ASUS JAPANの「阿部直人」さんにROG PhoneⅡについて独占インタビューしました

2019年11月22日に発売されたROG PhoneⅡ。国内販売される全てのスマートフォンの中で最高スペックを誇るモデルです(記事執筆時点)。

この記事では、ROG PhoneⅡの魅力についてASUS JAPANのモバイル製品担当である「阿部」さんに直接お話を伺ってきました。ROG Phoneシリーズはコンセプトから、ゲーミングのイメージが強いスマホですが、実はそれ以外にも魅力がたくさんありました。

楠リカ
スペックでは見えない部分の魅力やROG PhoneⅡの開発コンセプトについて、独占取材で聞いてきたよ。

本取材について

今回はASUSの阿部さんをメインに、アンバサダープログラム推進課の藤原さんにも取材にご協力いただき、コメントを頂いています。

ASUSの阿部さんってどんな人?

楠リカ
まずインタビュイーさんについて教えていただけますでしょうか?
阿部さん
阿部直人と申します。よろしくお願いいたします。仕事内容は自社のモバイル製品を日本向けにローカライズ、製品の検証全般などを行っています。

阿部直人さんの経歴

2010年4月1日にASUS JAPANに入社(※もうちょっとで勤続10年です)。ASUS入社後、システムビジネス部に配属。入社直後は、世の中にネットブックブームを巻き起こしたASUSの「Eee Pad」や、「All-in-one PC」製品の一部を担当。2011年からは、自社のAndroid搭載製品を日本向けに出荷するために必要な様々なローカライズやマネジメント作業を、各シリーズすべて立ち上げ時から担当。現在はZenFone/ROG Phoneシリーズをメインで担当中。

※各製品の発表会時には、発表会のプレゼンターも担当。

主な担当製品

  • 2010 ~ 2011 : Eee PC、EeeKeyboard PC、All-in-one PC製品など
  • 2011 ~ 2017 : Nexus 7 2012、Nexus 7 2013、全てのAndroidタブレット製品 (Eee Padシリーズ、FonePadシリーズ、ZenPadシリーズなど)
  • 2014 ~ : 全てのZenFoneシリーズ
  • 2018 ~ : 全てのROG Phoneシリーズ

 

阿部さん
スマートフォンって、パソコンとかと違ってローカライズされていないのでそこを調整しています。日本語を英語に訳すとかいうわけではなくて、日本の仕様に合うように本社と会議したりしています。
阿部さん
また、製品発表会があった時にプレゼンターをやったりとかもしてもます。他に日本向けでは、例えば大手通信会社とのやり取りをやったりしています。
楠リカ
お仕事の幅がすごく広いですね。ちなみに、部署にはどれくらいいらっしゃるんですか?
阿部さん
部署には10人います。ただモバイルでここまでやってるのは私だけです。もう一人いますが、検証というかデータチェックをやっています。こういうことをやってるのは私だけですね。 Nexus 7の頃からASUSに勤めています。
楠リカ
Nexus7から阿部さんの息がかかってるんですか!すごい人にインタビューさせてもらってますね。
阿部さん
そんなことないですよ。もう少しで10年選手になるのでベテランです(笑)
楠リカ
そんなベテランに質問させていただけて、光栄です。ありがとうございます。

製品の魅力を熱く語る阿部さん

 

楠リカ
ちなみに阿部さんはゲームをするんですか?
阿部さん
ゲームはやるんですけど、スマホゲーはあまりやりません。コンシューマーゲームはやります。ギルティギアゼクスとか、スプラトゥーン2とか。来年出てくるギルティギアゼクスも楽しみにしてますが、残念ながらスマホゲーはしません。なんかROG Phone の話なのに怒られそうです(笑)
楠リカ
スマホゲーはされないってことですが、阿部さんが今使われてるスマートフォンは何なんですか?
阿部さん
ZenFone 5Qを使っています。赤が好きだからっていう理由ですね。

安部さんのZenFone 5Q

 

ROG PhoneⅡの魅力について

全体の魅力について

楠リカ
ではここから本題ということで・・・ まず、ROG PhoneⅡの魅力について教えて頂けますか?
阿部さん
ROG PhoneⅡはゲーミングスマホというカテゴリで、普通のスマートフォンとはちょっと違うものになります。ROG Phoneはその時における最新最強のスペックを濃縮させた端末です。ちなみにAntutuベンチマークって知ってますか?
楠リカ
知ってます。ベンチマークテストしたら、51万くらいでした。めっちゃ高いですよね?

