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Surface Duo 2の実機レビュー

Surface Duo2のレビュー概要

2代目折りたたみスマートフォン

Surface Duo2はMicrosoftが発売する折りたたみ型スマートフォンの2代目モデル。1代目は日本導入がなかったため、本モデルが初登場となります。

プロセッサはSnapdragon888 5Gを搭載し、ディスプレイはOLED、90Hzリフレッシュレートの構成です。ディスプレイが曲がるタイプではなくヒンジで繋がるタイプのため、一画面を大きく使うというよりも2画面を効率的に使うスマホになっています。

簡易スペック表

発売日 2022年1月11日
SoC Snapdragon 888 5G
RAM 8GB
ストレージ 128~512GB
画面サイズ 8.3インチ
重量 284g
5G 対応

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

 

Surface Duo2の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事では日本マイクロソフトより貸出頂き、検証テスト・レビューを行っています。また当サイトはマイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。

 

Surface Duo2の特徴

ここではSurface Duo2の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリットデメリットの項目をご覧ください。

 

Microsoftの折りたたみ2代目

Surface Duo2は名前の通り、Microsoftから発売された2台目の折り畳み型スマートフォン。ただし1代目は日本では発売されていないため、このSurface Duo2が日本初上陸モデルとなります。基本コンセプトは前モデルと変わらずに、パフォーマンスアップしています。

 

5Gに対応

前モデルから大きく変わった点として、高速通信規格の5Gに対応したことが挙げられます。折りたたみスマホを選択するユーザーはほぼ全てがハードユーザーだと思うので、高速化は大きなメリットと言えます。

 

美しい有機ELディスプレイ

2枚合わせて8インチを超える大型ディスプレイは両方とも有機ELが使われており深い色合いを再現できます。リフレッシュレートは90Hzと残像感も少なくなっています。

 

SIMフリーモデルのみ発売

Surface Duo2は公式ストアが販売するSIMフリーモデルのみの取り扱いです。

 

Surfaceスリムペンが利用可能

Surfaceシリーズと言えば、専用で使えるSurface Penがありますが、本スマートフォンでも使えるようになりました。そのままでは持ち運びできないものの、専用のカバーを使うことでマグネット固定に加え充電までこなすことができます。

 

物理SIMとeSIMに対応

Surface Duo 2は物理SIMとeSIMのデュアルSIM構成となっています。国内で技適を通過した折りたたみ端末で5G対応デュアルSIMなのは、Surface Duo 2のみとなっています。DSDVで使うことが可能です。

 

Surface Duo2の価格とコストパフォーマンス

ストレージによって価格が変わりますが、最廉価の128GB構成で18万円台となっています。一般的なスマホより高めですが、プロセッサと折り畳みというその独自性を考えれば妥当な価格と感じます。

 

Surface Duo2のスペック

今回レビューしたSurface Duo2のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2022年1月11日
製品名 Surface Duo2
型式 公式記載なし
サイズ 145.2×92.1×11mm
本体重量 284g
ディスプレイ サイズ 2688×1892
アスペクト比 672:473
サイズ 8.3
形式 有機EL
リフレッシュレート 90
バッテリー 容量 公式記載なし
ワイヤレス充電 有り
リバースチャージ 無し
急速充電 23W充電対応
SoC(CPU) Snapdragon888 5G
GPU Adreno660
メモリ(RAM) 8
ストレージ 128
コネクタ USB Type-C 3.2
外部メモリ 形式 非対応
最大容量
通信速度 上り数字 公式記載なし
下り最大 公式記載なし
Wi-Fi6 対応
bluetooth バージョン v5.1
最大接続台数 記載なし
生体認証 指紋認証 対応
ディスプレイ内指紋認証
顔認証 対応
光彩認証
おサイフケータイ 無し
緊急避難速報 無し
防水 非搭載
ワンセグ/フルセグ 非搭載
赤外線通信 無し
OS 無し
OS Andoroid11
SIMサイズ nanoSIM、eSIM
DSDV 有り
5G通信 有り

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

Surface Duo2のベンチマーク

GEEKBENCH5

GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。

 

Surface Duo2の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:403Mbps
ポイント②:377Mbps
ポイント③:593Mbps
ポイント④:464Mbps
ポイント⑤:228Mbps
ポイント⑥:147Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 403 528 7
ポイント② 377 326 8
ポイント③ 593 437 19
ポイント④ 464 464 6
ポイント⑤ 228 263 8
ポイント⑥ 147 101 7

 

通信スピードテストの評価

Wi-Fi6に対応しているため、全エリアで100Mbpsを超える安定した通信速度が得られています。ただし、レスポンスを示すPINGの値が高めに出ることがあった点が気になりました。

 

