Galazy Z Flipレビューの概要(ポイント)
日本初の縦型折り畳みスマホ
Galaxy Z Flipは日本で初めて発売された縦型の折り畳みスマートフォン。
ギミックに目が行きがちですが、中身は超ハイエンドかつ、カメラ性能、サイズ感のちょうど良さなどかなり使い勝手の良い仕様になっています。
今までスマートフォンが大きくてカバンに入れづらいという人にこそぜひ触って欲しい一台になっています。
簡易スペック表
発売日 | 2020/02/28 |
SoC | Snapdragon855+ |
RAM | 8GB |
ROM | 256GB |
画面 | 6.7インチ |
重量 | 183 g |
5G(Sub-6) | 非対応 |
5G(ミリ派) | 非対応 |
Galazy Z Flip 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。主観的な内容はメリット・デメリットから記載しています。
※本レビューは検証機をSamusung様よりお借りして検証しています。
Galazy Z Flipの特徴
この項目ではGalazy Z Flipのメーカーの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
日本初の縦型折り畳みスマホ
Galaxyシリーズには横折りの折り畳みスマホ「Galaxy Fold」がありましたが、こちらは横開きでした。今回のGalaxy Z Flipは縦開きになっています。
縦の折り畳みになったことで、スタンドとして使えるようになったのは機能革命と言えるでしょう。
ギミックに負けない基本性能をおさえた仕様
こういったユニークな製品はギミックに負けて性能が置き去りになっているケースが散見されますが、Galaxy Z Flipの場合は基本性能をしっかりと押さえています。
ハイエンド級としての性能を持ち、非常に快適な使い心地となっています。
トミーブラウンの特別仕様
Galaxy Z Flipには高級モデルとしてトミーブラウン仕様があります。専用のデザインだけでなく、化粧箱やアクセサリーも特別な製品です。auで購入できるので、一度ご覧ください。
Galazy Z Flipの価格とコストパフォーマンス評価
Galaxy Z Flipは、初動販売において17万9360円(税込)でした。一般的なハイエンドスマホは10~12万円前後となっているため、比較的高めです。また、カメラディスプレイのリフレッシュレートは普通のハイエンドクラスと同等で尖った特徴はないため、コストパフォーマンスは高いとは言えません。
しかしながら、他にはない「折り畳み」という機能を持つことから、純粋なコストパフォーマンスでは測れない魅力を持っています。
価格情報について
現在の価格については、公式サイトをご覧ください。
Galazy Z Flipのマシンスペック
マシンスペック
Galazy Z Flipのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/02/28 | |
寸法 | 167.3×73.6×6.9mm | |
重さ | 183 g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.7インチ |
形式 | OLED | |
画素数 | 2636×1080 | |
バッテリー | 電池容量 | 3300mAh |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 対応 | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon 855+ | |
GPU | Adreno 640 | |
ストレージ(ROM) | 256GB | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
外部メモリ | - | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | 〇 | |
緊急避難速報 | 〇 | |
防水(お風呂) | × | |
防塵 | × | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android 10.1 | |
SIMサイズ | nano SIM | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
スペックの解説
Galaxy Z Flipは外観の特徴が際立つものの、形、重さも含め一般的なスマートフォンの範疇に入る存在です。つまり折りたたみ時以外は、今までのスマホと何ら変わりない一段と言えるでしょう。
印象深いのは重さ。一般的にヒンジ形状を用いることで大幅な重量アップすることが通説ですが、Galaxy Z Flipにおいてはそういったことはなく、一般的なスマートフォンとほぼ変わらない重量どころか、インチサイズから見てかなり軽くなっています。
弱点としては、形状問題から防水・防塵性が確保されていないことです。外で使う場合は注意が必要と言えるでしょう。
Galazy Z Flipのベンチマークテスト
GeekBench 5
GeekBench5の測定結果は以下の通りです。
Galazy Z Flipのカメラスペック
カメラスペック
カメラスペックは以下の通りです。ズームに最大倍率は5倍です。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
超広角カメラ | 1200万 | 2.2 | - | - |
広角カメラ | 1200万 | 1.8 | OIS | - |
インカメラ | 1000万 | 2.4 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。4Kは30fpsです。
4K 撮影 | 不可 |
1080P 撮影 | 30fps |
720P 撮影 | 30 fps |
Galazy Z Flipで撮影した作例
標準レンズと光学ズームした時の比較です。最大ズームは8倍です。ただし実用性は5倍程度までと感じました。
フォーカスによるホワイトバランスの変化を検証しました。背景の色が変化しています。
接写能力を検証しました。Galaxy Z Flipは比較的近くまで寄ることが出来ています。
手振れ補正検証
手振れ補正を検証するために、Galaxy Z Flipを全開状態で両手に持ち、室内で足踏みしながら撮影を行いました。補助光は一切使っておらず、電球と自然光のみです。
足踏みしながら手振れ補正を撮影しました。
検証機は「Galaxy Z Flip」です。
