Nomad SIMレビューの概要(ポイント)
目次
使用体験談についてはNomad SIMのメリット・デメリットの項目でくわしく解説しています。
※今回はNomadSIMさんよりお借りしてレビューを行っています。
プリペイドプランについては別記事でまとめています。こちらを合わせてご覧ください。
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Nomad SIM プリペイドの体験レビューと口コミ
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Nomad SIMの特徴
Nomad SIMとは?
Nomad SIM(ノマドシム)は、ソフトバンク系の通信サービスを利用した格安データSIMサービスです。一般的な格安SIMとは異なり、音声回線はなく、データ通信サービスのみになります。
Nomad SIMの料金体系
Nomad SIMの事業コンセプトとして「シンプルな料金プラン」「違約金無し」を掲げており、非常にわかりやすい料金体系となっています。
データ容量 | 50GB | 100GB |
月額料金 | 3,800円 | 4,200円 |
解約金 | なし |
シンプルな料金プランをコンセプトに掲げていることもあり、無制限系にありがちな「2年分パックで割引」といったものもありません。余計なものをそぎ落としている分、通信機器に疎い人でも契約しやすいサービスと言えます。
Nomad SIMの速度
後ほど調査結果でも紹介しますが、Nomad SIMの速度は屋外で使える2.4GHz帯で10Mbps前後で安定していました。速度はキャリアと比較すると速くはありませんが、12:00~13:00の昼間の時間を含む全時間帯で安定して使えています。
ソフトバンクエリアで使える
Nomad SIMはソフトバンクエリアで使うことができます(WiMAXやポケットWi-Fiのような無制限が適用される特殊な電波エリアではありません)。そのため、WiMAXが弱いエリアもカバーできる特徴を備えています。ソフトバンクエリアとなっているため、郊外でもカバー率が高くなります。
3日間制限がない
Nomad SIMにはWiMAXやポケットWi-Fiでありがちな3日間制限がありません。大容量でデータを使っても気にする必要がありません。
Nomad SIMのメリット・長所
料金体系がシンプルである
Nomad SIMの最大の特徴はコンセプトにもあるように料金体系です。プランが2つのみ、しかも長期契約による割引などの仕組みを設けていないため、わかりやすくなっています。通信事業者はプランをややこしくすることが多いので、シンプルなプランは1ユーザーとしては嬉しい限りです。
いつでも解約できる
長期割といった仕組みがないため、いつでも解約ができます。また解約による違約金はありません。
Ping値が良い
少しマニアックな話になりますが、インターネットを快適にするにあたって重要な指標の一つに「Ping値」があります。Pingは簡単に言うと「応答時間」を示しており、一定以上のダウンロード速度が出ているとスピードよりもPing値の小ささが重要になります。Nomad SIMで検証したところ、約30msとなっていることが多く、一般的な格安SIMの50~60msと比べるとかなり速いです。実際に使っていてもインターネットの切り替えがサクサクと進むので、快適に使うことができました。
地下でも快適に使える
ポケットWi-FiやWiMAXは一般のキャリアの電波と異なっています。そのため地下では使えないケースがほとんどです。しかし、Nomad SIMはソフトバンクの電波を活用しているため地下でも全く問題なく使えます。同じように郊外でも良い電波環境で使えるメリットがあります。
【重要】飽和になった時に回線申し込みを止めている
Nomad SIMに限らず、無制限系Wi-Fiのビジネスは保有回線に対してユーザーが多くなると速度が相対的に落ちます。Nomad SIMの凄いところはユーザー数が多くなった段階で申し込みを止めていたところです。ビジネス的には申し込みをたくさんする方が儲かるはず。ユーザー数を制御して、申し込み停止しているのは既存ユーザーにとって速度を落とさない配慮が出来ているということです。
SIMフリースマホと相性が良い
Nomad SIMはSIMフリースマホでも利用可能です。海外製のSIMフリースマホはDSDVというSIMを2枚挿す機能があります。以下の写真はXIaomi端末のSIMスロットです。
