ROG Phone5s Proのレビュー概要
2021年最強のゲーミングスマホ
ROG Phone5s Proは2021年に登場した最強のゲーミングスマートフォン。プロセッサには最高峰のSnapdragon888+が用いられ、メモリは脅威の18GB。パソコンといっても過言ではないほどのスペックが搭載されています。
また、このスマートフォンはゲーム用途だけでなく、スピーカー・カメラ性能にも優れており一台でほとんどの人を満足させられる素晴らしいモデルとなっています。
簡易スペック表
発売日 | 2021年9月24日 |
SoC | Snapdragon888+ |
RAM | 18GB |
ストレージ | 512GB(UHF3.1) |
画面サイズ | 6.78インチ |
重量 | 238g |
5G | 対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ROG Phone5s Proの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーよりROG Phone5s Proを提供頂き、テストを行っています。ただし、内容に関する指示は一切受けておりません。
ROG Phone5s Proの特徴
ここではROG Phone5s Proの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
2021年で最高峰のスペック
ROG Phone5s ProはSnapdragon888+とRAM18GBを搭載したハイパワースマートフォンです。昔からROG Phoneはその年の最高峰スペックになることが常でしたが、2021年度はシリーズでProモデルと無印モデルが発売されました。Proと無印ではRAM数が異なり、より多くのメモリが積まれています(無印は12GBもしくは16GB、Proは18GB)。
Air Triggerをはじめゲーミング機能は健在
ROG Phoneの特徴の一つにAir Triggerによるボタン追加機能があります。ディスプレイのタッチを前提とするスマートフォンにとって、ボタンの追加はチート級に便利なもの。ROG Phone5になって、AirTriggerの他にファン(AeroActive Cooler 5)に物理ボタンが配置され、さらにゲームを有利に進められる機能が追加されました。
144Hzディスプレイに360Hzタッチサンプリング
2021年時点で発売されているスマートフォンの数多くが120Hzリフレッシュレートですが、ROG Phone5sではそれをさらに上行く144Hzリフレッシュレートディスプレイが採用されています。タッチサンプリングレートも360Hzとトップクラスなのでゲームを有利に進められることはもちろん、普段使いでもその差を感じることができます。
付属品でより快適な環境を構築
本体を購入すると冷却ファンが付属してきますが、それに加え有料のオプションパーツとしてコントローラーが販売されています。スマホゲームをより有利に進めたい人向けと言えるでしょう。今回のレビューでは掲載していないので、オプションコントローラーについてはこちらの公式サイトからご確認ください。
背面にアニメーション設定も可能
ROG Phone 5sシリーズではProのみ背面アニメーションの設定が可能となっています(以前のROG Phone 5 Ultimateで搭載されていた機能)。コントロールパネルからアニメーションを簡単に変更可能です。
ROG Phone5s Proの価格とコストパフォーマンス
本体価格は14万円台となっています。ASUSのスマートフォンの中でも、ハイエンドに当たるモデルであることや他社のプレミアムスマートフォンと比べるとほぼ同価格帯なので妥当な値付けと感じます。
AirTriggerやハイリフレッシュレートなどゲームに特化した機能が多いので、スマホゲーマーにとってはコストパフォーマンスが高くなります。
ROG Phone5s Proのスペック
今回レビューしたROG Phone5s Proのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年9月24日 | |
製品名 | ROG Phone5s Pro | |
型式 | ZS676KS-BK512R18 | |
サイズ | 173×77×9.9mm | |
本体重量 | 238g | |
ディスプレイ | サイズ | 2448×1080 |
アスペクト比 | 34:15 | |
サイズ | 6.7 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 144 | |
バッテリー | 容量 | 6000mAh |
ワイヤレス充電 | 有り | |
リバースチャージ | 無し | |
急速充電 | 有り | |
SoC(CPU) | Snapdragon888+ | |
GPU | Adreno660 | |
メモリ(RAM) | 18 | |
ストレージ | 512GB(UFS3.1) | |
コネクタ | USB Type-C | |
外部メモリ | 形式 | 非対応 |
最大容量 | - |
通信速度 | 上り数字 | 公式記載なし |
下り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi6 | 6E対応 | |
bluetooth | バージョン | v5.2 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | ー |
ディスプレイ内指紋認証 | 対応 | |
顔認証 | ー | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 有り | |
