IdeaPad Duet ChromeBookのレビュー概要
2in1のタブレット型Chromebook
IdeaPad Duet Chromebookは2in1型のChromeOSを搭載したノートパソコンで、定価が4万円台で購入でき、キーボードなどの付属品が全て備わっていることが魅力の一台です。
性能的には高くありませんが、もともと低スペックでも十分に動くChromeOSを搭載しているおかげで、サクサクと動きます。
本体だけでも600g台、純正で付属している2in1キーボードを付けても1kg以下のため外に気軽に持ち運びできる一台となっています。
低価格モデルでもIPS液晶を採用して美しいため、長時間の作業を行いやすい機種と言えるでしょう。
簡易スペック表
CPU | MediaTek Helio P60T |
RAM | 4GB |
ROM | 128GB eMMC |
画面 | 10.1インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 935 g ※2 |
Geekbench5 multi | 932 pts |
※詳細スペックはこちら
※2 タブレット装着時
IdeaPad Duet ChromeBook実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はLENOVO公式サイトから著者が購入した端末を用いて検証を行っています。
IdeaPad Duet ChromeBookの特徴
ここではIdeaPad Duet ChromeBookの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
10.1インチのちょうど良いサイズ
IdeaPad Duet ChromeBookは10.1インチとなっており、持ち運びに向くサイズ感になっています。
またカメラの飛び出し量も少なく、フラットな形状でカバンなどに入れても邪魔になりません。
2in1で使い勝手が広がるモデル
IdeaPad Duet Chromebookはタブレットがベースですが、付属のキーボードとキックスタンドを使うことによって、使い勝手が広がるモデルです。
クラウドベース(ブラウザベース)で仕事をする場合には、前述したモバイル性と合わせて実用性が高くなります。
低価格で手に入れやすい
モバイル用のサブ機を購入する場合、価格に躊躇してしまう人も多いかもしれませんがIdeaPad Duet Chromebookは定価が4万円台からと手に入れやすい価格になっています。またChomebookは値下げすることが多いので、発売から時間が経つほどよりお得に手に入れられる可能性があります。
IdeaPad Duet ChromeBookの価格とコストパフォーマンス
LENOVO公式サイトでの販売価格はEクーポン適用で42,636円(2020/7/22 9:00時点)となっています。5万円以下でキーボードも含めたノートパソコンが手に入るのは非常に魅力的と言えるでしょう。
スペック面で見るとWindows機よりはコストパフォーマンスは悪いですが、ChromeOSを積んでいるためスペック面はあまり気にしなくても問題ありません。それよりも純正でキーボード、キックスタンドをなどの付属品が充実していることに価値がある価格設定です。
価格情報について
現在の価格については、各通販サイトをご覧ください。
IdeaPad Duet ChromeBookのスペック
今回レビューしたIdeaPad Duet ChromeBookのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020/6/2 ※2 | |
製品名 | IdeaPad Duet Chromebook | |
型式 | ZA6F0019JP | |
サイズ | 239.8×159.8×7.35 mm 244.9×169.3×18.2 mm | |
重量(実測) | 本体 | 935 g |
電源アダプタ | 60 g | |
CPU | MediaTek Helio P60T | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
保存(ROM) | 1st | 128GB eMMC |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 10.1インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
形式 | IPS液晶 | |
生体認証 | 指紋 | × |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 200万画素 |
物理シャッター | × | |
リヤカメラ | 画素数 | 800万画素 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 4.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | - |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | - | |
バッテリー公称値 | サイズ | 2セル |
JEITAによる基準 | 最大10.0時間 |
※1 詳細仕様はこちら
スペックの解説
ChromebookではCelelon Nシリーズが用いられることが多いですが本機種では、MediaTek Helio P60Tが用いられています。スペック的にはかなり低いですが、Chromebookではこれでも十分に動くので問題ありません。
