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Galaxy Z Fold3の実機レビュー

Galaxy Z Fold3のレビュー概要

キープコンセプトの折りたたみスマホ

Galaxy Z Fold3は前モデルのコンセプトを踏襲して基本プロセッサを進化させつつ、防水・Felica・Sペン対応、さらにディスプレイ下カメラと機能強化を図ってきたモデルです。

初代は折り畳みの奇抜さがありましたが、3代目になりクセの少ないデザインとなってきています。価格帯は熟成を重ねてきたこともあってか、23万円台と初代に比べると下がってきています。

簡易スペック表

発売日 2021年9月24日
SoC Snapdragon888
RAM 12GB
ストレージ 256GB
画面サイズ 7.6インチ(メイン)
6.2インチ(カバー)
重量 271g
5G ミリ波まで対応

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

 

Galaxy Z Fold3の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

Galaxy Z Fold3の特徴

ここではGalaxy Z Fold3の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリットデメリットの項目をご覧ください。

 

キープコンセプトでプロセッサが進化

Galaxy Z Fold3では前モデルのコンセプトのまま、プロセッサがSnapdragon888となりパフォーマンスがアップしています。昨今のハイエンドは一般用途では差異が少ないものの、ハイエンドの場合はゲーム用途で使う人が多いことや、Galaxy Z Fold3に関してはマルチウィンドウで使う人も想定されるので少しでもパフォーマンスが高い方が良いので少しでも高い性能は嬉しいです。

 

インカメラはディスプレイ埋め込み式に

本モデルからインカメラが埋め込み式となり、フルディスプレイとなりました。インカメラ部分は画素数が下げられているため明るい画面ではわかりますが、ダークモードではほぼわかりません。

 

防水対応(IPX8)に進化

折りたたみモデルとして大きな欠点だった防水に対応するようになりました。機構から考えて積極的に濡らしたりするのは勇気が要りますが、濡れても気にする必要が無くなリました。なお、防塵性能に対しては非対応です。

 

強力なカメラも健在

Galaxy Z Fold3ではあまり焦点が当たりませんが、カメラ性能も十分以上のパフォーマンスを持っています。3眼構成で広角、超広角、望遠を切り替えることができます。また、Galaxyシリーズでのソフトウェア機能「シングルテイク」などももちろん使うことができます。

 

Sペンに対応

Galaxy Z Fold3では多くの人が待ち望んでいたSペンに対応しました。ただし、Noteのような収納ではなく別途持ち運ぶ必要があります(公式サイトでSペンが収納可能なスマートフォンカバーも販売されています)。

 

細かな差ですが、前モデルのFold2から10gほど軽量化されています。タブレットとしては軽量な本モデルですが、軽くなることでさらに使いやすさを磨き上げています。

 

Galaxy Z Fold3の価格とコストパフォーマンス

Galaxy Z Fold3ではauで237,565円(税込・白ロム)となっています。前モデルのFold2は出た当初25万円を超えていたので、徐々に価格が下がってきています。プロセッサのスペック面だけで見れば、コスパの高いスマホはいくらでもありますが、本モデルは折り畳みスマホという付加価値重視のロマンモデルなのでコスパで議論する端末ではありません。

 

Galaxy Z Fold3のスペック

今回レビューしたGalaxy Z Fold3のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年9月24日
製品名 Galaxy Z Fold3
型式 sc-55B
サイズ 158.2×128.1×6.4mm
本体重量 271g
ディスプレイ サイズ 2208×1768
アスペクト比 276:221
サイズ 7.6
形式 有機EL
リフレッシュレート 120Hz(メイン・カバー)
バッテリー 容量 4400mAhmAh
ワイヤレス充電 有り
リバースチャージ 有り
急速充電 有り
SoC(CPU) Snapdragon888
GPU Adreno 660
メモリ(RAM) 12GB
ストレージ 256GB
コネクタ USB Type-C
外部メモリ 形式 非対応
最大容量 -
通信速度 上り数字 記載なし
下り最大 記載なし
Wi-Fi6 対応
bluetooth バージョン v5.2
最大接続台数 記載なし
生体認証 指紋認証 対応
ディスプレイ内指紋認証
顔認証 対応
光彩認証
おサイフケータイ 有り
緊急避難速報 有り
防水 IPX8
ワンセグ/フルセグ 非対応
赤外線通信 無し
OS 無し
OS Android 11
SIMサイズ nanoSIM
DSDV 無し
5G通信 有り

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

Galaxy Z Fold3のベンチマーク

Antutu

Antutuベンチマークスコアは704803という結果になりました。最新鋭のSnapdragon888を搭載しているため、非常に高性能です。なお同じ888を搭載するGalaxy S21よりも9万点ほど高い結果が得られています。メモリ差か本体が大きいことによる冷却差かは不明ですが、9万点は誤差ではないレベルの結果となっています。