緊急避難速報 | 公式記載なし | |
防水 | 非対応 | |
ワンセグ/フルセグ | 非対応 | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android11(ROG UI) | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 有り | |
5G通信 | 有り |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ROG Phone5s Proのベンチマーク
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
ROG Phone5s Proの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 596 | 286 | 7 |
ポイント② | 299 | 179 | 7 |
ポイント③ | 533 | 511 | 7 |
ポイント④ | 462 | 374 | 6 |
ポイント⑤ | 280 | 188 | 8 |
ポイント⑥ | 144 | 54.8 | 8 |
通信スピードテストの評価
ROG Phone 5sではデュアルバンドWi-Fiを搭載していますが、今回は家庭内利用のWi-Fiを想定して5GHzのみでテストを行いました。結果、ルーター前で500Mbpsを超える速度が得られており、非常に快適です。またゲーミングスマホとして重要なPING値も低く、ネット接続の体感も短いです。
ROG Phone5s Proのカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
高画素なこともありますが、ROG Phone5s Proのカメラは写りが良いメリットがあります。また水平機能やマクロ等も搭載しており、カメラをよく使う人にもマッチするモデルです。注意点としては3眼あるものの、広角・超広角・マクロの組合せで望遠がないことです。長距離撮影がメインの場合は注意して下さい。インカメラは普通です。美肌補正機能もあり、自然な写りにしてくれます。
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
アウトカメラ | 6400万画素 | - | - |
超広角 | 1300万画素 | - | - |
マクロ | 500万画素 | - | - |
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
イン | 2400万画素 | - | - |
ROG Phone5s Proで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。ROG Phone 5s Proの最大倍率は8倍、超広角は0.5ではなく0.6倍なので注意して下さい。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラモードで撮影しています。そこそこは寄れますが、昨今のマクロをアピールした機種に比べると弱いイメージです。
前後でピントを調整し撮影しました。ROG Phoneは以前のシリーズからボケ感が強く、本モデルでもしっかりと継承されています。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。ROG PhoneにしてもZenfoneにしても夜に強いイメージがありましたが、思ったよりもノイジーです。また、本来ライトの色はオレンジですが白っぽくなる点も気になりました。
ROG Phone5s Proの外観
背面はROGらしいメカメカしいデザインになっています。センターにはアニメーションが流れます。
背面カメラは3眼構成で張り出しが少ないデザイン。そのまま机の上に置いてもガタ付きが出ません。
表面です。ベゼルは上下にはあるものの左右はほとんどなく、フラットなデザインになっています。フロントカメラは丈夫にありますが、ベゼル内に配置されておりノッチはありません。手に持った位置で握り込むとハイパフォーマンスなXモードが起動します。
本体上側には何もありません。
本体左側は冷却ファンを取り付けるためのポートとSIMスロットがあります。
本体右泡には音量ボタンおよび電源ボタンがあります。電源ボタンはメタリックレッドになっています。
本体下側には最大60W充電に対応したUSB Type-Cポート、ヘッドフォンジャックがあります。
SIMスロットを外した様子です。両面で取り付けるタイプのSIMスロットでデュアルが可能です。
本体には冷却ファンが付属します。実際に装着した様子です。Xモードを起動するとロゴが点灯します。また写真のようにスタンド機能を持つことや背面に物理ボタンを増設できるメリットがあります。
先ほどの冷却ファンに加えてケースも付属します。ケースを付けた状態で冷却ファンの脱着が可能です(SIMスロットの取り外しは不可)
昨今電源アダプターが省かれることが多いですが、本モデルは付属します。またゴム類も付属しホスピタリティが高い印象を受けました。
ROG Phone5s Proのメリット・魅力
文句なしの超快適スマートフォン
構成から処理速度で文句が出ないことは簡単に想像できますが、実際に使ってみても文句は全くありません。どのアプリを立ち上げても瞬時に起動しますし、画面遷移も滑らか。主観ですが360Hzタッチサンプリングレートが良い仕事をしているのか、反応がスムーズで普段使いでも非常に使いやすいです。
指紋認証スピードが速く快適
筆者はディスプレイ指紋認証型のスマートフォンは反応速度が遅くて苦手ですが、ROG Phone5sに関しては別格です。全く気にならないほど高速なので、不満が全くありません。