ROG PhoneⅡのベンチマーク結果

 

阿部さん
そうなんですよ。9月ぐらいから世界でナンバーワンなんです。それぐらい製品のスペックにこだわった端末です。ゲームの速さにこだわる人って多いんですよね。本当コンマ何秒で生死を分けるようなゲームをやっている人達からはスマホだけでなく、パソコンでもスペックを要求されています。
阿部さん
ROG Phoneってもともとパソコンからスタートしたものなんですけれども、ゲームをやるようなユーザーでも満足できるスマホがコンセプトとなっています。そして ROG Phoneで高評価だったものを活かしつつ最新のスペックにブラッシュアップしています。

 

第一世代から第二世代での進化について

楠リカ
第1世代から第二世代に変わるにあたって変更されたコンセプトについて教えていただいてもよろしいでしょうか
阿部さん
変更っていう意味だと、コンセプトは変わってません。サイズが大きくなったり、スペックがブラッシュアップされたりしてますが、基本は変わってません。
阿部さん
どちらかと言うとソフトウェアの方がかなり改良されてます。ROGっていうパソコンのブランドでゲーミングブランドをやってるんですけれど、そこから頂いたユーザー様からのフィードバックを受け、第一世代で実装できなかったものをROG PhoneⅡで実装したというところが大きくなっています。
楠リカ
ROG Phoneの方ですでに狙い通りになってたからこそ、正統進化になったっていうことですよね。

 

背面のコンセプトについて

楠リカ
ROG Phoneの背面についてコンセプトを教えていただいてもよろしいでしょうか?
阿部さん
ちなみにこの背面のこれ(別筐体になった部分)って何かわかりますか?これって(タクティカル)ナイフをモチーフにしているんですよ。男心をくすぐるデザインになっています。

 

阿部さん
初代のROG Phoneには実はいくつかモデルがあったんですよ。車とかロボットとか。最終的にこの形になりました。そしてそれ(ナイフのコンセプト)をⅡに持っていたという形です。

 

楠リカ
これってモデルによってカメラとかって全然違う位置じゃないですか?デザインがかなり違うような。
阿部さん
うちの場合はデザインセンターっていうところがあって、いろんな情報からデザインしていて最終的に完成という流れを取ってます。それで今の形になった感じです。
阿部さん
外観でいえば、あとはやっぱり光るところですかね。

 

楠リカ
海外の分解サイトで見たんですけどこの光る所ってとてもすごくないですか?すごい薄いフィルムのようなもので光らせたんですけど・・・
阿部さん
ばれちゃいましたか(笑)今までノートパソコンとかは作られてきたノウハウがあるのでそれを活かしてROG PhoneⅡにも搭載しています。

 

ディスプレイの変化について

楠リカ
ディスプレイが大きくなったり、スペックが変わった印象を受けましたが、これはどういった経緯から変更されたのでしょうか?
阿部さん
両手で持てる限界を追求した結果、この形になったと聞いています。リフレッシュレートは1年前は90Hzでもスペック的には高いところだったんですが、現時点における最高のパネルということで120Hzになってます。
楠リカ
ちなみに、手の形とかで標準になった国はあるんですか。
阿部さん
標準はなくて、グローバルの平均数値になってますね。

 

カメラ構成について

楠リカ
ROG PhoneⅡになってカメラ構成がかなり進化した印象を受けたんですが、その辺りはいかがでしょうか

 

阿部さん
はい。格段に進化しました。弊社が出したフラッグシップモデルにZenFone 6があるんですけど、ROG PhoneⅡは同じになっています。そのため、日常用途でも満足してもらえるようなカメラになっています。
楠リカ
イメージセンサーとかも完全に一緒なんですか?
阿部さん
カメラのハードウェアスペックは完全に ZenFone 6と同じになってますね。

 

楠リカ
ZenFone6のカメラモジュールってかなり大きい気がするんですが、ROG PhoneⅡはそこに全部収まってるんですか?
阿部さん
そうです。うちの技術力が高いからです(ドヤァ)

 

スペック違いでどれくらい売れてるんですか?

楠リカ
スペックとして512GBと1TBありますが、売れているのはどんな割合でしょうか?
藤原さん
「割合についてはお伝えしておりませんが、私達の予想以上に1TBモデルがご好評いただいています」
阿部さん
スマートフォンで TB の容量があるって言うところも一つのポイントだったのかなと思います。ちなみに世界で1 TB の容量を持つスマートフォンは3台しかないんですが、ROG PhoneⅡはそのうちのひとつです。ゲームとかやる人はやっぱりスペックを重視する人が多いんですけれども、スペックが重要視されたからこそ選んでくれた人が増えたのかなと思います。
楠リカ
ちなみにハードディスクで遅い速いってスマホにもあるんですか?パソコンのSSDのような・・・
阿部さん
あります。スマホの場合、安いモデルは eMMCを使われてることが多いんですけれども、ハイエンドだとUFS2.1、そしてROG Phoneはさらに速いUFS3.0が搭載されています
楠リカ
ちなみにその3.0を搭載してるスマートフォンってやっぱり少ないんですか?
阿部さん
3.0を搭載してるのは Galaxy S10 とかNote 10とかくらいだと思いますね。

 

冷却システムの違いについて

楠リカ
最近は水冷式も出てきた中で、空冷を搭載してる理由はなぜでしょうか?
阿部さん
たぶん、水冷だと細かく制御できないっていうとこにあるんだと思います。うちの場合はAero Active Coolerを使って、細かくコントロールができるんですが、水冷の場合はそうはいきません。

 

