Galaxy S20 5Gレビューの概要(ポイント)
軽量ハイスペック5G
Galaxy S20 5G(SC-51A、SCG01)は2020年春モデルとして発売されたものの中でコンパクトハイエンド的な位置付けのスマートフォンです。160g台で非常に持ちやすい。
さらにカメラ性能に磨きをかけ、標準的な撮影能力を高めつつ、30倍のズームに対応し、8Kまで撮影できるようになっており、自然でかつ美しい写真が撮影できるようになっています。ただし、夜景においては撮影時に工夫がいるかもしれないので、その点についても掲載しました。
総合的な評価としては、コンパクトさと性能を両立しているスマートフォンはほとんどないので、Galaxy S20 5Gは持ちやすさを考慮するなら2020年春モデルの中でも魅力的なモデルになっています。
簡易スペック表
発売日 | 2020/02/11 |
SoC | Snapdragon865 |
RAM | 12GB |
ROM | 128GB |
画面 | 6.2インチ |
重量 | 163 g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ派) | 非対応 |
※ミリ波は+モデルのみ対応しています。
Galaxy S20 5G 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。主観的な内容はメリット・デメリットから記載しています。
※本レビューは検証機をSamusung様よりお借りして検証しています。
Galaxy S20 5Gの特徴
この項目ではGalaxy S20 5Gのメーカーの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
5Gに対応
Galaxy S20 5Gは名前の通り、次世代通信規格の5Gに対応したスマートフォンです。2020年6月21日段階ではまだまだスポット的にしか提供されていませんが、今後エリア拡大していくとより快適に使える場所が広がります。
8K動画に対応
Galaxy S20 5Gでは8K動画に対応しています。8K自体がまださほど広がっていないため、8Kとして直接利用することはあまりないかもしれませんが、画素数が上がることで写真の切り出し時の美しさを上げることができます。
30倍のデジタルズーム
Galaxy S20 5Gではズーム機能が大幅に強化され30倍のズームを手に入れています。くわしくは後半のカメラ作例にてレビューしています。
シングルテイク機能が面白い
Galaxy S20 5Gにはとても面白いシングルテイク機能があります。以下は実際にシングルテイクで撮影した一枚です。少しわかりにくいですが、10秒で撮影した動画から写真をいくつかピックアップしてくれます。
動画として撮影することで一連の映像の中から写真をピックアップする機能です。カメラモードを切り替えるだけで使える機能になっています。
Galaxy S20 5Gの価格とコストパフォーマンス評価
Galaxy S20 5Gは、ドコモの初動販売において10万2960円(税込)でした。一般的なハイエンドスマートフォンとほぼ同等の価格となっています。
価格情報について
スマートフォンは時期によって値段が変わるため、現在の価格については各サイトをご覧ください。
Galaxy S20 5Gのマシンスペック
マシンスペック
Galaxy S20 5Gのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/02/11 | |
寸法 | 152×69×7.9mm | |
重さ | 163 g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.2インチ |
形式 | OLED | |
画素数 | 3200×1440 | |
リフレッシュレート | 60Hz,120Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 4000mAh |
ワイヤレス充電 | 〇 | |
リバースチャージ | 〇 | |
急速充電 | 対応 | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon 865 | |
GPU | Adreno 650 | |
ストレージ(ROM) | 128GB | |
メモリ(RAM) | 12GB | |
外部メモリ | 1TB | |
通信 | 下り最大 | 3.4 Gbps |
上り最大 | 182 Mbps | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | 〇 | |
緊急避難速報 | 〇 | |
防水(お風呂) | IPX5/IPX8 | |
