Flashforge Creator Pro2の実機レビュー

Creator Pro2のレビュー概要

コンパクトなデュアルノズル機

フラッシュフォージから2020年に新しく登場したデュアルノズルの3Dプリンタ。デュアルノズルが独立式となっているため、2色印刷だけでなく、離れた箇所で同じものを印刷する複製印刷が可能になっています。

2色印刷を前提に買う人は多いと思いますが、2つのノズルにそれぞれ異素材をセットしておけばフィードの手間なく材料切り替えができるため複数の素材を利用する人に便利なモデルです。

2色印刷できる機種としては、コンパクトで本体は14.8kgしかなく設置には手間取りません。ただ、本体の駆動音が大きいので騒音が気になる箇所での利用はおすすめできません。

簡易スペック表

造形サイズ 200×148×150 mm
造形精度 0.05~0.4mm
ヘッド径 0.4 mm
ヘッド最高温度 240℃
プラットフォーム
最高温度
120℃
プレート取り外し 不可
ボディサイズ 403×360×526 mm
重量 14.8 kg
データ転送方式 SDカード、Wi-Fi
消費電力 320W

※詳細スペックはこちら
※スライサーソフトはFlashPrintです。

 

Creator Pro2の目次

本記事は実機を2台購入の上、レビューを行っています。

 

Creator Pro2の特徴

デュアルノズル搭載機

Creator Pro2は3Dプリンタの中でも数少ないデュアルノズルの搭載機です。またその中でも少ない独立式となっています。次の項目でも書いていますが、独立式になっていることでミラー印刷が可能となっており、複数の物を印刷する際には非常に便利です。

 

ミラー印刷による高速化が可能

デュアルノズル搭載機の中でも完全に分離しているため、複製印刷が可能になっています。複数の製品を印刷する場合、単純に速度が2倍になるので、使い勝手が非常に良いです(ただし、造形サイズが小さくなってしまう点は注意)

 

横幅の大きいステージ

ミラー印刷に対応していることもあり、Creator Pro2は横幅がかなり広めになっています。プラットフォーム幅で造形できるもののサイズが決まるので広いことは特徴の一つに上げられます。

 

Creator Pro2の価格とコストパフォーマンス評価

シングルノズルの3Dプリンタでエンクロージャー(囲い)が付いたモデルと比較すると、定価が98,000円と明らかにコストパフォーマンスは悪いです。ただし、2色印刷できるという特徴を持っているのでそれだけでコストパフォーマンスは云々の話ではないモデル。

また2色印刷だけでなく、異素材をそれぞれノズルにセットしておくだけでも印刷時のフィードのやり直しをしなくて済むので時間的コストパフォーマンスが非常に高い機種だと感じ、筆者自身は2台購入しています。

現在の価格については各サイトをご覧ください。

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Creator Pro2の外観

前面です。

 

本体は取っ手が付いているため持ち運びが簡単です。

 

前面にはタッチパネルがあります。タッチパネルの感度、ディスプレイ速度はあまり良くはありません。

 

プラットフォーム内です。奥側でZ軸の調整を行っています。

 

ヘッドは独立式でデュアルとなっています。

 

下から覗き込んだ様子です。デュアルノズルには樹脂ダレ防止のためフラップがあります。逆側も同様です。

 

デュアルノズルに繋がるフィード用のパイプ、ヒーターの電力供給コードがあります。

 

背面にフィラメントホルダーが付いています。フラッシュフォージの専用フィラメントにつけることができます。

 

フィラメントはフラッシュフォージの加工向きPLA「MODERA」と標準PLAが付属しています。

 

付属品一覧です。

 

Creator Pro2のメリット・魅力

デュアルノズルによる印刷パターンの増加

デュアルノズルは非常に便利でこれまでになかったカラーパターンでの印刷が可能になります。3Dプリンタ製品は造形の精度(いかにピッタリ合うか)が焦点になることが多かったですが、デュアルノズルが使えることでカラーパターンの増加によるデザイン性のアップが可能になります。また、デュアルノズルを使えば水に溶けるサポート等が使えるため、内部の空間のある印刷物も可能になり、色々な表現の幅を広げられます。

 

ミラー印刷が素晴らしい

筆者としてはデュアルノズルはミラー印刷の方が便利と感じるほど。フラッシュプリントでは可変レイヤーを使うことで、木質フィラメントを利用した木材っぽいアイテムを印刷することができます。しかしながら、可変レイヤーは印刷速度が低下する問題があります。そこでミラー印刷をすることで欲しいアイテムを2倍速で生産できるのでとても助かっています。

 

ノズル送りが非常にスムーズ

Creator Pro2に搭載されているエクストルーダーのノズル送りはスムーズでとても使いやすくなっています。同様にエクストルーダーからのロードオフもスムーズです。

 

一層目の印刷が美しく底面が乱れない

筆者はフラッシュフォージの他にQIDIも使っていますが、1層目の印刷精度(密着)が全く違います。設定でどうにかなる部分もありますが、1層目印刷の距離設定は標準で見事なため初心者でも底面の設定に困ることはないでしょう。

 

可変レイヤー設定が可能

ミラー印刷でも書きましたが、専用のスライサーソフトで可変レイヤーでの印刷が可能です。木質フィラメントを使う場合や光沢フィラメントを使うなら可変レイヤーはデザインの調整幅が広くなるためおすすめです。

