Galaxy Z Fold4のレビュー概要
正統進化の4代目Fold
Galaxy Z Fold4は2022年に登場した4代目の横向き折りたたみスマートフォンです。
フラッグシップらしい強力なパフォーマンスをもちつつ、折りたたみならではのギミックとそれに合わせたユーザーインターフェイスが成熟した一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 電子書籍を読む人
- 動画を見る人
- 写真を楽しみたい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年9月29日 |
SoC | Snapdragon 8+ Gen1 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 7.6インチ(メイン) |
重量 | 263g |
5G | 対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Galaxy Z Fold4の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Galaxy Z Fold4の特徴
ここではGalaxy Z Fold4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
さらに仕上がった折りたたみ4代目
Galaxy Z Fold4は前モデルからより細部がブラッシュアップされたモデル。3で一旦の完成形と思える仕上がりだったので、4では大きな変化点は少ないですが、その分1や2から乗り換えやすいモデルとも言えるでしょう。
ハイエンドらしいスペック
折りたたみのフラッグシップモデルということもあり、ハイエンドチップセットを搭載。全く不満のない動作感が得られています。
画面下カメラで大画面をより楽しめる
メインディスプレイには画面下カメラが搭載されており、ピンホールの穴を気にすることなく大画面で楽しむことができます。
折りたたみながら防水に対応
Galaxy Z Fold4は折りたたみという特殊なギミックを採用しながら、防水に対応しています。
デュアルSIMの利用が可能
Galaxy Z Flod4と3の最大の違いはキャリアモデルもデュアルSIM運用が可能になったことです。物理SIMtとeSIMの組み合わせで使えるのでより使い勝手の良さが高まっています。
Galaxy Z Fold4の価格とコストパフォーマンス
Galaxy Z Fold4はauで税込249,960円から。高価格ですが、初代に比べると価格は下がっており、コストパフォーマンス自体は相対的に上がっています。
スペックや機能だけでなく、個人的に最も評価したいポイントが質量。過去モデルと比べ着実に軽量化されて使いやすくなりつつ、価格が下がって来ている点に特に魅力を感じます。
Galaxy Z Fold4のスペック
今回レビューしたGalaxy Z Fold4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年9月29日 | |
製品名 | Galaxy Z Fold4 | |
型式 | - | |
サイズ | 155.1×67.1×15.8mm | |
本体重量 | 263g | |
ディスプレイ | サイズ | 2176×1812 |
アスペクト比 | 544:453 | |
サイズ | 7.6インチ | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 1~120Hz | |
バッテリー | 容量 | 4400mAh |
ワイヤレス充電 | 有り | |
リバースチャージ | 無し | |
急速充電 | 有り | |
SoC(CPU) | Snapdragon8+ Gen1 | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 12GB | |
ストレージ | 256GB | |
コネクタ | USB Type-C | |
外部メモリ | 形式 | 対応無し |
最大容量 | - |
通信速度 | 上り数字 | 公式記載なし |
下り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi6 | 対応 | |
bluetooth | バージョン | v5.2 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 対応 |
ディスプレイ内指紋認証 | ー | |
顔認証 | 対応 | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 有り | |
緊急避難速報 | 有り | |
防水 | IPX8 | |
ワンセグ/フルセグ | 非対応 | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android12 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 有り | |
5G通信 | 有り |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Galaxy Z Fold4の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 661 | 210 | 15 |
ポイント② | 267 | 192 | 16 |
ポイント③ | 596 | 283 | 16 |
ポイント④ | 362 | 270 | 15 |
