Android One S8レビュー概要
仕上がりの良いエントリーモデル
Android One S8は京セラから販売されているエントリー向けのスマートフォン。格安スマホらしい低価格帯でありながら、メモリが4GBと多いなどエントリープラスαのスペック構成となっていて余裕を持たせたモデルになっています。
本体背面がスマートフォンでは珍しい質感になっており、指紋がつかず、かつ質感が良いためケース無しで使いたい人におすすめ。ケースを付けなければその分、薄く、軽くなり持ち運びを楽にすることができます。
ただし、Wi-Fiが弱かったり、カメラの連射性能が低いなどの点で弱点もあるのでデメリットをよくご確認ください。
簡易スペック表
発売日 | 2020年12月17日 |
SoC | MediaTek Helio P65 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
ディスプレイ | 6.26インチ |
重量 | 167g |
5G(Sub-6) | 非対応 |
5G(ミリ波) | 非対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Android One S8レビューの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合は「おすすめのタイプ」の項目からチェックください。
※この記事はY!mobile公式サイトよりAndroid One S8を購入した上で執筆しています。
Android One S8の特徴
ここではAndroid One S8の一般的な特徴について解説しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
エントリー+αな構成の一台
Android One S8はスペック面で見た時に非常にスタンダードな構成。プロセッサにはMediaTekが使われている点が他の多くの格安スマホとは異なりますが、メモリは4GBとなっており一般的な国産スマートフォンを比べると少し大きくなり、余裕を持たせています(国内格安モデルは3GBメモリが多い)。
デザインの優れたスマートフォン
Android One S8では背面にザラザラ感のある珍しい質感の素材を採用しています。海外製のスマートフォンではここがプラスチックでデザインが光沢で安っぽかったりしますが、このAndroid One S8ではそういったことはなく、特殊な質感ゆえに高級感を増しています。
Android One S8の価格とコストパフォーマンス
Android One S8はコストパフォーマンス的には微妙です。価格は安く手に入れやすい側面はあるものの、同ランクに位置するAQUOS sense4 basicの出来が優れており、かつ安いからです。スペック的にはAQUOS sense4 basicの方が劣りますが、ソフトウェアの問題なのかAQUOSの方がサクサク動きます。もしコストパフォーマンスを求めるなら、より安いAQUOS sense4 basicも合わせて検討する方が良いでしょう。
価格情報について
2021年3月30日時点のコスト評価です。現在の価格については各サイトをご覧ください。
Android One S8のマシンスペック
今回レビューしたAndroid One S8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2020年12月17日 | |
製品名 | Android One S8 | |
型式 | ー | |
サイズ | 162×76×8.7mm | |
質量 | 169g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.26インチ |
形式 | TFT液晶 | |
画素 | 2280×1080 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
バッテリー | 容量 | 4100mAh |
ワイヤレス充電 | 非対応 | |
知バースチャージ | 非対応 | |
急速充電 | 非対応 | |
プロセッサ | MediaTek Helio P65 | |
GPU | 内蔵 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
メモリ(ROM) | 64GB | |
外部メモリ | 形式 | microSDXC |
容量 | 1TB |
通信 | 上り最大 | 112.5Mbps |
下り最大 | 46Mbps | |
Wi-Fi6 | 非対応 | |
bluetooth | バージョン | 5.1 |
最大接続台数 | 記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 非対応 |
ディスプレイ内指紋認証 | 非対応 | |
顔認証 | 対応 | |
光彩認証 | 非対応 | |
おサイフケータイ | 対応 | |
緊急避難速報 | 対応 | |
防水 | IPX5,IPX8 | |
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | 非対応 | |
赤外線通信 | 非対応 | |
OS | USB-C | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 非対応 | |
5G通信 | 非対応 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
対応バンドについて
キャリアモデルのため未掲載です。
スペックの解説
Android One S8ではプロセッサにHelio P65が用いられています。スペック的には低めで動作はややもっさりします。特にカメラ起動時にワンテンポ遅れる印象を受けました。ディスプレイはTFT液晶ですが格安モデルとしては画素数は高めとなっています。注意点として下り最大速度が112.5MbpsとなっているためY!mobileの通信速度を活かしきれないスペック構成になっています。
Android One S8のベンチマークテスト
Antutu
Antutuの値は以下の通りです。その他の機種比較についてはAntutu測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
GeekBench
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Android One S8の通信スピードテスト
