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Zenfone8の実機レビュー

Zenfone8のレビュー概要

スナドラ888搭載の5.9インチ機

2021年度に新しく登場したZenfoneシリーズ「8」。今回からFlipモデルだけでなく、コンパクトな無印モデルも発売するようになりました。

5.9インチのコンパクトに刷新した筐体はこれまでASUSにはなく、皆が待ち望んでいたFelica、防塵防水対応となっています。さらにSIMフリーモデルということもあり、デュアルSIMに対応。Snapdragon888、コンパクト、デュアルSIMの組合せは日本で技適を取っている機種では唯一と言える存在になっています。

簡易スペック表

発売日 2021年8月18日
SoC Snapdragon888
RAM 8~16GB
ストレージ 128~256GB(UHS3.1)
画面サイズ 5.9インチ
重量 169g
5G 対応

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

公式サイトで税込79,800円から。現在の価格・割引については公式サイトをご覧ください。

 

Zenfone8の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

Zenfone8の特徴

ここではZenfone8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリットデメリットの項目をご覧ください。

 

Snapdragon888搭載

Zenfone8は2021年のハイエンドSoCであるSnapdragon888を搭載しています。しかも、RAMが8GBあることやシステムモードでハイパフォーマンスを選択することで他機種よりも高いAntutuベンチマークテスト値をたたき出すことが出来ています(ベンチマークテスト結果で後述)。

 

メモリは最大16GB

Zenfone8では、ROG Phone5と同等レベルの16GBを選択することも可能です。実際に使うかどうかはわかりませんが、16GB搭載の超ハイエンドモデルでも税込み11万円を超えない点は驚きです。

 

通常版はフリップカメラ無しでコンパクト

Zenfone8にはラインナップが2種類あり、一般的なスマートフォン形状のものとアウトカメラが回転するZenfone8 Flipが存在します。今回レビューしたのは通常版。こちらはコンパクトさがうりで、5.9インチの手のひらに収まるサイズ感が魅力のスマホとなっています。

 

Felica搭載で防水防塵に

本モデルでこれまでZenfoneシリーズで搭載してこなかったFelica、防水防塵に対応するスマートフォンとなりました。コンパクトな筐体のため、本体をポケットに入れておき改札を通るときにさっと出すことも出来るようになっています。

 

Zenfone8の価格とコストパフォーマンス

ZenFone8にはRAM、ストレージのバリエーションで値段が変わりますが、基本的に最廉価モデルでも十分以上に使えるスペックを持ちながら、79,800円(税込)スタートとなっています。

さらにここからキャンペーンを適用することも可能で、特にZenFoneを既に使っているユーザーは乗り換え特割クーポンで10%OFFになり、値段帯を考えれば非常にお得と言えます。

公式サイトで税込79,800円から。現在の価格・割引については公式サイトをご覧ください。

 

Zenfone8のスペック

今回レビューしたZenfone8のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年8月20日
製品名 Zenfone8
型式 -
サイズ 148×68.5×8.9mm
本体重量 169g
ディスプレイ サイズ 2400×1080
アスペクト比 20:9
サイズ 5.9
形式 AMO LED
リフレッシュレート 120Hz
バッテリー 容量 4000mAh
ワイヤレス充電 無し
リバースチャージ 無し
急速充電 無し
SoC(CPU) Snapdragon888
GPU Adreno660
メモリ(RAM) 8
ストレージ 256GB
コネクタ USB Type-C
外部メモリ 形式 非対応
最大容量
通信速度 上り数字 未記載
下り最大 未記載
Wi-Fi6 対応
bluetooth バージョン v5.2
最大接続台数 非対応
生体認証 指紋認証
ディスプレイ内指紋認証
顔認証
光彩認証
おサイフケータイ 無し
緊急避難速報 無し
防水 IP65
ワンセグ/フルセグ IP68
赤外線通信 無し
OS 無し
OS Android11
SIMサイズ nanoSIM
DSDV 有り
5G通信 有り

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

対応バンドについて

5G NR n1/n2/n3/n5n/n7/nn8/n12/n20/n28/n38/n77/n78
FDD-LTE 1/2/3/4/5/6/7/12/17/18/19/20/26/28
TD-LTE 34/38/39/40/41/42
W-CDMA 1/2/3/4/5/6/8/19
GSM/EDGE 850/900/1800/1900