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android 10 | |
SIMサイズ | nano SIM | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
スペックの解説
Galaxyシリーズは過去から、高性能、軽量が売りになっています。そのため2020年春モデルの中でも、本体重量160 gという軽量さをほこります。それでいて4000mAhものバッテリー容量を持っています。
CPUは過去最高スペックのSnapdragon865でメモリは12GBとなっています。メモリは128GBで少な目に感じるかもしれませんが、外部ストレージを使うことで1TBまで増強可能です。
特に注目はリフレッシュレートです。Dynamic AMOLED 2Xで120Hzに対応したことでよりヌルヌルとしたディスプレイの動きになっています。
Galaxy S20 5Gのベンチマークテスト
GeekBench 5
GeekBench5の測定結果は以下の通りです。
Galaxy S20 5Gのカメラスペック
カメラスペック
カメラスペックは以下の通りです。ズームに最大倍率は30倍です。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
超広角カメラ | 1200万 | 2.2 | - | - |
広角カメラ | 1200万 | 1.8 | - | - |
望遠カメラ | 6400万 | 2.0 | - | - |
インカメラ | 1000万 | 2.4 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりませんが、強力な手振れ補正が付いています。後程実際に映像を紹介しています。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。インアウトともに4K,60fpsに対応しています。さらにアウトは8Kに対応しています。
8K 撮影 | 30fps |
4K 撮影 | 30fps,60fpz |
1080P 撮影 | 30fps,60fps |
720P 撮影 | 30 fps |
アウトカメラは以下の通りです。
8K 撮影 | 非対応 |
4K 撮影 | 30fps,60fpz |
1080P 撮影 | 30fps,60fps |
720P 撮影 | 30 fps |
Galaxy S20 5Gで撮影した作例
標準レンズと光学ズームした時の比較です。最大ズームは30倍です。ただし実用性は10倍程度までと感じました。
フォーカスによるホワイトバランスの変化を検証しました。
接写能力を検証しました。ピントが合う位置で最も近くまで寄れた場所で撮影しています。
手振れ補正検証
手振れ補正を検証するために、足踏みしながら動画を作成しました。なお、撮影ではスーパー手振れ補正をONにしています。
Galaxy S20 5Gで足踏みして、意図的に手振れを発生させた状態で動画を撮りました。
スーパー手振れ補正ON状態です。
とても優秀な印象です。 pic.twitter.com/6cUPdUdtuS— SIMPC|シンプシー公式 @楠リカ (@simpc_jp) June 21, 2020
その他の被写体撮影一覧について
その他の被写体一覧については関連サイト「SIMPC BLOG」にて一覧で掲載しています。合わせてご参考ください。
Galaxy S20 5Gの外観
Galaxy S20 5Gの背面です。今回の検証機はクラウドブルーで、さわやかな色合いです。今回はau版です。
カメラは主張が強く感じるかもしれませんが、手に持ってみると本体サイズが小さいためあまり大きさは感じません。おサイフケータイのNFC位置は珍しく本体下部側にあります。
表を見た様子です。ピンホールカメラとなっています。
上部ベゼルは非常に小さいです。
下部ベゼルも非常に小さいです。
右サイドを見た様子です。電源スイッチと音量ボタンがあります。Galaxy S20 5Gは直線形状ではなく、スイッチ位置と本体の接合部が美しいです。
左サイドには何もありません。
上部にはSIMスロットとmicroSDがあります。デュアルスロットで排他式ではありません。
下部はUSB-Cコネクタがあります。なお、スピーカーは上下にあり、ステレオとなっています。
Galaxy S20 5Gのメリット・長所
基本を極めた形である
Galaxy S20 5Gを手にもって感じるのは基本を極めた形であることです。昨今のスマホは縦にアスペクト比が伸びたり、機能を搭載することによって本体重量が重くなっているモデルが多々あります。
ところがGalaxy S20 5Gは本体性能を向上しつつ軽量、そしてアスペクト比も過去のスマホに近い方で提供しているモデル。故に基本を極めた形だと感じます。
コンパクトフォルム