Surface Duo2のカメラスペック

カメラスペック

タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。

有効画素 F値 光学手振れ補正
広角 1200万画素 1.7 OIS
超広角 1600万画素 2.2
望遠 1200万画素 2.2 OIS
有効画素 F値 光学手振れ補正
イン 1200万画素 2.0 -

 

カメラのレビュー

カメラ性能は思ったよりも高く、しっかりとした描写能力を持っています。デメリットで後述しますが、夜間撮影においてシャッタースピードが遅れる点のみ気になりました。インカメラの性能は並みですが、折り畳みの利点を活かして置いて撮影できるためブレを極力抑えて撮影できます。

 

Surface Duo2で撮影した作例

作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。写真の通り、周りがボヤっとした絵面になる印象を受けました。背景が白ということもありますが、少し暗めです。望遠は割と実力が高く、最大ズームでも描写力があると感じました。

0.5倍

1倍

2倍

5倍

8倍

 

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。

黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

 

明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。ホワイトバランスの変化も気になりますが、彩度が全体的に低い印象を受けました。映えを意識する写真は加工前提で使うことになりそうです。

明るい花に焦点

黒い花の焦点

 

接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載していないため、接写には向いていません。

 

 

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ感は普通です。

前の花にピント

後ろの花にピント

 

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。全体的にノイジーな仕上がりです。個人的には写真よりも夜景撮影時にシャッタースピードが非常に遅くなる点が気になりました。

1個

4個

8個

12個

 

Surface Duo2の外観

背面はMicrosoftのロゴが配置されたデザインとなっています。表面はツルツルの素材。指紋が付きやすい点が気になりますが、滑ることがなく持ちやすい印象です。

 

カメラは3眼構成で望遠、広角、超広角となっています。作例で写真を掲載していますが、比較的写りが良い印象を受けました。

 

表面、開いた状態です。

 

本体上側です。

 

本体右側(開き口側)です。開いた状態、右手側に音量ボタン、電源ボタンなどが集約されています。電源ボタンは指紋認証を兼ねています。

 

本体左側(ヒンジ側)です。こちらは少しだけディスプレイが写るようになっており、通知を確認することができます。

 

本体下側にはUSB Type-C 3.2コネクタがあります。

 

手に持った様子です。漫画を見開きで写すことができます(引用:終末のワルキューレ)。

 

Surface Duo 2には専用のケースカバーが付きます。バンパータイプとペンをマグネットで固定できるカバータイプの2種類が存在します。以下はペンホルダー付きのタイプでカバーははめ込み式ですが、バンパーは両面テープで止めるタイプになっています。

 

Surface Duo2のメリット・魅力

2画面を前提とした折りたたみが使いやすい

Surface Duo2は折りたたみスマホですが、1枚ものではなく2枚のディスプレイが組み合わさった形になっています。そのためか、アプリを起動すると片側の画面で起動されます。折りたたみとしてのメリットを無くしているように感じるかもしれませんが、これが想像以上に便利。

 

基本的にどのアプリもスマホ用として最適化されているので、タブレットサイズになると表示がおかしくなるものがほとんど。Androidでは画面分割も使えますが、「アプリを開く→画面分割する」という2アクションになるため不便です。最初から片側で起動する方がスマホに近い状態で利用できる大きなメリットがあります。

 

マンガを読むなら最強

折りたたみ端末の強みは電子書籍にありますが、マンガを読む際にジャストサイズであることに加え、筐体が薄いため持ちやすくどんどん読めてしまいます。リフレッシュレート90Hzのためページ送りも快適です。

 

動作はサクサク

Androidはプロセッサが同じでもメーカーによって処理速度が変わるケースがよくありますが、Surface Duo 2は非常に快適。2画面で使っていても遅さを感じることがなくSnapdragon888の能力を十分活かせていると感じました。

 

外に画面は必要ない

賛否両論あるところかもしれませんが、個人的には折り畳んだ状態でのディスプレイは必要ないと感じます。開いた方が情報量が多いことが最大の理由です。また、折りたたみスマホを持つ人はそもそもアーリーアダプターで2台持ちしている可能性が高いので、より外のディスプレイの必要性は感じません。

 

カメラが想像よりも使いやすい

Surface Duo 2のカメラは思ったよりも使いやすく、綺麗に撮影できます。折りたたみを活かして、上は撮影画面、下は確認用とテザー撮影のように使える点もメリットです。ただし、デメリットもあるので、その点は後述します。

 

折り畳み動画鑑賞が良い

折りたたみ端末のメリットの一つが動画鑑賞。特にYouTubeを再生しながらコメントを見るといった使い方で強い味方になってくれます。新しい機種のため表示方式にはまだ改善の余地があるとは思いますが、それでも十分実用的です。

 