 

日本語対応の問い合わせ窓口がある

Creator Pro2というよりも、フラッシュフォージの話にはなりますが日本ではApple Tree社が代理店となっています。電話先では事務方だけでなく、技術担当の方もいらっしゃるので問い合わせが日本語でスムーズにできます。

 

Creator Pro2のデメリット・欠点

背面フィラメントホルダが使いづらい

フラッシュフォージの背面フィラメントホルダーは非常に使いづらいです(専用設計になっており、フラッシュフォージのフィラメントを使う前提となっているようです)。もしフィラメントホルダーを使うなら自分でアダプターを設計するか、フィラメントホルダーを自作、もしくは購入することをおすすめします。筆者はeSUNのヒート機能付きのホルダーをフィラメント送り用として利用しています。

 

0.4mmノズルしかない

フラッシュフォージのラインナップには0.3mmのノズルがありますが、残念ながらCreator Pro2にはそのラインナップはありません(共通でもありません)。過去問い合わせをしたこともありますが、0.3mmノズルは販売しないとのことだったので残念です。

 

プラットフォームが固定式

プラットフォームが完全固定式です。フラッシュフォージ製品はと外しができるタイプがあるだけに残念です。これにより、プラットフォームに強接着する樹脂は引きはがしが困難になります(特にPETGがかなり厳しいです)。

ただ、このデメリットについては3Mのプラットフォームシートを使えば解決することができます。筆者は2台所有しているので一台を純正シート、もう一台はプラットフォームシートを利用してPETGの印刷を行っています。印刷領域にのみシートを貼っています。

 

実際に使っているものはこちらです。

 

音が大きめ

Creator Pro2は駆動音が大きいので、深夜の運転、マンションでの利用はかなり厳しいです。一部屋隣だとモーターの移動音が聞こえます。

 

ミュート設定は不可

Creator Pro2は設定時や電源オンオフのミュート設定ができません。電子音がかなり大きいので夜間利用を検討している人は注意して下さい。

 

Creator Pro2の口コミ・評判

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Creator Pro2
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 1 レビュー
by SIMPC on Creator Pro2

デュアルノズルなので少しクセはあるもののステージが広いことや、2色印刷、異素材同時印刷、ミラー印刷ができ、かつ当然シングルでの印刷もできるため使い勝手が良いモデルです。個人的にはシングルノズルの印刷機よりもこちらの方が多く使っているほど。エクストルーダーの安定性も高いため、気楽に使えて満足度は非常に高いです。

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Creator Pro2がおすすめのタイプ

2色印刷したい人

Creator Pro2はデュアルヘッドを搭載しているので、2色印刷が可能。色々な色の組合せで作りたい人だけでなく、水に溶けるサポートを印刷して今までにない構造を作りたい人におすすめです。

 

販売などでより効率的に生産を行いたい人

小物に限定されるものの、ミラー印刷がとにかく便利です。販売メインも視野に入れている場合はデュアルヘッドの強みを活かすことができます。

 

異素材を複数扱う人

異素材を扱う人にとって樹脂の変更は面倒です。しかしながら、デュアルノズルのため、左右で異なる素材をセットしておくことでより効率的に印刷スタート出来るメリットがあります。筆者も一台は2色用、もう一台は異素材用としています(PETGおよびPLA)。

 

Creator Pro2をおすすめしない人

音が気になる人

Creator Pro2は電源音、駆動音ともにかなり大きめです。そのため、夜に回すつもりである人やマンションで隣と接している人が買うべきモデルではないと感じました。

 

細かい造形をする人

残念ながら0.4mmノズルのみのため細かい造形をしたい人には向いていません。それならば0.3mmノズルを選択できるモデル(Adventure3シリーズ)を購入するほうが無難です。

 

底面積が大きいアイテムを印刷する人

Creator Pro2は低面積は大きめですが、それでも200mm四方の印刷などはできません。そのため、底面積が大きいアイテムを印刷する場合は専用の大型モデルを購入するほうが良いでしょう。

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Creator Pro2で検証したフィラメント

なお、Creator Pro2を使うにあたり当サイトで問題なく快適に使えたフィラメントを紹介します。ただし、全て純正のローラーではなく、eSUNのフィラメントホルダーを用いてフィードしているので注意して下さい。全てAmazonにリンクしています。

検証済みPETG

 

筆者が使っているボックスはこちらです。加熱目的もありますが、それよりも埃の混入防止目的とフィードローラーとして使っています。

 

Creator Pro2の実機レビューまとめ

独立型デュアルヘッドならこれ

結論

独立型のデュアルヘッドを購入するなら非常におすすめの機種です。デュアルヘッドとしてだけでなく、単純にシングルヘッドの機種としても使いやすく、しかも本体サイズが比較的コンパクト。

初心者が最初からデュアルヘッドは少し難易度が高いですが、2台目からなら十分使いこなせるモデルと言えるでしょう。

 

Creator Pro2を安く買う方法

Creator Pro2は公式サイト、Amazonで発売されています。どちらで買っても良いですが、値段が変わらないのでAmazonでクレジットカード払いする方がお得です。

ちなみにフラッシュフォージでは1%のポイントが付きますが、さらに安くしたい場合はAmazonのギフトチャージしてから購入することで最大2.5%引きで買うことが出来ます。もし安く買いたい場合は以下のAmazonチャージの概要についてご覧ください。

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