当サイトの記事は広告を含みます。

ZenBook 14 UM425IA(2020・AMD)の実機レビュー

ZenBook 14 UM425IA(2020)のレビュー概要

14インチの本命ノートパソコン

ZenBook 14 UM425IAはASUSから発売された2020年版モデルです。これまではintel機でしたが、今回からAMD版も発売されています。

性能に定評のあるRyzen7 4700Uを搭載することにより、後述のベンチマーク結果の通り大幅な性能アップを実現しています。

それでいて今まで通りの薄さ、軽さを保ち、ZenBookシリーズの優れたデザインも兼ね備えた魅力的な一台に仕上がっています。

簡易スペック表

CPU Ryzen7 4700U
RAM 16GB
ROM 512GB SSD
画面 14.0インチ
GPU 内蔵グラフィックス
USB-PD 対応
LTE 非対応
重量(実測)  1260 g
CINEBENCH R20 2658 pts

※詳細スペックはこちら

公式サイトで見る

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)実機レビュー目次

実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。

※本記事はメーカーからお借りしたものを用いて検証しています。

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)の特徴

ここではZenBook 14(2020)の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリットデメリットからご覧ください。

 

スタンダードを極めた14インチノート

ZenBook 14(2020)はいわゆるクラムシェル型のスタンダードなモデルで、大きな特徴はあまりありません。しかし、それ故に全てを高い性能でバランスさせた魅力的な機種になっています。

 

高いCPU性能、薄くて軽い持ち運び性、さらにUSB-PDに対応することで、身の回り持ち運び時の荷物を減らすことができる利点も兼ね備えた一台です。

 

Ryzen4000シリーズを搭載

AMDのRyzen7 4700Uを選択することで、CINEBENCH R20にて2685ptsという高い性能を発揮しています。この性能は第10世代のCore i7-10510Uに対して2倍近い性能を誇り、一昔前のデスクトップパソコン並みの数値です。

 

ウルトラブックでは性能が厳しく、作業に向かないという懸念を一掃してくれるほどの高い性能が魅力と言えます。

目次に戻る⇒

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)の価格とコストパフォーマンス

ラインナップには8GBと16GBがあり、どちらもRyzen7 4700Uを搭載しています。価格面で見るとRyzen7搭載で軽量に位置するモデルの中で11万円台(10%税込)なので比較的安いと言えます。この価格帯は悩むところでもあります。

というのもハイスペックでGPUを搭載した14インチノートのZephyrus G14があり、このモデルの廉価グレードがZenBook 14と値段的に肉薄するからです。また重さの観点ではExpertBook B9もあるため、価格帯には微妙なところとなります。

とはいえコスパが高いことは間違いがないので、ZenBookの見た目と第三世代Ryzen7のバランスに魅力を感じるなら選んでよい一台と言えるでしょう。

8GB版を公式サイトで見る

16GB版を公式サイトで見る

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)のスペック

今回レビューしたZenBook 14(2020)のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年9月10日
製品名 ZenBook 14(2020)
型式 UM425IA
サイズ
重量(実測) 本体 1260 g
電源アダプタ 215 g
CPU Ryzen7 4700U
GPU 内蔵グラフィックス
メモリ(RAM) 16GB
保存(ROM) 1st 512GB SSD
2nd -
ディスプレイ サイズ 14.0インチ
解像度 1920×1440
形式 IPS液晶
光沢 ノングレア(非光沢)
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋 ×
Windows Hello ×
フロントカメラ 画素数
物理シャッター ×
リヤカメラ 画素数 -
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth 5.0
LTEモジュール 対応の可否 -
SIMカードサイズ -
光学ドライブ -
バッテリー公称値 サイズ -
JEITAによる基準
ACアダプタ容量

※詳細仕様はこちらをご参考ください。

 

スペックの解説

ZenBook 14(2020)は第三世代Ryzenを搭載した14インチノートパソコンです。重量は実測で1260gなので、昨今のウルトラブックノートとしては標準レベルか少し重い程度です。ただし、14インチクラスは質量に対する競争が激しいクラスなこともあり、標準レベルでもかなり軽く持ち運びは楽です。

その他のスペックについてはWi-Fi6に対応していることを除けば、スタンダードPCの一般的なスペックとなっています。

目次に戻る⇒

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)のベンチマーク(CINEBENCH、動画編集など)

ベンチマーク結果は以下の通りです。

 

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ2685pts、シングル468ptsとなりました。他機種との比較はCINEBENCH R20のデータ一覧をご覧ください。

