Xperia5レビューの概要(ポイント)
コンパクトさが売りのXperia5
Xperia5はソニーが新しく「ハイエンドコンパクト」に挑戦した機種と言えます。
これまでは、compactシリーズとして出していましたが、2019年以降はコンパクトの概念が無くなり数字の羅列に。
Xperia5はcompactの実質的な後継機種でハイエンド性能を持ち合わせた小型機です。
スペック的な性能は良いものの、カメラでは弱点があるため、コンパクト+カメラ性能を求める人には注意しておきたい一台です。
簡易スペック表
CPU | Snapdragon855 |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB |
画面 | 6.1インチ |
Xperia5 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本機はお借りしてレビューを行っております。
Xperia5の特徴
手のひらコンパクトなハイエンドスマートフォン
Xperia5の最大の特徴はハイエンドなのに大きさを主張せず、手のひらサイズに収めたことです。大型化するスマートフォンの流れから考えるとソニーはまさに英断を下したと考えるほど。
特に幅を狭めたことで、持ちやすいスマホに仕上がっています。しかも、実はこのスマホの面白いところは小さくなったと見せかけて本体サイズは6.1インチと大きめ。コンパクトになりつつも、スマホ自体のブラウジングのしやすさが詰め込まれたスマホともいえる設計です。
21:9のディスプレイ
21:9のディスプレイは始めてみると驚くこと間違いない。それほどインパクトがあります。ただ、使ってみるとわかりますが、縦長ディスプレイはウェブブラウジングがしやすい。
ホームページはもちろん、TwitterやInstagramといったアプリはどれも縦方向スクロールによるページ送りが主流。そのため縦長になることで情報量が増え、快適さが増します。21:9は一見奇妙に見えて、今の時代に合った画面設計と感じます。
コンパクトでも3眼カメラ搭載
Xperia5では、Xperia1と同様の3眼カメラを搭載しています。構成は標準、超広角、望遠の3種類。
カメラ性能としては全く同じ構成となっており、コンパクトであってもカメラを犠牲にしていないところに特徴があります。
Xperia5のマシンスペック
マシンスペック
Xperia5のマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2019/11/1 | |
寸法 | 68×158×8.2mm | |
重さ | 164g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.1インチ |
形式 | 有機EL | |
画素数 | 2520×1080 | |
バッテリー | 電池容量 | 3000mAh |
ワイヤレス充電 | ○ | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 公式記載なし | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon855 | |
GPU | Adreno640 | |
ストレージ(ROM) | 64GB | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
外部メモリ | 512GB | |
通信 | 下り最大 | 1576Mbps |
上り最大 | 131.3Mbps | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋センサー | 〇 |
顔認証 | × | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | 〇 | |
緊急避難速報 | ○ | |
防水(お風呂) | IPX5/IPX8 | |
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | ○/○ | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | 9.0 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDS | × |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
キャリア端末のため非掲載です。
スペックの解説
Xperia5はスペック的には、Xperia1とほぼ同じです。搭載SoCもメモリも同じになっています。しかし、サイズは大幅に小さくなり、重量167gにまでコンパクト化されています。防水・防塵性能もそのままにおサイフケータイを搭載し、日本で使うことを想定した設計として仕上がってます。
発売日前提で考えるとSoCはSnapdragon855+がありますが、こちらはゲーミング用に近いので、実質2019年秋冬モデルの最上位スペックになります。
通信スピードテスト
家庭用の光インターネットに接続してテストを行いました。1Gbps回線で、Velopを用いてテストしています。310Mbpsの速度が出ていました。
Xperia5のカメラスペックと作例
カメラスペック
Xperia5のカメラに関するスペックは以下の通りです。
メインカメラ(標準) | |
有効画素数 | 1220万画素 |
F値 | 1.6 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
メインカメラ(超広角) | |
有効画素数 | 1220万画素 |
F値 | 2.4 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
メインカメラ(望遠) | |
有効画素数 | 1220万画素 |
F値 | 2.4 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
インカメラ | |
有効画素数 | 800万画素 |
F値 | 2.0 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
Xperia5で撮影した作例
標準レンズで撮影しました。Xperia5は暗く映る印象があります。そのため、対象物に合わせてフォーカスを合わせて色調整するほうが目に近い感覚で映ります。
夜景を撮影しました。2つともオートでフォーカス合わせ無しの撮って出しです。それなりに綺麗に映るイメージですが、右側街頭のゴーストが気になりました。
右側の紫の照明はライト色が強弱をつけながら変わるのですが、ライトが強くなると飛びが強くなる印象です。
