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レビュー・評価の概要
2021年1月に海外にて発売・発売された3機種のうち、最もスタンダートなGalaxyスマートフォンです。過去のGalaxyから大幅に外観や内部のSDカードスロットについて変更が行われ、モデルチェンジしたモデルになっています。
外観は大きく変わったものの、筆者の感想としてはより使いやすいデザインになっており、先代と同じようにどんな人でも不満の出にくいモデルとなっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon888 Exynos2100 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB 256GB |
画面サイズ | 6.2インチ |
重量 | 171g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。また、本レビューはグローバル版(技適未取得機器)を用いて、「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」にて申請を出した上で、法に定める特別な条件下での使用を認められるよう手続きをして利用しております。
2021/6/5追記)オリンピックモデルをお借りする機会がありましたので、国内版も合わせてレビューを行いベンチマーク結果を追記しました。
特徴
この項目ではGalaxy S21 5Gの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
大きく変わった筐体デザイン
Galaxy S21 5Gでは、前モデルと比較してカメラ部分のデザインが大きく変わりました。これまでは一般的なスマートフォンと同じくカメラの外周が高くなって、カメラバンプが高いモデルでしたが、Galaxy S21からは全シリーズがカメラ周辺を覆い、カメラ側が低い形状となっています。
8Kビデオに対応
実際に使うかどうかは別として、Galaxy S21では8Kビデオに対応しています。より高精細な動画が撮影できるようになります。
ディスプレイの画素数は低下
Galaxy S21では、前モデルと比較して画素数が低下しています。低下というとダウングレードのように感じますが、ディスプレイの画素数は少ない方がバッテリーの持ちが良くなります。ハイリフレッシュレート対応しているため、ディスプレイの画素数が少ないことは全体で見ればプラスに働くと感じます。
オリンピックモデルが存在
通常モデルに加えて、Galaxy S21にはオリンピックモデルが存在します。背面にオリンピックのロゴマークが入る他、壁紙、アンビエントディスプレイ画面が専用になっています。
価格とコストパフォーマンス
Galaxy S21 5Gは2021年2月23日段階でイオシスにて未使用品が94,800円(税込)となっています。10万円を切っているため、ハイエンドな性能から見ればコストパフォーマンスが高いモデルと感じます。
スペック
今回レビューしたGalaxy S21 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 151.7×71.2×7.9mm | |
重量 | 171g | |
プロセッサ | 未確認 | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 256GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.2インチ |
解像度 | 2400×1080 | |
アスペクト比 | 20:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
bluetooth | Ver5.0 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | IPX8 | |
OS | Android11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 4000mAh |
リバースチャージ | 〇 | |
ワイヤレスチャージ | 〇 |
外観
今回レビューしたのはファントムバイオレットです。背面は紫で、カメラ周りはピンクゴールドとなっています。

カメラ周辺はこれまでのモデルと異なり、サイドから覆いかぶさるようになっています。

表面です。ピンホール型のフロントカメラになっています。またベゼルが非常に狭くなっています。

本体左側側面です。

本体上側です。

本体右側です。上から音量ボタン、電源ボタンとなっています。

本体下側です。SIMスロット、USB-C、スピーカーとなっています。

本体を手に取った様子です。

続いてこちらはオリンピックモデルです。背面にはオリンピックマークが施されています。

ロック画面は専用品となっています。Galaxy S21ですが、なぜか壁紙は折り畳みスマートフォンです。

ロック解除後のディスプレイにも専用画面があしらわれています。

アンビエント画面も専用となっており可愛いです。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | |
マルチ |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 594 | 493 | 7 |
ポイント② | 466 | 291 | 10 |
ポイント③ | 572 | 443 | 8 |
ポイント④ | 557 | 387 | 10 |
ポイント⑤ | 396 | 343 | 7 |
ポイント⑥ | 131 | 48.8 | 10 |
通信スピードテストの評価
Galaxy S21は非常に高速でルーター前で600Mbpsに近いダウンロードを句度が得られています。最長距離では若干速度が落ちているものの、それ以外では300Mbps以上で快適に使えるでしょう。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 6400万画素 | 公式記載なし | – |
②超広角 | 1220万画素 | 公式記載なし | – |
③望遠 | 1200万画素 | 公式記載なし | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 1000万画素 | 公式記載なし | – |
撮影作例
作例を掲載しています。超広角から30倍ズームまで利用できます。望遠には6400万画素が使われていることもあってか、高倍率でも移りが良い印象です。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

30倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。さほど色変化はない印象です。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。かなり色味が変わります。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。接写用のレンズを搭載していないためあまり向いていません。
注意書きを撮影

50に合わせて撮影

前後でピントを調整し撮影しました。ポートレートモードを利用してない状態でもかなりボケ味が強いです。
前の花にピント

後ろの花にピント

ポートレートモードで撮影した様子です。複雑な葉の造形ですが、かなり正確にくり抜いています。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。キャンドルライトが一つの状態でも文字の輪郭がはっきりとしています。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
シリーズでスタンダードな使いやすさ
Galaxy S21 5Gはメリットというと難しいのですが、全ての性能がハイバランスで取れているため誰にでも使いやすいスマートフォンになっていることが大きな特徴です。さらに外観で書いているように、今回からディスプレイがフラットになったことで、より癖の少ないモデルへと進化しています。
カメラ性能が非常に高い
ハイエンドスマホとしては全てを兼ね備えたスタンダートなモデルですが、突出してカメラ性能が高くなっています。できるだけ軽いスマートフォンで、カメラ性能は妥協したくないという人にとってはGalaxy S21 5Gは魅力的なモデルになるでしょう。
デメリット・欠点
プラスαの魅力に欠ける
Galaxy S21 5Gはハイバランスな性能を持っていますが、悪く言えばエッジが効いていないとも言えます。スタンダードな性能を持っているためハズレはないですが、ガジェットオタクが求めるものとしては新鮮味がないとも言えます。
SDスロットが無くなった
Galaxy S21 5GではSDスロットが無くなり、外部ストレージが足せなくなりました。本体ストレージがそれなりに大きいので、ほとんどの人は問題とは思いますが、現時点でSDカードを使っていた人にとってはマイナスとなります。
おすすめなタイプ
スタンダードを求める全ての人に
Galaxy S21 5Gはスタンダードを求める人向けのスマートフォンです。必要な機能をしっかりと過不足なく揃え、機能的に不満の出づらいモデルへと正当進化しています。Galaxyシリーズは独自のユーザーインターフェイスを持つため、過去モデルからの乗り換えにも良いでしょう。
おすすめできないタイプ
Androidにプラスαを求める人
Android端末はハイエンドになるほど、プラスαとしての要素が強くなる傾向があります。例えば、上位モデルのSペン対応などもその一つ。Androidスマートフォンに性能以上のオプション的なギミックが欲しい人にとってはお勧めできません。
実機レビューのまとめ

Galaxy S21はボディが刷新されイメージが変わりましたが、基本的なところは正当進化となり、スタンダードモデルとしての良さを踏襲しています。むしろこれまでカメラが机に接触することを気にしていた人にとってはボディ変更はメリット。
エッジディスプレイが無くなり、より万人受けしやすいモデルになったので長い間同じモデルを使いたい人にとっては魅力的なモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Galaxy S21 5Gに限らず、SamsungのGalaxy製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。