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レビュー・評価の概要
Galaxy A32は2021年3月29日時点で税込3万円から購入できるモデル。格安モデルながら、本体の質感が高く高級機にも劣らない質感を持っている一台です。
プロセッサ性能やカメラ性能はハイエンドには及ばないものの、おサイフケータイを搭載、5000Amh、防水防塵など基本機能がしっかりしており、スマホをあまり使わないライトユーザーにこそすすめたいモデルになっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | MediaTek Dimensity 720 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
画面サイズ | 6.5インチ |
重量 | 209g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではGalaxy A32 5Gの一般的な特徴について解説しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
5000mAhの大容量バッテリー
Galaxy A32 5Gは5000mAhという大バッテリーを搭載しています。6.5インチの大画面ですが、それをカバーできる容量となっています。
静電式指紋認証
Galaxyシリーズはディスプレイ指紋認証を搭載するケースがおおいですが、このモデルは静電式指紋認証になっています。サイドの手を触れる部分にあり、電源ボタンを兼ねています。
全部入りで税込3万円台
おサイフケータイ搭載、防水防塵などほぼ全部入りのスマートフォンですが、価格はauの一括購入で税込み3万円台となっており、リーズナブルな機種です。
かんたんモードを搭載
文字の大きさを大きくしたり、コントラスト比を変更できるかんたんモードを搭載しています。

価格とコストパフォーマンス
2021年3月29日時点において、auで一括31,900円となっています。プロセッサやカメラは普通レベルですが、価格を考えれば十分満足できるレベル。なにより、Galaxyユーザーでスマートフォンをあまり使わないので格安スマホに乗り換えたいという需要にマッチする一台となっています。
スペック
今回レビューしたGalaxy A32 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 164×76×9.1mm | |
重量 | 209g | |
プロセッサ | MediaTek Dimensity 720 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
解像度 | 1600×720 | |
アスペクト比 | 20:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
bluetooth | Ver5.0 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | IP6X | |
OS | – | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 5000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面です。プラスチックですが、コーティングされているため質感が高く一見ガラスのように見えます。

カメラは背面に4つ、そしてフラッシュが搭載されています。カメラバンプは低めです。なお、逆サイドにおサイフケータイを搭載しています。

表面です。TFT液晶ということもあってか、ベゼル幅はハイエンドスマートフォンと比べると広めです。インカメラは水滴ノッチ形式でIRカメラの搭載はありません。

本体上側にはなにもありません。

本体下側です。USB-C、ヘッドフォンジャック、スピーカーがあります。

本体右側です。音量ボタン、指紋認証付きの電源ボタンがあります。

本体左側です。SIMカードスロットを備えています。

SIMスロットを取り出した様子です。昨今のスマホとしては珍しい並列式のカードになっています。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 475 |
マルチ | 1571 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING | ジッター |
単位 | Mbps | Mbps | ms | ms |
ルーター前 | 294 | 304 | 5 | 0 |
ポイント② | 279 | 293 | 5 | 0 |
ポイント③ | 302 | 325 | 6 | 1 |
ポイント④ | 304 | 305 | 4 | 0 |
ポイント⑤ | 298 | 240 | 5 | 0 |
ポイント⑥ | 128 | 97 | 6 | 51 |
通信スピードテストの評価
全てにおいて非常に優れたスピードテスト結果が得られています。同時刻に測定したWi-Fi6対応のスマートフォンでは500Mbpsクラスの速度が出ていましたが実質的にそこまでの速度を必要とするコンテンツはほぼないことからWi-Fi5クラスでも十分な実用性があると評価できます。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 4800万画素 | 1.8 | – |
②超広角 | 800万画素 | 2.2 | – |
③マクロ | 500万画素 | 2.4 | – |
④被写体深度 | 200万画素 | 2.4 | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 1300万画素 | 2.2 | – |
撮影作例
作例を掲載しています。まずは倍率を変更して撮影した様子です。10倍でも比較的綺麗に映っていますが全体的に黄色みが強調されているイメージです。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。かなり大きく変化します。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載しているだけあって、寄って撮影することができますがハイエンド機種には及びません。
注意書きを撮影

50に合わせて撮影

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味は弱めです。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。3万円台のスマートフォンとしては比較的輪郭をしっかりと捉え、十分な性能を持っています。若干ノイジーな点が気になります。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
廉価版とは思えない外観の仕上がり
Galaxy A32 5Gは背面にプラスチック素材を使っていますが、うまくコーティングされているとこともあり、高級感のある見た目になっています。しかも、側面はこのクラスとしてはとても珍しく金属素材が使われており安っぽさは全くありません。
静電式指紋認証が快適
Galaxy A32 5Gではディスプレイ内指紋認証ではなく、側面の静電式指紋認証を採用しています。ディスプレイ型は見た目こそいいものの反応が遅かったりと不満が出ることも多い一方で、このモデルは静電式、しかも側面の電源ボタンを兼ねているためスムーズに起動することが可能となっています。
ディスプレイは画素数低いが美しい
このモデルはディスプレイの画素数が一般的なスマートフォンと比べて低くなっています。しかし画面は十分綺麗。むしろ画素数が減っていることでバッテリー持ちが改善される可能性すらあるため、エントリーユーザーにはピッタリと言えます。
マクロカメラを搭載
Galaxy A32 5Gではカメラ構成の一つにマクロを持っています。スマートフォンは手元を撮れるため、マクロ機能はあると意外と便利です。
デメリット・欠点
本体が209gと重い
Galaxy A32 5Gは本体サイズとバッテリーが大きいこともあってか、質量が200gを超えています。長時間持つには厳しい質量と言えるでしょう。
カメラの性能はそれなり
Galaxy A32 5Gはカメラ性能が悪くはないのですが、さほど良くもありません。値段帯を考えればしょうがないところではあります。黄色みが強く出る傾向を感じたので、人によっては補正した方が好みに近づくかもしれません。
おすすめなタイプ
電話、LINEが中心のライトユーザー
このモデルはとにかくライトユーザー向けです。プロセッサは強くはないものの、バッテリー持ちが良くLINEや電波が中心という人には心強い味方になるでしょう。
ネット閲覧が多い人
本体サイズが6.5インチと大きいこと、そしてバッテリーが5000Amhと大きいことでネット閲覧、YouTubeを楽しむのに向いています。
電池持ちを気にしたくない人
格安スマホ、ハイエンドスマホ問わず、最高クラスのバッテリーとなっています。充電を気にしたくない人にはピッタリと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
長時間手持ちで持つ人
本機は質量が209gと非常に大きいため、長時間の手持ちをする人、たとえば通勤、通学で使う人にはおすすめできません。
実機レビューのまとめ

3万円台で買えるスマートフォンとしてはこれ以上ないほど魅力的なモデルです。過去からキャリアモデルで供給してきたGalaxyシリーズのインターフェイスを踏襲しているため、これまでGalaxyを使ってきた人にもぴったり。
スマホは日常使いでしか使わないから、あまり高いのはいらないと感じている人に選んで欲しいモデルです。
安く買う方法・コツ
Galaxy A32 5Gに限らず、SamsungのGalaxy製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。