Chromebook S330のレビュー概要
低価格で購入できるChromeBook
Chromebook S330はChromeOSを搭載した14インチパソコンです。
Windowsではないため、アプリの充実度は劣りますが、高速起動、サクサクの処理速度は低スペックでは考えられないほど。
ネットサーフィンやGoogleクラウドドキュメントなどに用途を絞って使えば、コストパフォーマンスの高さを発揮する機種です。
簡易スペック表
CPU | MediaTeck MT8173C |
RAM | 4GB |
ROM | 32GB/64GB (eMMC) |
画面 | 14.0インチ |
GPU | 内臓グラフィックス |
※詳細スペックはこちら
Chromebook S330実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本機はLenovoさんよりお借りした上で実機レビューを行っています。
Chromebook S330の特徴
chrome OSをベースにした一台
Chromebook S330は名前の通り、ChromeをOSとして採用したモデルです。Chrome OSはなじみがないかもしれませんが、アメリカでは教育機関をはじめよく使われるPC。
低スペックでも、機能を絞ることで高速起動、サクサクとした処理を両立できるOSです。
スペックは高くないが安さと速さを両立
Chrome OSはもともと低スペックでも十分使えることを売りにしていますが、このChromebook S330も同じ。
この機種はMediaTeck MT8173Cを搭載しており、Android系CPUとしては性能は低い部類に入ります。またメモリは4GBで低め。
それでも十分サクサク動くのは、ChromeOSだからこその魅力です。
Androidアプリが大画面で利用可能
ChromebookはAndroidアプリが利用可能です。S330では、14インチの大画面を生かして様々なアプリを楽しむことができます。
Chromebook S330の外観で漫画アプリを載せた画像を掲載しています。
Chromebook S330のスペック
今回レビューしたChromebook S330のスペックは以下の通りです。
マシンスペック
発売日 | 2019年6月25日 |
サイズ | 326mm×232mm×20.8mm |
CPU | MediaTek MT8173C |
GPU | 内臓グラフィックス |
メモリ | 4GB |
ディスプレイサイズ | 14.0インチ |
ディスプレイ | 1366×768 |
記録方式 | 32GB(eMMC) |
生体認証 | なし |
フロントカメラ | 720万画素 |
リヤカメラ | なし |
SIMカードサイズ | 対応無し |
LTEモジュール | 非対応 |
重量 | 1.5kg |
光学ドライブ | なし |
※レビュー製品以外の仕様書はこちら
スペックの解説
スペックは低く、MediaTeck MT8173CとRAM 4GBとなっています。スペック的にはローエンドクラスのスマートフォンと同レベルです。
ディスプレイサイズは14.0インチで、解像度が低めの1366×768。ただし、実際のところ解像度によるマイナスは感じません。
最も気になるのは重さ。1.5kgもあります。同じ14インチでは値段の差こそあるものの、ThinkPad X1 Carbon(1.09kg)があるため、差を感じてしまいます。
Chromebook S330の外観
こちらが天板です。表面はザラザラとしたシボ加工のようになっています。指紋が付きにくそうです。
裏側はこちら。排熱が全くありません。こういったところに低スペックでも十分余力があるのかな、と感じます。
開いた様子がこちら。普通のパソコンです。各ランチャーがGoogleのもので揃えられています。もちろんアプリを足したり消したりすることも可能です。
Lenovoパソコンらしく180°完全に開きます。
キーボードは英字配列です。バックスペースの上に電源キーがあること、エンターキーが縦方向に長さがないことのせいで非常に打ちづらいです。
タッチパッドはマルチタッチ対応です。Windowsと同じ感覚で使えます。
上ベゼルです。3万円台で買えるPCとしてはベゼルはかなり狭く感じました。
下部はそれなりのベゼル幅があります。
フロントカメラカメラを搭載。物理シャッターはありません。
端子左側です。USB-C、HDMI、USB-A、フルサイズSDカードが入ります。
逆側はイヤホンジャック、セキュリティーロック用の穴があります。
Chromebook S330の通信環境のテスト
UQモバイルを接続してChromebook S330の測定を行いました。結果50Mbpsとなりました。
Chromebook S330のメリット・魅力
低スペックでも高速起動
Chromebook S330は低速ですが、起動は非常に速いです。過去、ASUSのChromebook Flipを持っていたことがありますが、これも高速起動。
