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レビュー・評価の概要
ZenFone ARは地球最高の触れ込みで登場した超ハイエンドなスマートフォン。2021年現在珍しくはなくなってしまいましたが、2017年としてはメモリ8GBというスペックに驚かされました。
プロセッサとしては当時のハイエンドチップセットSnapdragon821を搭載しています。
発売年度 | 2017年 |
プロセッサ | Snapdragon821 |
RAM | 6~8GB |
ストレージ | 64~128GB |
画面サイズ | 5.7インチ |
重量 | 170g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではZenFone ARの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
2017年当時名実ともに最強のスマートフォン
ZenFone ARはハイエンド級であるSnapdragon800番台を搭載し、かつメモリ最大8GBを搭載した化け物スペックを誇るスマートフォンです。それでいて、170gと軽く持ち運びにも向いている一台となっています。
Daydream・Tangoに対応
スペックが取り上げられることが多いZenFone ARですが、それよりも本来注目するべきはDaydreamとTangoのGoogle AR・VR技術を搭載している点です。背面にもTangoの文字が刻印されています。
2017年としてはまだ珍しかった3眼カメラを搭載することでARを実現しています(2021年前後のトレンドのように超広角や望遠を搭載しているわけではありません)。
背面はレザーデザイン
ZenFone ARは背面がブラックレザーデザインで非常にお洒落です。
価格とコストパフォーマンス
ZenFone AR発売時の発売価格は6GBメモリモデルが税込9万円台、8GBモデルが税込11万円台となっています。プロセッサの性能から考えると妥当な値段帯と言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたZenFone ARのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2017年 | |
サイズ | 158.98×77.7×8.95mm | |
重量 | 170g | |
プロセッサ | Snapdragon821 | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 128GB | |
ディスプレイ | サイズ | 5.7インチ |
解像度 | 2560×1440 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | Super AMOLED | |
リフレッシュレート | 公式記載なし |
bluetooth | Ver4.2 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | × | |
防水 | × | |
OS | Android7.0 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 3300mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面はレザーデザインになっています。

また特徴のある3眼カメラは本体センターに配置されています。

表面です。5.7インチディスプレイですが上下にベゼルがあるため本体サイズは大きめです。

ZenFone ARはホームボタンを兼ねた静電型の指紋認証が搭載されています。解錠が速く、非常にスピーディです。

本体上側には何もありません。

本体左側はSIMスロットがあります。

本体右側は電源ボタンと音量ボタンになっています。

本体下側にはUSB-C、ヘッドフォンジャックを備えています。

SIMスロットを外した様子です。

付属品です。高級モデルだけあってイヤホンの質感も高く、高級感があります。充電器は10Wの物が同梱されています。

手に持った様子です。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 358 |
マルチ | 889 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 298 | 264 | 8 |
ポイント② | 260 | 119 | 8 |
ポイント③ | 294 | 285 | 8 |
ポイント④ | 276 | 181 | 7 |
ポイント⑤ | 292 | 260 | 9 |
ポイント⑥ | 114 | 52.5 | 10 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6には非対応のため速度は控えめですが、実用性の観点では十分な数値が出ています。また長距離でも通信速度の低下、PINGの悪化は見られないため安定して使える端末と言えるでしょう。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 2300万画素 | 公式記載なし | 公式記載なし |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 800万画素 | 公式記載なし | 公式記載なし |
撮影作例
作例を掲載しています。最大ズーム倍率が表示されないためわかりませんが、おそらく5倍程度です。
1倍

最大ズーム

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。ボケ感は強くはないものの、ある程度は出ています。
注意書きを撮影

前後でピントを調整し撮影しました。マクロカメラを搭載していないため、ほとんど寄ることはできません。マクロカメラを搭載していないため、ほとんど寄ることはできません。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。8個以上用いるとしっかりと映り始めました。4個以下ではノイジーな結果になっています。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
2017年としては驚くべき性能
ZenFone ARはハイエンド級プロセッサのSnapdragon821を搭載しつつ、RAM最大8GBとなっているため非常に高性能でした。Antutuベンチマークも今ではSnapdragon700番台にも負けてはしまうものの、20万点となっています。
軽くて持ち運びしやすい筐体
ハイエンド級スマートフォンでありながら、本体は170gしかなく非常に軽量なことが特徴。背面はラウンドシェイプされているので手に馴染む形でフィットします。
OLEDディスプレイで滑らか
ディスプレイにはOLED(有機EL)が採用されていて、美しいディスプレイとなっています。ハイリフレッシュレートではありませんが、残像感が少ないことが特徴と言えます。
デメリット・欠点
熱が発生しやすい筐体
ZenFone ARは熱がかなり発生しやすく、連続ダウンロードやゲームをしていると熱くなります。また背面だけでなく、エッジの金属部分も熱くなってきます。
VR・ARは実質使い物にならない
GoogleのDyadream、Tangoは発売当初大きく取り上げられましたがその後、大きく進歩することはありませんでした(Oculusにお株を奪われる格好になっています)。
おすすめなタイプ
性能重視の人
2021年現在スペックで推すことはできませんが、同世代のスマートフォンに比べると処理速度は何よりも魅力です。OLEDディスプレイと相まって、4年前の端末とは思えないほど快適です。
デザイン性を重視する人
純正で背面レザーのスマートフォンはかなり珍しいです。カメラ部のデザインも特徴的なため、人と違うスマートフォンを持ちたい人向けと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
熱を気にする人
ハイエンドなこともあってか、とにかくスマホが熱くなります。長時間使ったり、ゲームをすることが多い人にはお勧めできません。
実機レビューのまとめ

ZenFone ARは最高性能を誇っていただけあって、非常に高性能なスマートフォンになっています。
2021年時点ではスペックやOSのアップデート問題があるためあまりお勧めはできませんが、普通に動く(というよりも同じAntutuならRAMが多い分快適)ので、お試しで購入してみるのも良いかもしれません。
安く買う方法・コツ
ZenFone ARは2021年7月9日現在、新規での取り扱いはありません。イオシスなどの中古ショップで購入するようにして下さい。またイオシスで購入する場合は、以下で安く買う方法をまとめているので合わせてご覧ください。