProBookの印字が施されています。
スピーカーは本体上部にあります。低音はあまり音が出ませんが、それ以外は普通です。
本体の重量を測定したところ、1695gとなりました。15.6インチのパソコンとしては軽めになっています。
充電器込みの重量を測定したところ、1925gとなりました。充電器単体では230gとなります。
ProBook 450 G8のメリット・魅力
15インチながらスリム
ProBook 450 G8は15インチモデルでありながら、スリムでコンパクトなモデルです。エッジが落とされているため、15インチの中でも特にコンパクトに見える特徴があります。
Core i5モデルで十分な性能
ベンチマークの測定の結果から、Core i5モデルで十分な数値が得られています。事務処理なら十分ですし、第11世代intel Coreプロセッサを搭載したことでグラフィック性能が上がっているところもポイントです。
テンキー搭載のビジネスモデルとしてはコスパが良い
15インチのビジネスモデルとして、最低価格が6万円台から始まるため非常にコストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。個人で買うのはもちろんのこと、パソコンを法人としてまとめて導入する際にも向いています。15インチサイズなので、作業性が高く追加モニターをほとんどの人が必要としないこともメリットと言えるでしょう。
豊富なコネクタでビジネスに対応しやすい
ProBook 450 G8ではUSB-CからHDMI、そしてフルサイズのイーサネットコネクタまで用意しています。特にビジネスシーンにおいてはセキュリティの観点やプリンタなどの接続性から有線LANで繋いでいる事務所も多いと思うので、様々なシーンに対応できるパソコンとなっています。
ProBook 450 G8のデメリット・欠点
HDモデルはディスプレイが気になる
ProBook 450 G8は総合力に優れているのであまり気になる点はありませんが、唯一HDディスプレイなことが気になります。画面サイズが大きいために、画素数の少なさが見え方に影響しています。もし可能なら、FHDディスプレイを選びたいところですがCore i5モデルからになってしまう弱点があります。
みんなの口コミ
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廉価モデルではディスプレイがHDであることなど、安さならではのアラを探せばいくらでもあるが価格を考慮すれば全く気にならない一台。インターフェイスが多いことや、テンキーを搭載している点など低価格で追加費用負担がほぼ必要ないPCとも言えます。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- シンプルな筐体で仕事で使いやすそう
- テンキーがあって入力しやすい
ProBook 450 G8がおすすめな人
ビジネス向け用途
ProBook 450 G8はシンプルなデザイン、豊富なインターフェイス、テンキー搭載とビジネス用途としては弱点がなく、用途としてはバッチリハマる端末です。
セカンドモニターを使う人
弱点としてディスプレイがHDであることを挙げましたが、セカンドモニターを使うのであればその弱点がなくなります。
ProBook 450 G8がおすすめではないタイプ
長時間ディスプレイ作業する人(ただしHDディスプレイに限る)
ほとんど弱点のないモデルですが、HDディスプレイを使っている人だけは長時間の利用に気をつけてください。解像度が低いため、作業性が落ちるイメージです。FHDモニターを利用したり、もしくはセカンドモニターを使うと良いでしょう。
ProBook 450 G8のカスタマイズ・モデルの選び方
第11世代のintel Coreプロセッサの場合、Core i3でも十分なパフォーマンスが出るためネットサーフィン・事務作業をベースにするならあまり気にせずに使うことができます。ただし、Core i3モデルの場合はHDディスプレイしか選ぶことができません。長時間使うことを前提とするなら、Core i5モデルでFHDモデルを選択するか、Core i3モデルでセカンドディスプレイ出力して使うことをおすすめします。
ProBook 450 G8の実機レビューまとめ
ProBook 450 G8を安く買う方法
ProBook 450 G8を安く買いたい場合は、以下のクーポンを適用するようにして下さい。これだけでオンラインショップで安く手に入れることができます。
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またHPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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