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レビュー・評価の概要
Lebero 5Gは2021年上期に登場した中でも間違いなくダークホース的存在で格安ながら日常ユースにおいてはほぼ非のうちどころがない一台になっています。
メーカーや機能にこだわりがある場合は別として、基本的に電話とLINEができてカメラが使えればいいと考えている人にはベストマッチ。非常にコストパフォーマンスに優れたスマートフォンとなっています。
ソフトウェアやユーザーインターフェイス部分も使いやすいので初心者にもすすめることができるモデルです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon690 5G |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
画面サイズ | 6.5インチ |
重量 | 201g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
※本機はワイモバイルの公式サイトで購入し、検証テストを行っています。
特徴
ここではLibero 5Gの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
2万円以下で買える実用モデル
Libero 5Gはワイモバイル初の5Gモデルという触れ込みで宣伝されていますが、実のところ本当の魅力は価格にあります。Snapdragon690 5Gを搭載しつつ、RAM4GBと日常使いでストレスなく使えるスペックを持っていながら、キャリアで2万円以下で買えるという強烈なインパクトを持つモデルです。
大きなディスプレイ
Libero 5Gのディスプレイサイズは6.5インチとなっており、国内で発売されているスマートフォンの中では最大クラスです。画面を大きくみたい人、漫画などのコンテンツを楽しみたい人などに向くスタイルのスマホになっています。
低価格帯で5Gのインパクト
ワイモバイルの低価格帯モデルはこれまで下りの通信速度に制限があるものが多く、ハイエンドモデルに比べるダウンロード速度が遅くなっていました。ところが、5Gになったことでダウンロード速度の上限が1Gbpsを超えるように。これはワイモバイルの低価格帯モデルとしては驚くべき進化となっています。
前モデルとの違い
Libero 5Gには前モデルがないため比較ができません。
価格とコストパフォーマンス
2021年5月1日時点で2万円以下となっており、非常にコストパフォーマンスに優れています。かといって動作やカメラに大きな不満がないため、日常ユーザーということであれば迷わずに買って良いレベルのスマートフォンと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたLibero 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 166×77×9.2mm | |
重量 | 201.7g | |
プロセッサ | Snapdragon690G 5G | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
解像度 | 2340×1080 | |
アスペクト比 | 13:6 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
bluetooth | 公式記載なし | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | IPX7 | |
OS | Android11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 3900mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面です。プラスチック筐体ですが、光の反射でプリズム調になります。

背面には静電式指紋認証とカメラを備えます。

表から見た様子です。低価格帯スマホとしてはベゼルは狭め、上部ベゼルに対して下側が大きくなっています。またフロントカメラはピンホール型となっています。

本体上側にはSIMスロットがあります。

本体下側はUSB-C、およびスピーカーがあります。スピーカーはモノラルとなっています。

本体左側には何もありません。

本体右側は音量ボタン、電源ボタンの組合せになっています。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 590 |
マルチ | 1654 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 432 | 305 | 7 |
ポイント② | 322 | 249 | 8 |
ポイント③ | 433 | 311 | 7 |
ポイント④ | 415 | 62 | 6 |
ポイント⑤ | 344 | 118 | 16 |
ポイント⑥ | 148 | 144 | 7 |
通信スピードテストの評価
長距離になると通信速度が1/3程度まで落ちてしまいますが、実用性としては十分です。特に長距離でもPING(反応速度の数値)が落ちていないため、レスポンスよく使うことができほとんどの利用用途で問題ないと言えるでしょう。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 1600万画素 | 公式記載なし | – |
②超広角 | 800万画素 | 公式記載なし | – |
③マクロ | 200万画素 | 公式記載なし | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 800万画素 | 公式記載なし | – |
撮影作例
作例を掲載しています。意外とズーム性能は高く、10倍でもしっかりと表現されています。若干暗めに映るので露光を上げるか、後から補正する必要がありそうです。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。他のスマートフォンと比べても露光の変化が非常に大きい印象です。
明るい花の写真

