IdeaPad Flex550i Chromebookのレビュー概要
14インチのスタンダードChromebook
2020年大いに売れているIdeaPad Flex550シリーズのChromebookを搭載したモデルです。プロセッサ的にはCeleronなのであまり強くはありませんが、ChromeOSで動くため、動作に支障はあまりありません。
ただ、価格的にはChromeOSでこのスペックを考えると割高であること、またWindows搭載のIdeaPad Flex550のコスパがさらに優れていることを考えるとあまりおすすめはできないモデルです。
デメリットでも書いていますが、もしこの価格帯で選ぶなら別のChromebookの方がおすすめです(デメリット項目で他モデルを紹介しています)。
簡易スペック表
CPU | Celeron 5205U |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB SSD |
GPU | 内蔵グラフィックス |
LTE | 無し |
重量 | 1380 g |
CINEBENCH | 888 pts |
※シングルコアはベンチマーク結果で公開しています。
IdeaPad Flex550i Chromebook実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。実際に使った感想(主観的な内容)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はLenovo公式サイトより実機を購入しています。
本レビュー記事はIdeaPad Flex 550i Chromebookです。Windows版は以下でレビューしています。
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IdeaPad Flex550i Chromebookの特徴
ここではIdeaPad Flex550i Chromebookの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
14インチのChromebook
IdeaPad Flex550i Chromebookは14インチサイズのノートパソコンにChromeOSを搭載しているノートパソコンです。そのため、スペック的には低めですが、OSが軽量なため快適に動かすことができます。Chromebookは画面サイズが小さいものも多いですが、本モデルは14インチと比較的大きめのサイズになっています。
通常モデルよりも灰色っぽい色合いが特徴
当サイトで以前通常モデルのFlex550もレビューしましたが、そのモデルよりも濃いグレーになっていることが特徴です。
同じモデルでカラーバリエーションが選べないので比べることに意味はありませんが、このモデルの方が見た目がかっこよくなっています。
Chromebookらしさの少ないモデル
14インチのWindows機と筐体を共通化していることで、良い意味でChromebookらしさの少ないモデルになっています(IdeaPad Duet ChromebookなどはChromebookらしいモデル)。
IdeaPad Flex550i Chromebookの価格とコストパフォーマンス
IdeaPad Flex550i Chromebookは価格が税込みで5万円からとなっており、Chromebookの中では高いモデルになります。この価格帯でのライバルはHP Chromebook 14cが対象。しかし、14cはさらに上位のプロセッサを積んでいるため単純な比較ではIdeaPad Flex 550i Chromebookの方がコスパが低くなります。
コスト評価について
上記は2021年3月23日時点価格からのコスト評価です。現在の価格については以下を必ずご確認ください。
IdeaPad Flex550i Chromebookのスペック
今回レビューしたIdeaPad Flex550i Chromebookのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020/6/2 | |
製品名 | IdeaPad Flex 550i Chromebook | |
型式 | 82B8001NJP | |
サイズ | 45.4×6.9×28.5 | |
重量(実測) | 本体 | 1380 g |
電源アダプタ | 290 g | |
CPU | Celeron 5205U | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
保存(ROM) | 1st | 64GB eMMC |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14.0インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | × |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | あり | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非対応 |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | 非対応 | |
バッテリー | サイズ | 4セル |
公称値 | 10.0時間 |
※1 詳細仕様はこちら
スペックの解説
プロセッサはCeleron、RAMは4GBとかなり弱めですがChromebookでは一般的な構成であり、これでも十分動くことを確認しています。またUSB-PDに対応しているため、充電器を共通化できるメリットを持っているモデルです。
IdeaPad Flex550i Chromebookのベンチマーク(CINEBENCH他)
OCTANE 2.0
Chromebookのため、ウェブブラウザのベンチマークテストである「OCTANE」にて評価を行いました。スコアは15275でした。他の結果と比較したい方は、OCTANEベンチマーク一覧をご覧ください。
GeekBench 5
GeekBench 5にてスコアを計測しました。multiが888、Singleが446となっています。Chromebookのスコアを比較したい場合はGeekbench5測定結果一覧をご覧ください。
騒音テスト
どの操作においても騒音はほぼなく、非常に静かです。
IdeaPad Flex550i Chromebookの通信環境(WI-Fi)のテスト
