ThinkPad T490のレビュー概要
ThinkPadの廉価版モデル
T490は、ThinkPadシリーズの中では廉価版グレードに入るモデル。
ただし、カスタマイズができるため上位版にも劣らないセッティングにできます。
上位版との違いは重さ。モバイルはたまにしかせず基本的に家の中で使うことが前提ならコスパの良いT490は良い選択肢。
また、シリーズの中でも珍しいフルサイズLANコネクタを持つため、有線接続がベースの事務所、セキュリティ重視、速度重視の人にはおすすめです。
他ラインナップと比較して、音が良いことも特徴。機会があれば、ぜひ視聴してみて欲しい音質です。
簡易スペック表
CPU | Core i5-8365U Core i7-8565U |
RAM | 8~48GB |
ROM | 128~512TB SSD |
画面 | 14.0インチ |
GPU | UHDグラフィックス 620 GeForce MX250 |
LTE | 対応モデル有 |
※詳細スペックはこちら
ThinkPad T490実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
ThinkPad T490の特徴
手に入れやすいThinkPadシリーズ
ThinkPad T490シリーズの最大のメリットは何といっても、価格でしょう。10万円前半でCore i5を手に入れることができます。ThinkPad E480などもっと安いモデルもありますが、正直Core i5あたりを搭載しているほうが余力があり使いやすいと感じます。Word、Excel程度であればあまり差はないかもしれませんが、パワーポイントで大量の絵や図を使うなら、最低でもCore i5くらいは搭載しておきたいところです。
LTEモデルも存在
ThinkPad T490にはLTEモデルも存在しており、常時接続できます。
拡張子が便利
ThinkPadシリーズは、LANコネクタに接続する場合、通常ミニネットワークケーブルを使って接続することがほとんどです。ところが、T490の場合はフルサイズのコネクタを搭載しています。社内でセキュリティ上無線LANが飛んでいない場合もあるので、有線接続がベースの人には嬉しい設計です。
光沢ディスプレイを搭載
T490は光沢ディスプレイを選択できます。これにより、よりエンターテイメントを楽しむことができます。また、後ほど書きますがスピーカー音が良いため、映像をより楽しむことができます。
ThinkPad T490のスペック
今回レビューしたT490のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2019年3月20日 |
サイズ | 329mm×227mm×18.9mm |
CPU | Core i7-8565U |
GPU | UHDグラフィックス 620 GTForce MX250 |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | 14.0インチ WGHD IPS液晶 (2560×1440) |
ディスプレイ | 1920×1080 |
記録方式 | 128~512GB (M.2 NVMe OPAL対応) |
生体認証 | Windows Hello対応 |
フロントカメラ | 720万画素 (物理シャッター搭載) |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac (Wireless AC 9560) |
bluetooth | 有り (ver公式記載なし) |
SIMカードサイズ | mini SD |
LTEモジュール | 非対応 ※2 |
重量 | 1.44kg |
光学ドライブ | なし |
※レビュー製品以外の仕様書はこちら
※2 LTE搭載モデルもあり
スペックの解説
今回レビューしているThinkPad T490は、同じ機種の中でも上位に位置するハイクラスモデルです。ポイントはWQHD液晶とGeForece MX250のグラフィックボード。他にもメモリで16GBを構成しているため、上位モデルのThinkPad X1 Carbonと比較しても性能面で劣らないモデルに仕上がっています。
ただし、このスペックは記事執筆段階では発売中止されています。在庫があるかどうかを公式サイトでチェックするとともに、コスパの良い下位グレードもチェックしておきましょう。
ThinkPad T490の外観
天板はthe ThinkPadの外観でピーチスキン。ThinkPad X1 Carbon(2017)によく似た外装です。
背面はこちら。三か所の大きなダクトが空いています。
右側にはUSB-Aポート、さらにLANコネクタがあります。ThinkPadにはフルサイズのLANコネクタは搭載していないことが多いため、T490のメリットです。上位のT490sにも搭載していません。
左側はUSB-C、ドックステーション用のコネクタ、USB-A、HDMI、イヤホンジャック、mini-SDカードを搭載しています。基本的に接続系は全て左に集約されています。
開けてみた様子がこちらです。本体は光沢ディスプレイとなっています。ベゼルは左右は小さめですが、上下は大き目です。
ディスプレイ上部にはフロントカメラとIRカメラがあり、Windows Helloを搭載しています。ベゼルは大きく感じますが、光沢ディスプレイのお陰であまりベゼルの太さを感じませんでした。上部ベゼルはこちら。
