Surface Pro Xの実機レビュー

Surface Pro Xのレビュー概要

LTE接続可能なSurface

Surface LTE Advancedの実質後継機として出てきたノートパソコンがこの「Surface Pro X」。

大きな変更点はCPU(正確にはSoC)がARM系の「Microsoft SQ1」になったこと。さらに、Surfaceペンが専用となり、ケース内に収納できるようになったことです。

性能的には機動性を重視したSoCのため、あまりハードな運用はできませんが、OFFICE系ソフトのようなライトな利用なら問題ありません。

また、ARM系CPUになったことでAdobe系のソフト(64bit)が動かないことに注意しておきましょう。

簡易スペック表

CPU Microsoft SQ1
RAM 8~16GB
ROM 128~512GB SSD
画面 13インチ
GPU Adoreno 685 GPU
LTE 対応(eSIMも対応)
重量 774g
CINEBENCH

※詳細スペックはこちら
※ARM系のためCINEBENCHは測定しておりません。

マイクロソフト
グレード別の詳細価格は各サイトでご覧ください。

※キーボードは別売りです。

 

Surface Pro X実機レビュー目次

忙しい方はまず特徴をご覧ください。実際に使った感想(主観的な内容)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。

※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。

 

Surface Pro Xの特徴

ここではSurface Pro Xの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリットデメリットからご覧ください。

 

3:2のディスプレイ

過去よりSurfaceシリーズはディスプレイ比を3:2としています。これによりブラウジングによる縦方向の情報量が多くなります。

 

16:9で流通している一般的なディスプレイに比べて、とても使いやすいです。

 

収納できるSurface Slim Pen

タブレットに付属するスタイラスペンはどのメーカーも場所に苦慮していますが、Surface Pro Xではキーボードと本体の間に内蔵するという離れ業で収納しています。

 

これにより脱落する心配がほぼゼロになっています。また、ここに配置するだけで充電も開始される仕組みになっており利便性が高くなっています。

 

eSIMを含むLTEに対応

Surface Pro XはLTEに対応したSIMフリーパソコンです。物理SIMとしてnano SIM、さらにIIJmioが提供するeSIMにも対応していています。

 

ARM系を搭載することによる機動性アップ

Surface Pro XはintelやRyzenのようなパソコン用ではなく思想的にスマートフォンに近いARM系のCPU「MicroSoft SQ1」を搭載しています。これにより、パソコンとしての機動力アップ(スリープ時からの回復)、バッテリーの持続性アップといった特徴を併せ持ちます。

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Surface Pro Xの価格とコストパフォーマンス

Surface Pro Xは14,2780円からで、最上位モデルのRAM16GB、ROM512GBで241,780円です。色はブラックのみです(2020/03/30段階)。

価格情報について

執筆時時点の情報です。現在の正式な価格はSurface Pro Xの公式ページをチェックして下さい。

 

Surface Pro Xのスペック

今回レビューしたSurface Pro Xのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年1月14日
サイズ 287mm×208mm×7.3mm
CPU MicroSoft SQ1
GPU Adreno 685
メモリ 16GB
ディスプレイサイズ 13インチ
ディスプレイ 2880×1920
記録方式 256GB SSD
生体認証 Windows Hello
フロントカメラ 500万画素
リヤカメラ 1000万画素
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth 5.0
SIMカードサイズ nano SIM、eSIM
LTEモジュール Qualcomm X24 LTEモデム
重量 774g(本体重量)
光学ドライブ なし

※詳細仕様はこちら

 

スペックの解説

Surface Pro XはMicroSoft SQ1を搭載した珍しいパソコンです。スマートフォン寄りのCPUで機動性を売りにしています。ディスプレイサイズは13インチの2880×1920で高精細。

LTEはnanoSIMサイズのカードとeSIMに対応しており、国内だけでなく海外利用にも適したノートパソコンになっています。

珍しいのはこういったタブレットノートでカメラが1000万画素もあることです。200~500万画素なのでカメラで取り込み、Surface Slim Penでの書き込みという連携力が高くなります。

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Surface Pro Xのベンチマーク(CINEBENCH、PASSMARK、他)

