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ENVY ALL-in-One 32-aの実機レビュー

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

ENVY ALL in One 32-aのレビュー概要

RTX搭載のオールインワンPC

ENVY All In one 32-aはCore i9-10900とGeForce RTX3080 Super Max-Q Designを選択できる最強クラスのオールインワンデスクトップパソコンです。今回のレビューでは下位のCore i7モデルを検証していますが、こちらも十分以上のベンチマーク結果が得られています。

またスペックだけでなく、キーボード・マウス・スピーカー・モニターの性能が良いことも特徴。25万円を超える高級モデルですが、トータルで考えるとむしろコスパ面でメリットが出てくるモデルとなっています。

こんなタイプにマッチ

  • クリエイティブユーザー
  • デスクをコンパクトにしたい人
  • 動画視聴を楽しみたい人

簡易スペック表

発売日 2020年10月22日
CPU Core i7-10700
Core i9-10900
RAM 16~32GB
ストレージ 512GB~1TB SSD,2TB HDD
画面サイズ 31.5インチ
GPU RTX 2070 with MaxQ Design
RTX 2080 Super Max-Q Design
USB-PD -
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 13.8kg
Cinebench R20 4191pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年9月17日時点で税込27,5000円から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

ENVY ALL in One 32-aの目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

 

ENVY ALL in One 32-aの特徴

ここではENVY ALL in One 32-aの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

究極のオールインワンPC

ENVY ALL in One 32-aは非常に珍しいグラフィックボードを搭載したオールインワンパソコンです(通常オールインワンPCはモバイル向けプロセッサを搭載し、ノートパソコン並の性能が中心)。しかも、下位モデルでGeForce RTX2070 Max-Q Design、上位モデルでGeForce RTX 2080 Super Max-Q Desingを搭載しておりスペック面で振り切ったオールインワンパソコンとなっています。

 

広い色域のディスプレイ

25万円を超える高価格帯モデルという事もあり、スペック以外の面でも妥協がなく、広い色域を持つ4Kの31.5インチディスプレイを搭載しています。これだけでも通常単品で買えば5~8万円程度するので、お買い得さが伺えます。

 

迫力のある2.1chスピーカー

本モデルで注目して欲しいポイントがスピーカー。2.1chのスピーカーとなっており、高音域から低音域まで妥協がありません。メリットで後述しますが、過去聞いてきたオールインワンパソコンの中で最高の音質です。

 

Qi充電搭載

本体台座部分にワイヤレス充電のQiを搭載しています。使用時にスマホを置いておくだけで充電することができます。

 

ENVY ALL in One 32-aの価格とコストパフォーマンス

本モデルは高級グレードという事もあり、25万円を超える価格帯になっています。メリットの部分で詳しく書きますが、個人的には安いくらいだと思います。理由は本体スペックだけでなく、モニター、スピーカー、そしてキーボードまで妥協がなく、満足度を高めるために他オプションの購入がほぼ必要ないからです。

ただ、上位のCore i9モデルの場合、30万円を超えてしまい一括償却ができないので、個人はともかく法人向けとしては、違った理由でコストパフォーマンスが下がってしまい厳しい側面があるでしょう。

2021年9月17日時点で税込27,5000円から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

ENVY ALL in One 32-aのスペック

今回レビューしたENVY ALL in One 32-aのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年10月22日
製品名 ENVY ALL in One 32-a
型式 -
サイズ 214×720×557mm
重量(実測) 本体 13.8kg
電源アダプタ 1.16kg
CPU Core i7-10700
GPU GeForce RTX2070 Max-Q Design
メモリ(RAM) 16GB
ストレージ 1st 512GB
2nd 2TB
ディスプレイ サイズ 31.5インチ
解像度 3840×2160
アスペクト比 16:9
形式 IPS液晶
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 無し
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 200万画素
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.0
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ -
公称値 -時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

ENVY ALL in One 32-aのベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は4191pts、シングルコア486ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は9922pts、シングルコア1267ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readは3000MB/sを超えており、非常に高速です。動作処理に一切の不満がありません。

