Galaxy S22 Ultraのレビュー概要
2022年のハイエンドGalaxy
Snapdragon8 Gen1のプロセッサにアップデートされたGalaxy Ultraの2022年モデル。これまではNoteシリーズに採用されていたSペンがGalaxy S22 Ultraで採用され、シリーズとしては一本化。
Note Ultraで強みだったカメラも継承し、弱点のない仕上がりになっています。
こんなタイプにマッチ
- スタイラスペンを使いたい人
- ハイエンドが欲しい人
- カメラにこだわる人
簡易スペック表
発売日 | 2022年4月21日 |
SoC | Snapdragon8 Gen1 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 6.8インチインチ |
重量 | 226g |
5G | 対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Galaxy S22 Ultraの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Galaxy S22 Ultraの特徴
ここではGalaxy S22 Ultraの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Snapdragon8 Gen1搭載
Galaxy S22 Ultraでは最新版のプロセッサSnapdragon8 Gen1が搭載されています。最新版だけあり、パフォーマンスは十分でハイエンドにふさわしい仕上がりになっています。
光学10倍カメラと100倍ズーム
S22 Ultraは他のモデルよりもカメラ性能が特に優れており、光学10倍のレンズと100倍ズームできる機構を備えています。
またマクロ専用カメラはないものの、ソフトウェア側の調整でマクロ撮影自体は可能となっており、万能な仕上がりです(マクロの作例は写真の欄で掲載しています)。
Sペン搭載のSシリーズ
本モデルからSペンが内部搭載されるようになりました。これまでNoteシリーズで使われていたモーションや機能はほぼそのまま使うことができ、Noteシリーズからの乗り換えにも便利です。
防水防塵対応
ペンを搭載したモデルですが、他のS22シリーズと同様に防水、防塵に対応しています。
Galaxy S22 Ultraの価格とコストパフォーマンス
auでの取り扱い価格で18万円弱からスタートとなっています。一般的なハイエンドスマートフォンから見ると高く感じるかもしれませんが、機能を伴った(例えば折り畳みなど)と比べると、値段は控えめ。
Sペンは非常に便利なため、ハイエンドスマートフォンからプラスαでお金を出す価値はあると思います。逆に通話やネットしか使わないのにGlaxy S22 Ultraはコスパが低くなります。
Galaxy S22 Ultraのスペック
今回レビューしたGalaxy S22 Ultraのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年4月21日 | |
製品名 | Galaxy S22 Ultra | |
型式 | SC-52C・SCG14 | |
サイズ | 163×78×8.9mm | |
本体重量 | 229g | |
ディスプレイ | サイズ | 3088×1440 |
アスペクト比 | 193:90 | |
サイズ | 6.8 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 120Hz | |
バッテリー | 容量 | 5000mAh |
ワイヤレス充電 | 有り | |
リバースチャージ | 有り | |
急速充電 | 有り | |
SoC(CPU) | Snapdragon8 Gen1 | |
GPU | Adreno | |
メモリ(RAM) | 12 | |
ストレージ | 256GB | |
コネクタ | USB Type-C | |
外部メモリ | 形式 | 非対応 |
最大容量 | - |
通信速度 | 上り数字 | 4.9Gbps |
下り最大 | 1Gbps | |
Wi-Fi6 | 対応 | |
bluetooth | バージョン | v5.2 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | ー |
ディスプレイ内指紋認証 | ー | |
顔認証 | ー | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 無し | |
緊急避難速報 | 無し | |
防水 | IPX8 | |
ワンセグ/フルセグ | IP6X | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android12 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 無し | |
5G通信 | 有り |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Galaxy S22 Ultraの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 636 | 601 | 13 |
ポイント② | 553 | 357 | 11 |
ポイント③ | 678 | 143 | 9 |
ポイント④ | 627 | 102 | 9 |
ポイント⑤ | 424 | 319 | 9 |
ポイント⑥ | 207 | 38.7 | 12 |
通信スピードテストの評価
全エリアにて安定した数値が測定されています。特にスマホで最長距離200Mbps超えは珍しいと言えます。
Galaxy S22 Ultraのカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
広角 | 1億800万画素 | 1.8 | 〇 |
超広角 | 1200万画素 | 2.2 | - |
3倍望遠 | 1000万画素 | 2.4 | - |
10倍望遠 | 1000万画素 | 4.9 | - |
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
イン | 4000万画素 | 2.2 | × |
※カメラに関する詳細スペックはこちらからご覧ください。
アウトカメラのレビュー