本機はARM系のCPUを搭載しているため、ベンチマーク計測がエミュレータを通じてしかできず、参照データとなりません。そのため、Crystal Disk Markのみを計測しました。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。

 

Surface Pro Xの通信環境(WI-Fi)のテスト

Surface Pro Xの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。

 

Surface Pro Xの無線は比較的安定しており最長距離でも約31%の低下しか見られませんでした。若干PINGの下がり値が大きいですが、本機ではゲーム用途での使用はほぼないと考えられるため気にする必要はないと考えます。

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Surface Pro XのUSB-C(PD)による充電テスト

USB-PDを用いて充電テストを行いました。機器にはルートアールのRT-TC3VBKを用いました。まず、Anker PowerPort Ⅲ Neoを用いた18W電源による充電テストです。充電を確認でき、低速充電の表示は出ませんでした。

 

Anker Power Port Atom Ⅲ Slimを用いた30W電源による充電テストです。充電を確認できました。本体側には低速充電の表示は出ませんでした。

 

Surface Pro Xの外観

天板側です。ウィンドウズマークのみになっておりシンプルです。

 

表側です。Surfaceカバーのファブリックが印象的なデザインになっています。

 

開けた様子です。背面のキックスタンドは無段階で調整できるようになっています。

 

最大に開いた様子がこちらです。170度まで開くことができます。

 

表から見た様子です。3:2のディスプレイだけあって縦長です。ウェブブラウジングは非常にやり易いです。

 

サイドのベゼルは6mmとなっています。上部は12mmです。下部はベゼル幅はあるものの、キーボードで隠れるためほぼ0になります。

 

続いてキーボードです。キーストロークは0.7mmと非常に浅いです。キーピッチは17.5mmとなっています。

 

タッチパッドは101×51.5mmで小さい印象を受けました。

 

キーボードはカバータイプのため剛性が低く、打つ時にたわむ印象があります。ただし極端に打ちにくいわけではありません。

 

キーボードの中にはペンが収納することができます。ただし、カスタマイズの選び方でも書いているようにこれは「SignitureキーボードのSlim PEN」対応タイプのみになります。

 

フロントカメラです。Windows Helloに対応しています。

 

右から見た様子です。電源ボタンとSurfaceコネクタがあります。

 

左側です。音量ボタンとUSB-Cコネクタが2種類あります。

 

背面のキックスタンドの中にSIMスロットがあります。こちらの丸穴を押すと開きます。

 

中にはnano SIMスロットがあります。

 

充電器です。Surface コネクタを利用して充電するタイプになっています。

 

ペンを持った様子です。後述しますが、非常に描きやすいナチュラルなペンです。

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Surface Pro Xのメリット・魅力

Surface Slim Penが素晴らしい

Surface Slim Penは普通のSurface Penと少し形状が違いますが、とても扱いやすく好感触です。書き心地も滑らかで紙に近い使い心地。ほとんど入力遅延もありません。

 

Surface Slim Penはキーボード内にしまえて、自動的に充電される仕組みなのでいざ使おうとしたときに充電が切れている心配もありません。

 

3:2のディスプレイでブラウジングが楽

16:9のディスプレイで慣れていると、3:2のディスプレイに変更したときに画面の広さに驚くはず。それほど3:2のディスプレイはとても快適です。

昨今は写真や画像が美しくなっている分、縦方向を画像が占有しがちです。縦方向の画像領域が広ければその分スクロールする量を減らすことができます。

 

薄くLTEに対応しているため持ち運びに向く

Surface Pro XはLTEに対応しています。またスリムで本体の持ち運びに向いています。カバンの中にさっと入れる、すっと出して開けばインターネットに接続できるというのはLTE対応のノートパソコンならではの魅力です。

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Surface Pro Xのデメリット・欠点

キーボードカバーを含めると重い

本機はキーボードカバーを付けて持ち運ぶとずっしりとした重さがあります。特に本体が薄いため、密度を感じてしまい、実重量より重く感じることも。軽さを重視するなら、X4-BX4-i5や、VAIO SX14のようなクラムシェル型を選定するほうが良いでしょう。2in1やヒンジ機構がしっかりしたものはどうしても重くなる傾向になります。

 

黒は背面に指紋が付く

Surface Pro Xの背面パネルは指紋がとても付きやすく汚れやすいです。ただし、金属のためふき取りは容易です。

 