下部ベゼルはこちら。
続いてキーボードがこちら。ThinkPadらしい打ち込み深さのあるものに仕上がっています。非常に打ちやすいです。
しっかりと押し込み深さがあります。
特殊なキーサイズはありませんが、スペースキーが若干小さめです。
T490の特徴はキーボードトップのスピーカー。ThinkPadシリーズは背面にあるケースがほとんどですが、上部にあります。スピーカーが上部にあることで、どんな環境でも同じ音を出せるメリットがあります。あとでメリットでも書いていますが、かなり音が良いです。
本体を180°開いてみました。ここまで開くのはLenovo製品の強みですね。
A4の紙と比べてみたものがこちらです。
ThinkPad T490の通信環境のテスト
家庭用の光通信環境でテストを行った結果がこちらです。通信環境はLINKSYS VELOPを用いて1Gbps光インターネット環境で行いました。驚くほどのスピードが出ており、かなり相性が良いようです。
ThinkPad T490のメリット・魅力
シリーズの中でもユーザーに優しい価格
T490のメリットは何といってもまず価格です。Core i5-8465Uを搭載しているパソコンとしてはコストパフォーマンスが高く10万円ちょっとで購入可能。また、Core i5でGe ForceMX250でも税込み15万円いかないため、選択肢が広がるモデルと言えます。
光沢ディスプレイが選択でき没入感が深い
WQHDディスプレイを選択すれば、より高解像度で没入して楽しむことができます。何よりも一番のポイントはWQHDを選ぶことで、光沢が選べること。ThinkPadシリーズは、ほとんどがノングレアとなっているので、選択肢が増えるのは嬉しいですね。
スピーカーの音が良い
ThinkPad T490を触って最も驚いたのが、スピーカーです。他のモデルと異なり、スピーカーがキーボード上部にあります。
そのため音が良いだけでなく、音質が机によって影響を受けないメリットがあります。光沢液晶を選択しておけば、よりエンタメを楽しめるでしょう。
ThinkPad T490のデメリット・欠点
シリーズの中では重い
T490はThinkPadシリーズの中では重く、1.44kg(WQHD液晶)、1.55kg(FHD)となっています。ThinkPadシリーズの上位クラスはX1 Carbonが1.08kgであったりと軽くなっているため、どうしても見劣りしてしまいます。過去の経験から1.3kg以下でないとモバイルは厳しいと感じており、T490はモバイルには向かないノートパソコンと感じます。
タッチパッドの感触がイマイチ
T490sにも言えたことですが、タッチパッドの材質が他のモデルと違う触感です。上位モデル独特のサラサラ感がないため、X1 CarbonやX1 Yogaからの乗り換えであれば満足度が下がる可能性があります。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
重さはあるものの、コスパを考えれば納得のいく製品。カスタマイズにもよるが、WQHDの光沢液晶と優れたスピーカー音質でエンターテイメントを楽しむことも可能な一台です。
ThinkPad T490がおすすめな人
安いPCで快適な入力を求める人
T490の魅力は安さです。Core i5を選択してもいいですし、グラボ搭載のCore i5を選んでも15万円以下です。同じ値段でワンランク上のPCが欲しいなら、T490をチェックするようにしましょう。
会社でフルサイズLANコネクタが欲しい人
ThinkPadシリーズにはフルサイズコネクタを搭載したモデルが少なくなっています。T490は搭載しており、時期にもよりますが上位モデルにも劣らない構成が組めます。会社のセキュリティ上の問題でLANコネクタが必要な場合は選択肢に入れておくと良いでしょう。
映像コンテンツを楽しむ人
WQHDとスピーカー性能が優れたT490は映像コンテンツに向いた一台です。
ThinkPad T490がおすすめではないタイプ
持ち運び性を重視する人
T490は重さがあります。WQHDで1.4kg台、FHDで1.5kgと安いモデルは特に重くなっています。モバイル性重視なら、多少お金を出しても上位モデルを購入することをおすすめします。
ThinkPad T490の実機レビューまとめ
コストとエンタメ重視な一台
結論
T490は光沢液晶とグラフィックボードを搭載できる点を除けば、ある意味スタンダードなパソコンです。目立つ特徴はスピーカーくらい。
しかし、裏を返せば必要な機能は全て備えているということです。
重さにだけ目を瞑れば、選んでも良いい一台と言えるでしょう。
ThinkPad T490を安く買う方法
ThinkPadシリーズどれにも言えることですが、もし購入するなら必ず公式サイトのクーポンを見るようにして下さい。さらにこのクーポンは時間帯、曜日によって安く買える日が違います。詳しくは以下で解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
-
【2024年11月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ
lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...
続きを見る