本を閉じたような仕上がり

筐体を閉じた時の音に魅力を感じました。本を閉じる時のように優しい音で閉めることができます。今までにない感覚だったとともに、もし筐体に触る機会があればぜひ試してみて欲しいポイントです。

 

指紋認証の解錠が早い

Surface Duo 2は電源ボタン兼用型の指紋認証を搭載しています。静電型ということもあり、解錠のスピード、精度ともに文句なしとなっています。

 

Surface Duo2のデメリット・欠点

純正のホーム画面がゆっくり

動作速度の問題ではなく、ソフトウェアの仕様だと思いますが純正のホーム画面の動きがゆっくりに感じました。スピード感を求める人はホーム画面をカスタマイズする方が良いかもしれません。

 

夜景モード時のシャッター速度が遅い

カメラを使う際自動で夜景モードに切り替わっているようですが、シャッターが切れるまでのスピードがかなり遅く感じました(夜景モードなどの表記が出るわけではない)。夜の写真撮影をよくするなら、Surface Duo 2は大きな足枷になる可能性があります。

 

閉じた時の段差は賛否あると感じる

既にいくつかのレビューサイトでも取り上げられていますが、背面カメラの段差は気になる人も多いでしょう。ただ、個人的にはあまり気になりませんでした。

理由は2つあり、筆者の使い方ではそもそも折りたたみモードでは使わないこと、さらにカメラは斜めにカッティングされた造形になっており、閉じてもピッタリとくっつくことが挙げられます。とはいえ、カメラが飛び出していなければ話題にも上がらなかったはずなので、賛否両論あること自体がデメリットと言えるでしょう。

 

スピーカー性能はもうワンランク上げて欲しかった

折りたたみ端末ゆえに、動画鑑賞に使う人も多いと思いますがスピーカー性能はもうワンランク上げて欲しかった印象です。特に低音が少し物足りない気がしました。

 

大画面動画はセンターが割れるため不向き

分割された2画面だからこそしょうがない部分でもありますが、動画はセンターが割れてしまいます。またフルサイズビューでのブラウザも割れてしまいます。全画面は使えるものの、それをメインとした端末ではないと捉えておく方が良いでしょう。

 

みんなの口コミ

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Surface Duo 2
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

折りたたみモデルということで一見キワモノにも見えますが、かなり実用的なモデル。特にマルチタスクで調べものをしたり、YouTubeなどのながら作業をする人に非常に向いています。またマンガを読むための端末としてはどの折りたたみモデルよりも優秀です。

 

女性目線の口コミ

妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • が薄くて持ちやすそう
  • 本を読めるのは魅力

 

Surface Duo2がおすすめな人

電子書籍を読む人

Surface Duo 2は電子書籍を読む人には最高レベルでおすすめできる端末です。2画面を見開きのように使える端末なだけでなく、漫画のサイズ感にマッチしているのでディスプレイを無駄なく使うことができます。

また、アプリで漫画を読む場合は見開き表示できないものも多いですが、この端末は1画面で使うことが基本のため、漫画アプリでも使いやすい点が魅力と言えます。以下は漫画アプリの「マンガワン」を使って表示した様子です。

 

2画面を前提とする人

上で書いたことと重複しますが、アプリを立ち上げる際、通常1画面で立ち上げる形になります。画面分割されていない折り畳みモデルの場合は、大画面に見辛い場合もあり、アプリ類がスマホで最適化されている現状を考えると、Surface Duo 2のように2画面を前提とする使い方の方が今のアプリ事情にマッチしていると感じました。

 

Surface Duo2がおすすめではないタイプ

大きな画面でPC画面を見たい人

2画面を1画面にすることで大画面では見れるものの、折りたたみ部分が割れてしまっているのでセンターが見づらいと感じます。

 

大きな画面の動画鑑賞を目的にする人

上と同じ理由ですが、1画面状態では動画鑑賞には向きません。あくまで2画面で使うことを想定しておく方が良いでしょう。

 

Surface Duo2の実機レビューまとめ

電子書籍を読むならこの上ない端末

結論

Surface Duo 2は折りたたみならではの機能がたくさんありますが、使えば使うほど電子書籍を読むのにこれほど適した端末はないと思えるほど魅力的な端末です。

18万円台スタートという価格にそこまで価値があるかどうかは人ぞれぞれですが、筆者は電子書籍で漫画をたくさん読むので、これほど魅力に感じた機種はありません。スマホの用途が本を読むことに偏っているなら、ぜひこの端末を候補に入れてみてください。

 

Surface Duo2を安く買う方法

Surface Duo2の販路は広く、公式サイトに加えAmazonをはじめとしたネット通販、家電量販店で購入することが可能です。Microsoftの公式サイトで購入する場合は、まず以下の記事を参考にしてください。

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