Summit E14Flip Evo A12Mのレビュー概要
ハイクオリティな2in1ノート
本モデルは第12世代、intel Core i7-1280Pを搭載した2in1型ノートパソコン。
高いパフォーマンスと黒のかっこいい本体デザインを併せ持つ、非常に魅力的なモデルとなっています。
こんなタイプにマッチ
- 一台で多くをこなしたい人
- スタイラスペンを使う人
- マウスを使わない作業が多い人
簡易スペック表
発売日 | 2022年3月24日 |
CPU | Core i7-1280P |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1585g |
Cinebench R20 | 3123pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Summit E14Flip Evo A12Mの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Summit E14Flip Evo A12Mの特徴
ここではSummit E14Flip Evo A12Mの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代のintelコアプロセッサ
本モデルでは2022年に登場したintelコアプロセッサのPシリーズが採用され、後述のベンチマークの結果からもわかるように、第12世代は非常に高いパフォーマンスを持っています。
2in1の回転型タブレット
Summit E14Flip Evo A12Mはヒンジが180°回転する2in1タイプのノートパソコンです。ノートパソコンとしてだけでなく、動画を見たりなど幅広く使うことができます。
16:10の縦長ディスプレイ
本モデルは縦長のディスプレイが採用されています。昨今のPCよりも縦の情報量を取れるため、書類作成、ネットサーフィンなどに便利です。
スタイラスペンが付属
純正のスタイラスペンが付属します。2in1タブレットの強みを活かすことができ、資料修正やイラスト作成で使うことができます。
Summit E14Flip Evo A12Mの価格とコストパフォーマンス
パソコンショップArkで21万円台で取り扱いされています(2022年7月14日現在)。プロセッサのパフォーマンス、ディスプレイ性能に優れているだけでなく、純正スタイラスペンが付属するため、全てを一台でこなしたい人にとっては、コストパフォーマンスに優れます。
Summit E14Flip Evo A12Mのスペック
今回レビューしたSummit E14Flip Evo A12Mのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年3月24日 | |
製品名 | Summit E14Flip Evo A12M | |
型式 | Summit-E14Flip Evo-A12MT-001JP | |
サイズ | 227.5×314×17.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1585g |
電源アダプタ | 370g | |
CPU | Core i7-1280P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 2880×1800 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 207万画素 |
物理シャッター | 無し(電子シャッター有り) | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 最大12時間 |
公称値 | 4546mAh時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Summit E14Flip Evo A12Mのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3123pts、シングルコア588ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代のintelコアプロセッサを搭載していることもあり、デスクトップに劣らない非常に高いパフォーマンスを誇ります。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7399pts、シングルコア1549ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。本ノートパソコンは6000MB/s以上のReadを誇り、トップクラスの数値を誇ります。読み書きはスムーズで非常に快適です。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2534 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はファイナルファンタジー15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 時々ファンの音が聞こえてくる |
CPUテスト時 | ファン音はかなり大きい |
GPUテスト時 | ファン音はかなり大きい |
Summit E14Flip Evo A12Mのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
色域は非常に広く、クリエイター向けにも使えるモデルとなっています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 136.1% |
Adobe RGB | 87.8% | 100% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Summit E14Flip Evo A12Mの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 580.68 | 273.05 | 14 |
ポイント② | 357.75 | 190.04 | 16 |
ポイント③ | 507.39 | 272.92 | 14 |
ポイント④ | 617.98 | 272.25 | 16 |
ポイント⑤ | 410 | 281.24 | 15 |
ポイント⑥ | 105.36 | 58.34 | 16 |
通信スピードテストの評価
