※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
HP 14s-fq1034AUのレビュー概要
リーズナブルなノートPC
HP 14s-fq1034AUは10万円以下がメインの14インチノートパソコンです。
位置付け的にはエントリーではあるものの、Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載することで十分なパフォーマンスを備えています。
こんなタイプにマッチ
- 安くパソコンが欲しい人
- 外に持ち歩く可能性がある人
簡易スペック表
発売日 | 2022年1月28日 |
CPU | Ryzen5 5625U Ryzen3 5300U AMD 3020e |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 128~256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1335g |
Cinebench R20 | 2675pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
HP 14s-fq1034AUの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
HP 14s-fq1034AUの特徴
ここではHP 14s-fq1034AUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズ搭載ノートパソコン
本モデルの最も重要なポイントはリーズナブルなPCでありながら、高いパフォーマンスを有している点です。Ryzen3であっても、動作に不満はまず出ないレベルの性能となっています。
清潔感のあるボディ
エントリーパソコンは無塗装であるものも多く、どうしてもプラスチックらしさが出てしまうモデルが多く存在します。本モデルについては綺麗な白色となっているため、清潔感があります。
豊富なインターフェイス
インテーフェイスはフルサイズHDMI、USB Type-C、SDカードスロットなど一般利用において必要なものを全て備えています。詳しくは外観の項目で説明します。
HP 14s-fq1034AUの価格とコストパフォーマンス
10万円以下で買えるノートパソコンとしては非常に優秀な性能を持っています。ただし、最廉価グレードのAMD 3020eは安い一方で性能に不満が出ると思うので、おすすめはできません。あくまでRyzen3 5300U以上のモデルがコスパという点でも優れたモデルと言えるでしょう。
HP 14s-fq1034AUのスペック
今回レビューしたHP 14s-fq1034AUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年1月28日 | |
製品名 | HP 14s-fq | |
型式 | fq1034AU | |
サイズ | 225×324×17.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1335g |
電源アダプタ | 280g | |
CPU | Ryzen5 5500U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 記載なし |
公称値 | 9.5時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
HP 14s-fq1034AUのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2675pts、シングルコア452ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のマルチスコアで2600ptsを超えており高いパフォーマンスを有しています。
一般的なのーとぱそこんとしては十分過ぎるパワーがあり、パフォーマンスで不満に思うことはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は6518pts、シングルコア1183ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3000MB/sを超えており、価格を考えれば十分過ぎるパフォーマンスです。実使用で不満を感じることはほぼないでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1941 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
HP 14s-fq1034AUのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 46.7% | 46.7% |
Adobe RGB | 62.0% | 63.0% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
HP 14s-fq1034AUの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 371.94 | 347.31 | 13 |
ポイント② | 509.84 | 256.06 | 13 |
ポイント③ | 567.99 | 229.8 | 13 |
ポイント④ | 528.66 | 244.24 | 14 |
ポイント⑤ | 313.33 | 159.37 | 14 |
ポイント⑥ | 195.78 | 102.91 | 13 |
通信スピードテストの評価
低価格ながらWi-Fi6を搭載していることもあり、全エリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが得られています。
HP 14s-fq1034AUのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PD充電には非対応です。
HP 14s-fq1034AUの外観
天板は真っ白でセンターにHPの鏡面ロゴが配置されています。
背面も天板同様の色合いになっており安っぽさはありません。
開いた様子です。ベゼル幅は左右が普通、上下は少し広めになっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー右側にhomeやpg upなどのボタンが配置されている点が特徴的です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.23mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、110mmとなりました。
本体右側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-C、ヘッドフォンジャックが備えられています。
本体左側にはフルサイズSDスロットがあります。
本体の重量を測定したところ、1335gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1615gとなりました。充電器単体では280gとなります。
HP 14s-fq1034AUのメリット・魅力
コスパと見た目の良さを両立
このモデルの魅力はなんといってもコストパフォーマンスの高さと安いにも関わらず、見た目が優れていること。安いモデルのほとんどは無塗装プラスチックになることが多いため、このクオリティを価格とともに両立している点は特に魅力的に感じます。
パフォーマンスも十分
Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載し、ベンチマークテストからもわかるように高いパフォーマンスを有しています。10万円以下で買えるノートパソコンとしては十分以上と言えるでしょう。
14インチで軽め
低価格なノートパソコンとしては非常に珍しく、14インチでかつ1.3kg台になっています。バッテリー持続時間は短めではあるものの、これだけ軽ければ持ち出すも十分に可能です。
HP 14s-fq1034AUのデメリット・欠点
USB PDに非対応
持ち出しできる軽さがある一方で、USB PDには非対応となっています。持ち出し時には電源が必要になるかもしれないので注意しておきましょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
コストパフォーマンス高め、本体デザイン良し、インターフェイス多め、それでいてプロセッサのパフォーマンスも十分と価格面から見て文句なしの一台になっています。
HP 14s-fq1034AUがおすすめな人
安めのパソコンが欲しい人
本モデルの魅力はなんといってもそのコストパフォーマンスにあります。安くてしっかりと使えるノートパソコンが欲しい人にはぴったりです。
持ち出し用のラフに使えるパソコンが欲しい人
値段が安いこと、さらに約1.3kg台で持ち出しやすいメリットを備えているため、普段のノートパソコンと別に持ち出し用のサブパソコンとして使いたい人にも良い候補となるでしょう。
HP 14s-fq1034AUがおすすめではないタイプ
持ち物を減らしたい人
デメリットでも書いた通り、弱点はUSB PDが使えないこと。そのため、長時間の持ち出しに電源アダプタが必要になる点がマイナスです。
HP 14s-fq1034AUのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルでは上位のカスタマイズよりも注意して欲しいことが、最廉価グレードのAMD e3020を選ばないことです。安いですがその分パフォーマンスがグッと落ちることやメモリ、ストレージが将来を見越すと足りなくなる可能性が高いので注意してください。
HP 14s-fq1034AUの実機レビューまとめ
HP 14s-fq1034AUを安く買う方法
HP 14s-fq1034AUに限らず、日本HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年12月】日本HPパソコンをクーポンとキャンペーン・セールを使って最大限安く買う方法・コツ
日本でも数多く発売されている外資系パソコンメーカーHP(ヒューレットパッカード)のパソコンは安くて高性能、かつ「デザインが良い」ことが最大の特徴です。2020年以降、ウルトラブックにLTEを載せるよう ...
続きを見る