これを利用することで、1枚目に通常の電話用、2枚目にNomad SIMを入れて100GB、もしくは300GBのスマートフォンを作ることができます。例えば、LINEモバイルの最も安いプラン(LINEフリープラン)と組み合わせれば、1,200+3,600円で大容量通信プランを作れます。
プリペイドSIMならiPhoneでもテザリング可能
Nomad SIMの通常プランではテザリング不可ですが、プリペイドプランならテザリングが可能です。
Nomad SIMのデメリット・欠点
テザリングが使える機種が限られる
OPPOとXiaomiではテザリングが使えると書きましたが、それ以外の端末ではテザリングは使えません。
最安ではない
Nomad SIMはシンプルな料金体系であること、縛りを付けていないがために最安ではありません。とにかく最安がいい!ということであれば、縛りなしWi-Fiなどの方が良いでしょう。契約期間を制限することで2,800円まで下げることが可能です。
クレジットカード(デビットカード)が必要
Nomad SIMの申し込みにはクレジットカード(もしくはデビットカード)が必要です。口座振替をしたい場合は他の通信サービスを選びましょう。使えるカードブランドについてはNomadSIMのFAQをご覧ください。
Wi-Fiルーターの用意が必要
Nomad SIMはSIMカードのみを提供しています。そのため、SIMフリーのWi-Fiルーターの購入が必要です。
Nomad SIMの速度調査
Nomad SIMを用いて速度測定を行いました。測定にはGoogleのスピードテストを用いています。なお測定日は2019年12月25日です。測定端末はXiaomi Mi Note10を用いています。
時間 | 下り | 上り | レイテンシ |
Mbps | Mbps | ms | |
10:31 | 9.35 | 7.53 | 47 |
11:11 | 14 | 9.81 | 34 |
11:50 | 8.4 | 5.75 | 48 |
12:15 | 9.79 | 8.63 | 34 |
14:41 | 19.8 | 3.45 | 50 |
16:06 | 10.1 | 7.8 | 44 |
格安SIMデータ通信サービスにおいて最も重要なのは12~13時台に速度が出ることです。Nomad SIMでは12時台でも9.79Mbpsと非常に良好な結果が得られています。これだけでも契約に値するSIMサービスと言えます。
実際に使ってみた感想・レビュー
驚くほど快適に使える
まず思ったのは、想像以上に快適に使えるということ。無制限データ通信はDTIをはじめ過去より初動は通信速度が出るものの、ユーザー数が増えると速度が低下する傾向があります。Nomad SIMはサービスインしてからそれなりの月日が経ちますが、全時間帯で安定した速度が出ており、安心して使うことができました。
最高速重視ではないが、Ping値が良い
Nomad SIMは速度自体は決して速くはありませんでした。私の測定下では約10Mbpsが主でした。しかし、Ping値が20~30msであったため、サクサクとした挙動に。以下はアプリのooklaで測定した結果です。PINGに注目してください。
本来動画であっても5Mbpsあれば十分事足りるのでPing値の方が重要。通信の切り替え速度が速く快適でした。
Xiaomi端末ならテザリング可能で広がる
Nomad SIMでは、端末によってテザリングの可否が変わります。今回はXiaomi Mi Note10でテザリングを検証しましたが、可能でした。
現状OPPOも対応しているらしく、この機種であればフルで性能を引き出すことができます。
高速重視ではないため選ぶなら低価格モバイルルーターで
今回のテストでは高機能モバイルルーターであるMR05LNを用いてテストを行いました。この機種は価格が高い分通信速度が速いメリットがあります。詳細については以下をご確認ください。
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しかし、Nomad SIMは最高速重視ではないためそこまで速度が出ていません。これを考慮すれば、低価格系モバイルルーターでも十分と感じました。使いやすさの面では、FS030Wあたりが良いと感じます。モバイルルーターでは有名な端末の一つです。
料金プランがシンプルなのはとても良い
無制限系データSIMはたくさんの種類が出ていますが、シンプルな料金プランが少なくなってきています(2年割や複数年縛り)。Nomad SIMは割引もありませんが、料金プランがシンプルなため迷わないのは嬉しいです。
マルチSIMである
Nomad SIMから提供されるSIMカードはマルチSIMになっています。
