IdeaCentre T540 ゲーミングのレビュー概要
高コスパなタワーPC
IdeaCentre T540 ゲーミングエディションは見た目はビジネスユースなデスクトップPCに見えますが、中身は高性能なCPUとグラフィックボードを搭載したモデル。
それでいて低価格で購入できるので、ゲーミングパソコンは欲しい、でも始めたばっかりだからゲームはしなくなるかも・・・といった人や、クリエイター作業中心で使うたい人にもちょうど良いPCです。
同価格帯の中ではベンチマークテスト結果が良いので、コストパフォーマンスは高いと言えるモデルです。
IdeaCentre T540 ゲーミング実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。実際に使った感想(主観的な内容)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
IdeaCentre T540 ゲーミングの特徴
ここではIdeaCentre T540 ゲーミングの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
12万円台で買えるハイパフォーマンスPC
IdeaCentre T540 ゲーミングはCore i7-9700とGTX1660Tiを搭載し、11万円台で購入できるデスクトップパソコンです(2021年3月25日現在)。
値段に対して、パフォーマンスの優れたデスクトップPCと言えるでしょう。
ゲーミングらしくない筐体
IdeaCentreシリーズはもともと、一般向け筐体です。そのためベアボーンはシンプル。T540 ゲーミングもその流れを汲み、派手なLEDやカラーリングのないマシンに仕上がっています。唯一特徴的なポイントは筐体の印字がブルーになっていることですが、他のゲーミングマシンに比べると装飾は控えめです。
IdeaCentre T540 ゲーミングのスペック
今回レビューしたIdeaCentreT540 ゲーミングのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2019年6月 |
サイズ | 145mm×303mm×366mm |
CPU | Core i7-9700 |
GPU | なし |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | なし |
ディスプレイ | なし |
記録方式 | 256GB SSD (PCIe NVMe/M.2) 2TB HDD (7200rpm/3.5インチ) |
生体認証 | なし |
フロントカメラ | なし |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac |
bluetooth | 4.0 |
SIMカードサイズ | 無し |
LTEモジュール | 非対応 |
重量 | 約6.2kg |
光学ドライブ | なし |
※詳細仕様はこちら
スペックの解説
本機ではCore i7-9700を搭載し、GTX-1660Tiとなっています。検証機ではメモリは16GBとなっていますが、最大は32GBの搭載が可能です。ROMはM.2 SSDとHDDを搭載しています。セカンドがHDDを搭載しているとはいえゲーミング用途であれば、SSDに更新したいところかもしれません。
IdeaCentre T540 ゲーミングのベンチマーク(CINEBENCH他)
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3216pts、シングルコア470ptsという結果になりました。マルチコアはもちろんの事、シングルコアも非常に良い結果が得られています。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。SSDの性能は非常に高性能で読み書きはトップクラスです。
温度テスト
ベンチマーク測定時に温度測定を行いました。CPUの最高温度は91℃、GPUの最高温度は76℃という結果になりました。CPUの温度測定結果がこちらです。
GPUの温度測定結果がこちらです。
騒音テスト
CINEBENCH R20測定時の騒音をチェックしました。45~50でデジベル程度となっていました。負荷がかかっている状態でも少しうるさいくらいです。騒音は小さいですが、高周波音が少しながらも発生しており、その点が気になりました。
IdeaCentre720ゲーミングのUSB-Cによる充電テスト
本機はデスクトップPCのためテストしておりません。
IdeaCentre T540 ゲーミングの外観
ケース・外部出力
正面です。ゲーミングの名前が付いていますが派手さはなくシンプルになっています。LENOVOのマークは赤が基本ですが本機種は青になっています。
インターフェイスは、電源スイッチ、ヘッドフォンジャック、マイクジャック、USB-C、USB-A×4となっています。
左側面です。シンプルなグレーとなっています。パンチングは小さめです。
右側面です。
背面です。
インターフェイスをアップしました。USB-A×4、イーサネットコネクタ、ディスプレイポート、HDMI、DVIとなっています。
以下はEVICIVの15.6インチモニターと組み合わせた様子です。参考にしてみて下さい。
内部構造と外し方
ケースは背面のネジを外し、左側面のパネルをスライドします。
フロント側の爪を外して、サイドの金属部を押し込みながら引くと全体像が見えるようになります。
内部の撮影写真です。
検証機は両方ともメモリが埋まっていました。
付属のグラフィックボード「Ge Force 1660Ti」の突き出し幅は147mmでした。
気になったのは3つ目のスロットです。長いグラフィックボードは電子部品と干渉するかもしれません。