測定環境・条件
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher A10 Proを用いました。Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING | ジッター |
単位 | Mbps | Mbps | ms | ms |
ルーター前 | 39.7 | 26 | 5 | 14 |
ポイント② | 22.3 | 1.12 | 6 | 6 |
ポイント③ | 33.9 | 13.9 | 5 | 30 |
ポイント④ | 27.4 | 3.08 | 5 | 26 |
ポイント⑤ | 33 | 5.67 | 6 | 6 |
ポイント⑥ | 12.2 | 2.47 | 7 | 128 |
通信スピードテストの評価
Android One S8のWi-Fi能力は非常に低いです。2.4GHzの広範囲に広がる無線であっても50Mps以下の結果しか得られていません(同環境において他は100Mbps以上を超える)。特に距離に反比例して通信が不利になっていく結果が得られているため、4LDKクラス以上ではハイグレードなWi-Fi環境を作っておかないと通信が厳しくなると予想されます。
Android One S8のカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 1600万画素 | ー | ー | ー |
超広角カメラ | 800万画素 | ー | ー | ー |
メインカメラ評価
広角カメラと超広角カメラを備えています。画素数から考えると値段は低めと言えます。
インカメラスペックは以下の通りです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 800万画素 | ー | ー | ー |
アウトカメラ評価
インカメラは800万画素シングル構成です。顔認証に対応していますが、IRカメラは有りません。
Android One S8で撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。0.5倍では暗いですがその他は比較的綺麗です。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラがないこともありますが、全く寄れません。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味はかなり弱い印象です。
ポートレートモードで撮影を行いました。ポートレートの輪郭を正確にとらえておらず切り抜き位置がズレています。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。夜景は比較的輪郭をしっかりと捉えていますが若干ノイジーです。
Android One S8の外観
背面です。今回購入したのはペールブルーで、ミントっぽい色合いが特徴です。表面はマット仕上げになっており、サラサラとした質感になっています。
表面です。TFT液晶でディスプレイは綺麗です。格安モデルということもあってかベゼル幅は広め。特に下部が大きく気になります。
上側です。ヘッドフォンジャックを備えています。
下部にはUSB-Cポートが有ります。
本体右側です。音量ボタン、電源ボタン、Googleアシスタントボタンを備えています。アシスタントボタンのみバイカラーとなっています。
本体左側です。SIMスロットを搭載しています。
実際に手に持って見た様子です。
Android One S8のメリット・魅力
軽くて大画面
Android One S8を持ってみるとわかりますが、大画面にもかかわらず持ちやすくなっています。6インチを超える大画面モデルは重くなり、長時間見ることが厳しいことも多いので、嬉しいメリットと言えるでしょう。
ケースなしで持ちやすい一台
Android One S8は傷が付くことを気にしなければ、ケース無しで運用して欲しいモデルと言えます。背面はザラザラとした質感のプラスチックになっており、指紋が付きません。またその質感自体もおしゃれです。ケースを付けないことで軽く使えるなどのメリットも大きいので、ケース無し運用をしたい人に検討して欲しいモデルです。
低価格帯ながら基本をしっかり抑えている
Android One S8は低価格帯スマートフォンですが、防塵・防水、おサイフケータイといった基本をしっかりと抑えています。
Android One S8のデメリット・欠点
スペックは低め
サクサクと使えることに間違いはありませんが、昨今のスマートフォンのトレンドから考えるとスペック、ベンチマーク結果は低めです。ただし、低価格帯で限って言えば、むしろスペックは高めの部類に入ることは覚えておきましょう。
バッテリー面で少し不利
Android One S8はワイモバイルの専売モデルですが、同時期に発売されたモデルとしてAQUOS sense4 liteという存在があります。このモデルはIGZO搭載、大バッテリーとなっているため相対的に不利になります。
指紋認証がない
Android One S8には指紋認証がありません。顔認証だけなので注意して下さい。
カメラの連写性能が低い
実用性の面で最も気になったのがカメラの性能。画質は価格なりなので気になりませんが、それよりも保存のスピードが遅いことが気になりました。こういったところでプロセッサの弱さが出ているようです。
Wi-Fiの通信速度が遅い
ベンチマーク結果の通り、Wi-Fiの通信速度がかなり遅めになっています。4LDK環境以上ではスマホ側の問題でうまく通信できない可能性もあるので、注意してください。
みんなの口コミ
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調べもの程度に使うとか、会社から貸与されているスマホのサブとして使うには安くてよい程度。接触反応が悪すぎること、またディスプレイの照度が毎回解除されて、夜中暗い部屋で受信があると100%の明るさでディスプレイが光るので、毎回深夜に眼くらまし攻撃を受けています。いいところは「カラー」こういう色がないし、そもそもスマホは面積が大きい割に、主張がない。カメラ性能はちょっと酷いです。オンラインショップの機種変更で3400円程度でした。
良い所:防水.軽め.大容量バッテリー.カメラの画素数は値段相応。