 

PASSMARK

PASSMARKのデータは以下の通りです。他機種との比較はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。1984MB/sとなっています。性能としては十分です。ただしハイエンドのメインストリームは3000MB/sを超えるものがあるのでそれに比べると低くなっています。

 

騒音テスト

動画書き出し時に測定を行いました。45~50デジベル前後で非常に静かでした。

 

ベンチマーク時の熱について

ベンチマーク実行時にヒンジ部分が厚くなる傾向がありました。以下はフルHD動画書き出し時の温度変化を計測したものです。

 

動画編集ベンチマーク

Davinch Resolve16を用いて、フルHD動画の書き出しを行ったところ、4分34秒でした。Ryzen7 4700UではフルHDでも動画編集が可能です。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 2212 普通
高品質 3193 やや快適
標準 4302 快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
高品質 未測定 未測定
標準 1660 動作困難
軽量品質 2102 重い

目次に戻る⇒

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)の通信環境(WI-Fi)のテスト

ZenBook 14(2020)の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを5GHz帯で用いています(クリックで拡大します)。

1F

2F

 

通信速度は全部屋非常に安定した数値が得られていますが、PINGにブレがある点が気になりました。ただし、このPCでハードにゲームをするということはないと思うのであまり気にならないでしょう。

目次に戻る⇒

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-PDによる充電テストを行いました。18W、30W、61Wで検証したところ、全て充電を確認できました。実測は以下の写真の通りです。クリックにより拡大できます。

-18W-

-30W-

 

-61W-

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)の外観

天板はASUSの文字が刻まれ、同メーカーの象徴的な加工であるスピンドル加工が施されています。非常に高級感のある意匠となっています。

 

背面です。背面はスピンドル加工はされていないものの、動作素材でできており統一感のあるフォルムとなっています。

 

開いた様子です。ベゼルが狭くモダンなデザインです。

 

最大開き角は135°となっています。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボードです。独立キーになっており、余裕を感じる設計になっています。

 

特徴的なのは一番右側で電源ボタンからホームなどのページ操作キーが配列されています。また、矢印キーが他製品に比べて小さい設計になっています。

 

キーピッチはミツトヨのデジタルノギスでキー2点間の距離により割返して計算したところ17.9mm、キーストロークは1.2mmとなっています。

 

タッチパッドは非常に広く、横幅130mmもあります。

 

PC右側です。microSDとUSB-Aが搭載されています。

 

左側のインターフェイスです。HDMI、USB-Cポートが2か所付いています。

 

重量を測ってみた結果です。1260gとなりました。

 

純正の充電器を含めて測定した様子です。充電器の質量は215gです。

 

こちらは付属品ではありませんが、30Wの電源アダプタの社外品を用いた場合の重量です。もともと軽いですが、さらにモバイル性を上げることができます。

 

付属品一覧です。USB-Cのインターフェイスから変換するアダプタが付属します。

目次に戻る⇒

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)のメリット・魅力

モバイル性に優れたコンパクト機

ZenBook 14(2020)の一番の魅力はモバイル性に優れたコンパクト機であることです。薄型軽量のため、カバンの中に入れて持ち運んでも重さによるストレスを感じにくいでしょう。

 

一切もたつきの感じない高性能プロセッサ

Ryzen7 4700Uは本当に優秀で、動作にもたつきを全く感じることがありません。動画やゲームにおいては、GPUがないため非力な部分もなくはありませんが一般的な作業においてストレスを感じることはほぼありませんでした。

 

打ちやすいキーボード

ZenBook 14(2020)はキー全体が独立しつつ、適切な深さ、跳ね返りを持っているため打ちやすいことが印象的です。キー入力が多い人にもおすすめしたい打鍵感の良いキーボードに仕上がっています。

 

タッチパッドの性能が良い

ASUSに限りませんが、高級機とエントリー機でタッチパッドの感覚が異なることがよくあります。

 

ZenBook 14(2020)においてはサラサラでスムーズな操作感を持つタッチパッドが搭載されています。また、外観でも掲載した通り、130mm幅で大型のため使いやすいこともメリットの一つと言えるでしょう。

目次に戻る⇒

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)のデメリット・欠点

キーボード右側には慣れが必要

打ちやすいキーボードですが、一番右側はホームボタンをはじめ4種類のボタンが配列されています。これにより筆者自身も何度か打ち間違いをしてしまいました。キー入力には慣れが必要と言えそうです。

 