ズーム性能を検証しました。これが驚くほど悪かったです。同じ秋冬モデルのGalaxy Note10+のカメラ作例と比較しながら見て頂きたいです。10倍ズームのノイズがひどくて驚きました。
最後にレンズの比較です。Xperiaは超広角が非常に広い印象です。廉価版のAQUOS sense3のカメラ作例と比べても広角の広さの違いを感じるでしょう。
Xperia5の外観
Xperia5の背面はガラスになっています。美しいですが、一方で指紋が付きやすいのでケース運用するほうが良いでしょう。
カメラは3眼になっています。それぞれ標準、広角、超広角となっています。ToFカメラはありません。おサイフケータイはカメラ横にあります。
背面下部にはXperiaとdocomoのロゴがあります。
表側はこちら。Xperia5はXperia1と異なりサイズ感が小さいこともあって、21:9のディスプレイであることはあまり気になりません。ただ、手に持つと縦長を感じるサイズ感です。
右サイドがこちら。電源ボタン、指紋認証、音量ボタンを備えています。
色合いの問題で分かりにくいですが、左側にはSIMスロットを備えています。
上側はなにもありません。
下側にはスピーカーとUSB-Cコネクタがあります。
表はノッチのないすっきりとしたデザインです。といってもさほど大きくなく、上側のベゼルはノッチがないわりに小さめです。受話部の右側にIRカメラも搭載しています。
下側はさらに小さくなっています。サイドはほとんどベゼルがありません。
コントロールパネルはそれぞれのボタンが小さめです。Sonyお得意の節電用ソフトウェアSTAMINAモードもここで設定できます。
アプリ一覧を開いた様子がこちらです。比較的たくさんのアプリが入っています。
Xperia5のメリット・長所
なんといっても持ちやすさが素晴らしい
Xperia5の魅力は持ちやすさ。6.1インチもありますが幅が狭いため持ちやすさに優れます。たくさんのスマホをレビューしてきた私から見て、スマートフォンとしては過去最高に手にフィットするサイズ感です。
21:9のディスプレイを生かした2画面分割
Xperia5は縦長のディスプレイになっているため、上下に違う画面を並べても余裕があります。以下はディスプレイとカメラ画像を並べています。
2画面分割はReno Aなどでも使えますが大型になってしまう弱点がある一方で、縦長ならその問題点を解消できます。
小さいのに万能な三つのカメラ
Xperia5はコンパクトながら3つのカメラを搭載しており、妥協がありません。2019年のトレンドである超広角があるため、撮影する楽しさが広がります。
サイドの指紋認証が便利
Xperia5は2019年に登場したXperia1、Xperia8のようにサイドに指紋認証を搭載しています。サイド指紋認証は実はかなり使いやすいことが特徴。手に持ったタイミングで自然に解錠できるメリットがあります。
167gで6.1インチの筐体
Xperia5はコンパクトに見えて縦長で6.1インチディスプレイ。しかし重量は167gしかありません。通勤、通学で長時間スマホを使う人に嬉しい仕様です。
Xperia5のデメリット・欠点
カメラ性能がハイエンドとしては微妙
カメラ作例のようにハイエンドとしては性能が低く感じます。特にズームでの画像の荒れが大きくなっています。3つのカメラで望遠カメラも搭載しているので、こんなに悪いとは思いませんでした。
固定画像によっては縦横比が裏目に出ることも
Xperia5は縦横比が21:9で幅が狭くなっています。そのため、漫画のような画像を見ると幅基準となってしまい、小さく表示されてしまいます。もしネットブラウザより漫画を見たりすることが多いなら、Galaxy S10やNote10 +の方が良いでしょう。
Xperia5の口コミ・評判
Twitterの良い口コミ
xperia5は液晶が変な比率なので本体がやたら長いですけど
androidに抵抗無いなら良い機種ですよ
防水なので風呂に持ち込んでスピーカーで音楽鳴らしたりとかするととても良い— ローランドゴリラ🦍 (@n4dj2) November 24, 2019
Xperia5に機種変更した。手が小さい私には持ちやすく良いです。縦長かまぼこ板形状なのでTwitterなどのSNS系は一画面で見られる情報量が増えたけれどKindleが間抜けな感じに。。
— kipplechan (@kipplechan) November 23, 2019
Twitterの悪い口コミ
機種変したスマホ(Xperia5)📱∗*゚
もう調子が悪い
そりゃ画面も大きいし
以前よりバッテリー減るの早いのは分かるでもなんか
全てがハズレな感じ( ꒪ͧ-꒪ͧ)←私だけかwwバッテリー減るの早い
発熱はする同じ場所で同じ使い方してるのに
ギガホにした途端電波ちょー悪いあーもー買い替えたい
— yuko (@1919yumazon) November 8, 2019
Xperia5バッテリー持ち悪いな
— 神原・ペンタクル・にゃん二世 (@RR_Schenker501) November 10, 2019
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コンパクトさが売りの一台です。性能的にはハイエンドなので使い勝手、処理速度で不満な部分はなし。
カメラ性能がイマイチなので、もうちょっと仕上げてきて欲しかったところです。
Xperia5がおすすめのタイプ
女性や手の小さい人
昨今のハイエンド端末は大型化の傾向があるため、持ちづらくなっています。しかし、Xperia5はコンパクトな端末なので、その問題を解決することができます。女性や手の小さい人が片手で使いたい時にぴったりのサイズ感と言えるでしょう。
軽いハイエンドが欲しい人
ハイエンド端末は大型化していることが多いため、コンパクトな端末は少なくなっています。Xperia5は性能重視かつ、軽い端末を求める人にピッタリです。
Xperia5をおすすめしない人
漫画をよく見る人
漫画をよく見る人には、幅が固定されてしまう観点からXperia5はおすすめできません。ある程度大きさがないとコマが読みにくいので、Galaxy Note10+を選ぶことをおすすめします。
カメラ重視の人
同程度の価格帯、もしくはワンランク下の価格帯になるZenFone6やReno 10x Zoomの方がカメラ性能は高い印象です。キャリアならiPhone11 ProやGalaxy S10などを選ぶ方が良いでしょう。
Xperia5の実機レビューまとめ
基本を抑えたミッドレンジ
結論
Xperia5はコンパクトさで選ぶ一台です。手荷物が増えることを嫌う人に選んでほしい端末。
ただし、カメラ性能がイマイチだったり、漫画などの固定画を表示するという観点から見ると弱点もあるので、自分の用途に合わせて使い方を選ぶことをおすすめします。
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