※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
HP 245 G9のレビュー概要
低価格で実用的な14インチノート
HP 245 G9はRyzen5000シリーズプロセッサを搭載しつつ、10万円未満で購入可能な高コスパなノートパソコンです。
コンパクトな14インチでありながら、フルサイズ有線イーサネットコネクタを持つなど、個人向けだけでなく事業用としても使いやすそうな一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 事業用のパソコンが欲しい人
- コスパの良いPCが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年4月20日 |
CPU | Ryzen3 5425U Ryzen5 5625U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1435g |
Cinebench R20 | 3053pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
HP 245 G9の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
HP 245 G9の特徴
ここではHP 245 G9の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズプロセッサ搭載
HP 245 G9はRyzen5000シリーズプロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスを誇ります(後述のベンチマークテストの結果をご参照ください)。廉価グレードに当たるRyzen3モデルであっても、十分に使えることが特徴です。
10万円未満から入手可能
本モデルは豊富なラインナップがありますが、Ryzen5シリーズを含むほとんどが10万円未満で購入可能となっています。
豊富なインターフェイス
HP 245 G9はインターフェイスが特に豊富でセキュリティロックはもちろん、フルサイズの有線イーサネットコネクタまで備えます。そのため、事業用途として使いやすいと言えるでしょう。
Windows 11 Proも選択可能
本モデルは通常版に加えて、Windows 11 Proも選択可能となっています。
HP 245 G9の価格とコストパフォーマンス
Ryzen5000シリーズのパフォーマンスが特に高いことに加え、低価格なことが加わって、非常に高いコスパで、他メーカーを含めトップクラスと言っても過言ではないでしょう。
HP 245 G9のスペック
今回レビューしたHP 245 G9のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年4月20日 | |
製品名 | HP 245 G9 | |
型式 | - | |
サイズ | 225.9×324×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1435g |
電源アダプタ | 290g | |
CPU | Ryzen5 5625U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
HP 245 G9のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3053pts、シングルコア532ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5000シリーズ搭載ということもあり、3000ptsを超える高いパフォーマンスを誇ります。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7247pts、シングルコア1387ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。測定の結果、Readの値が2000MB/sを超えています。トップクラスには一歩及ぼないものの、十分なパフォーマンスとなっており、動作速度で不満を感じることはありません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1951 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
HP 245 G9のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 61.3% | 61.5% |
Adobe RGB | 45.6% | 45.6% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
HP 245 G9の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 568.86 | 587.08 | 18 |
ポイント② | 416.1 | 401.26 | 15 |
ポイント③ | 595.17 | 383.14 | 16 |
ポイント④ | 550.66 | 504.03 | 15 |
ポイント⑤ | 388.62 | 381.37 | 15 |
ポイント⑥ | 139.35 | 107.95 | 15 |
通信スピードテストの評価
測定の結果、どのエリアでも十分高いパフォーマンス結果が得られています。
HP 245 G9のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。USB-PD充電には非対応となっています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
HP 245 G9の外観
天板はプラスチック素材でシルバーとなっています。センターにはHPのロゴマークが配置されています。
背面はシンプルでセンターにパンチングホールがあります。
開いた様子です。ベゼルは広めとなっていますセンターのカメラには物理シャッターはありません。
最大開き角は130°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー右側に複数ボタンが配置されています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.52mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。打ち心地は普通です。ただし、エンターキー右横にボタンがあるため、押し間違いをしてしまう点が気になります。
タッチパッド幅を計測したところ、タッチパッド幅は113mmとなっています。mmとなりました。タッチパッドの性能は追従性がイマイチでメインで使うには厳しい印象を受けました。
本体右側には電源ポート、有線イーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、USB Type-Aポート×2、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体左側にはセキュリティロック、USB Type-Cポートがあります。
スピーカーはキーボード上に配置されています。低音性能はほとんどないものの、音はクリアで人の声が聞きやすい印象を受けました。またスピーカーの音量が他のパソコンよりも大きくできます。
本体の重量を測定したところ、1435gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1725gとなりました。充電器単体では290gとなります。
HP 245 G9のメリット・魅力
とにかく高いコストパフォーマンス
HP 245 G9の最大の特徴は何と言っても高いコストパフォーマンスにあります。Ryzen5000シリーズ搭載の高いパフォーマンスを持ちながら、6万円台から購入できることにただ驚くばかりです。
有線イーサネットコネクタ搭載
特に事業用として注目しておきたいポイントが有線イーサネットコネクタを搭載している点です。セキュリティの観点からWi-Fiそのものを設置していないような事業所であっても、追加のハブがなく利用することができることは大きなメリットと言えるでしょう。
特に14インチノートパソコンはこの機能が省かれることも多いため、利点としてより際立ちます。
Wi-Fi6対応
低価格ながら、本モデルは全グレードWi-Fi6に対応しています。ベンチマークの結果の通り、500Mbpsを超える高いパフォーマンスが得られています。
HP 245 G9のデメリット・欠点
14インチとしては重め
本体は約1.5kgと14インチとしては重めになっています。14インチは軽量性を重視したモデルが多いこともあり、デメリットとなります(ただし軽量モデルは総じて値段が大幅にアップします)。
色域が狭い
低コスパモデルということもあり、色域は狭めになっています。
エンターキー横のボタン
エンターキーの右側に配置されているボタン類は慣れないうちは押し間違う可能性が高いので注意して下さい。
みんなの口コミ
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値段からは考えられないほど、性能が高い一台。14インチなので、宅内での持ち運びが楽な点も嬉しいモデルです。USB PD充電に対応しているとさらに良かったです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- シンプルなデザイン
- 安さは見た目からは気にならない
HP 245 G9がおすすめな人
コスパを重視する人
本モデルはとにかく値段と性能重視する人向けです。ベンチマークの結果からもわかるように、非常にパフォーマンスが高いこと、それでいて値段が安くなっています。また、インターフェイスが豊富なことで、追加のハブ等購入が必要ない点も忘れてはいけません。
HP 245 G9がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
14インチノートパソコンなのでサイズ的な問題はありませんが、比較的重めの設計です。たまに持ち運びするなら問題ありませんが、普段から持ち運びが多いなら、10万円前後のモデルを選択する方が後々後悔しません。同じHPであれば、以下のPabilionが該当するので、一度ご覧ください。
HP 245 G9のカスタマイズ・モデルの選び方
Ryzen5000シリーズは十分なパフォーマンスがあるため、一般用途であればRyzen3で十分です。もし予算に余裕がある場合は上位モデルを検討しても良いでしょう。
HP 245 G9の実機レビューまとめ
HP 245 G9を安く買う方法
HP 245 G9に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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