さすがGalaxyといった美しい映り方が特徴です。日中、夜間どちらも綺麗に撮影できます。またマクロも撮影できるため様々なシーンで活躍してくれます。
ただし、少し気になったのはズーム時のカメラの色味。標準レンズから望遠に切り替わる時に色味が変化してしまっている点が気になりました。撮影後に補正を入れることを前提としておいた方が良いかもしれません。
インカメラのレビュー
インカメラの映りも非常に良く、人物を明るく映してくれます。
Galaxy S22 Ultraで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。
上記と同じ画角でカメラのロゴを撮影した様子です。30倍ズームでは輪郭はわかりますがピントが甘くなっています。100倍ではかなり厳しいです。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。ソフトウェアコントロールが上手いのかどちらもほぼ差のない写真が得られています。
ピントの合う位置で接写能力を検証しました。マクロカメラはありませんが専用モードで撮影することでマクロカメラ以上の接写が可能になっています。
前後でピントを調整し撮影しました。かなりしっかりと背景ボケしています。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。比較的暗い状態でも輪郭をしっかりと捉えており、流石Galaxyのハイエンドモデルといった写真になっています。
Galaxy S22 Ultraの外観
今回レビューしたのはファントムブラックモデルです。ブラックと名前が付いていますが、どちらかといえばダークグレーのような色合いで、濃い黒色というわけではありません。背面にはおサイフケータイ及び複数のカメラが取り付けられています。
S22 Ultraの背面カメラは4眼からの構成になっており、超広角、広角、そして異なる2つの望遠カメラを搭載しています。S22 Ultraでは100倍ズームまで可能で、しかも30倍程度なら十分使える実用性を持つ点も特徴と言えます。
表面です。エッジは少し落ちてはいるものの、フラットに近い形状になっています。Galaxyシリーズでは最も大柄ですが、エッジぎりぎりまでスクリーンになっているため、実際に使ってみるとコンパクトに感じます。インカメラはピンホール形式です。
本体上側には何もありません。
本体左側には何もありません。Bixabyボタンは廃止されています。
本体右側には音量ボタンと電源ボタンがあります。
本体下側にはUSB Type-Cポート、SIMスロット、Sペンの収納を備えます。
SIMスロットを外した様子です。シングルSIMになっています。
手に持った様子です。6.8インチディスプレイであることを考えれば十分コンパクトに感じます。
Galaxy S22 Ultraのメリット・魅力
大型だが扱いやすいサイズ感
外観で手に持った様子を掲載していますが、Ultraという名前の割にはコンパクト。上下左右のエッジがぎりぎりまで落とされている点が貢献していると考えられます。実際に使って、片手でもギリギリ使えるので、利便性は想像以上に高いと感じました。
Sペンの使いやすさは抜群
SペンはNote時代と変わらず、非常に扱いやすく、気軽にメモを取っていけます。Galaxy Fold3と異なり、これまで通り内部に収納できる点も評価できます。
カメラ性能も非常に高い
光学10倍ズームのカメラも含め、全体的な仕上がりは2022年のスマートフォンの中ではトップクラスです。100倍ズームは実用で使うかと考えると微妙ですが、30倍ズームでも綺麗に写るのは用途が広がるので助かります。特に子供発表会などでズーム撮影する時には強い味方になるでしょう。
マクロカメラが特に優秀
Galaxy S22 Ultraにはマクロは標準搭載されていませんが、ソフトウェア側で調整され撮影できるようになっています。写真で掲載しているように、良い仕上がりになっています。
価格も意外と安い
Galaxy S22 Ultraはauで約18万円となっています。スマートフォンの中では高いことは間違いありませんが、100倍ズームカメラやSペンといった、他にはない機能を考えると意外と安いのではないかと感じました。Android自体は値段が落ちやすい傾向があるので、中古で狙うのも良さそうです。
Galaxy S22 Ultraのデメリット・欠点
本体は重め
Galaxy S22 Ultraは画面サイズが大きいことやSペンの機構、カメラと重くなる要素がもりだくさんで、実際に重量に響いてきてしまっています。そのため、あまりおすすめはできません。
みんなの口コミ
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Galaxyに欲しかった機能が全て詰め込まれている点が魅力。Ultraでありながら、エッジをギリギリまで削り、コンパクトになっているため持ち運び面でも不都合ない点が嬉しいです。高いですが、それに見合うだけの機能を持っていると感じた一台です。
女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 大きいが両手なら気にならない
- カメラがとても綺麗
Galaxy S22 Ultraがおすすめな人
画像など指示をすぐに出したい人
ビジネスシーンにおいて、画像にペン入れをして指示を出したいシーンは多数存在します。Sペンがあれば、スクリーンショットを取りすぐに指示出せる大きな強みがあります。
SNS投稿をよくする人
Galaxy S22 Ultraの強みの一つはカメラ。取って出しの写真がビビットな色合いでになることが多く、SNSで映える写真を撮影しやすいです。
動画を見る人
ハイエンドということもあり、スピーカー性能が高い点も魅力。動画をよく見る人は大画面に加えて音響面でも楽しむことが出来るでしょう。
Galaxy S22 Ultraがおすすめではないタイプ
軽量性を重視する人
Galaxy S22 Ultraはほぼ弱点が無いスマートフォンですが、重さだけはどうにもなりません。電車で長時間使ったりするような人には残念ながらおすすめできません。
Galaxy S22 Ultraの実機レビューまとめ
Galaxy S22 Ultraを安く買う方法
Galaxy S22 Ultraに限らず、Samsungのスマートフォンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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