ARM系のため使えないソフトがある

Surface Pro XはARM系のMicroSoft SQ1を搭載しているので、使えるソフトと使えないソフトがあります。有名どころではAdobe Creative Cloudは使うことができません(対応は進めているようですが、どこまで対応するかは不明です)。

パソコンとして使うことがベースなら、価格の高いSurface X Proはソフトウェア対応性の問題から実用性が低くなってしまうことが懸念として挙げられます。

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みんなの口コミ

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Surface Pro X
Average rating:  
 1 レビュー
by SIMPC編集部 on Surface Pro X

LTE対応のタブレットノートパソコンなのでモバイル性が高く使いやすい。ただし、ARMのMicrosoft SQ1のソフトウェア対応が不十分なため、クリエイティブ系ソフト(Adobeなど)の64bitソフトを使うことができないため、購入前に事前のチェックが必要。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 黒のデザインはかっこいい
  • 見た目よりもかなり重く感じる
  • Surface Slim Penに未来を感じる

 

コメントを聞いて一番印象的だったのが、重さでした。確かにSurface Pro Xは見た目よりも重く感じます。タブレットとして考えるなら、女性には実用的な重さではないかもしれません。

 

Surface Pro Xがおすすめな人

ペン入力をよく使う人

Surface Pro Xの最大の魅力はやはりペン入力です。Surface PENシリーズは過去より追従性がよく使いやすい特徴があります。例えば、メールで送られてきた資料にペン入れして修正を飛ばすなど、デジタルとアナログのいいところ取りをするならベストな選択肢と言えるでしょう。

iPadも同様のことができますが、MicroSoftソフトへの対応性ということを考えれば、Surfaceの方に軍配があがります。

 

電源オンオフが多い人

MicroSoft SQ1はスマートフォン寄りのCPUのため、立ち上がりが早い特徴を持ちます。そのうちの一つがAlways Connected(常時接続)機能で、LTEがスマホのように常時繋がる特徴を持ちます。SIMフリーパソコンは立ち上がりから接続を行う場合は、ネット接続するまでに時間がかかりますから、電源オンオフが多い人にはSurface Pro XのようなモダンPCは実用性に優れています。

 

Surface Pro Xがおすすめではないタイプ

クリエイティブツールを使う人

デメリットでも上げたように本機はAdobeソフトが使えません。こういったクリエイティブツールを使う場合はARM系のCPUはお勧めできません。intel搭載のノートパソコンをおすすめします。

どうしてもタブレットツールとして使いたい場合は、LTEに対応していませんがさらに低価格で買えるSurface Pro 7やハイエンドCPUを搭載したThinkPad X1 Tabletの方が良いでしょう。

 

Surface Pro Xのカスタマイズ・モデルの選び方

Surface Pro Xのスペックの選び方はシンプルで、メモリ8GBもしくは16GBで128~512GBを選べる仕様になっています。ARM系CPUで用途が制限されるため、8GB、128GBでサブPCとして使うのをおすすめします。なお本体とキーボードは別売りです。

Surface Pro Xにはタイプカバーがいくつかありますが、本レビューのキーボードは「Signature スリムペン付き」です。いくつかパターンがあるので注意して下さい。

マイクロソフト
グレード別の詳細価格は各サイトでご覧ください。

 

Surface Pro Xの実機レビューまとめ

LTE対応のARM系タブレットPC

結論

MicroSoftから発売されたARM系のノートパソコンである意味挑戦的な一台となっている「Surface Pro X」です。

Surface SLIM PENやをはじめギミック的な部分が魅力でロマンあふれる一台になっています。

人とはちょっと違ったパソコンが欲しいという人に選んでほしいタブレットPCです。

 

Surface Pro Xを安く買う方法

Micro Softの購入口は楽天、Amazonなどがありますが、基本的に公式サイトが最も安くなります。ただし、ポイント還元率で変動することがあるため各通販ショップをご確認ください。

マイクロソフト
グレード別の詳細価格は各サイトでご覧ください。

 

Surface Pro Xが1分で分かる動画レビュー

本記事のポイントを1分で簡単にまとめています。YouTubeチャンネル登録もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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