dynabook PZ/HPのレビュー概要
高性能な国産15インチノート
dynabook PZ/HPは国産のノートパソコンでありながら、比較的安い値段帯で購入できる一台。
最高クラスのCore i7-1165G7はCinebench R20で2000ptsを超えており、快適に使うことが可能。また、15インチノートらしく、インターフェイスが豊富なため、どんな接続環境でも対応できる魅力があります。
ROMは256GB~1TBまでだけでなく、2ndストレージに1TB HDDを選ぶこともでき写真などのデータを置いておきたい人にも適しています。
簡易スペック表
発売日 | 2020年11月18日 |
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
RAM | 8~16GB |
ROM | 256GB~1TB 1TB SSD |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Iris Xe |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
MSオフィス | 搭載モデルあり |
重量 | 1765g |
Cinebench R20 | 2061pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
dynabook PZ/HPの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
dynabook PZ/HPの特徴
ここではdynabook PZ/HPの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高性能な15インチ国産ノート
dynabook PZ/HPは第11世代Core i7まで選択できる、ハイエンドに位置するノートパソコンです。インターフェイスも充実しており、どんな人でも使いやすいモデルと言えます。
国産モデルだがリーズナブル
国産ノートパソコンはどのインチサイズでも比較的価格が高くなってしまうケースがよくありますが、dynabook PZ/HPは別物で国産モデルとしてはリーズナブルな価格で手に入れることが可能です。
dynabook PZ/HPの価格とコストパフォーマンス
dynabook PZ/HPはCore i5モデルが税込10万円台から購入できるノートパソコンです。絶対的な性能から見れば価格は海外メーカーと比べると見劣りしますが、国産のノートパソコンとしてはかなり安くなっています。国産モデルで15インチを探しているのであれば、候補に入れておくべきでしょう。
dynabook PZ/HPのスペック
今回レビューしたdynabook PZ/HPのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年11月18日 | |
製品名 | dynabook PZ/HP | |
型式 | ー | |
サイズ | 244×361×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1765g |
電源アダプタ | -20g | |
CPU | Core i7-1165G7 | |
GPU | iRIS Xe | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
保存(ROM) | 1st | 256GB |
2nd | 1TB | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080インチ | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 200万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 非掲載 |
公称値 | 10時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
スペックの解説
今回レビューしたモデルはシリーズの中でも上位に位置するCore i7モデルです。8GBは4GBのデュアルチャンネルとなっています。なお本モデルには16GBのラインナップはありません。
dynabook PZ/HPのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2061pts、シングルコア478ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は4082pts、シングルコアptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。リードは約2200MB/sとなっており快適に使うことができます。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未評価 |
高品質 | 未測定 | 未評価 |
標準品質 | 3574 | 快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未評価 |
高品質 | 未測定 | 未評価 |
軽量品質 | 2028 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
dynabook PZ/HPの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 628.31 | 332.8 | 8 |
ポイント② | 506.19 | 44.68 | 8 |
ポイント③ | 587.09 | 375.17 | 7 |
ポイント④ | 530.57 | 397.87 | 7 |
ポイント⑤ | 405.27 | 409.58 | 8 |
ポイント⑥ | 273.39 | 316.34 | 9 |
通信スピードテストの評価
全ての領域において、200Mbpsを超える速度が得られました。またPING値も一桁台でレスポンスが良い点も魅力です。
dynabook PZ/HPのUSB-C(PD)による充電について
出力電圧20V、45W以上の給電であれば対応しています。以下の製品について動作確認ができています。
- Aukey PA-B3(65W)
- ANKER Power Port Atom PD2(60W)
dynabook PZ/HPの外観
天板は黒で細かくスリットが入った形状になっています。スリット上なので指紋が付きにくそうな点が魅力です。
背面も黒ですが天板とは素材感は異なります。
開いた様子です。
ディスプレイの最大開き角は約130°となりました。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
フロントカメラはディスプレイ上部にあります。またIRカメラを搭載し、Windows Helloに対応しています。
キーボード全体を撮影した様子です。独立型でクセのないキーボード配置になっています。
ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、1.4mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、17.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、107mmとなりました。
本体右側です。ケンジントンロック、USB-A、フルサイズSDカードスロットを備えています。
本体左側です。電源ポート、フルサイズイーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、USB-A×2、USB-C、ヘッドフォンジャックを備えています。
本体の重量を測定したところ、1745gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2000gとなりました。充電器単体では255gとなります。
dynabook PZ/HPのメリット・魅力
スタンダードで安い
dynabook PZ/HPは本体のインターフェイスや機能性、そして国産であることを考えるとかなりリーズナブル。サポートを踏まえて考えるとお得感が強くなっています。
豊富なインターフェイスを持つ
昨今のノートパソコンは15インチノートパソコンでも薄型化が進み、インターフェイスが減る傾向にありますが、本モデルは豊富なインターフェイスを持ちます。特にフルサイズの有線イーサネットコネクタを持つため、家庭用だけでなく事務用としても用途が広がります。
ハイスペックモデルは高性能
今回のベンチマークの結果から、Core i7-1165G7を搭載したモデルはスコアがよくプロセッサの強さが出る結果となりました。スペックを求める人にも使える15インチパソコンです。
dynabook PZ/HPのデメリット・欠点
ベゼル幅が大きめ
昨今のノートパソコンは低価格帯でもウルトラブックのようにコンパクトかつ、狭いベゼルを持つものが多くなっていますが、このモデルは比較的大きめです。その分デザインに古さを感じる欠点があります。
USB-PDに非対応
15インチノートなのであまり気にしなくても良いかもしれませんが、USB-PDに非対応となっています。
みんなの口コミ
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15インチノートパソコンで国産モデルとしてはリーズナブルな一台。オフィス搭載モデルも選べるので、初心者にマッチするモデルと言えるでしょう。Core i7-1165G7はベンチマーク結果が良い点も魅力です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 黒でシンプルな筐体で良い
- 持ち運びには重い
dynabook PZ/HPがおすすめな人
安い国産ノートを探す人に
dynabook PZ/HPの最大の魅力はその安さです。国産のノートパソコンとしては他ではあまり見ないほど安く購入することができます。本体の質感も主張が少なくどんな人でも使いやすいデザインと言えるでしょう。
dynabook PZ/HPがおすすめではないタイプ
コンパクトなノートパソコンを求める人
15インチクラスのためそもそも大きいですが、さらにベゼル幅があることで本体サイズがより大きくなっています。コンパクトサイズを求めるのであれば、インチ数を落としてdynabook SZ/LPを検討してください。
dynabook PZ/HPのカスタマイズ・モデルの選び方
dynabook PZ/HPはCore i5とCore i7モデルが選べる他、ハードディスクが1st、2ndを選択、さらにOfficeソフトの搭載、非搭載も選択することができます。最も安いモデルは、Core i5で256GB SSDモデルとなっています。安さ重視ならこのモデル、もし写真などを保存したいなら2ndにHDDを搭載したモデルを選ぶと良いでしょう。Core i5モデルでも十分快適に動作するため、より拘束性を求める人以外はCore i5で十分です。
dynabook PZ/HPの実機レビューまとめ
dynabook PZ/HPを安く買う方法
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公式サイト