ThinkPad C14 Chromebook Gen1のレビュー概要
ビジネス向けのChromeOS
ビジネス用途で使いやすいThinkPadのChromebookです。
第12世代のCore i5プロセッサが搭載されており、元々軽いChromeOSをより快適に使うことができるようになっています。
こんなタイプにマッチ
- ビジネスパーソン
- ThinkPadユーザーのサブ機
簡易スペック表
発売日 | 2022年6月21日 |
CPU | Core i5-1235U |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128~256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | オプションで対応モデルあり |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1520g |
Cinebench R20 | 自動挿入pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkPad C14 Chromebook Gen1の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1の特徴
ここではThinkPad C14 Chromebook Gen1の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ThinkPadのChromebook
本モデルはThinkPadのコンセプトを継承したChromebook。優れた打鍵感やビジネスライクな外観はそのままにChromeOSならではの軽快に使える感じが魅力的な一台になっています。
Core i5搭載
Chromebookは基本的にCeleronのような低めのグレードのプロセッサが搭載されることが多い中、Core i5を搭載しておりより軽快に使うことができるようになっています。
豊富なインターフェイス
左右にはmicroSDを含め、豊富なインターフェイスを備えており、状況に応じて使い分けることが可能。さらにUSB PDにも対応している点にも注目です。
LTEを搭載
ThinkPad C14 ChromebookではLTEを標準搭載(ヒンジ部にnanoSIMスロットを備えます)。外出先での操作の手助けとなります。
Wi-Fi 6Eに対応
Chromebookの中ではかなり珍しいWi-Fi6Eに対応。ルーターそのものが対応しているモデルが日本ではないものの、将来的に6Eが標準化された時に有利に働きます(日本ではWi-Fi6Eそのものが未対応です)。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1の価格とコストパフォーマンス
執筆日の2022年12月12日時点で公式サイトにて価格が公開されていないため、未評価としています。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のスペック
今回レビューしたThinkPad C14 Chromebook Gen1のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年6月21日 | |
製品名 | ThinkPad C14 Chromebook Gen1 | |
型式 | - | |
サイズ | 217×325.4×19.83mm | |
重量(実測) | 本体 | 1520g |
電源アダプタ | 255g | |
CPU | Core i5-1235U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 128GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 搭載しているがverの公式記載なし | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のベンチマーク
Ocatane
Octaneベンチマークを行った結果は以下の通りです。
Geekbench 5
Geekbench 5のベンチマークテストを行った結果は以下の通りです。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のモニター評価(色域・トーンカーブ)
Chromebookのためモニター評価は行なっておりません。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 673 | 586 | 12 |
ポイント② | 616 | 523 | 13 |
ポイント③ | 676 | 600 | 13 |
ポイント④ | 628 | 537 | 12 |
ポイント⑤ | 500 | 435 | 13 |
ポイント⑥ | 299 | 210 | 15 |
通信スピードテストの評価
通信速度は非常に高いレベルの結果が得られました。さらにまだ日本では非対応ですがWi-Fi6Eを搭載しているので、今後新しい機種が出てもより対応しやすくなっています。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wのみ低速充電表示が出ましたが、それ以外では問題なく充電が可能でした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
ThinkPad C14 Chromebook Gen1の外観
天板はThinkPadロゴとLenovoのロゴが配置されています。カラーはネイビーとなっています。
背面も天板と同じ色が採用されています。
開いた様子です。ベゼルが広めなので少し古さを感じるかもしれません。上部のカメラとシャッターが付いています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボードは日本語配列になっており使いやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.93mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。タッチパッドだけでなく、トラックポイントも使用可能です。
本体右側にはケンジントンロック、USB Type-A、microSDスロットを搭載しています。
本体左側はUSB Type-Cが二つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、ヘッドフォンジャックが搭載されています。
本体の重量を測定したところ、1520gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1775gとなりました。充電器単体では255gとなります。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のメリット・魅力
ビジネス感のあるChromebook
Chromebookの多くは安さを売りにしているものが多く、外観がチープなモデルも存在します。そんな中、本モデルはThinkPadの名前を冠しているだけあって、ビジネスシーンでも使える高い質感を備えています。
Trackpointも健在
ThinkPadといえばトラックポイントというくらいの印象がありますが、本モデルでももちろん搭載されています。これまでトラックポイントを使っていたユーザーはすんなりと使い慣れることができるでしょう。
キーボードの打ち心地が秀逸
ThinkPadの魅力は打鍵感ですが、本モデルでもそのコンセプトは継承されており、非常に入力しやすいです。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のデメリット・欠点
本体質量が重い
本モデルの最も残念なポイントは本体質量です。14インチモデルの中ではかなり重く、持ち出しの観点で使い勝手があまり良くありません。
黒ではない
デメリットというよりも好みの問題ではありますが、ThinkPadユーザーから見て青色のデザインは違和感があります。個人的に黒にして欲しかったという印象があります。
持続時間が短め
本モデルだけでなく、Chromebookほとんどのモデルに言えることですがバッテリー持続時間が短めになっています。USB PDに対応はしているものの、外出先で充電環境が用意しづらい人は気をつけておきましょう。
みんなの口コミ
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使いやすそうですよね
Chromebookの中では特に優れた打鍵感を持つモデルです。本体パフォーマンスもしっかりとあることやLTEに対応していることなど、ビジネスシーンで強く味方してくれる一台でしょう。質量が大きい点のみが残念なポイントです。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1がおすすめな人
セキュリティを気にする人
ChromeOSは基本的にパソコン内にデータを保存せず、クラウドベースで管理するノートパソコンのためセキュリティ面で非常に有利です。ビジネスユースで使う人に特におすすめです。
打ち心地を重視する人
ThinkPadだけあり、打ち心地は随一です。タイピング重視でどんどん文書作成やメール作業を行いたい人にはピッタリと言えるでしょう。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
デメリットでも書いた通り、本体質量が重めのため持ち運びが多い人にはおすすめできません。14インチであれば軽量のモデルもたくさんあるのでそちらをチェックすることをおすすめします。
出先で充電が難しい人
こちらもデメリットで書いた通り、バッテリー持続時間が短めのため出先で充電環境を作りづらい人にはお勧めできません。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1のカスタマイズ・モデルの選び方
本製品はストレージ違いがあるのみなので、自分の使う用量に合わせたものを選択するようにして下さい。
ThinkPad C14 Chromebook Gen1の実機レビューまとめ
ThinkPad C14 Chromebook Gen1を安く買う方法
ThinkPad C14 Chromebook Gen1に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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