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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
HP 14s-fq1034AUは10万円以下がメインの14インチノートパソコンです。
位置付け的にはエントリーではあるものの、Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載することで十分なパフォーマンスを備えています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen5 5625U Ryzen3 5300U AMD 3020e |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 128~256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1335g |
Cinebench R20 | 2675pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではHP 14s-fq1034AUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズ搭載ノートパソコン
本モデルの最も重要なポイントはリーズナブルなPCでありながら、高いパフォーマンスを有している点です。Ryzen3であっても、動作に不満はまず出ないレベルの性能となっています。

清潔感のあるボディ
エントリーパソコンは無塗装であるものも多く、どうしてもプラスチックらしさが出てしまうモデルが多く存在します。本モデルについては綺麗な白色となっているため、清潔感があります。
豊富なインターフェイス
インテーフェイスはフルサイズHDMI、USB Type-C、SDカードスロットなど一般利用において必要なものを全て備えています。詳しくは外観の項目で説明します。
価格とコストパフォーマンス
10万円以下で買えるノートパソコンとしては非常に優秀な性能を持っています。ただし、最廉価グレードのAMD 3020eは安い一方で性能に不満が出ると思うので、おすすめはできません。
あくまでRyzen3 5300U以上のモデルがコスパという点でも優れたモデルと言えるでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP 14s-fq1034AUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 225×324×17.9mm | |
重量 | 本体 | 1335g |
アダプタ | 280g | |
CPU | Ryzen5 5500U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 9.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2675 |
シングル | 452 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6158 |
シングル | 1183 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3001.02 | 2036.01 |
SEQ1M Q1T1 | 1686.93 | 1965.55 |
RND4K Q32T16 | 766.33 | 396.21 |
RND4K Q1T1 | 50.97 | 109.45 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1941 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 46.7 | 46.7 |
Adobe RGB | 62.0 | 63.0 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 371.94 | 347.31 | 13 |
ポイント② | 509.84 | 256.06 | 13 |
ポイント③ | 567.99 | 229.8 | 13 |
ポイント④ | 528.66 | 244.24 | 14 |
ポイント⑤ | 313.33 | 159.37 | 14 |
ポイント⑥ | 195.78 | 102.91 | 13 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板は真っ白でセンターにHPの鏡面ロゴが配置されています。

背面も天板同様の色合いになっており安っぽさはありません。

開いた様子です。ベゼル幅は左右が普通、上下は少し広めになっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。エンターキー右側にhomeやpg upなどのボタンが配置されている点が特徴的です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.23mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、110mmとなりました。

本体右側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-C、ヘッドフォンジャックが備えられています。

本体左側にはフルサイズSDスロットがあります。

本体の重量を測定したところ、1335gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1615gとなりました。充電器単体では280gとなります。

メリット・魅力
コスパと見た目の良さを両立
このモデルの魅力はなんといってもコストパフォーマンスの高さと安いにも関わらず、見た目が優れていること。安いモデルのほとんどは無塗装プラスチックになることが多いため、このクオリティを価格とともに両立している点は特に魅力的に感じます。
パフォーマンスも十分
Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載し、ベンチマークテストからもわかるように高いパフォーマンスを有しています。10万円以下で買えるノートパソコンとしては十分以上と言えるでしょう。
14インチで軽め
低価格なノートパソコンとしては非常に珍しく、14インチでかつ1.3kg台になっています。バッテリー持続時間は短めではあるものの、これだけ軽ければ持ち出すも十分に可能です。
デメリット・欠点
USB PDに非対応
持ち出しできる軽さがある一方で、USB PDには非対応となっています。持ち出し時には電源が必要になるかもしれないので注意しておきましょう。
おすすめなタイプ
安めのパソコンが欲しい人
本モデルの魅力はなんといってもそのコストパフォーマンスにあります。安くてしっかりと使えるノートパソコンが欲しい人にはぴったりです。
持ち出し用のラフに使えるパソコンが欲しい人
値段が安いこと、さらに約1.3kg台で持ち出しやすいメリットを備えているため、普段のノートパソコンと別に持ち出し用のサブパソコンとして使いたい人にも良い候補となるでしょう。
おすすめできないタイプ
持ち物を減らしたい人
デメリットでも書いた通り、弱点はUSB PDが使えないこと。そのため、長時間の持ち出しに電源アダプタが必要になる点がマイナスです。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルでは上位のカスタマイズよりも注意して欲しいことが、最廉価グレードのAMD e3020を選ばないことです。
安いですがその分パフォーマンスがグッと落ちることやメモリ、ストレージが将来を見越すと足りなくなる可能性が高いので注意してください。
実機レビューのまとめ

本モデルは10万円以下という低価格でありながら、しっかりと使える一台。
本体デザインが優れている点や持ち出しもしやすいなど利点を数多く備えています。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP 14s-fq1034AUに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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