163gの本体サイズに加え、Galaxy S20 5Gは幅が69mmとなっており、とても持ちやすいです。それでいて薄さも8mm以下。手の小さい人でも持ちやすいスマートフォンと言えます。
スーパー手振れ補正のレベルが高い
スマートフォンの値段は動画の質に表れやすいですが、Galaxy S20 5Gは非常に優れています。子供を撮影したり、動画をよく撮る人にはぜひ活用して欲しい機能です。
120Hz対応で快適なディスプレイ
スマホのディスプレイはリフレッシュレートが90Hz以上になると、画面の応答速度がグンとあがり、魅力が一気に増します。使ってみないとわからない部分ですが、一度店頭で触る機会があれば試してほしい機能です。
自然物が美しく映るカメラ
Galaxy S20 5Gは自然物が非常にきれいに映るカメラだと感じました。補正が強くなく、目で見たままに撮影することができるため、風景写真、花の写真を撮影する人にお勧めしたいモデルです。
Galaxy S20 5Gのデメリット・欠点
ミリ波に非対応である
ややこしい部分ではありますが、Galaxy S20 5Gはミリ波に非対応です(S20+は対応しています)。将来的に、5Gが広がった時に通信速度に差が出る可能性があります。
ただし、5Gはミリ波非対応モデルでも十分速いので、現時点では全く気にする必要はありません。
夜景モードが比較的弱い
昼間のカメラ撮影能力は非常に良いですが、夜景撮影時は光がボケる傾向がありました。もし夜景撮影を重視するなら、三脚を使うことを考えておいた方が良いでしょう。
以下はGalaxy S20 5Gを用いた作例で通常モードと、夜景モードで撮影した結果です。通常モードは綺麗ですが、下の看板の光がぼやけています。一方夜景モードは全体的に暗く、かつタワー周辺にゴーストがかかっているようになっています。
おサイフケータイの位置が特殊
Galaxy S20 5Gのおサイフケータイの位置はかなり特殊で、本体下部にあります。慣れるまでは気を付けておいた方が良いかもしれません。
Galaxy S20 5Gの口コミ・評判
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大型になりがちなハイエンドスマートフォンの中でも小型を貫いているGalaxy S20 5G。軽量コンパクトなので持ちやすさに優れている。
本体性能はサクサクで全く問題なし。リフレッシュレートが120Hz対応したこともあって、サクサク使えて大満足の。
カメラ性能も高く、普段の撮影なら全く問題ないレベルで使える。ただし、夜景はちょっと弱めなので、星4つとしました。
Galaxy S20 5Gの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 軽くて持ちやすい
- 動作がスムーズ
- クラウドブルーの色合いが綺麗
Galaxy S20 5Gがおすすめのタイプ
コンパクトさをを求める人
Galaxy S20 5Gはコンパクトさを求める人にとにかくおすすめしたいです。ハイエンドスマートフォンは大型化の傾向がありますが、Galaxy S20 5Gは軽く、持ちやすいスマートフォンです。
自然物・食事を撮る人
自然物・食事を撮影する人にとっては、Galaxy S20 5Gのカメラは非常に魅力的です。特に花を撮影する人は、他のもでるよりも自然な色味が出るのでぜひおすすめしたいです。
動画撮影する人
安いスマートフォンと高級スマートフォンの大きな違いは動画撮影能力です。なかでも Galaxy S20 5Gは手振れ補正が強力に効くので、動体を撮影する人には良いと言えるでしょう。
Galaxy S20 5Gをおすすめしない人
夜景撮影する人
デメリットでも書いた通り、ハイエンド級のスマホの中では夜景撮影は少し線がボケる印象を受けました。もし、Galaxy S20 5Gを使って、単体撮影するなら手持ちではなく、ブレを軽減するための方法を使いながら撮影するほうが良いでしょう。
Galaxy S20 5Gの特徴レビューまとめ
基本を極めたスマートフォン
結論
繰り返しになりますが、Galaxy S20 5Gはアスペクト比が標準で基本を押さえたスマートフォンです。そのため、今までとほぼ同じスマートフォンを最新版に乗り換えたいという人に勧めたい一台です。
また軽さや、本体サイズが小さいので手の小さい方にも魅力的な一台。8Kや30倍ズームなど尖った特徴も持ち合わせていますが、それ以上に「これまでのスマホをさらにブラッシュアップ」してきたという点が著者が感じた最も魅力的なポイントです。
Galaxy S20 5Gのキャンペーン・安く買う方法
Galaxy S20 5Gはdocomoとauで発売されています。安く手に入れたい場合は中古で探してみると良いでしょう。
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