Galaxy A22のレビュー概要
Galaxyのお手頃モデル
2021年に発売された廉価版のGalaxyスマートフォンです。低価格ながら、Felica(おさいふケータイ)や防水防塵など日本人が求める機能を搭載。
またメリットでも後述しますが、安い割に動作がスムーズでコストパフォーマンスの良さを感じるモデルです。
簡易スペック表
発売日 | 2021年9月24日 |
SoC | MediaTek MT6833V |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
画面サイズ | 5.8インチ |
重量 | 168g |
5G | 対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Galaxy A22の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事では貸出を受けて、テストを行っています。
Galaxy A22の特徴
ここではGalaxy A22の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Galaxyシリーズの廉価モデル
本モデルはGalaxyシリーズの中でも廉価にあたるモデルで、本体価格2万円から買えるリーズナブルなスマートフォンとなっています。
値段が安いながらも必要機能を備える
廉価モデルで海外製品の場合、日本でよく使われる機能が省かれることもありますが、Galaxy A22 5GではFelica、防水防塵といった必要機能をしっかりと搭載しています。
4000mAhの大容量バッテリー
スマートフォンの中では比較的大きめのバッテリーを搭載しています。また、ディスプレイの解像度が低めのため、大バッテリーと組み合わせて、より長時間使うことができます。
かんたんモード搭載
Galaxy A22 5Gには日本製のスマートフォンによく搭載されるかんたんモードが搭載されており、スマホをあまり使わない人でも使いやすい配慮が施されています。
Galaxy A22の価格とコストパフォーマンス
2022年2月時点で価格はキャリアで2万円台からとなっており、かなり安めの設定です。メリットでも後述しますが、安さの割にパフォーマンスが高かったり、カメラ倍率10倍まで使えたりすることで、値段の割にコストパフォーマンスに優れていると感じました。
Galaxy A22のスペック
今回レビューしたGalaxy A22のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年9月24日 | |
製品名 | Galaxy A22 | |
型式 | - | |
サイズ | 149.7×71×8.9mm | |
本体重量 | 168g | |
ディスプレイ | サイズ | 1560×720 |
アスペクト比 | 13:6 | |
サイズ | 5.8 | |
形式 | TFT液晶 | |
リフレッシュレート | 公式記載なし | |
バッテリー | 容量 | 4000mAh |
ワイヤレス充電 | 無し | |
リバースチャージ | 無し | |
急速充電 | 無し | |
SoC(CPU) | MediaTek MT6833V | |
GPU | 公式記載なし | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
コネクタ | USB Type-C | |
外部メモリ | 形式 | microSD |
最大容量 | 1TB |
通信速度 | 上り数字 | 公式記載なし |
下り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi6 | ー | |
bluetooth | バージョン | v5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | ー |
ディスプレイ内指紋認証 | ー | |
顔認証 | 対応 | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 有り | |
緊急避難速報 | 有り | |
防水 | IPX5/IPX8 | |
ワンセグ/フルセグ | IP6X | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android 11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 無し | |
5G通信 | 有り |
※詳細スペックはこちらからご覧ください。
Galaxy A22のベンチマーク
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Galaxy A22の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 298 | 261 | 6 |
ポイント② | 274 | 169 | 6 |
ポイント③ | 290 | 283 | 6 |
ポイント④ | 256 | 206 | 7 |
ポイント⑤ | 254 | 194 | 6 |
ポイント⑥ | 113 | 89.1 | 7 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6には対応していないため、300Mbpsを超えることはありませんでしたが、十分なパフォーマンスで遅さを感じることはありませんでした。廉価モデルとしてはレスポンスを示すPing値が8ms以下と良い点も高評価です。
Galaxy A22のカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
アウトカメラ | 1300万画素万画素 | 1.9 | 非対応 |
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
イン | 500万画素万画素 | 2 | 非対応 |
