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レビュー・評価の概要
d-Tab Compact d-42Aはドコモから発売されているキャリアモデルのタブレットです。8インチで片手で持てるサイズ感となっており、本体が362gと軽いため電子書籍の閲覧にぴったり。
加えて、格安モデルながらステレオスピーカーを搭載しているので、YouTubeなどの動画コンテンツを見るのにも意外と適しています。生体認証は電源ボタンに静電型指紋認証機能があるため、自宅外でも気軽に利用することが可能になっています。中古市場にも数が豊富にある点が嬉しいモデルです。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Snapdragon665 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
画面サイズ | 8インチ |
重量 | 362g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではイオシスにて中古で購入し、テストを行っています。
特徴
ここではd-Tab Compact d42-Aの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
コンパクトなタブレット
d-tab d-42Aはシリーズの中でも8インチサイズでコンパクトなタブレットです。重量は300g台となっており、楽に持ち運べる点も大きな特徴です。また電源ボタン兼用の指紋認証を備えているため外でも使いやすいモデルと言えます。
eSIM専用モデル
国内で発売されているAndroidタブレットは海外製が多いこともあり、SIMフリーモデルが少ないですがこのd-42Aは通信SIMに対応しています。ただし、物理SIMではなく、eSIMとなっている点に注意が必要です。
SIMがなくてもWi-Fiだけで利用可能
d-42Aは通信SIMは利用せずにWi-Fiだけで一般的なタブレットと同様に使うことができます。後述のおすすめのところでも書いていますが、中古が多く出回っているためWi-Fi専用タブレットとして利用しても使いやすいモデルになっています。
プロセッサはSnapdragon665
2020年発売モデルとしては若干型落ち感がありますが、Snapdragon665を採用しており、ミドルレンジクラスのSoCを搭載しています。
価格とコストパフォーマンス
ミドルレンジのAndroidタブレットは絶滅しかかっているので、判断が難しいところではありますが中古3万円台で8インチの実用的なタブレットが手に入る点は大きく評価して良いでしょう。
ただ、サイズ感が大きくても良ければ、iPad 10.2インチが3万円台のため処理能力を優先させるならこちらを選んだ方が良いと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたd-Tab Compact d42-Aのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 198×122×8.3mm | |
重量 | 326g | |
プロセッサ | Snapdragon665 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | サイズ | 8インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
bluetooth | 公式記載なし | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | × | |
防水 | IPX3 | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | eSIM | |
バッテリー | サイズ | 5000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
今回購入したのはネイビーモデルです。背面にはdocomoおよびdtabの文字がありますがあまり目立ちません。

低価格タブレットということもあり、ベゼルは大きめになっています。

本体上部にはフロントカメラを搭載しています。

上側です。ヘッドフォンジャックとスピーカーがあります。

下部にはスピーカーとUSB-Cコネクタがあります

本体右側です。音量ボタンおよび指紋認証兼用の電源ボタンを搭載しています。

本体左側です。スタンド用の充電端子、SDカードスロットを搭載しています。

SIMスロットを取り外した様子です。

付属のスタンドに立てかけた様子です。過去のXperiaモデルのようなスタンドです。スタンド自体は重さがあり、あまり動きません。

背面から見た様子です。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 310 |
マルチ | 1269 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 46.1 | 52.9 | 9 |
ポイント② | 47.6 | 43.6 | 9 |
ポイント③ | 48.6 | 59.4 | 8 |
ポイント④ | 40.8 | 43.3 | 9 |
ポイント⑤ | 45.1 | 47.1 | 7 |
ポイント⑥ | 26.1 | 28.5 | 6 |
通信スピードテストの評価
今回Wi-Fi環境でのスピードテストを行いましたが、思った以上に速度が出ない結果となりました。同環境において、ハイエンドスマホであれば500Mbpsほど出ますが、d-42Aでは50Mbps程度に留まっています。最長距離でダウンロード速度の低下も見られるため、高速通信を求める人にとっては留意しておきたいポイントです。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 800万画素 | 記載なし | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 500万画素 | 公式記載なし | – |
撮影作例
作例を掲載しています。2倍まではまともに撮れますが、それ以上の倍率での撮影は厳しいです。
1倍