ベンチマーク比較グラフ
SD888:704803
SD888:611411
SD865+:606446
SD865+:598223
SD855:469568
SD765G:323615
SD480 5G:256038
SD720G:252606
Dimmensity 720:237746
Helio P65:167025
SD655:150705
測定実データ

機種データ

検証機種名 プロセッサ メモリ Antutuスコア
Galaxy Z Fold3 SD888 12 704803
Galaxy S21 SD888 8 611411
Galaxy Note20 Ultra SD865+ 12 606446
ZenFone7 SD865+ 8 598223
AQUOS zero2 SD855 8 469568
Reno 5A SD765G 6 323615
OPPO A54 5G SD480 5G 4 256038
AQUOS sense4 lite SD720G 4 252606
Galaxy A32 5G Dimmensity 720 4 237746
Android One S8 Helio P65 4 167025
OPPO A5 2020 SD655 4 150705

※その他の機種比較についてはAntutu測定データまとめをご覧ください。

 

GEEKBENCH5

GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。

 

Galaxy Z Fold3の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:642Mbps
ポイント②:534Mbps
ポイント③:592Mbps
ポイント④:555Mbps
ポイント⑤:455Mbps
ポイント⑥:179Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 642 543 8
ポイント② 534 446 7
ポイント③ 592 434 7
ポイント④ 555 418 7
ポイント⑤ 455 304 8
ポイント⑥ 179 126 8

 

通信スピードテストの評価

最新機種でWi-Fi6に対応していることもあり、非常に安定した通信速度が得られています。ただ、最長距離においては速度がガクンと落ちる傾向があったので、戸建てやマンションなら必要に応じてメッシュWi-Fi等を検討してみても良いかもしれません。

 

Galaxy Z Fold3のカメラスペック

カメラスペック

タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。

有効画素 F値 光学手振れ補正
望遠 1200万画素 2.4 対応
広角 1200万画素 2.2 対応
超広角 1200万画素 1.8 対応
有効画素 F値 光学手振れ補正
イン(メイン) 400万画素 1.8 非対応
イン(カバー) 1000万画素 2.2 非対応

過去のGalaxyシリーズと比較して遜色のない素晴らしいカメラ性能のスマートフォンになっています。ただし、ズーム最大倍率は10倍なので少し控えめです。インカメラは折り畳み内側は画面下カメラとなっており400万画素である一方、外側は1000万画素となっています。内側は正直使い物になりませんが、外側は十分写りが良いです。

 

Galaxy Z Fold3で撮影した作例

作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。

0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

 

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。

黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

 

明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。

明るい花の写真

黒い花の写真

 

接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載していないため、近くに寄っての撮影はできません。またマクロモードもありません。

文字を撮影

 

 

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味は出ていますが、さほど強くはありません。

前の花にピント

後ろの花にピント

 

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。キャンドル一つでは少しノイジーですが、4つ以上では輪郭がはっきりと捉えられています。夜景に強い印象を受けました。

1個

4個

8個

12個

 

Galaxy Z Fold3の外観

背面です。片側はディスプレイ、もう片側はカメラ面となっています。なおサブディスプレイにもインカメラがあります。こちらは内部のように埋め込み型にはなっていません。

 

背面カメラは縦に3つ並ぶ形式になっています。それぞれ広角・超広角・望遠が搭載されています。

 

開いた様子です。インカメラが画面埋め込みになったことでフルディスプレイ化されています。枠はディスプレイ同士が接触しないように若干盛り上がってはいますが、初代ほどの段差ではなく、フラットに近くてスマートな印象です。

 

ディスプレイは無段階で調整できるため、半分折りたたんでスタンド状態で使うこともできます。YouTubeがはかどります。

 

本体上側にはスピーカーがあります。

本体左側にはSIMスロットがあります。

 

本体右側には音量ボタンと指紋認証を兼ねた電源ボタンが配置されています。

 

本体下部にはUSB Type-Cとスピーカーがあります。

 

完全に閉じた状態でのヒンジ部分です。光沢ブラックにGalaxyのロゴが刻印されています。

 

ヒンジを閉じた状態で横から見ると少し隙間が空いていることがわかります。

 

SIMスロットを外した様子です。

 

アウトディスプレイ状態で手に持った様子です。

 

開いた状態で手に持った様子です。

 

Galaxy Z Fold3のメリット・魅力

一旦の完成形を感じる3代目

Galaxy Z Fold3は今回で3代目。キープコンセプトしつつ、一般利用で使われるであろう機能をほぼ全て盛り込んで完成とも感じるクオリティとなりました。機能面で言えば、Sペンが内蔵型になればより使いやすさが増す可能性はありますが、改善点はそれくらいしかないのでは?と思えるレベルに仕上がっています。

 