黒い花の写真

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載しているわけではないため、標準的なレベルです。
注意書きを撮影

50に合わせて撮影

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ感は弱めです。
前の花にピント

後ろの花にピント

ポートレートモードで撮影を行いました。何度か試しましたがうまく撮影できませんでした。
ポートレート

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。2万円以下で買えるスマートフォンとしては意外としっかりと映っています。1個では厳しいですが、8個以上では輪郭もしっかりと捉えています。また色が比較的正確にとらえられている点も高評価です。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
大きいが重さを感じにくい
Libero 5Gは本体重量が200gを超えているため、スマートフォンとしては超重量級に入りますが、ディスプレイ自体が大きくタブレット級のサイズがあるため重さを感じにくい印象を受けました。また低価格帯スマートフォンということもあり、ケースなしである程度ラフに使えるところも魅力と言えます。
ピンホールカメラで占有率が低い
海外製スマートフォンの多くは水滴型ノッチもしくは、ピンホールカメラを搭載しており価格帯が高いモデルがピンホールになっているケースが多いですが、なんとLibero 5Gはピンホールタイプになっています。大きいディスプレイも相まって、画面への没入感が高まっています。
スマホとしての性能は十分
低価格帯スマートフォンなので性能を気にする人も多いかもしれませんが、Snapdragon 690 5Gを搭載していることや、通信規格が5Gに対応していることで激しくゲームをする人以外はこのスマホで十分と言えるほどの性能となっています。
左右のベゼル幅が狭め
格安スマホのほとんどは低価格帯になればなるほどベゼル幅が大きくなり、安っぽさが増す傾向がありますがLibero 5Gはそういったことはありません。
背面のクオリティが値段の割に高い
2万円以下で購入できるスマートフォンとは思えないほど、背面の質感が高くなっています。プラスチック感が溢れるモデルも多いですが、塗装がしっかりしており角度によってはプリズムが見えるほどに塗装がしっかりしています。
静電型の指紋認証である
昨今の流れからいえばコストダウンと取られるかもしれませんが、実用性・高速性という意味では静電式の背面指紋認証は魅力的。ストレスなくロック解除できて使い心地が良いです。
デメリット・欠点
カメラ性能はイマイチ
低価格スマートフォンとしてはしょうがないですが、カメラ性能は中の下レベルです。普通に撮る分にはあまり気になりませんが、背景ボケなどは輪郭の切り取りが甘く使い勝手が良くありません。
モノラルスピーカーで大画面を活かせない
大画面のため動画を楽しんだりする人も多いと思いますが、スピーカーがモノラルのため物足りなさがあるところがマイナスです(音質が極端に悪いわけではありません)。
おすすめなタイプ
安くて実用的なスマホが欲しい人
Libero 5Gはとりあえず電話とLINE、そしてYouTubeやネットを軽く見たいという人にとってぴったりのスマートフォンです。実用性が高いことはもちろん、安いのでいざ買い替えたくなっても財布へのダメージが少ない点も魅力と言えるでしょう。
スマホで漫画を読む人
6.5インチの大きなディスプレイを持つためスマホで漫画を読む人にとってはベストとも言えるでしょう。漫画を読むレベルなら十分なレスポンスを持っていますし、5G対応である点も考えると外出中でもダウンロード含めて使いやすい端末と言えるでしょう。
おすすめできないタイプ
カメラ性能を求める人
実用性は高いもののカメラ性能は中の下です。そこそこ綺麗には撮れますが、Galaxyのようなヴィヴィットな処理やPixelのようなポートレートを考えれば魅力は弱くなります。また、被写体によって露光補正の振れ幅が多きく、カメラ性能を求める人にはおすすめできません。
実機レビューのまとめ

Libero 5G自体はなぜかあまり取り上げられることが少ないモデルですが、価格を考えれば非常に優秀なスマートフォンです。
機能的な部分、カメラ機能に目を瞑る必要はありますが、電話、LINEなどが主な用途であれば十分に使うことが可能と言えます。
安く買う方法・コツ
Libero 5Gに限らず、Xiaomi製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。