LTE対応機種がない

14インチノートパソコンはLTEに対応した機種が多数出てますが、本モデルはLTE非対応です。

 

Thunderbolt3非対応

ZenBook 14(2020)はThunderbolt3に非対応です。外では持ち運び能力を向上、家では外部GPUに繋いで性能アップというような使い方はできません。

 

NumberPad 非搭載

ASUSではNumberPadというタッチパッドにテンキーを付ける機能がありますが、本機種では残念ながら非搭載です。

目次に戻る⇒

 

みんなの口コミ

ぜひ口コミをご投稿ください。

Submit your review
1
2
3
4
5
Submit
     
Cancel

Create your own review

ZenBook 14 UM425IA
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

ZenBook 14はRyzen7 4700Uを搭載することで高性能化され、ウルトラブックとしてはより隙のないモデルになっています。オンボードグラフィックでも、フルHD動画の書き出しがそれなりにスピーディにできる点も魅力。スピンドル加工の天板など外観仕上がりも良く、所有欲を満たしてくれる一台になっています。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • お洒落な天板で可愛い
  • 女性には少し重いかもしれない

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)がおすすめな人

持ち運びが多い人にはジャストフィット

ZenBook 14(2020)はスタンダード機であるが故に、特殊な用途には向きません。しかし、持ち運びをするということに限って言えば非常に優れたモデルと言えます。特に評価したいポイントが「タッチパッド」と「キーボードの打ちやすさ」。

持ち運び時の作業性において、マウスを使わずにいかに効率的に作業できるかは大きなポイントと言えます。その観点から見て、14インチで持ち運びしやすく、USB-PDに対応し、さらにキーボード、タッチパッドの打ちやすさを兼ね備えた本モデルは魅力的な一台と言えます。

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)がおすすめではないタイプ

動画編集・ゲームをする人

Ryzen4000シリーズは高性能なプロセッサであり動画編集もこなせないことはありませんが、やはり動画編集やゲームにおいてはGPUを搭載したモデルに比べると劣ります。そういった意味では、同じASUSのZephyrus G14の購入を検討した方が良いでしょう。

 

軽量性を最優先する人

ZenBook 14(2020)は高性能プロセッサを搭載している一方で最軽量ではありません。軽量性を優先するなら、同メーカーのExpertbook B9を推奨します。

 

拡張性を求める人

ZenBook 14(2020)に限らずRyzenシリーズに言えることですが、Thunderbolt3に非対応のため外部GPUなどの拡張性に劣る弱点があります。クラムシェルの持ちはこびに魅力的なモデルであるが故に家で拡張性を高めて使いたいかもしれませんがそういった意味では本モデルは不向きです。

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)のカスタマイズ・モデルの選び方

ZenBook 14(2020)は8GBモデルと16GBモデルがあります。価格・コスパ面から見て選ぶべきは8GBです。

16GBは同メーカーのZephyrus G14の廉価グレード(AniMe Matrix非搭載モデル)と近くなるため、スペックを重視するなら他モデルも見ておくと良いでしょう。以下はレビュー記事となっています。合わせて参考にしてください。

Zephyrus G14の実機レビュー

Zephyrus G14のレビュー概要   Zephyrus G14実機レビュー目次 実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。 ※本記事はメーカーから ...

続きを見る

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)の実機レビューまとめ

スタンダードで使いやすい14インチ

結論

ZenBook 14(2020)は非常に魅力的な一台で、グラフィックスを使う作業を除けばこれ一台でほぼすべてのソフトをデスクトップパソコン並みに使えるモデルです。

それでいてUSB-PDに対応し、薄型コンパクトなため機動性も高くなっています。14インチノートパソコンを探すなら、ぜひ候補に入れておいてほしい機種と言えるでしょう。

8GB版を公式サイトで見る

16GB版を公式サイトで見る

 

ZenBook 14 UM425IA(2020)を安く買う方法

ZenBook 14(2020)に限りませんが、ASUSのパソコンはある方法で安く買うことができます。以下で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

【2024年4月】ASUS(エイスース)の限定クーポンとキャンペーン・セールで最大限安く買う方法・コツ

ASUS(エイスース)のパソコンは他社と比べて、コスパが高くなっています。性能と安さを兼ね備えたモデルを多く出しているため、「現行が安い」+「型落ちモデルも安い」とユーザーの買い手市場になっています。 ...

続きを見る

 

関連記事・ライバル機種

他機種のレビュー

ライバル機種をピックアップしています。

関連公式サイト