ZenFone ARのレビュー概要
2017年最強のAndoirdスマホ
ZenFone ARは地球最高の触れ込みで登場した超ハイエンドなスマートフォン。2021年現在珍しくはなくなってしまいましたが、2017年としてはメモリ8GBというスペックに驚かされました。
プロセッサとしては当時のハイエンドチップセットSnapdragon821を搭載しています。
簡易スペック表
発売日 | 2017年6月23日 |
SoC | Snapdragon821 |
RAM | 6,8GB |
ストレージ | 64,128GB |
画面サイズ | 5.7インチ |
重量 | 170g |
5G | 非対応 |
ZenFone ARの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本機は発売当時にASUS Storeから購入し、実機レビューを行っています。
ZenFone ARの特徴
ここではZenFone ARの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
2017年当時名実ともに最強のスマートフォン
ZenFone ARはハイエンド級であるSnapdragon800番台を搭載し、かつメモリ最大8GBを搭載した化け物スペックを誇るスマートフォンです。それでいて、170gと軽く持ち運びにも向いている一台となっています。
Daydream・Tangoに対応
スペックが取り上げられることが多いZenFone ARですが、それよりも本来注目するべきはDaydreamとTangoのGoogle AR・VR技術を搭載している点です。背面にもTangoの文字が刻印されています。
2017年としてはまだ珍しかった3眼カメラを搭載することでARを実現しています(2021年前後のトレンドのように超広角や望遠を搭載しているわけではありません)。
背面はレザーデザイン
ZenFone ARは背面がブラックレザーデザインで非常にお洒落です。
ZenFone ARの価格とコストパフォーマンス
ZenFone AR発売時の発売価格は6GBメモリモデルが税込9万円台、8GBモデルが税込11万円台となっています。プロセッサの性能から考えると妥当な値段帯と言えるでしょう。
ZenFone ARのスペック
今回レビューしたZenFone ARのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2017年6月23日 | |
製品名 | ZenFone AR | |
型式 | ZS571KL | |
サイズ | 158.98×77.7×8.95mm | |
本体重量 | 170g | |
ディスプレイ | サイズ | 5.7インチ |
解像度 | 2560×1440インチ | |
形式 | Super AMOLED | |
リフレッシュレート | 記載なし | |
バッテリー | 容量 | 3300mAh |
ワイヤレス充電 | 無し | |
リバースチャージ | 無し | |
急速充電 | 無し | |
SoC(CPU) | Snapdragon821 | |
GPU | - | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 128GB | |
コネクタ | USB-C | |
外部メモリ | 形式 | microSDXC |
最大容量 | 2TB |
通信速度 | 上り数字 | - |
下り最大 | - | |
Wi-Fi6 | ー | |
bluetooth | バージョン | 4.2 |
最大接続台数 | 記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 対応 |
ディスプレイ内指紋認証 | ー | |
顔認証 | ー | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 無し | |
緊急避難速報 | 無し | |
防水 | 非対応 | |
ワンセグ/フルセグ | 非対応 | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android 7.0 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | 有り | |
5G通信 | 無し |
ZenFone ARのベンチマーク
Antutu
Antutuベンチマークスコアは220426という結果になりました。
検証機種名 | プロセッサ | メモリ | Antutuスコア |
iPhone12 Pro | A14 Bionic | 6 | 626380 |
Galaxy S21 | SD888 | 8 | 611411 |
Galaxy Note20 Ultra | SD865+ | 12 | 606446 |
ZenFone7 | SD865+ | 8 | 598223 |
AQUOS zero2 | SD855 | 8 | 469568 |
Reno 5A | SD765G | 6 | 323615 |
OPPO A54 5G | SD480 5G | 4 | 256038 |
AQUOS sense4 lite | SD720G | 4 | 252606 |
Galaxy A32 5G | Dimmensity 720 | 4 | 237746 |
ZenFone AR | Snapdragon821 | 8 | 220426 |
Android One S8 | Helio P65 | 4 | 167025 |
OPPO A5 2020 | SD655 | 4 | 150705 |
※その他の機種比較についてはAntutu測定データまとめをご覧ください。
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