ChromebookはPCの性能に依存せず、高速起動を実現できるので、結果的にコスパが良くなるメリットがあります。
ブラウジングが主なら最高に良い
Chromebookはアプリの市場が小さいゆえに用途が限られてしまいますが、逆に使用用途がはっきりしているなら、大きな強みを発揮します。
特にブラウジング(ネットサーフィン、YouTube)が中心なら、値段に対してこれほど頼りになる端末はWindowsではないでしょう。
ベースがChromeなので、普段と全く同じように使えます。
Googleのクラウドドキュメントの相性が良い
Googleはクラウド型ドキュメントして、Googleドキュメントやスプレッドシートを用意しています。
MicroSoft製品にこだわらないのであれば、全て無料でしかも複数端末で完全同期できるクラウドドキュメントは非常に使い勝手の良いものになります。
アプリが利用可能
ChromeOSはAndroidアプリが使えるため、Windowsにはない用途が広がります。例えば、WindowsやMacでは読めない漫画アプリの利用が可能。
例えば、YouTubeを見ながら、マンガアプリを見るなんてこともできます。
全てのアプリが使えるわけではありませんが、Googleストア内にしか求めるアプリがないなら、逆にChromeOSに優位性が出てきます。
Chromebook S330のデメリット・欠点
大きくて重い
Chromebook S330は1.5kgもあります。本来Chromebookは低スペックでも、OSの機能を引き出すことができます。
そのため薄く、軽い、性能を引き出すために難しいモデルでも性能を発揮しやすいメリットがあります。
S330は逆に1.5kgと重くなっているため、モバイル性に難があります。
キーボードの配列が使いにくい
Chromebook S330の最大の欠点はキーボード配列です。英字キーボードになっていますが、Enter周りの使い勝手が悪くなっています。
使ってみて「Enterが横長なこと」と「バックスペースの上が電源キー」となっていることに問題を感じました。
また、日本語入力する場合は「Ctrl+スペース」で普段と勝手が違うのも気になります。慣れの部分のため、デメリットとは違うかもしれませんが念のため挙げました。
キーボードが歪んでいる
レビュー機のみの問題かもしれませんが、キーボードが歪んでいる気がします。打鍵に違和感がありました。
目視でも真ん中がせりあがったようになっていて気になりました(BackSpaceのbあたりが盛り上がっている)。
自動回転がないためアプリは縮小利用のみ
Chromebookはタブレットモードで使えるものもありますが、Chromebook S330は加速度センサーによる自動回転制御はありません。
そのため、アプリは縮小モードでしかそのままの画面で使うことができません。
スピーカーがこもった音がする
低価格品なのでしょうがないかもしれませんが、スピーカーがこもった音がする点が気になりました。
みんなの口コミ
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激安価格のLenovoのChromebookで、ライトな使い方なら十分使えます。
ただネットサーフィンでハードに使ったり、重いアプリ(3Dゲーム)を立ち上げると速度が急に遅くなる可能性あり。
値段に合わせた使う方が必要です。
Chromebook S330がおすすめな人
ネットサーフィンが中心
Chromebookはネットサーフィンが中心の人には最高にちょうど良い機種です。値段帯も安いので、追加のサブとしても利用できるでしょう。
安くても速さを重視したい人
WindowsやMacの場合は安さと速さの両立はまず不可能です。しかし、Chromebook S330なら4万円以下で速さを手に入れることが可能です。
もちろん、爆速というわけではありませんがこれでも十分なスピードと感じます。
Chromebook S330がおすすめではないタイプ
使いたいアプリがストアにない人
ChromeOSの欠点ですが、アプリはWindowsのようにデスクトップで使うことを前提としたものはまだまだ少ないです。
使いたいアプリがストアにあるかどうかは購入の大事な判断基準です。
ハイスペックで使いたい人(重い処理を求める人)
Chromebook S330は性能的のローエンドスマホと同程度。そのため、重いアプリを動かすには力が足りません。
もしハイスペックで使いたいなら、HP Chromebook x360 14のエグゼクティブモデルを使うと良いでしょう。Core i5搭載のモデルです。
Chromebook S330のキャンペーン・最安値で買うために
ChromeBook S330をはじめ、Lenovoの製品は実は「どこから公式サイトに入るか」によって、製品の価格が変わります。最も安く買う方法については、以下のページで解説しているので、参考にしてください。
参考 Lenovo(レノボ)公式のネット限定Eクーポンとキャンペーンで最大限安く買う方法・コツ