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レビュー・評価の概要
Android One S7はSHARPから発売されている、AQUOSをベースにした基本モデルです(シリーズとしてはsense3ベース)。
このシリーズは日常ユースの人にはぴったりで、電話、メールなどが中心の人にとっては使いやすく、さらにホーム変更を利用することにより、かんたんモードにできスマホ初心者でも使いやすく設定変更することができます(もちろん戻すことも可能)。
ハードな3Dゲームユーザーにはすすめられませんが、スマホは連絡手段として使うユーザーにマッチする一台となっています。
発売年度 | 2019年 |
プロセッサ | Snapdragon630 |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
画面サイズ | 5.5インチ |
重量 | 167g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本レビューはイオシスから購入しレビューを行っています。
特徴
この項目ではAndroid One S7の特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
バランスの取れた基本性能
Android One S7はSnapdragon630と3GBRAMを搭載したモデルです。中盤モデルとして、2019年に発売されたモデルとしては日常ユースとしてバランスが取れた端末になっています。
Felicaを搭載
ワイモバイルの端末では、海外メーカーの端末が多いためおサイフケータイに対応していないものもたくさんありますが、本製品ではFelicaを搭載しています。日常でSuicaを使用したりするユーザーにとってはメリットが大きくなっています。
価格とコストパフォーマンス
Android One S7のコストパフォーマンスは2019年の発売時点では日常ユースとしては一般レベルですが、本記事を執筆している2021年2月段階においては後継機種に当たるAQUOS sense4 basicの方が全ての面においてコスパの面で優れます。
ワイモバイルのアウトレットなどで極端に格安になることがなければ、後継機種を選ぶ方が無難です。
スペック
今回レビューしたAndroid One S7のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2019年 | |
サイズ | 147×70×8.9mm | |
重量 | 167g | |
プロセッサ | Snapdragon630 | |
メモリ(RAM) | 3GB | |
ストレージ | 32GB | |
ディスプレイ | サイズ | 5.5インチ |
解像度 | 2160×1080 | |
アスペクト比 | 2:1 | |
形式 | IGZO | |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
bluetooth | Ver5.0 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | IPX5/IPX8 | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 4000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面です。今回購入したのはブラックです。ただし、さほど色は黒くなくどちらかといえばグレーに近い色合いとなっています。

カメラパンプは低めで、縁は銀メッキされています。またカメラの内部にFelicaが搭載されています。

表面です。自然な色合いで明るすぎず見やすい液晶になっています。SHARPの独自技術、IGZOを搭載しています。

上部ベゼルです。ベゼル内にカメラが一つあります。

下側です。上部と同じサイズ程度のベゼルがあります。

本体上側です。ヘッドフォンジャックを備えています。

本体左側です。SIMスロットを備えています。

本体右側には音量ボタン、電源ボタンがあります。

本体下部です。USB-Cポートがあります。

SIMスロットを開けた様子です。microSDとは排他式になります。

手に取ったサイズ感は以下のようになります。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 178 |
マルチ | 1026 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
Android One S7の通信環境テストをアプリOoklaを用いて行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6プラス非対応)でWi-FiにはArcher A10 Proを用いています。
比較的全ての場所で安定した速度が得られており、PINGも安定しています。
1階部分

2階部分

カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①標準 | 1220万画素 | 1.7 | 対応 |
②広角 | 2010万画素 | 2.4 | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 800万画素 | 2.2 | – |
撮影作例
作例を掲載しています。
1倍

2倍

5倍

8倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。色変化もそうですが、それよりも暗く映ることが欠点です。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。バックの色味がかなり変化します。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。接写用のレンズを搭載していないためあまり向いていません。
注意書きを撮影

50に合わせて撮影

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ感はあまり強くありません。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。Android One S7の夜景モードはかなりノイジーなのであまり期待しない方が良いでしょう。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
SHARPらしいバランスが取れている機種
Android One S7の最大のメリットはSHARPらしいバランスが取れているところ。低価格帯のスマホですが、それなりのプロセッサ、普段使いでは不足しない程度のメモリがあります。それでいてバッテリー容量が4000mAhを超えているので、スマホをヘビーに使わない人にこそジャストで使える一台とも言える仕様になっています。
Felica・防水搭載日本人向け
SHARPが作っているということもあり、日本人が使うことを前提にした機能が整っています。特にFelica・防水機能が付いている点が高評価。海外メーカーのほとんどがどちらも搭載していないケースが多いため、性能よりもこういった日常ベースの用途を求める人にとってはメリットが大きくなります。
かんたんモード搭載
SHARPのスマートフォンは設定から「かんたんモード」への変更がすぐに行うことができます。よく使うアプリと必要な人の電話番号だけを起動してからすぐにかけられる仕組み。初心者の人にもおすすめですし、もし慣れてこれば通常設定に戻すことも可能な点は大きなメリットです。
デメリット・欠点
同ランクに比べカメラが劣る
Android One S7は単眼カメラとなっており、海外メーカーで多眼カメラを持つスマートフォンと比べると、シーンに合わせた使い分けができずどうしても性能が劣ります。また補正の観点でも他メーカーの方が強みを持っています。
特に夜の撮影はかなりノイジーなので、同メーカーが良ければ後継機種のAQUOS sense4 basicを検討してください。
指紋認証がない
SHARPの格安スマホシリーズは指紋認証を持っていないケースがほとんどで、このAndroid One S7もそれに当たります。生体認証として顔認証は使えますが、指紋認証を多用するユーザーは他のスマートフォンを選択する方が良いでしょう。
おすすめなタイプ
バッテリーを気にしたくない人
Android One S7は大きなバッテリーを持っているスマートフォン。しかもSHARPのIGZOパネルとの組み合わせで利用できるため、ついついスマホの充電が切れてしまっていた、という人に向いているモデルです。
かんたんモードで使いたい人
メリットでも書いた通り、かんたんモードで使えるメリットが非常に大きいモデル。スマートフォン初心者の人に渡すという点ではぴったりです。
おすすめできないタイプ
ゲームユーザー
Android One S7はミドルレンジの中でもスペックは低めなので3Dゲームをする人にはおすすめできません。一般的な2Dゲームであれば問題ありません。
たくさんのアプリを立ち上げる人
Android One S7は同じクラスのスマートフォンと比較して、メモリ(RAM)容量が小さくなっています。そのため、たくさんのアプリを立ち上げる人の場合RAMを圧迫することになるため、おすすめできません。
実機レビューのまとめ

結論
SHARPらしいモデルで、メール、電話、ネットサーフィンをベースにするのであれば十分バランスの取れたモデルです。また、モード変更で初心者向けにもできるため用途に合わせて変更できる点もメリットが大きいと言えるでしょう。