電源は310W電源が搭載されていました。
IdeaCentre T540 ゲーミングの通信環境(WI-Fi)のテスト
IdeaCentre T540ゲーミングの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています。
ダウンロード85Mbps、103Mbpsと比較的良いスピード測定結果が得られました。
IdeaCentre T540 ゲーミングのメリット・魅力
ゲーミングに見えない筐体
IdeaCentre T540 ゲーミングの魅力は何といっても、ゲーミングに見えない筐体と言えるでしょう。もともとLENOVOは、ビジネスでも使えるように筐体の派手さを抑えるモデルを意図的に出しています。
その中での最上位モデルがIdeaCentre T540ゲーミングです(これよりも上はLEGIONになります)。シンプルで高性能な機種が欲しい人に向くモデルと言えるでしょう。
価格の割にハイスペックさが際立つ
本機は12万円台で購入できるパソコンですが、その割に性能が高く、Cinebenchでも3000ptsを超える性能を持っています。高性能PCをリーズナブルに欲しい場合は検討しておくべき一台と言えるでしょう。
同メーカー内で最高クラスのコスパ
これは必ず知っておいて欲しいのですが、Lenovoにはほぼ同価格帯のゲーミング「Legion T530」があります。Legionの方がゲーミング性能が高そうな印象を受けますが、総じてT540の方がスペックが高いうえに価格も安く手に入ります。
電源容量がLegion T530の方が大きい差はありますが、Legionの名前が付くモデルよりも安く高性能なPCが手に入ることは覚えておくべきです。
USB-C入力がある
本機の入力にはUSB-Cを備えています。iPhone、androidともにUSB-C出力が増えているのでインターフェイスとしてあるだけで、実用性が向上します。
IdeaCentre T540 ゲーミングのデメリット・欠点
RTXにカスタマイズができない
本機のグラフィックボードはGTXのみです。ビジネス向けの外観でRTXを搭載すればより魅力的でしたが、ラインナップ・カスタマイズともにありません。
電源容量に余力が小さい
本機の電源ユニットは310Wを搭載しています。拡張性という意味では、余力があまりないと言えるでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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ゲーミングらしくない筐体に、ゲーミングの性能を詰んだデスクトップPC。性能が高いため、ゲームだけでなくクリエイティブな作業にも向く。コストパフォーマンスも高く12万円台でこれが買えるなら十分といえるモデル。
残念なのは、GPUがGTXのみなことと電源が310Wなこと。もう少しカスタマイズ幅に余裕があると嬉しかったので、星4つとした。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- シンプルな形状でゲーム用には見えない
- 前面のデザインがもう少しフラットが良かった
IdeaCentre T540 ゲーミングがおすすめな人
ビジネスライクなゲーミングPCが欲しい人
ゲーミングPCはどれも主張が強い印象です。落ち着いたシンプルなデザインのパソコンを求めている人にはピッタリと言えるでしょう。見た目は落ち着いていますが、中身の性能は高いのでまさに羊の皮を被った狼的なパフォーマンスを持つデスクトップパソコンです。
コスパの良いゲーミングPCが欲しい人
メリットでも書いたように、なぜか本モデルはゲーミングPCシリーズのLEGIONよりも対スペック比で見た時のコスパが高いので安くて高性能なパソコンを求める人に良いでしょう。
IdeaCentre T540 ゲーミングがおすすめではないタイプ
拡張性を重視する人
おそらく自作や拡張性を前提にこのモデルを買う人は少ないと思いますが、本機では3枚目のグラボの干渉の心配や、電源容量の小さいので、電源ユニットの大きいLegionシリーズを購入するほうが良いでしょう。LEGIONシリーズは500W電源が基本になっています。
IdeaCentre T540 ゲーミングのカスタマイズ・モデルの選び方
最も高性能なモデルでCore i7-9700とGTX1660Tiとなっています。自分の用途に合わせて選ぶべきですが、本機を買うなら基本的にコスパが良いので最上位モデルか最下位モデルで良いと考えます。最廉価グレードでは8GBモデルなので、購入後に差し替えて32GBにしても良いかもしれません。また、2nd ROMをSSDに差し替える前提なら512GB SSD一本にしておくのも良いでしょう。こちらの方が最大構成よりも1万円ほど価格を抑えられるため、後付けSSDにお金をかけることができます。
IdeaCentre T540 ゲーミングの実機レビューまとめ
安い軽量ノートPCが欲しい人に
結論
ゲーミングパソコンが欲しい、でも派手な筐体のパソコンは要らない、という人にはぴったりなのがこのIdeaCentre T540 ゲーミングエディション。
値段的にもリーズナブルなので、15万円まででゲームもできる性能が良いデスクトップPCが欲しい!という人にはぴったりといえるパソコンで、買いの一台と言えるでしょう。
IdeaCentre T540 ゲーミングを安く買う方法
Lenovoのパソコンは、購入経路によって値段が異なります。詳細については以下のページで詳しく解説しているので、購入前に必ずご覧ください。
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