通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
最長距離で30%ほどのダウンロード速度の低下が見られるものの、PINGの低下が見られないためとても快適にネット楽しむことができます。
IdeaPad Flex550i ChromebookのUSB-Cによる充電テスト
USB-PDによる充電テストを行いました。20W、30W、61Wで検証したところ、全てのモデルで充電が確認できました。実測は以下の写真の通りです。クリックにより拡大できます。
IdeaPad Flex550i Chromebookの外観
天板です。Windowsモデルよりも濃いグレーが採用されています。右上にはChromebookの文字があります。
背面です。センターにスリットの入った形状になっています。スピーカーはキーボード内にあるため、背面はありません。
開いた様子です。光沢液晶になっています。
テントモードにした様子です。
タブレットモードにした様子です。ペンが付属しているため、メモを書いたり、絵を描くことも可能です。
キーボードです。Chromebookの配置になっています。
エンターキー付近、スペースキー付近が変則になっている点に注意してください。打ちやすさに影響はほぼありません。
キーピッチは2つのキーボードを割り返して計測した結果17.9mm、キーストロークは1.1mmでした。
タッチパッドです。幅は110mmとなっています。
パームレストはマット質感になっています。キーボード側一面がこの素材が使われており、天板側とは質感が異なります。人によって印象が変わるかもしれませんが、個人的には高級さを感じました。
本体左側です。ケンジントンロック、USB-C、電源ボタンがあります。左側にはUSB-A、ヘッドフォンジャック、microSDカードスロットがあります。
本体付属のペンを持った様子です。
背面には排気孔があります。ただし、ChromebookとCeleronの組合せであることもあって音はほぼ聞こえません。
ペンの太さを測った様子です。太さは8.98mmとなりました。
本体質量を測った様子です。
充電器を含めた質量は290gです。
充電器を手に持った様子です。
充電器はUSB-Cとなっています。
充電器は45Wとなっています。
IdeaPad Flex550i Chromebookのメリット・魅力
スタンダードな見た目のChromebook
ChromebookはどこかしらWindowsと違った特徴を持つケースが多くなっています。特に廉価モデルであったり、逆に高級なモデルであったり極端なケースが多いためにそういった見た目になることが多いのですが、IdeaPad Flex 550i Chromebookはスタンダードなノートパソコンです。
14インチIPS液晶で作業性が高い
Chromebookは低価格PCに用いられることもありTN液晶を搭載したモデルも多い中。IdeaPad Flex 550i ChromebookはIPS液晶を搭載し、タッチパネルにも対応したモデルです。スタイラスペンにも対応しているため、作業性が高い特徴を持っています。
IdeaPad Flex550i Chromebookのデメリット・欠点
性能面で見てコスパが悪い
IdeaPad Flex 550i Chromebookのデメリットはコスパが悪いことに付きます。同価格帯にHPが出しているChromebook x360 14a、Chromebook x360 14cが存在しますが、14aが3万円台でFlex550iと似た構成、14cは同価格帯でよりハイスペックな構成になっています。
Lenovoが好きということなら選ぶ価値はあるかもしれませんが快適性や安さを求めるならこれらのモデルがおすすめです。以下はChromebook x360 14cを実機レビューしているので参考にしてください。
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みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
大人気なIdeaPad Flex 550シリーズのChromebook版。本体の質感は良いが、AMD版よりも値段が高くコスパが悪い。このPCであればHPの14インチChromebookの方がおすすめです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 濃いグレーのデザインで引き締まって見える
- 打ちやすさは普通のパソコンレベル
- 本体は少し重いかも
IdeaPad Flex550i Chromebookがおすすめな人
14インチのChromebookが欲しい人
デメリットでも書いた通り、現状他のパソコンのコストパフォーマンスに押されているため、あまりおすすめはできません。それを踏まえた上で14インチのChromebookでLenovoのモデルが欲しい人にだけおすすめができます。
IdeaPad Flex550i Chromebookがおすすめではないタイプ
コスパを求める人
このパソコンは他社モデルと比較したときに、相対的にコストパフォーマンスが悪くなっているためおすすめができません。コスパを求めるなら、HPのChromebook x360 14a、Chromebook x360 14cがおすすめです。
IdeaPad Flex550i Chromebookのカスタマイズ・モデルの選び方
このモデルにはカスタマイズモデルはありません。
IdeaPad Flex550i Chromebookの実機レビューまとめ
14インチのChromebook
結論
LenovoのChromebookは極端に安かったり、タブレットになったりと特殊性が強いものが多かった印象ですが、IdeaPad Flex 550i Chromebookは一般性の高いモデルで14インチとしてはバランスの取れた機種になっています。
ただし、デメリットで書いたように他社と比べて相対的にコストパフォーマンスは低め。もしメーカーにこだわりがないなら他機種を選ぶ方が良いでしょう。
IdeaPad Flex550i Chromebookを安く買う方法
IdeaPad Flex550i Chromebookに関わらずLENOVOのパソコンは安く買う方法があります。以下のページで詳しく解説しているので必ずご覧ください。
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