阿部さん
他にも部品点数が多くなったり・・・ あと正直、スマホの水冷だと下げる温度に限界があるとかだと思います。容量によってできる冷却が全く違うので、デスクトップだったらいいと思うんですけど、(スマホの場合)水冷が熱くなると全体も熱くなっちゃうから・・・
藤原さん
あと液が蒸発する可能性もありますね。
阿部さん
スマホは密閉されてるので逃げ場がないってとこもポイントです。

 

ASUSの中の人が教える使い方

楠リカ
中の人が教える、ROG PhoneⅡの裏話的なことを教えてもらえませんか?
阿部さん
これまでの話だけすると、ゲームの性能だけだと思われがちなんですけれど、ディスプレイの性能も高くなっています。 ちなみにNetflixとかって契約されてますか?
楠リカ
契約してないですね。今はAmazonプライムだけです。
阿部さん
VODとかって動画のランクがあって、 ROG PhoneⅡは最高画質で見ることができるんですよ。実はそういうスマートフォンってすごく少なくて、他メーカーでも1、2個かなくらいかなという感じです。それぐらい要件が高いんですよね。
阿部さん
ROG PhoneⅡはゲーミングスマートフォンというカテゴリですけど、高画質なストリーミングも見ることができるので、ゲームだけじゃなくて動画を見るようなユーザーにもお勧めできる端末になっています。
楠リカ
ROG PhoneⅡってゲーミングスマホという頭だったので、実は動画でも使えるような一般向けのユーザーにもお勧めできるスマホと知って意外性がありました。
阿部さん
ちなみに、音にもポイントがあります。スマートフォンのスピーカーって下側が多いんですよね。表側に(ステレオ)スピーカーがあるので、大迫力で楽しむことができると言うことがポイントかなと思います

 

阿部さん
このスピーカーは本当に自信があるので最大音量にしても音が割れない自信があります
楠リカ
実はROG PhoneⅡをお借りしてるんですけれどもめっちゃ音いいですよねー。
阿部さん
音は半端じゃなくいいです。やっぱり音って前からくるほうがいいですね。また、アンプが入ってるので、音にはかなりこだわりがあります。
阿部さん
私自身、ROG PhoneⅡでYouTubeを見て「おおっ」てなりました。私達は(ROG PhoneⅡを)ゲーミングスマホって言ってますが一般的なライトユーザーが使うような使い方でも、スペックが高いということを体感してもらえるものになってるのかなと思います。

 

WiGig(ワイギグ)の搭載について

楠リカ
WiGigワイギグを搭載してる理由について教えてもらってもいいですか?
阿部さん
スマホのゲームって元々一人でやるもんなので人に、物理的にシェアするのは難しい欠点があります。ディスプレイに写すときに使うのは、やっぱりケーブルを使いますが、そもそもケーブルに長さの限界があるので利便性が良くない。
阿部さん
じゃあそこではWiGigを使いましょうとなりました。WiGigを使えば、有線無線どっちでやってんだっけっていうレベルで映像を転送することができます。
阿部さん
WiGigでやった場合、転送速度は5ms以下になるので有線と変わらない時のような環境で使ってもらえるかなと思います。
阿部さん
もちろん ゲーム以外のコンテンツでもWiGigを使って高品質な映像を転送することもできます。こんな感じで大画面に転送ができるので、ゲームだけじゃなくてブラウジングも楽しむことができます。
楠リカ
これって先ほどのお話にもあったNetFlixの最高画質の動画をそのまんまを飛ばすってこともできるって事ですよね?
阿部さん
その通りです。ディスプレイ先も同じだけのスペックがあれば、リフレッシュレートも同じにできるので、高品質なコンテンツを再生することもできます。

 

 

今後のROG Phoneの展開について

楠リカ
今後の展開について教えて頂けたら嬉しいです。
阿部さん
アクセサリー類をもっと活用できるようなアプリを増やせないかなということを考えてます。どんなにハイスペックなスマホを使ったとしてもそれに追従するようなアプリかなければ使いようがないので。ROG Phoneだからできるコンテンツを増やしていきたいなと思っています。
藤原さん
他メーカーさんと違う点はアクセサリーがやっぱり違います。色んなゲームが自分の使いたいようにできるのがROG Phoneの特徴になってくるので、今後新しいモデルが出てきたときに同じような形でこのモデルをより使いやすくするためのモデルを出すことによって差別化して、ROG Phoneの使いやすさ、そして本体の性能を売り出すということですね。
阿部さん
一言で言えば、最高級モデルを追求するという感じですね

 

まとめ

今回、ROG PhoneⅡについて、日本担当の阿部さんに独占取材を行いました。ASUS歴10年で日本向けの開発されてきたこともあって、コンセプトからあまり知られていない動画スペックまで熱く語っていただきました。

阿部さんにお答えいただいた通り、ROG PhoneⅡはゲーミングの要素だけでなく日常用途でも楽しめる用途を持ち合わせたスマートフォン。

コンマ1秒を争うゲーマーから、スマホで動画コンテンツ、写真を楽しむ人にもおすすめしたいスマートフォンですよ。

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