良くない所:電話回線の5G非対応.CPUの能力が低いのでロック解除が遅い.スクロールがもっさりしている.原神.APEXmobileなどのCPUパワーが必要なゲームは無理。SDカードスロットはあるけど認識されなかったりするのでROMにすることは現実的でない.充電速度が遅い.wifiが弱すぎるのでルーターから10m離れると5Gではつながらない.よくフリーズする。YouTubeを1時間ぐらい見ると固まる
性能の割に値段が高いです。コスパが悪い。こんなの買うより+1~2万円出して中華製のミドルレンジ以上のものを買ったほうが良いです.中華メーカーのほうがしっかりしてます。
充電中に勝手に再起動。Wi-Fi途中で勝手に接続切ってる。画面誤操作は数知れずか無反応。
画面ブラックアウトして電源ボタン押しても無反応にはマイッタ。
1年を待たず修理に出す羽目になりました。前の507SHが4年使ったのに…まだ壊れてません。
修理代1万6千円。ショップで「機種変更した方が得ですよ」とアドバイスされる始末。
画面も広く、丈夫であるのは評価できるが、WiFiの繋がりにくさは、予想以上。子供の2世代前の機種のほうがサクサク繋がっている。
レビューにもある様に、液晶部分のタッチパネル感度が悪い。押しても反応しない時が多々ある。画面サイズを大きくするのは良いんだけど、肝心なタップ精度が落ちてるなんて本末転倒。京セラのスマホは、他会社のスマホよりも性能的に劣っているという印象が強い。バッテリーの減りも早いし、何が長持ちだよ、笑わせるな。
・残念な点 再起動の頻度が日に日に増加している。メモリ容量は十分にあるのにも関わらず。
さらに、購入後に質問したいことがあったため、ヤフーモバイルのオンラインチャットページにて文章を書きこんでいる際に、何故か知らないが勝手にホーム画面に戻り、また一から記入し直しになった時は、一番ストレスを感じた。また、明るさ調整機能をonにしたのにも関わらず、明るい部屋では暗い画面のまま、逆に暗い部屋ではいきなりまぶしくなる。おまけに、バッテリーの減りが以上に早く、動画を数分視聴しているだけで二桁%以上持っていかれる。
正直、4000円くらいに値下げされている理由に納得出来る。取り柄は画面サイズが大きいだけ。
2回修理出しました。充電端子腐食と基盤損傷。2回とも無償修理扱い。
発売当時は、風呂で使えるみたいな打ち出し方でしたが、広告でもトーンダウンしてる感じ。画面の雨粒で誤動作します。
もう京セラには手を出さない教訓を与えていただき感謝してます。
Wi-Fiが古い機種より繋がらない。待機中の電池持ちは良いが、使用中は減りが異常に早い。通話品質が低い。アップデートでも改善しない。つまり最低。京セラ何やってんの?早く対応しろ。
2019.08頃にX one からの乗り換えで購入しました。
ストレージを増やしているせい、あるいは自分の使用環境や状況がそれほどシビアではないからかも知れませんが、通信速度が遅いというのは今のところ感じていません。おそらくですが、ネットのページを開き過ぎてしまうと、遅く感じる事があります。私の場合、30ページ未満に削って見ています。one は通常画面でもカメラでも走査線が入ったりして何度か修理に出しましたが、結局直ることはなかったです。こちらの機体は、そういうことは今のところないのですが、撮影してもピンがボケていたり(合わせてから切ってます)、撮影後に記録時間が必要なのか、中途半端な画像になったり何も写っていなかったり、あるいは記録すらされていない事もあります。ソレがもっさり感であるなら、なるほど、何度もイラッとさせられています。
自分の使用状況は…
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7電話(主に受信)
といったところでしょうか。
購入して5カ月。android oneシリーズ3代目ですが最悪です。スピードが遅い上、いきなりグレースケールになったり、カメラが使えなくなったり、ラインで写真が送れなくなったり・・・あげるときりがありません。S5が確定申告等に対応していなかったので買い替えたのですが、後悔しています。
女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 本体が濃いブラウンで高級感がある
- 持ち運びは厳しい
Android One S8のおすすめな人
ケース無しで運用したい人(軽い方が良い人)
Android One S8を実際に触ってみて感じた最大のメリットはやはりケース無しで運用できる背面素材と指紋がつかない質感と言えます。光沢プラスチックでは指紋が付くことを避けるためにケースを付けたりするので、余計なコストをかけたくない人や軽さを最重要視したい人には向いているといえます。
スタンダードなスマホが欲しい人
Android One S8は格安スマホに位置されるモデルですが、年々このクラスはレベルが上がっているためスタンダードモデルとなりつつあります。電話、LINE、メールなどがメインの人には良い候補となるでしょう。
動画をよく見る人
Android one S8はディスプレイサイズが大きい割に、軽いため動画を長時間見る人におすすめです。ヘッドフォンジャックも備えているため、有線イヤホンで楽しむことも可能です。
Android One S8のおすすめではないタイプ
ハイスペックなスマホが欲しい人
Android One S8は価格帯から見て、スペックはどうしても低くなってしまいます。ハイスペックなスマホが欲しい人はワイモバイルではiPhoneがあるのでそちらを選ぶ方が良いでしょう。
カメラの撮影スピードを重視する人
カメラを多用する人はAndroid One S8を避けた方が無難です。デメリットでも書いた通り、連写スピードが遅いのでシャッターチャンスを逃す恐れがあります。
コスパを求める人
さらに安くて使い勝手の良いスマートフォンを求めている場合は、同じY!mobileのAQUOS sense4 Basicがおすすめです。スペックは劣りますが、うまくまとめられており快適性は上です。以下でレビューしているので合わせて参考にしてください。
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Android One S8の実機レビューまとめ
Android One S8を安く買う方法
Android One S8はワイモバイルの専売モデルです。そのため、購入経路は公式のみとなります。公式から安く買う方法については以下のページからご覧ください。
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