スマートフォンはほとんどnanoSIMになりましたが、低価格SIMフリーモバイルルーターはmicroSIMのものがまだまだあります。マルチSIMであれば、状況に応じて付け替えができるメリットがあります。
Nomad SIMとスマホの設定方法
Androidで利用する場合
Nomad SIMをAndroidで利用する場合は、APN設定が必要です。SIMカードを一緒に送られてくる申し込み用紙に記載されています。
iPhoneで利用する場合
Nomad SIMをiPhoneで利用する場合は専用のプロファイルのダウンロードが必要です。
モバイルルーターで利用する場合
Nomad SIMをSIMフリーモバイルルーターで利用する場合は、APN設定が必要です。SIMカードを一緒に送られてくる申し込み用紙に記載されています。
Nomad SIMの口コミ
Twitterの良い口コミ
NomadSIMはsim変えても良い速度!完璧😁 pic.twitter.com/hpG0FI0BBj
— sho@au (@merusi11061) November 21, 2019
nomadSIM、SIMだけポンと来る感じが精神衛生上とっても良い感じだ。
— 3ur (@3ur_Lamborghini) December 21, 2019
Twitterの悪い口コミ
ちゃんと悪いところも書くと、言ってしまえばこの速度です
流石に光回線には勝てない
動画くらいしか見ない、ってライトな家庭にはいいけど、オンライン対戦とかpingまで気にするとか、4k視聴、同時に使う回線が多いとかなら無理だと思う
あくまで外用、単体〜2台くらい向けだと思う#NomadSIM#MR04LN— 梅太郎 (@ume_taro) September 15, 2019
当サイトへの投稿口コミ
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Nomad SIMがおすすめのタイプ
通信の遷移の速さを求める
途中のメリットでも書きましたが、Ping値の低さは非常に魅力的です。そのため遷移スピードを求める人にとってはNomad SIMはかなりおすすめ。スマホ上で使った場合、テザリングで使った場合ともにスピーディだったので、サクサク通信したい人は選ぶと良いでしょう。
DSDV対応のスマホを使っている
SIMフリーでSIMが2枚挿せるスマホを持っているなら、データ節約できておすすめ。空いているスロットに設置するだけで、大容量データ通信可能なスマホの出来上がりです。
SIMフリーパソコン、タブレットユーザー
最近はパソコン側にもSIMカードをさせるものがあります。VAIO SX14などのSIMフリーパソコンに挿して設定すれば、開くだけでネットに繋がるパソコンの出来上がりです。
古いスマホが余っている
シングルSIMのスマホしか持っていない人は古いスマホを活用する方法もあります。データを古い端末で行えば、その分、データを節約できます。
引っ越しを控えている
Nomad SIMには解約金がかかりません。そのため、引っ越しを考えている(もしくは転勤が多い)ユーザーにとってはメリットが大きくなります。WiMAXの場合は場所によって、急に電波が入らないこともあるため、ソフトバンクのエリアで使えることも有利に働くポイントです。
Nomad SIMがおすすめでないタイプ
最安を求める人
最安を求める人はNomad SIMは向きません。さらに安いサービスがあるので、そちらを使いましょう。
新規でモバイルルーターの購入が必要な人
Nomad SIMはSIMカードのみの契約です。Wi-FIルーターの貸し出しはありません。そのため、無料貸し出ししてくれる会社と比較すると、本体代まるまる値段が変わってしまいます。
Nomad SIMの実機レビューまとめ
シンプルな料金プランがウリ
結論
Nomad SIMを実際に使ってみた結果、Ping値が低く、快適に使いやすい格安データSIMサービスということがわかりました。
特にOPPO、Xioamiのスマホを使っている人は全機能制限なく使えつつ、既存の音声SIMと併用出来て、便利です。
一方、新規で環境を整えたい人はモバイルルーターを購入しなければならないため、その差額分先に支払わなければいけないことに注意しておきましょう。
Nomad SIMのキャンペーンについて
Nomad SIMではモバイルルーターの無料貸し出しキャンペーンを実施しています。なお終了日は未定です。
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