気になる点はバッテリー時間です。公式によるデータでは最大10時間しかありません。モバイルを重視したノートパソコンの場合、これよりも持ち時間が長いPCはたくさんあるので、充電できない環境で使うことが多い人にとっては懸念点となるでしょう。
IdeaPad Duet ChromeBookのベンチマーク
ベンチマーク結果は以下の通りです。
OCTANE 2.0
Chromebookのため、ウェブブラウザのベンチマークテストである「OCTANE」にて評価を行いました。スコアは9846となりました。当サイトにて測定した他のChromebookのスコアについては、Octaneの測定データをご覧ください。
GeekBench 5
GeekBench 5にてスコアを計測しました。Multiが932、Singleが225という数値になっています。当サイトにて測定した他のChromebookのスコアについては、Geekbench5の測定データをご覧ください。
騒音テスト
ファンレスのため音は全くせず、非常に静かです。
IdeaPad Duet ChromeBookの通信環境(WI-Fi)のテスト
IdeaPad Duet ChromeBookの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
計測の結果、最長距離以外は十分な通信速度が得られています。ただし、最高距離については一気に速度が低下する現象が見られました。一戸建てやマンションの場合はメッシュWi-Fiなど環境を整えた方が良いでしょう。
IdeaPad Duet ChromeBookのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDによる充電テストを行いました。18W、30W、61Wで検証したところ、全てにおいて充電が確認できました。実測は以下の写真の通りです。クリックにより拡大できます。
IdeaPad Duet ChromeBookの外観
タブレット状態での背面です。ブルーとブラックのツートンカラーになっています。青は派手な青ではなく、少しマットで落ち着いた表情の色合いになっています。
背面にはレノボの表示があります。
カメラは若干飛び出しています。ただし、飛び出し量は大きくありません。後ほど掲載しているカバーをつけると完全に隠すことができます。
下部にはキーボード接続用のフラット端子があります。
上部にはスピーカーがあります。
左側には何もありません。
右側には音量ボタン、電源ボタン、USB-Cボタンがあります。
純正で付属しているファブリックカバーとキーボードです。
以下は取り付けた様子です。
開いた様子です。
キックスタンドを倒し、フラットにした状態です。
最大開き角です。約155°となっています。
キーボード単体です。Chromebookに共通していますがファンクションキーはありません。虫眼鏡マーク+数字で代用します。
10.1インチで小型のため、エンターキー周りが詰まっています。
キーストロークは1.0mm、キーピッチは16.7mm程度でした。
タッチパッドは横幅87mmとなっています。
全てを取り付けた状態での重量です。
充電器を載せた状態での重量です。
本機にはヘッドフォンジャックがないため、変換アダプタが付属しています。
IdeaPad Duet ChromeBookのメリット・魅力
Chromeを使う人のサブPCになりえる
IdeaPad Duet Chromebookの魅力は持ち出し用のサブPCとして十分使える実力を持っていることです。Chromeをメインブラウザとして使っているなら、ほぼ全ての設定を同期できるため外ではそのまま使うことができます。
また、Chromebookの最大の魅力はアカウントにデータが紐づいていることです。仮にパソコンを盗難されたり、無くしたとしても中身にはデータはありません。またGoogleアカウント側から端末のログアウトも可能です(Chromebookは基本的にオンラインでしか実力を発揮できないため、アカウントのログアウトが他の端末からできることが魅力になります。
10.1インチの大きさも相まって、Chromeを使っている人のサブPCとして十分使える一台になり得ます。
液晶が美しく疲れない
IdeaPad Duet Chromebookでは1920×1080pxのIPS液晶ディスプレイを採用しています。そのため、視野角が広く実用性の高い画面性能を持っています。
Chromebookは現状日本での展開は低価格グレードばかりなこともあって、コストダウンが図られている機種も多いです。CPUであれば問題は起こりにくいですが、液晶は実際に直接見るところなので影響は大きくなります。そういった意味で、IdeaPad Duet ChromebookがIPS液晶を4万円台のモデルで採用していることは大きな魅力と言えます。
用途に合わせて利用が可能
IdeaPad Duet Chromebookは2in1のため、用途に合わせた利用が可能になっています。Androidアプリのダウンロードが可能なため、タブレットとしての利用も向いています。
PCベースだけでなく幅広い用途で人に合わせて、利用シーンに合わせてスタイルを変えられる魅力があります。
軽くモバイル性に優れる
IdeaPad Duet Chromebookは本体重量が単体で600g台、付属品を付けたとしても1kgまでいきません。そのため、モバイル性に優れます。また前述したように人にとって用途を変えられること自体が魅力ですが、持ち出し用途に合わせて重量を変えられることも魅力でしょう。
キーボードは打ちやすい
2in1タブレットはたくさんの会社がキーボードを発売していますが、打ちやすさはメーカーによって大きく異なります。あくまで主観的な内容になりますが、個人的に底面がフラット(机に接している)モデルがたわみがないため、打ちやすくなります。その点、IdeaPad duet Chromebookはその点を満足しています。
