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レビュー・評価の概要
dynabook PZ/HPは国産のノートパソコンでありながら、比較的安い値段帯で購入できる一台。
最高クラスのCore i7-1165G7はCinebench R20で2000ptsを超えており、快適に使うことが可能。また、15インチノートらしく、インターフェイスが豊富なため、どんな接続環境でも対応できる魅力があります。
ROMは256GB~1TBまでだけでなく、2ndストレージに1TB HDDを選ぶこともでき写真などのデータを置いておきたい人にも適しています。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB 1TB SSD |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1765g |
Cinebench R20 | 2061pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではdynabook PZ/HPの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高性能な15インチ国産ノート
dynabook PZ/HPは第11世代Core i7まで選択できる、ハイエンドに位置するノートパソコンです。インターフェイスも充実しており、どんな人でも使いやすいモデルと言えます。
国産モデルだがリーズナブル
国産ノートパソコンはどのインチサイズでも比較的価格が高くなってしまうケースがよくありますが、dynabook PZ/HPは別物で国産モデルとしてはリーズナブルな価格で手に入れることが可能です。
価格とコストパフォーマンス
dynabook PZ/HPはCore i5モデルが税込10万円台から購入できるノートパソコンです。絶対的な性能から見れば価格は海外メーカーと比べると見劣りしますが、国産のノートパソコンとしてはかなり安くなっています。国産モデルで15インチを探しているのであれば、候補に入れておくべきでしょう。
スペック
今回レビューしたdynabook PZ/HPのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 244×361×19.9mm | |
重量 | 本体 | 1765g |
アダプタ | 235g | |
CPU | Core i7-1165G7 | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 200万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 非搭載 |
公称値 | 10時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2061 |
シングル | 478 | |
Cinebench R23 | マルチ | 2802 |
シングル | – |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2236.96 | 982.16 |
SEQ1M Q1T1 | 1520.70 | 950.19 |
RND4K Q32T16 | 506.40 | 885.48 |
RND4K Q1T1 | 50.96 | 191.86 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2028 | 重い |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 628.31 | 332.8 | 8 |
ポイント② | 506.19 | 44.68 | 8 |
ポイント③ | 587.09 | 375.17 | 7 |
ポイント④ | 530.57 | 397.87 | 7 |
ポイント⑤ | 405.27 | 409.58 | 8 |
ポイント⑥ | 273.39 | 316.34 | 9 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 未確認 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 未確認 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 未確認 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
65W | 〇 | AUKEY PA-B3 |
100W | 未確認 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板は黒で細かくスリットが入った形状になっています。スリット上なので指紋が付きにくそうな点が魅力です。

背面も黒ですが天板とは素材感は異なります。

開いた様子です。

ディスプレイの最大開き角は約130°となりました。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

フロントカメラはディスプレイ上部にあります。またIRカメラを搭載し、Windows Helloに対応しています。

キーボード全体を撮影した様子です。独立型でクセのないキーボード配置になっています。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、1.4mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、17.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、107mmとなりました。

本体右側です。ケンジントンロック、USB-A、フルサイズSDカードスロットを備えています。

本体左側です。電源ポート、フルサイズイーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、USB-A×2、USB-C、ヘッドフォンジャックを備えています。

本体の重量を測定したところ、1745gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2000gとなりました。充電器単体では255gとなります。

メリット・魅力
スタンダードで安い
dynabook PZ/HPは本体のインターフェイスや機能性、そして国産であることを考えるとかなりリーズナブル。サポートを踏まえて考えるとお得感が強くなっています。
豊富なインターフェイスを持つ
昨今のノートパソコンは15インチノートパソコンでも薄型化が進み、インターフェイスが減る傾向にありますが、本モデルは豊富なインターフェイスを持ちます。特にフルサイズの有線イーサネットコネクタを持つため、家庭用だけでなく事務用としても用途が広がります。
ハイスペックモデルは高性能
今回のベンチマークの結果から、Core i7-1165G7を搭載したモデルはスコアがよくプロセッサの強さが出る結果となりました。スペックを求める人にも使える15インチパソコンです。
デメリット・欠点
ベゼル幅が大きめ
昨今のノートパソコンは低価格帯でもウルトラブックのようにコンパクトかつ、狭いベゼルを持つものが多くなっていますが、このモデルは比較的大きめです。その分デザインに古さを感じる欠点があります。
USB-PDに非対応
15インチノートなのであまり気にしなくても良いかもしれませんが、USB-PDに非対応となっています。
おすすめなタイプ
安い国産ノートを探す人に
dynabook PZ/HPの最大の魅力はその安さです。国産のノートパソコンとしては他ではあまり見ないほど安く購入することができます。本体の質感も主張が少なくどんな人でも使いやすいデザインと言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
コンパクトなノートパソコンを求める人
15インチクラスのためそもそも大きいですが、さらにベゼル幅があることで本体サイズがより大きくなっています。コンパクトサイズを求めるのであれば、インチ数を落としてdynabook SZ/LPを検討してください。
カスタマイズ・モデルの選び方
dynabook PZ/HPはCore i5とCore i7モデルが選べる他、ハードディスクが1st、2ndを選択、さらにOfficeソフトの搭載、非搭載も選択することができます。
最も安いモデルは、Core i5で256GB SSDモデルとなっています。安さ重視ならこのモデル、もし写真などを保存したいなら2ndにHDDを搭載したモデルを選ぶと良いでしょう。Core i5モデルでも十分快適に動作するため、より拘束性を求める人以外はCore i5で十分です。
実機レビューのまとめ

dynabook PZ/HPは国産ノートパソコンとしてはリーズナブルな価格が特徴のモデル。
パソコン初心者の人だと、初めから海外メーカーには手が出しにくいことを考えれば、安くて国産モデルという選択肢が入るPZ/HPは魅力のある一台です。
安く買う方法・コツ
dynabook PZ/HPに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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