カメラの感想
廉価モデルとしては十分なパフォーマンスのカメラ。夜間撮影はノイジーになるシーンも見られますが、価格を考えれば十分なパフォーマンスと感じました。インカメラは500万画素ということもあり、相応の性能です。
プロセッサの弱さからくるカメラの起動遅れなどは一切感じませんでした。低価格スマホとして動作は優秀な印象です。
Galaxy A22で撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。廉価スマートフォンとしては珍しく、10倍までズームできます。5倍までは実用領域で使えます。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載していないため、接写はできません。
前後でピントを調整し撮影しました。廉価モデルのスマートフォンとしては十分なボケ感が出ています。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。8個までは光量が足りないせいか、特にノイジーな印象です。12個ではかなりはっきりとした映りになってきています。
Galaxy A22の外観
今回レビューしたのはブラックです。光沢のあるモデルとなっています。指紋が付くのでケース運用が良いでしょう。
背面のカメラはシングルです。張り出しも小さめとなっています。
ディスプレイ側です。ベゼルは昨今のスマートフォンとしては大き目。水滴ノッチ型となっています。画面は1560×720なので、昨今のスマートフォンと比較して解像度が低めですが、あまり気になりませんでした。
本体上側にはヘッドフォンジャックを備えています。
本体左側にも何もありません。
本体右側には音量ボタン、および電源ボタンがあります。
本体下側はUSB Type-Cボタンがあります。
SIMスロットを外した様子です。microSDスロットと並列する形状になっています。
実際に手に取った様子です。ちょうど良いサイズ感です。
Galaxy A22のメリット・魅力
廉価モデルながら割とスピーディで使いやすい
Galaxy A22 5Gは廉価モデルのため、プロセッサのパフォーマンスは低めです。しかし、RAM容量が4GBあることなども起因してか、実使用してさほどパフォーマンスに不満はありませんでした。
カメラが最大10倍まで使える
本モデルはシングルカメラのスマートフォンですが、カメラの最大倍率設定が10倍になっています(シングルの場合5倍程度が多い)。デジタルズームのため解像度は落ちてしまう欠点はあるものの、機能があるだけでも嬉しいポイントと言えます。
Galaxyの基本機能が使える
廉価モデルながら、Galaxyの基本機能がちゃんと使えます。特にサイドからメニューを呼び出せる機能は便利です。
かんたんモードに対応し機能限定も可能
Galaxy A22 5Gではスマートフォン初心者でも使いやすいかんたんモードも搭載しています。かんたんモードを搭載しているモデルは他メーカーでもいくつかありますが、割とサクサクな動作でかんたんモードが使えるGalaxy A22 5Gには一日の長があります。
Galaxy A22のデメリット・欠点
生体認証は顔のみ
Galaxy A22 5Gには指紋認証は搭載されていません。顔認証は搭載されていますが、ご時世的に厳しい部分があります。
モノラルスピーカーのため臨場感にかける
廉価モデルのため、スピーカーはモノラルです。バッテリーが大きめのため、動画鑑賞等にも向きますが、モノラルスピーカーで臨場感に欠ける点は気をつけてください。
DeX機能は非対応
ハイエンドモデルに搭載されているHDMIケーブルで画面出力することにより、パソコンのように使えるDEX機能は非搭載となっています。
みんなの口コミ
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この価格帯のスマホが遂にここまで滑らかな動作をする時代がきたのですね。ここからのスマホ業界が楽しみになる1台だと思います。
3万円以下の価格帯ではプロセッサがどうしても弱くなるため、動作に不安を感じていましたが、良い意味で期待を裏切られた機種。値段安めでかつキャリアで購入するなら、2022年2月時点で、おすすめなモデルです。
女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 丸っこくて持ちやすい
- 普通のスマートフォンという感じ
Galaxy A22がおすすめな人
電話、LINEが中心の人
廉価モデルのスマートフォンのため、多くのことをこなすのは難しいです。そのため、電話、LINE、ネットサーフィンなどが中心の人におすすめです。
できるだけ安いスマホが欲しい人
キャリアモデルの中では最廉価クラスに安い機種です。スマートフォンにお金をかけたくないという人はこのモデルを選びましょう。
Galaxy A22がおすすめではないタイプ
スマホでゲームする人
プロセッサ、RAMの性能が低めのため、スマホでゲームする人には向きません。ゲームをする人はSnapdragon800番台が搭載されたハイエンドモデルをお勧めします。
カメラの画質にこだわる人
廉価モデルとしてはカメラの画質はさほど悪くはないのですが、ハイエンドモデルと比べると一目瞭然です。少しでもカメラにこだわるなら上位モデルをおすすめします。
Galaxy A22の実機レビューまとめ
廉価ながら十分なスマホ
結論
一般的に3万円以下のスマホでは機能的に不満を感じることもありますが、Galaxy A22 5Gは値段の割に意外と普通に使えて驚きました。
安さにこだわりつつ、不満の少ないスマホを選びたい人に良いでしょう。
Galaxy A22を安く買う方法
Galaxy A22はドコモで取り扱っています。ドコモのスマートフォンを安く買う場合、オンラインショップの購入で事務手数料を無料にできるため、そちらがおすすめです。
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