ポイント⑤ | 309 | 162 | 14 |
ポイント⑥ | 139 | 144 | 16 |
通信スピードテストの評価
最長距離に置いても100Mbpsを超える結果が出ており十分なパフォーマンスが確保されています。
Galaxy Z Fold4のカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
広角 | 5000万画素万画素 | F1.8 | 対応 |
超広角 | 1200万画素万画素 | F2.2 | 対応 |
マクロ | 1000万画素万画素 | F2.4 | 対応 |
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
イン | 400万画素万画素 | 1.8 | 非対応 |
※カメラに関する詳細スペックはこちらからご覧ください。
アウトカメラのレビュー
Galaxyらしい、質の高い写真が撮影可能です。夜景にも強く気軽に撮れます。一方で、Galaxy Sシリーズのような望遠性能は低めとなっています。
インカメラのレビュー
画面下にカメラが仕込まれているため、カメラの画質は荒めです。
Galaxy Z Fold4で撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
前後でピントを調整し撮影しました。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。
Galaxy Z Fold4の外観
折り畳み状態です。サブディスプレイが広くなりより使いやすくなっています。
開いた様子です。タブレット並みの大きさで視認性が大幅に向上します。真ん中に若干折り目が見えます。
カメラは3眼になっており、超広角、広角、望遠の組合せです。
本体右側には音量ボタンと、指紋認証付き電源ボタンが付属します。
本体左側にはnanoSIMが付属します。
本体上部です。
本体下部です。
Galaxy Z Fold4のメリット・魅力
軽量性が何よりもメリット
Galaxy Z Foldは代を重ねるごとにかなりの軽量化が施されています。折りたたみという機構を持ちながら、260g台と驚異的な数字になっています。
背面のカメラ段差が少ない
昨今のスマートフォンの傾向として、カメラがかなり出っぱっている印象がありますが、Fold4はあまりそういった印象を受けません。机の上に置いても違和感は少ない印象です。
サブディスプレイの実用性が高い
1,2代目のGalaxy Foldと比較して横幅が大きくなっており、視認性、使いやすさがアップしています。本格的なブラウザやYouTubeの利用は難しいものの、縦スクロールのアプリをチェックしやすくなった印象です。
Galaxy Z Fold4のデメリット・欠点
3からの変化点が小さい
前モデルの3と比較して軽量性がアップしているところを特に評価したいものの、客観的に見れば差はあまりないと感じるかもしれません。もし、質量を我慢できるなら型落ちモデルも候補になるでしょう。
ケースの選択肢が少ない
Galaxy Z Fold4はまだ一般的なスマホではないため、サードパーティアクセサリーの選択肢が少ない現実があります。
Sペン付属ではないの注意
公式サイトではSペンを使えることがアピールされていますが、付属ではありません。また本体内に収納する機構もないので注意してください。
みんなの口コミ
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正当進化で最終形態に仕上がったと感じる折りたたみスマートフォン。質感もさることながら、3代目けらさらに軽量化されている点が特に好印象です。
Galaxy Z Fold4がおすすめな人
動画を見るユーザー
Galaxyの折りたたみモデルはどれも半折り状態で表示が切り替わるように最適化されています。そのため軽く折った状態で(スタンドなしで)YouTubeなどの動画を楽しむことができます。大画面にすれば、スマホとは思えない表示領域で動画を見ることも可能なため、動画を見る機会が多いユーザーにおすすめです。
電子書籍を見るユーザー
大画面ディスプレイは電子書籍を見るユーザーにもうってつけです。画面を90度反転すれば、見開き状態で見ることもできます。
テレビ電話をよく使う人
何度か触れていますが、Galaxyの半折り状態でのユーザーインターフェイスは非常に秀逸です。折り目部分で画面が分割され、とても使いやすくなっています。
Galaxy Z Fold4がおすすめではないタイプ
安く見開きで電子書籍を見たいユーザー
Galaxy Z Fold4は電子書籍におすすめですが、価格が高いことも事実です。もし折り畳みかつ大画面で見たい場合はSurface Duo2も候補に入れておくと良いでしょう。こちらは価格がかなり落ちています。以下でレビューしているので参考にしてみて下さい。
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Surface Duo 2の実機レビュー
2画面分割して使える折り畳みスマートフォンで実用性が高いモデル。特に電子書籍でマンガを読む人にベストマッチです。
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Galaxy Z Fold4の実機レビューまとめ
Galaxy Z Fold4を安く買う方法
Galaxy Z Fold4はdocomoとauが取り扱っています。auで安く買う方法については以下でまとめているので参考にしてみて下さい。
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