手振れは比較的抑えられていると感じました。 pic.twitter.com/HaEzW8Xrlg
— SIMPC|シンプシー公式 @楠リカ (@simpc_jp) June 19, 2020
その他の被写体撮影一覧について
その他の被写体一覧については関連サイト「SIMPC BLOG」にて一覧で掲載しています。合わせてご参考ください。
Galazy Z Flipの外観
Galaxy Z Flipの閉じた状態です。今回の検証機はパープルですが、とにかく光ります。また指紋が付きやすいため、カバーを使う方が良いでしょう。外側にはOLEDのサブディスプレイが付きます。こちらで通知を確認することが可能です。
横から見た様子です。ディスプレイ2枚分なのでそれなりの厚さがあります。またヒンジ部分はぴったりくっつくわけではないため、厚みが増しています。
開いた様子の背面です。
背面カメラは2眼でほとんど飛び出しはありません。
表面です。6.7インチディスプレイですが、幅が狭いため思ったよりも大きさは感じません。上部はピンホールカメラになっています。
右サイドには音量ボタン、指紋認証を兼ねた電源ボタンがあります。
左サイドです。nano SIMスロットを搭載しています。
下部はUSB-Cとスピーカーがあります。ヘッドフォンジャックはありません。
実際に手に持ってみた様子です。
側面を写してみました。ギミックがある割には薄くなっています。iPhone11 Proよりも薄い筐体で持ちやすいです。
Galazy Z Flipのメリット・長所
ポケットに収まるハイエンド
Galaxy Z Flipの最大の特徴である折り畳みは収納時に威力を発揮します。実際に使ってみて、ポケットの中に入れて持ち運ぶには最適形状と感じました。
折りたたんだ場合、厚さがあると感じるかもしれません。しかし、iPhoneのケース付きと比べてみると実はさほど変わりません。
ケース無し運用(例えば、以下のようなスキンシール)を用いれば、保護と厚みを抑えることができ、収納性を高められると感じました。
置きながら使いで用途が広がる
折り畳みギミックの強さは収納性だけでなく、スタンドとして使えることです。これにより、動画視聴やウェブミーティングをスタンド不要で行うことができます。
化粧をしたい時に、インカメをon状態にして鏡として使うこともできるかもしれません。
通知を隠せるメリット
スマートフォンは画面がむき出しのため、通知が表に出ます。問題ない人もいるでしょうが、人によっては嫌に感じる人も(もちろん設定で非表示にもできますが)。
Galaxy Z Flipでは、通知はサブディスプレイ表示になるため周りの人に見られないメリットがあります。
カメラの出っ張りがほぼない
昨今のカメラは大きく飛び出しているケースが多いですが、Galaxy Z Flipの場合は飛び出し量はかなり小さめです。ポケットに入れて引っ掛かりがない点も高評価ポイントの一つです。
デュアルカメラの選択肢が超広角
デュアルカメラを搭載しているスマートフォンのほとんどが、標準と望遠の組合せです。ところが、Galaxy Z Flipの場合は標準と超広角の組合せになっています。
望遠はデジタルズームが使えるので、個人的に不要と考えており、この組み合わせは非常に魅力的です。
ヒンジのディスプレイ歪みはほとんど感じない
技術的な魅力として、折り畳み部分のディスプレイの歪みはほとんど感じません。特に白背景を使っていると、全く気にならないレベルです。ただし、光が強いところで見ると歪みがディスプレイ内で映ることはあります。
Galazy Z Flipのデメリット・欠点
ディスプレイサイズの割にバッテリーが少なめ
Galaxy Z FLIPはディスプレイサイズが6.7インチですが、バッテリーは3300mAhとなっています。折り畳み時にディスプレイが完全消灯できるため省エネルギーな可能性はありますが、昨今のスマホは4000mAh以上あるため、比較すると弱点と感じます。
スピーカーがモノラルである
Galaxy Z Flipはハイエンドクラスでは珍しくモノラルスピーカーです。スタンド代わりにできるので、可能ならサイドにスピーカーを2つ搭載してもらえるとより魅力的になったのではないかと感じます。
マンガには不向き(縦長は除く)
Galaxy Z Flipは縦に長いスマートフォンのため、漫画のような縦横比が決まっているものは短い方で調整されてしまうので要注意です。漫画を読む人はFire HD 8やPaperWhiteのような端末をサブとして持つ方が良いでしょう。
Galazy Z Flipの口コミ・評判
Submit your review | |
おサイフが無いのとディスプレイの耐久性以外は完璧
ギミックが効いているので使いにくいかと思いきや、驚くほど使いやすい。折り畳み部分も全く見えないわけではないが、気になるほどではないし触ってみても意外と滑らか。
本体スペックも良いため、動作で不満を感じることはまずない。
残念なのはカメラが1200万画素デュアルでさほど性能が高くないこと。光の取り込みが若干甘い気がする。それさえ除けば一般普及してもいいと思えるほどの完成度です。
Galazy Z Flipの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 技術がすごい
- 女性は特に持ちやすそう
- スタンド代わりになるのが魅力的
Galazy Z Flipがおすすめのタイプ
スタンドに魅力を感じる人
折り畳みならではの特徴ですが、その場で他部品を必要とせずに置くことができるのは大きなメリットです。YouTubeをはじめ、動画サービスを楽しみたい人や、テレビ会議にスマホを利用する人に良いでしょう。
ポケットに収まるサイズで持ち運びしたい人
ポケットに収まるサイズで使いたい人にも良いでしょう。また、小さなかばんを使っている人はスマホの入れ方が変わるかもしれません。
Galazy Z Flipをおすすめしない人
コストパフォーマンス重視な人
この端末はどちらかというとロマンで購入する端末です。対性能比で見た時にはコストパフォーマンスが低いのですすめられません。
カメラ重視な人
Galaxy Z Flipはカメラ性能が悪いわけではありませんが、2020年登場のハイエンド機と比べると、構成、できることから考えるとどうしても見劣りする部分があります。カメラを重視するのであれば、Galaxy S20など他の端末を選びましょう。
Galazy Z Flipの特徴レビューまとめ
Galazy Z Flipのキャンペーン・安く買う方法
Galazy Z Flipはauの専売モデルです。安く手に入れたい場合は中古で探してみると良いでしょう。
関連記事
マガジン
この投稿をInstagramで見る