2倍

5倍

8倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。他のスマホやタブレットほどの色変化はありません。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載しているわけではないので接写能力は高くありません。
注意書きを撮影

50に合わせて撮影

前後でピントを調整し撮影しました。
前の花にピント

後ろの花にピント

メリット・魅力
手に持ちやすい大きさ
d-42Aは8インチのボディサイズで持ちやすいことが特徴です。ベゼル幅がもう少し狭ければという思いもなくはありませんが、Andoirdタブレットとしては非常に珍しいサイズ感なので魅力的と言える一台です。
ステレオスピーカー
格安系タブレットでは軽視されがちなスピーカーがd-42Aではステレオとなっています。出力も値段帯の安いタブレットとして考えると十分に高い性能を誇ります。
静電型指紋認証で快適な使い心地
d-42Aは電源ボタン兼、指紋認証を備えています。ちょうど右手がかかる位置にあるので手に持ったタイミングで押しやすく、ストレスフリーで使える点が嬉しいポイントです。
充電スタンドが付属
d-42Aには充電を兼ねるスタンドが付属しています。タブレットを支えることもあってかずっしりとした質感で簡単には動かない筐体になっています。充電は本体同様にUSB-Cを経由して行うことになります。
USB-Cコネクタで利便性が高い
タブレット本体はUSB-Cになっており、 Androidスマートフォンを使っている人にとっては充電端子を共有化できるメリットがあります。
中古で数多く出回っている
筆者が個人的に感じたメリットがd-42Aは中古で数が多く出回っていることです。市場にかなりの在庫がある上、値段帯が安く手に入れやすいためラフに使いやすい8インチとしてはベストに近い選択肢と言えるでしょう。
デメリット・欠点
動作は少し遅い
Snapdragon665は2021年5月時点で型落ちと言えるプロセッサであることに加え、4GBメモリで、動作はスムーズとは言い難いです。快適性を求める人にはストレスになるでしょう。
カメラ機能はそれなり
このd-42Aに限らずタブレットPC全てに言えることですが、カメラはおまけ程度の性能になっています。メインで使うのは厳しいので注意しておきましょう。ただし、レスポンス自体は良いので「とりあえず撮る」という割り切りで使うならありと言えます。
防水対応だがIPX3程度なので注意
d-42Aは防水対応していますが、残念ながら一般レベルと比べるとかなり低くIPX3程度になっています。防水性はおまけ程度なので注意しておきましょう。
おすすめなタイプ
安めでちゃんと動くタブレット欲しい人
Androidタブレット市場は極端に安くて性能が悪いもの、高級機種、海外タブレットが主で手に入れやすい価格帯のものがほとんどありませんでした。d-42Aはキャリアモデルの位置付けですが中古で出回っていることもあり、手に入れやすいAndroidタブレットと言えるでしょう。
片手で漫画を読む用のタブレットが欲しい人
8インチタブレットは片手で漫画を読むユーザーにとっては魅力的な機種です。静電指紋認証なので外でも気軽に読むことができる点もおすすめのポイントと言えるでしょう。
動画を見る人
d-42Aはステレオスピーカーを搭載しているため、動画を見るユーザーにとってとても魅力的です。低価格帯タブレットとしては十分な音質があります。また、d-42Aはプロセッサの性能が低めですが、動画視聴であればほとんど影響がありません。
おすすめできないタイプ
処理性能を求める人
Snapdragon665は残念ながら2019年前後のプロセッサのためマシンパワーとしては劣ります。処理能力を前提にするのであれば、iPadもしくは高性能機種を選ぶ方が良いでしょう。
実機レビューのまとめ

安めのタブレットが欲しい場合、d-tab compact d-42Aは選択肢に是非入れて欲しいモデルです。
キャリア購入しても良いですし、中古市場にたくさん流れているので、リサイクル品を手に入れても良いでしょう。
安く買う方法・コツ
d-Tab Compact d42-Aはキャリアで契約する場合はドコモオンラインショップを利用しましょう。これにより、事務手数料を0円にすることができます。
また、キャリア契約したくない場合はイオシス経由で購入するとさらに安く手に入れることが可能です。以下の記事を参考にしてみて下さい。