スピーカー音質が優れている
過去のROG Phoneシリーズでもレビューに記載していますが、本モデルもスピーカー音質は上々です。ディスプレイサイズが大きいので、YouTubeを見たりなど動画配信サービスをスマホ単体でより楽しむことができます。
カメラ機能も十分で綺麗な写真が撮れる
ゲームスマホで他のスマートフォンのようにカメラの張り出しがない分、一見撮影機能が劣っていそうに見えますが、実はROG Phone5a Proのカメラはかなり綺麗に撮れます。作例でもお見せするように、解像感が高い上にホワイトバランス調整も見事。
2021年度に数多く発売された1インチセンサーカメラに比べれば見劣りするところもありますが、そういった特殊なスマホを除けば十分綺麗な写真が撮影できます。
リフレッシュレートの恩恵は大きい
144Hzリフレッシュレートのディスプレイを搭載しているため、画面遷移、スクロール全てが快適です。特にTwitterが非常に快適で、縦スクロールの滑らかさと360HzのタッチサンプリングレートのおかげでいいねやRTを押すのもミスなくスピーディに行えます。
ROG Phone5s Proのデメリット・欠点
サイズが大きく手に余るかも
ROG Phone 5s Proは6.78インチのディスプレイでかなり大きめです。ゲームをする前提のスマホなのでしょうがない部分です。本体重量238gもあるので、片手で使うユーザーは厳しいでしょう。
標準入力アプリにクセがある
本モデルにはATOKがインストールされています。個人的な感想ですが、このキーボードが使いづらい印象を受けました。Gboardも内蔵されており、こちらの方がクセがないので必要に応じてキーボード設定を切り替えておくことをおすすめします。
夜景撮影は弱い
今回検証したところ、以前のモデルよりも夜景撮影が弱い印象。作例の通り、少しノイジーになっています。夜景撮影をメインにするつもりなら、写真に特化したスマートフォンを別途用意する方が良いでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
例年出る最強のスマートフォンシリーズ最新作。驚くほど性能が高いので、毎度驚かされるが今回が一番印象が強い。高性能さに磨きがかかっており、どのアプリを立ち上げるにしても不満は一切なし。重い点は欠点ですが、ゲーミングスマホで両手で使うことが前提であることや、ディスプレイサイズが大きいためにケース付きでも意外と気にならないです。
個人的にはゲームユーザーにも良いですが、スピーカー音がとても良いのでエンタメを楽しむユーザーにもぜひ使って欲しいです。
女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 男性が好きそうなデザイン
- かなりサイズが大きい
ROG Phone5s Proがおすすめな人
ゲームを愛するユーザーに
スマートフォンでゲームをするユーザーにとっては、技適付きでこれほど優れたスマートフォンは他にありません。AirTriggerや物理ボタン追加はそれだけでチート級なので、ぜひ試してみてほしいです。
Androidをとにかく快適に使いたい人
Androidは機種によってはスペックが高くても、動作が不安定な機種があります。ROG Phone5sはそういった不満が一切ないスマートフォン。スペックの高さを活かしつつ、ハイリフレッシュレートディスプレイと360Hzタッチサンプリングでゲーム以外でも快適に使える超魅力的な一台。本文でも書きましたが、TwitterなどのSNSがスムーズに使える点が特に嬉しいです。
スマホで動画を見たい人
ROG Phoneシリーズはどのモデルもスピーカー性能が良いに加え、さらに過去モデルから配信サービスを高画質で見れる利点もあります(WideVine L3に対応)。スマホで動画配信サービスを見る人にはうってつけと言えるでしょう。
ROG Phone5s Proがおすすめではないタイプ
片手操作する人
ROG Phone5s Proは6.78インチのディスプレイサイズがとにかく大きく、片手操作には向いていません。少しスペックは下がってしまいますが、そういった人にはZenfone8がおすすめです。
大型化しているAndroid端末と比較するとコンパクトで片手で使いやすいモデルになっています。当サイトでもレビューしているので以下のページからご覧ください。
-
Zenfone8の実機レビュー
Felica、防水防塵に対応したZenfone。5インチ台のコンパクトさ、Snapdragon888、デュアルSIM対応と隙が無い仕上がりです。2021年8月20日発売モデル。
続きを見る
ROG Phone5s Proの実機レビューまとめ
ROG Phone5s Proを安く買う方法
ROG Phone5s Proに限らず、ASUSのスマートフォンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年12月】ASUS(エイスース)の限定クーポンとキャンペーン・セールで最大限安く買う方法・コツ
ASUS(エイスース)のパソコンは他社と比べて、コスパが高くなっています。性能と安さを兼ね備えたモデルを多く出しているため、「現行が安い」+「型落ちモデルも安い」とユーザーの買い手市場になっています。 ...
続きを見る
またAmazonで買う人も多いと思いますが、そんな人は以下の記事を参考にしてください。
-
【2024年12月】Amazon(アマゾン)をクーポンとキャンペーン・セールで最大限安く買うコツ・方法
Amazon(アマゾン)をクーポンやキャンペーン・キャッシュバックやセール(プライムデー・サイバーマンデー・ブラックフライデー)、無料お試し期間を使って最安値で購入する方法についてまとめています。
続きを見る
関連記事・ライバル機種
関連公式サイト