 

VRmark

VRMarkの測定結果は以下の通りです。Orangemarkスコアが9321。Bluemarkスコアが5324となっています。

スコア Average Frame Rate Target frame rate
Orange Room 7835 170.81 109.00
Blue Room 2002 43.63

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 13883 非常に快適
高品質 14636 非常に快適
標準品質 15810 非常に快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 6682 快適
高品質 8973 快適
軽量品質 11250 とても快適

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 一時的にファンが鳴ったがほぼ静か
GPUテスト時 ファンは回っているものの静か

 

ENVY ALL in One 32-aのモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

sRGBカバー率99%

Adobe RGBカバー率86%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

ENVY ALL in One 32-aの通信環境(WI-Fi)のテスト

デスクトップパソコンのため、通信環境については未検証です。

 

ENVY ALL in One 32-aのUSB-C(PD)による充電テスト

USB-PDには非対応です。

 

ENVY ALL in One 32-aの外観

正面から見た様子です。輝度が高く、見やすいディスプレイを搭載したオールインワン型となっています。台座からディスプレイ周りまで精悍なスタイルです。

 

本体下部は2.1chのスピーカーとなっています。迫力のある音響が楽しめます。

 

上部にはカメラを搭載しています。物理的に出し入れができる構造になっており、セキュリティ的にも安心です。カメラは200万画素となっており、ノートパソコンに搭載される一般的なフロントカメラよりも画素数が大きくなっています。

 

本体右側です。電源ボタン、USB Type-Aを備えています。

 

本体左側です。フルサイズSDスロット、ヘッドフォンジャックを備えます。

 

背面の写真です。スタンドはひし形に近い構造となっており、角が立っていることでスタイリッシュです。またVESAマウントはありません。

 

背面インターフェイス一覧です。HDMIケーブルが2つとなっており、ディスプレイポートに対応していない点に注意して下さい。

 

キーボードです。配置に癖が無く、タイピングの質感が良いのでわざわざキーボードを買い替える必要がないほどです。またbluetoothでPC以外にも接続先を切り替えられる(Page Upの上の1,2ボタン)こと、キーボード前にスマートフォンやタブレットを立てかけられるスタンドがあることが特徴です。単4電池で動作します。

 

本体自体も重量級ですが、ACアダプタも同じくかなり重くノートパソコン級の重さがあります。

 

ENVY ALL in One 32-aのメリット・魅力

RTX搭載の最強の一体型パソコン

ベンチマークの結果で示す通り、オールインワンパソコンとしては最強クラスの性能を持っています。実際に使っていても、動作で不満を感じることは全くありません。dGPUのパワーがあるので、写真現像や動画編集でも余裕でこなしてくれるでしょう。

 

驚くほどスピーカー音質が良い

オールインワンパソコンに付属するオーディオはワットパワーが出せるためどのメーカーも音質が良い特徴がありますが、ENVY All in One 32-aは別格です。低音域から高音域までしっかりとした音が出ており、音圧も強く付属スピーカーとは思えないほど。

パソコンで映画を見る人も十分楽しめる能力を持っています。動画編集者の場合、スピーカーを無線接続で制作すると遅延問題が発生しますがこのモデルは直接接続されているため、遅延を気にしなくて良い点も大きなメリットと言えるでしょう。

 

追加で買う必要のないキーボードとマウスのクオリティ

本モデルにはキーボード、マウスが付属します。このどちらも品質が高く、追加で交換して使う必要がないほど。特にキーボードの性能が高く、キータイピングの質感が良いことはもちろん、Bluetoothの切り替え機能があり、ワンタッチでPCと別デバイスに繋げることができます。

キーボード前にスリットが設けられており、ここにスマホを挟んでおき、デバイスの変更ができるようにしておけば、ちょっとした文章をキーボードで打ち込む事もできます。

 