高性能なプロセッサで実使用で不満なし

Snapdragon888を搭載していますが、実用上全く不満を感じることはありません。大画面であったり、マルチディスプレイで使ったりもしましたが、動作でもたつきを感じることは全くありませんでした。

 

指紋認証が静電式で使いやすい

個人的に過去からずっと当サイトでも言っていることですが、指紋認証は静電式の方が認証スピードが速く使いやすいです。本モデルでは折りたたみ状態でも開いた状態でも握りやすい位置に指紋認証があり使いやすいです。

 

PCサイズブラウザが見やすい

タブレットサイズとして使えるため、スマホとしてだけでなくPCサイズブラウザとして使うことができます。例えばYoutubeであれば、再生しつつ右画面に関連動画だすこともできます。PCブラウザと同じ画面が表示できるのは思っている以上に便利なので、パソコンをヘビーに使う人はFoldの良さを感じやすいでしょう。

 

電子書籍を読むにはベストに近い

開くとタブレットサイズなので当然といえば当然ですが、電子書籍が読みやすいです。kindleや楽天koboを使って漫画を読む人にはこれ以上便利な電子書籍用端末がないのでは?と感じるほどです。

 

Galaxy Z Fold3のデメリット・欠点

強気な価格設定

Galaxy Z Fold3は折りたたみスマートフォンという特殊なジャンルのため価格は20万円を超えており、非常に高くなっています。機能面に魅力があることは事実ですが、価格の面で躊躇する人も少なくはないでしょう。

 

Sペンが収納式ではない

本モデルはSペンに対応してはいるものの、Galaxy Noteシリーズのようにペンを収納できる機構を備えていません。筆者もそうですが、ペン収納できること自体に魅力を感じる人も多いと思うので、ペンユーザーにとってはマイナスになるでしょう。

 

スマホというよりもタブレット

Galaxy Z Fold3はスマートフォンというよりもタブレット的な位置付けの端末なので、ブラウジングやアプリはスマホに最適化されたものを強制的にタブレットとして使うような利用方法になります。マルチウィンドウを使えばスマホライクにしておくこともできますが、ワンクッション置くような利用方法になるので意外と使いづらさを感じることがあります。

 

みんなの口コミ

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Galaxy Z Fold3
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

熟成され折りたたみモデルとしての新鮮味は薄れたものの、一方で普段使いのしやすさが格段にアップしてきています。画面内インカメラは撮影能力がイマイチではあるものの、アウトカメラにもカメラがあるので自撮りの質低下は意外に気になりません。個人的にはSペン対応されたのに内部に収納機構がなかったことが残念。本来対応しただけでも嬉しいポイントですが、収納がなかったことで残念ポイントになってしまっています。

 

女性目線の口コミ

妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 大画面で使えるのは見やすくて良い
  • アプリが対応してるか不安

 

Galaxy Z Fold3がおすすめな人

PCブラウザを見ることが多い人

筆者もそうですが、スマートフォンよりもPCブラウザ見ることが多い人にとってはGalaxy Z Fold3は非常に使いやすいです。私はチャートを見ることが多いので、PCブラウザで展開できるのはパソコンとの差異がほぼないことや情報量を増やせる点で大きなメリットに繋がります。

 

漫画を読む人

漫画をタブレットで読む人は多いと思いますが、そういった点でもGalaxy Z Fold3は魅力的です。理由は絶妙な重さと120Hzディスプレイ。ライバルになるサイズ感のデバイスとしてiPad miniが挙げられますが、こちらは60Hz。

プロセッサにはストレスがありませんが、遷移の際に違いを明確に感じます。価格帯が違うので、単純に比較するのもどうかとは思いますが、慣れるとiPad mini 6が不満に思うシーンも多くなります。

 

Galaxy Z Fold3がおすすめではないタイプ

コスパを重視する人

折りたたみスマートフォンは特異性があるため、高価格です。そこでコストパフォーマンスを重視する人はGalaxy Fold2を検討すると良いでしょう。Galaxy Z Foldシリーズは型落ちの価格下落幅が大きくなる傾向があり、2世代前のGalaxy Foldであれば、既に7万円台で中古市場に流れています。ただ、1世代目と2世代目の進化幅は大きいため、もし検討するならFold2が価格と折りたたみの良さを感じられるバランスが取れたポイントになるでしょう。

 

Galaxy Z Fold3の実機レビューまとめ

完成度が高まった折りたたみスマホ

結論

Galaxy Z Fold3はキープコンセプトのまま、着実に熟成度を上げたスマートフォンです。強気な価格設定ではあるものの、PCライクに使えるスマートフォンとしては随一。パソコンをメインに使うユーザーにとっては、場所を問わずに働けるための新しい形のツールと言えそうです。

 

Galaxy Z Fold3を安く買う方法

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また折り畳みスマホは元の価格が高いだけに中古になった時の下落率も高くなります。以下の記事も参考にしてください。

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