打鍵感という意味では、さすがにMagic Keyboardのような別売されているモデルに比べると劣りますが、純正のオプションとして付属する程度のレベルで考えるならば十分過ぎるレベルではないでしょうか。
USB-Cのため共通化が可能
充電コネクタはUSB-Cを採用しています。Androidスマートフォンを使っていれば共通化できるため、持ち運び時の荷物を減らすことが可能です。
IdeaPad Duet ChromeBookのデメリット・欠点
厚みがあり容積を取る
IdeaPad Duet Chromebookは本体サイズが小さいですが、厚みがあります。ファブリックであり、膨張色であることも要因の一つといえるでしょう。タブレット本体だけでは一般的なものと変わりませんが、カバーの厚みがあることを覚えておきましょう。
ファブリック素材ならではの経年利用が気になる
まだ使って間もないためわからない部分もありますが、経年利用した際にどうなるのかは気になるポイントです。特にキックスタンド付近のシワがどうなるのかが気になります。
またファブリックの場合は、どうしても皮脂汚れも気になってしまいます。
キーボード側にマグネットがない
IdeaPad Duet Chromebookでは本体を閉じた時に、画面オフになる機能を備えていますが、マグネットで固定する機構がなくブレてしまう弱点があります。
クラムシェルだけでなく、Surfaceモデルをはじめ、ピッタリ閉まることが普通なので気になりました。
キックスタンドが片側で開かない
カバーに付属しているキックスタンドですが、片側だけ引き出しても開かないことがデメリットです。ヒンジがかなり硬く、両手で引っ張らないと割れそうになります。以下の画像を見て頂くとたわんでいることが分かると思います。
これまでレビューした2in1タブレットではこういったことはなかったため、他のタブレットと同じように考えていると後悔することになるでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
IdeaPad Duet Chromebookは10.1インチで持ち運びに優れた機種です。また低価格なためある程度ラフに扱えるやChromeOSならではのセキュリティ性を持っています。
キックスタンドやキーボードを閉じた時のズレなど細部で気になる点はありますが、価格面とその他の実用性で十分補ってくれる高い魅力を備えた一台です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 軽くて持ち運びしやすい
- 打ち心地は普通
- 天板がプラスチック感があって安っぽい
IdeaPad Duet ChromeBookがおすすめな人
クラウドベースでサブPCを求める人
IdeaPad Duet Chromebookの最大の魅力はやはり、クラウドベースのサブPCとなることです。ネット上にデータを置いておけること、仮に無くした時にも端末側のログアウトを他の端末からできるメリットがあります。
持ち運びが多くウェブ上で動作するソフトを利用する人には、10.1インチの機動性の良さとセキュリティの観点から考えて特におすすめです。
タブレットも欲しい人
IdeaPad Duet ChromebookはPCとしてみられがちでですが、本体はタブレットでありAndroidアプリをインストールすることも可能です。そのためタブレットとしての実用性もある一台と言えます。
10.1インチで言えば、AmazonのKindle Fire HD 10インチがありますが、それと比較して価格は上がるものの出来ることの範囲が広いことを考えると実用性・親和性が高くおすすめです。
IdeaPad Duet ChromeBookがおすすめではないタイプ
ハードな作業をする人
ハードな作業をする人にはIdeaPad Duet Chromebookはおすすめできません。というのもCPUが弱過ぎるからです。ChromeOS自体は軽量ですが、ウェブブラウザやサイト、アプリが軽量になるわけではありません。
もしChromebookでもパワフルな性能を求めるなら、ASUSのC434TAやHPの12bといった、Core iシリーズが搭載されたChromebookを選択すると良いでしょう。
IdeaPad Duet ChromeBookのカスタマイズ・モデルの選び方
IdeaPad Duet ChromeBookは1モデルしかありません。通販サイトを比較しポイント還元率を考慮した上で最も自分に合ったサイトで購入しましょう。
IdeaPad Duet ChromeBookの実機レビューまとめ
使い勝手の良いChromebook
結論
IdeaPad Duet Chromebookは発売当初から人気があり、入荷まで時間のかかるモデルでした。低価格で仕上がりが良いため、実際に使ってみても魅力を感じるモデルです。
ただし、安いがゆえにコストダウンが図られている部分もあります。特にキーボード周りの質感はコストダウンを感じます。そういった点も含めて購入前にしっかり検討すべきと感じました。
そういった点をきちんと理解できれば、十分に購入に値するモデルです。Androidタブレットとしても使えるので、検討してみると良いでしょう。
IdeaPad Duet ChromeBookを安く買う方法
IdeaPad Duet ChromeBookは1モデルしかありません。通販サイトを比較して購入するようにしましょう。また、Lenovo製品は安く買う方法があります。必ず以下のページを参考にしてください。
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