 

Zenfone8のベンチマーク

Antutu

Antutuベンチマークスコアは653698という結果になりました。以下のグラフの比較の通り、Snapdragon888搭載モデルの中でも高い水準となっています。

ベンチマーク比較グラフ
SD888:653698
A14 Bionic:626380
SD888:611411
SD865+:606446
SD865+:598223
SD855:469568
SD765G:323615
SD480 5G:256038
SD720G:252606
Dimmensity 720:237746
Helio P65:167025
SD655:150705
測定実データ

機種データ

検証機種名 プロセッサ メモリ Antutuスコア
ZenFone8 SD888 8 653698
iPhone12 Pro A14 Bionic 6 626380
Galaxy S21 SD888 8 611411
Galaxy Note20 Ultra SD865+ 12 606446
ZenFone7 SD865+ 8 598223
AQUOS zero2 SD855 8 469568
Reno 5A SD765G 6 323615
OPPO A54 5G SD480 5G 4 256038
AQUOS sense4 lite SD720G 4 252606
Galaxy A32 5G Dimmensity 720 4 237746
Android One S8 Helio P65 4 167025
OPPO A5 2020 SD655 4 150705

※その他の機種比較についてはAntutu測定データまとめをご覧ください。

 

GEEKBENCH5

GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。

 

Zenfone8の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:562Mbps
ポイント②:491Mbps
ポイント③:393Mbps
ポイント④:435Mbps
ポイント⑤:399Mbps
ポイント⑥:95.2Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 562 333 7
ポイント② 491 478 7
ポイント③ 393 500 8
ポイント④ 435 465 11
ポイント⑤ 399 470 7
ポイント⑥ 95.2 70.2 8

 

通信スピードテストの評価

本機はWi-Fi6の中でも新しい規格「Wi-Fi6E」に対応したモデルです。ただ、今回の測定結果ではWi-Fi6Eだから高性能という結果は得られていません。ただし、ダウンロード速度、PINGの観点から見て非常に高いレベルの結果が得られています。

 

Zenfone8のカメラスペック

カメラスペック

タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。

有効画素 F値 光学手振れ補正
アウトカメラ 6400万画素 1.8
超広角 1200万画素 2.2 -
有効画素 F値 光学手振れ補正
イン 1200万画素 - -

 

Zenfone8で撮影した作例

作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。

0.5倍

1倍

2倍

5倍

8倍

 

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。

黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

 

明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。

明るい花にフォーカス

暗い花にフォーカス

 

接写能力を検証しました。

文字を撮影

ズームで接写

 

前後でピントを調整し撮影しました。

前の花にピント

後ろの花にピント

 

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。夜景は比較的輪郭をしっかりと捉えていますが若干ノイジーです。

1個

4個

8個

12個

 

Zenfone8の外観

背面はシンプルでセンターにロゴがあります。写真ではわかりませんが、カメラの右側にFelicaを搭載しています。

 

カメラは縦2個の組合せになっています。カメラバンプは低め。

 

表面です。インカメラはパンチホール形式で、ベゼルは狭めです。

 

上部にはヘッドフォンジャックを備えています。

 

本体右側には電源ボタン、音量ボタンがあります。電源ボタンはアクセントカラーになっています。

 

本体左側には何もありません。

 

本体下側にはSIMスロット、スピーカー、USB Type-Cジャックを備えています。

 

SIMスロットを開いた様子です。裏表で設置するタイプになっています。

 

付属品です。電源は30Wとなっています。

 

本体にはプラスチックケースが付属します。非常によくできていて、厚みはあまりなく、カメラバンプ高さをカバーしている構造です。わざわざケースを買う必要はないでしょう。

 

Zenfone8のメリット・魅力

Snapdragon888搭載機種の中でコンパクト

Androidスマートフォン全般に言えることですが、Snapdragon888を搭載したモデルは総じて大型ディスプレイを搭載する傾向にあります。その中でZenFone8はコンパクトな設計になっており、持ちやすさの点でメリットがあります。

 