最長距離では速度が落ちてしまってはいるものの、全体的に高いパフォーマンスが得られています。特に近距離で600Mbpsを超える速度が得られているのは大きなポイントと言えるでしょう。
Summit E14Flip Evo A12MのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。61W以上では通常通り充電できましたが、30~45Wでは低速充電ケーブル表示、20Wでは充電ができませんでした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Summit E14Flip Evo A12Mの外観
天板はシンプルなブラックで、MSIのロゴが刻まれています。
背面も同様の素材が用いられており、不規則な形でスリットが設けられています。
開いた様子です。光沢ディスプレイで16:10の縦長となっています。フロントカメラにはIRカメラも搭載しており、顔認証が利用可能です。カメラは右サイドのスイッチによりカメラをシャットダウンすることが出来ます。
テントモードにした様子です。
キーボード全体です。一部キーが接合しているものの、全体的にクセがなく、使いやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.41mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。ストロークがしっかりとあり、かつ静音なので入力しやすいキーボードです。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。サラサラで使いやすいキーボードになっています。
本体右側にはUSB3.2 Gen2 Type-A、カメラの物理スイッチ、microSDスロット、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体左側にはフルサイズHDMI、Thunerbolt4 Type-C端子を2つを備えます。こちらは充電端子を兼ねています。
スピーカーは横側に配置されています。低音から高音までしっかりと出ていますが、少し篭ったような音質です。
本体の重量を測定したところ、1585gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1955gとなりました。充電器単体では370gとなります。
本体とは別に純正スタイラスペン、充電ケーブル、替え芯が付属します。なお、写真の通り充電端子はUSB Type-Cとなります。
Summit E14Flip Evo A12Mのメリット・魅力
かっこいい本体デザイン
Summit E14Flip Evo A12Mはとにかくかっこいい本体デザインが特徴です。黒筐体で薄い本体、ヒンジ部分まで細かく作り込まれています。所有する喜びを感じさせてくれるモデルと言えるでしょう。
生産性と質感を両立した操作系
特に注目して欲しいポイントがキーボードとタッチパッド系です。特にタッチパッドの操作感はノートパソコンの中ではトップクラスの扱いやすさでした。マウスが使えない環境でも効率を落とさずに作業できるでしょう。
美しいディスプレイでクリエイターにも
本モデルはディスプレイ性能も高く、色域が広くなっています。写真、動画制作をするクリエイターにも向くようになっています。
Summit E14Flip Evo A12Mのデメリット・欠点
スピーカー音が残念
音自体は上から下まで出ている印象ですが、なぜかスピーカーが篭ったような音が出ています。音響系を気にされるのであれば、外部スピーカーも用意する方が良いでしょう。
2in1のため持ち運びには若干不利な面も
薄型でベゼルの狭いコンパクトPCですが、2in1という構造上本体質量は重めです。長時間持つなら、2in1ではなくシンプルなノートパソコン型の方が有利になるケースがあるので注意しておきましょう。
みんなの口コミ
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女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 黒色デザインがシンプルで良い
- 見た目の割に重め
Summit E14Flip Evo A12Mがおすすめな人
パフォーマンスの高いノートが欲しい人
第12世代のintel Core Pシリーズのおかげで、第11世代から大幅にパフォーマンスが上がっています。処理能力を気にせずに作業したい人は絶対に第12世代のPシリーズを選ぶべきです。
一台で全てをこなしたい人
本PCはノートパソコンに加え、タブレットとして使えて様々なシーンに対応できるだけでなく、純正でスタイラスペンが付属することで様々な人がいろんなシーンで使えるモデルと言えるでしょう。特にイラストを描く人、送られてきた資料の修正を行う人にとっては魅力的と言えるでしょう。
Summit E14Flip Evo A12Mがおすすめではないタイプ
動画編集する人
intel Core Pシリーズプロセッサは優れていますが、本格的な動画編集をするならdGPU(外部グラフィックボード)を搭載したモデルで行うことをおすすめします。
軽量性を重視する人
デメリットでも書いた通り、重量があるため普段からの持ち運びには向きません。軽量性を重視するなら、2in1ではなくノートパソコンモデル(例えばPrestige14など)を検討する方が無難です。以下でレビューをしているので合わせてご検討下さい。
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Summit E14Flip Evo A12Mのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはメモリを16GBと32GBから、さらにストレージを512GBか1TBから選ぶことができます。その他、Office搭載モデルを選択可能。普段使いなら16GBでも十分ですが、予算に合わせて選択するようにして下さい。
Summit E14Flip Evo A12Mの実機レビューまとめ
Summit E14Flip Evo A12Mを安く買う方法
Summit E14Flip Evo A12Mは公式サイトや各パソコンショップで購入可能です。また通販サイトでも買うことができるため、もしAmazonで購入する場合は以下の記事を合わせてチェックするようにしてください。
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