ZenFone ARの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 298 | 264 | 8 |
ポイント② | 260 | 119 | 8 |
ポイント③ | 294 | 285 | 8 |
ポイント④ | 276 | 181 | 7 |
ポイント⑤ | 292 | 260 | 9 |
ポイント⑥ | 114 | 52.5 | 10 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6には非対応のため速度は控えめですが、実用性の観点では十分な数値が出ています。また長距離でも通信速度の低下、PINGの悪化は見られないため安定して使える端末と言えるでしょう。
ZenFone ARのカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
広角 | 2300万画素 | - | 〇 |
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
広角 | 800万画素 | - | - |
ZenFone ARで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。最大ズーム倍率が表示されないためわかりませんが、おそらく5倍程度です。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載していないため、ほとんど寄ることはできません。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケ感は強くはないものの、ある程度は出ています。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。8個以上用いるとしっかりと映り始めました。4個以下ではノイジーな結果になっています。
ZenFone ARの外観
背面はレザーデザインになっています。
また特徴のある3眼カメラは本体センターに配置されています。
表面です。5.7インチディスプレイですが上下にベゼルがあるため本体サイズは大きめです。
ZenFone ARはホームボタンを兼ねた静電型の指紋認証が搭載されています。解錠が速く、非常にスピーディです。
本体上側には何もありません。
本体左側はSIMスロットがあります。
本体右側は電源ボタンと音量ボタンになっています。
本体下側にはUSB-C、ヘッドフォンジャックを備えています。
SIMスロットを外した様子です。
付属品です。高級モデルだけあってイヤホンの質感も高く、高級感があります。充電器は10Wの物が同梱されています。
手に持った様子です。
ZenFone ARのメリット・魅力
2017年としては驚くべき性能
ZenFone ARはハイエンド級プロセッサのSnapdragon821を搭載しつつ、RAM最大8GBとなっているため非常に高性能でした。Antutuベンチマークも今ではSnapdragon700番台にも負けてはしまうものの、20万点となっています。
軽くて持ち運びしやすい筐体
ハイエンド級スマートフォンでありながら、本体は170gしかなく非常に軽量なことが特徴。背面はラウンドシェイプされているので手に馴染む形でフィットします。
OLEDディスプレイで滑らか
ディスプレイにはOLED(有機EL)が採用されていて、美しいディスプレイとなっています。ハイリフレッシュレートではありませんが、残像感が少ないことが特徴と言えます。
ZenFone ARのデメリット・欠点
熱が発生しやすい筐体
ZenFone ARは熱がかなり発生しやすく、連続ダウンロードやゲームをしていると熱くなります。また背面だけでなく、エッジの金属部分も熱くなってきます。
VR・ARは実質使い物にならない
GoogleのDyadream、Tangoは発売当初大きく取り上げられましたがその後、大きく進歩することはありませんでした(Oculusにお株を奪われる格好になっています)。
みんなの口コミ
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4年前のモデルとは思えないほど普通に使えてしまうモデル。発熱だけは気になるところ。
女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 本体デザインが良い
- 大柄だが軽くて持ちやすい
ZenFone ARがおすすめな人
性能重視の人
2021年現在スペックで推すことはできませんが、同世代のスマートフォンに比べると処理速度は何よりも魅力です。OLEDディスプレイと相まって、4年前の端末とは思えないほど快適です。
デザイン性を重視する人
純正で背面レザーのスマートフォンはかなり珍しいです。カメラ部のデザインも特徴的なため、人と違うスマートフォンを持ちたい人向けと言えるでしょう。
ZenFone ARがおすすめではないタイプ
熱を気にする人
ハイエンドなこともあってか、とにかくスマホが熱くなります。長時間使ったり、ゲームをすることが多い人にはお勧めできません。
ZenFone ARの実機レビューまとめ
地球最高は伊達ではないスマホ
結論
ZenFone ARは最高性能を誇っていただけあって、非常に高性能なスマートフォンになっています。
2021年時点ではスペックやOSのアップデート問題があるためあまりお勧めはできませんが、普通に動く(というよりも同じAntutuならRAMが多い分快適)ので、お試しで購入してみるのも良いかもしれません。
ZenFone ARを安く買う方法
ZenFone ARは2021年7月9日現在、新規での取り扱いはありません。イオシスなどの中古ショップで購入するようにして下さい。またイオシスで購入する場合は、以下で安く買う方法をまとめているので合わせてご覧ください。
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