広い色域

クリエイティブユーザー向けという事もあり、4KでsRGBを約100%カバーする広い色域を持つパソコンとなっています。GeForce RTXを搭載しているメリットを存分に活かすことができます。

 

スタンドでのQi充電が非常に便利

本モデルではスタンドにQi充電が搭載されています。W数が高くはないものの、机の上をミニマムにしておきたい人には大きなメリットと言えます。

 

ENVY ALL in One 32-aのデメリット・欠点

本体が非常に重い

本PCの最も大きな弱点が重量です。31.5インチのディスプレイの中に全てが収まっているので、成人男性が一人で持ち上げるのに苦労するほど重いです。非力な方だと設置どころか箱からだすことすら難しいと思います。

 

本体消費電力は大きめ

本体消費電力は330Wとなっています。ワット数が大きいため、公式サイトでもタコ足ではなく直接壁のコンセントに刺すことを推奨しています。

 

Qi充電は本体利用時のみ

残念なことに本体下のQi充電は電源ONになっている時のみ使えます。スリープ時も利用不可です。兼用しようとしている人は注意して下さい。

 

みんなの口コミ

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ENVY ALL in One 32-a
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

過去最強クラスのオールインワンパソコン。スペックの性能はもちろんのこと、スピーカー性能にとにかく驚いた。一体型パソコンで動画視聴をする人はスペック以前に、音響とモニター性能だけで選ぶ価値あるかも。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 高級感のあるデザインが良い
  • 重すぎて設置できない(移動させるのも大変)

 

ENVY ALL in One 32-aがおすすめな人

デスク環境をコンパクトにまとめたい人

デスク環境をまとめたい人にはオールインワンパソコンは最適と言えるでしょう。特にパソコンで動画視聴を兼ねている方にお勧めです(オールインワンパソコンは低価格帯が多いため、ディスプレイ性能が低いものが多いことと、本パソコンのスピーカー性能がズバ抜けて良いからです)。

 

ミニマムな環境を作りたいクリエイティブユーザー

今回の検証ではCore i7-10700とGeForce RTX2070 Max-Q Designで検証を行いましたが、クリエイティブ利用としては十分。dGPU搭載のオールインワンパソコンは少ないので、ミニマムな環境を作れるだけでも強い利点となります。

 

ENVY ALL in One 32-aがおすすめではないタイプ

デスク環境に電源が少ない人

デスク周りのコンセントが少なく、タコ足配線を組まざるをえない人にとってはW数の問題で厳しくなります。オールインワンなので電源をまとめられることがメリットなので、コンセントに直挿しできるかどうかを検討のうえ購入してください。

 

重みに耐えられないデスクの人

数あるパソコンの中でも最上級クラスの重さです。台座が小さいので机の上で一点集中で重みがかかることになります。事前に耐荷重のチェックは必ずしておいてください。

 

ENVY ALL in One 32-aのカスタマイズ・モデルの選び方

本モデルはCore i7モデルとCore i9モデルがあります。スペックに応じて考えれば良いとは思いますが、個人的にはCore i7モデルが良いと思います。検証していないのであくまで推測ですが、Core i9モデルはこのパソコンの構造だと排熱問題がかなり厳しいと予想されます。そのため、Core i9モデルを買うならタワー側を選ぶ方が後悔しないと考えます。

公式サイトを見る

 

ENVY ALL in One 32-aの実機レビューまとめ

高いが総合的に見ると割安なモデル

結論

本モデルはプロセッサのスペックを考えると25万円以上の価格はかなり高く感じますが、それ以外のモニター性能、キーボード性能、カメラ性能、スピーカー性能などを考慮するとむしろ割安です。これだけ揃えようとすると費用はもちろん、手間もかかりますし、なにより机の上が煩雑になります。一つにまとめることで故障リスクは上がりますが、それでも購入候補に入れたくなる魅力的な一台です。

2021年9月17日時点で税込27,5000円から。現在の価格は公式サイトをご覧ください。

 

ENVY ALL in One 32-aを安く買う方法

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