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レビュー・評価の概要
OPPO A73は黒が美しい有機ELディスプレイを搭載しながらも低価格から手に入るエントリーモデルです。プロセッサにはSnapdragon662を搭載し、メモリは4GBでメール・電話などの日常使いでは十分な性能を持ちます。
また、シボ加工された背面パネルが特徴的となっており、指紋がほぼ見えないことからケース無しで運用したくなるスマートフォンになっています。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Snapdragon662 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
画面サイズ | 6.44インチ |
重量 | 162g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事では実際に購入した上で、テストを行っています。
特徴
ここではOPPO A73の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
シボ加工が特徴的な背面
OPPO A73の背面はシボ加工されたようなパネルになっています。カラーはネイビーとオレンジで、両方ともシボを活かすような風合いに仕上げられています。
162gで軽量な本体
本体は162gと昨今のスマートフォンの中ではかなり軽い設計になっています。画面サイズが小さいわけではないので、通勤・通学でスマホを使うようなユーザーや漫画を読んだりするユーザー向きと言えます。
有機ELを採用した美しいディスプレイ
OPPO A73では低価格なエントリーモデルでありながら、コントラスト比が高く美しい色合いの有機ELディスプレイを採用していることが特徴です。メリットでも後述しますが、実際に使っていて色の綺麗さを感じます。
4000mAhのバッテリーと18Wの急速充電
軽いスマートフォンでありながら、4000mAhの大型バッテリーを搭載しています。また、18Wの急速充電にも対応しています。
価格とコストパフォーマンス
OPPO A73は登場時から性能に対して低価格なことで注目を集めましたが、2021年7月現在楽天モバイルで実質1円で手に入ることから、さらにそのお得度が増しています。
定価で買ってもコストパフォーマンスは高いですが、可能ならMNPを視野に入れてさらに安く買うのがおすすめです。
スペック
今回レビューしたOPPO A73のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 159.8×72.9×7.45mm | |
重量 | 162g | |
プロセッサ | Snapdragon662 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.44インチ |
解像度 | 2400×1080 | |
アスペクト比 | 20:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
bluetooth | Ver5.0 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | × | |
防水 | × | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 4000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
今回購入したのはダイナミックオレンジです。背面はプラスチックですが、シボ加工が施されたような風合いになっています。加工により指紋が目立たないことが特徴です。

背面には4眼カメラが搭載されています。広角・超広角とサブ用途としてモノクロ、被写体深度カメラを搭載しています。望遠カメラはありません。

表面です。水滴型のノッチとなっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

本体上側には何もありません。

本体左側にはSIMスロットと音量ボタンがあります。

本体右側には電源ボタンがあります。

本体下側にはヘッドフォンジャック、USB-C、スピーカーを備えています。

SIMスロットを外した様子です。

電源アダプタ、USB-Cケーブル、イヤホンが付属します。

電源アダプタは18W対応でUSB-A出力となっています。

ケースも付属します。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 312 |
マルチ | 1277 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 292 | 7.79 | 5 |
ポイント② | 258 | 5.67 | 5 |
ポイント③ | 295 | 9.96 | 134 |
ポイント④ | 283 | 8.18 | 16 |
ポイント⑤ | 258 | 4.43 | 304 |
ポイント⑥ | 89.9 | 13.4 | 6 |
通信スピードテストの評価
ダウンロード数値は十分な結果が得られていますが、アップロード数値が低いこと及びPINGの値が遅くなっている点が気になりました(上記表参照)。同時刻に他端末で行った結果ではアップロード、PINGでもこういった数値は見られなかったため、A73ならではの現象と考えられます。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 1600万画素 | 2.2 | – |
②超広角 | 800万画素 | 2.2 | – |
③モノクロ | 200万画素 | 2.4 | – |
④被写体深度 | 200万画素 | 2.4 | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 1600万画素 | 2.2 | – |
撮影作例
作例を掲載しています。OPPO A73は10倍までのズームが可能です。比較的しっかりとした絵作りが出来ている印象です。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
注意書きを撮影

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味は弱めです。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。キャンドル4つまではノイジーですが、それ以降は比較的しっかりと映るようになりました。本来の色に近く自然です。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
軽くて持ち運びが楽
6インチを超えるディスプレイを持ちながら、162gの軽さは魅力的です。美しいディスプレイも相まって、長時間スマートフォンを持っていてもストレスを感じることはありません。
低価格で手に入る
エントリーモデルということもあり、本来の本体価格が安いことに加え楽天モバイルなどのキャリアで取り扱いで割引をさらに適用できるメリットがあります。
カメラ性能が思ったよりも良い
低価格モデルですが、思った以上にカメラ性能が良くホワイトバランス、ズームなど上手くプロセッサ側でコントロールしている印象です。ハイエンドには敵いませんが、写真がそれなりに綺麗に撮れれば良いという人にとっては十分と言えるでしょう。
デメリット・欠点
ディスプレイ指紋認証が遅い
OPPO A73は生体認証として、顔認証とディスプレイ内指紋認証を搭載しています。ディスプレイ内指紋認証は認証速度が遅く、ストレスを感じます。もし利用するなら、顔認証と併用して使うことをおすすめします。
ワンテンポ動作が遅れることがある
OPPO A73はアプリの起動時にワンテンポ動作が遅れることがあります。起動してからはあまり気になりませんが、様々なアプリを立ち上げたり画面遷移が多い人は注意しておく方が良いでしょう。
おすすめなタイプ
新品で安くスマホが欲しい人
OPPO A73は定価でもかなり安く、キャリアモデルの購入を前提にするとさらに安くなります。新品で安く、かつ実用的なモデルが欲しい人にはピッタリと言えるでしょう。
軽いスマホが欲しい人
昨今のスマートフォンは大型化、かつ重くなる傾向にあることから160g台のスマートフォンは貴重です。画面が大きく軽いスマートフォンを探している人におすすめです。
おすすめできないタイプ
動作速度を気にする人
安いスマートフォンでも動作速度を気にする人には本モデルはおすすめできません。動作速度を気にするのであれば、同メーカーのOPPO A54 5Gをおすすめします。キャリアモデルなら1万円強で購入可能です。
楽天モバイルで検討している人
楽天モバイルであれば、MNP利用で実質1円で購入可能です(2021年7月6日時点)。ただし、同じく1円になっている端末でAQUOS sense4 liteがあります。ディスプレイの美しさ以外の点ではこちらのモデルの方が有利なため、もし購入するなら別モデルを検討することをおすすめします。レビューについては以下で行っているので合わせて参考にしてください。
実機レビューのまとめ

OPPO A73は動作がワンテンポ遅れることやディスプレイ内指紋認証が遅いといった気になる点もありますが、価格を考えれば十分と言えるほどの性能がります。
特にこの価格帯で有機ELを載せていることは評価すべきポイントでエントリーモデルの中ではかなり画面が綺麗。本体の軽さと相まって、長時間スマートフォンを持つ人で安さを求める人には優先的にチェックして欲しい端末です。
安く買う方法・コツ
OPPO A73に限らず、OPPO製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
SIMフリーモデルをAmazonから購入する場合は以下ををチェックするようにして下さい。