基本的なハイエンド機能を全て搭載

ZenFone8が最も良い点はハイエンド端末に必要な機能をコンパクト機種ながら、ほぼ全て網羅していることにあります。ZenFone8では120Hzハイリフレッシュレート、240Hzタッチサンプリングレート、Felica、指紋認証、防水防塵を備えており、特にFelicaは待ち望んでいたZenFoneユーザーも多かったと思います。

 

フリップではないがカメラを妥協しているわけではない

ZenFone8は上位版のFlipと異なり、カメラが動く仕組みを採用していないためカメラに力を入れていないと感じられるかもしれませんが、実際はかなり良く撮影できます。ポートレートを使わなくてもボケ味の強い写真が撮影できますし、ピントもパキっと合います。インカメラで同じレンズを使えない弱点はありますが、そういった人はフリップを使う方が良いでしょう。

 

システムからパフォーマンスの切り替えが可能

Snapdragon888搭載機種はZenFone8に限らず、発熱が厳しい傾向にありますが、Zenfone8ではパフォーマンスを電源モードからコントロールすることが可能になっています。意図的にパフォーマンスを落とすことで熱を抑えられるのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

コンパクトハイエンドのデュアルSIMでは唯一無二

Snapdragon888はそもそもコンパクトなモデルが少なく日本で技適があるのはGalaxy S21くらいですが、ここにデュアルSIMの要件を入れるとZenfone8だけになります。筆者個人としてはFelica搭載よりもデュアルSIM搭載したコンパクトモデルという点で魅力を感じます。

 

Zenfone8のデメリット・欠点

状況によってかなり熱くなる

Zenfone8を利用しているとびっくりするほど熱くなるシーンがありました。試しにAntutuを回した状態で温度測定を行うと45℃を超える状況に。3Dゲームなど負荷のかかりやすい環境でよく使う人は注意しておいた方が良いでしょう。

 

みんなの口コミ

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Zenfone8
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

ASUSはマニア向けな印象がありましたが、Zenfone8ではハイエンドSoCを搭載しながら、5インチ台、防水防塵対応、そしてデュアルSIMと日本人が使いやすい要件を抑えつつ、マニアも満足できるスペックになっています。価格もリーズナブルなのでSIMフリーを探しているならぜひ購入候補に入れて欲しいモデルです。

 

女性目線の口コミ

妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • コンパクトで持ちやすい
  • 軽くて使うのが苦にならなさそう

 

Zenfone8がおすすめな人

コンパクトサイズでハイエンドが欲しい人

Zenfone8はコンパクトサイズのハイエンドAndroidが欲しい人にジャストフィット。Snapdragon888搭載で5インチ台のモデルは日本では非常に珍しい存在であり、小型高性能が欲しい人にズバっと刺さるモデルと言えるでしょう。

 

Zenfone8がおすすめではないタイプ

頻繁にハードな負荷をかける人

デメリットで書いた通り、Zenfone8で負荷をかけると本体がかなり熱くなる現象が見られました。タッチサンプリングレート240Hzなのでゲームがしたくなるかもしれませんが、負荷をかけ続ける前提ならROG Phone5などのゲーミングモデルを購入する方が良いでしょう。

 

Zenfone8の実機レビューまとめ

5インチ台ハイエンドならこれ

結論

熱の問題はあるもののシステムモードからの抑え込みが出来る点、さらに日本人が必要とする要件を全て抑えつつ、コンパクトに仕上がったボディは日本のAndroid業界では唯一無二となっています。

それでいて本体価格は約8万円とハイエンドスマホとしては安めの設定になっており、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルです。

 

Zenfone8を安く買う方法

今回、先行レビューにあたりASUS公式サイトで使える限定クーポンを頂いています。以下のASUS公式サイトのリンクから入り、「SIMPC_ZF8」のコードを購入時に入力すると3000円引きとなります。

公式サイトで税込79,800円から。現在の価格・割引については公式サイトをご覧ください。

 

注意点

このクーポンコードを利用する場合は、ASUS公式サイトでの購入が必須です。他のサイトでクーポンコードを利用して購入した場合、キャンセル処理される場合があるので注意して下さい。

 

Zenfone8に限らず、ASUS製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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