本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
2021年に発売されたミドルハイクラスのスマートフォンの中では、トップクラスの実力を誇る一台。高いベンチマークスコアと高リフレッシュレートディスプレイの快適さを有しています。
またマクロカメラを搭載しており、接写撮影が出来る点もメリットとなっています。検証の通り、夜間撮影が厳しい部分がありますが、それ以外の部分ではほぼ不満が無く、低価格スマホを探している人にはぜひ選んで欲しいモデルです。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon780G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
画面サイズ | 6.55インチ |
重量 | 159g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではMi 11 Lite 5Gの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Snapdragon780G搭載
Mi 11 Lite 5GではSnapdragon780Gを搭載しており、ミドルレンジにあたる700番台としては最上位にあたります。ベンチマークテストで後述していますが、Antutuスコアはミドルレンジとしては驚異の40万点越えとなっています。
6GB RAMと128GBストレージ
メモリ周りは昨今のミドルレンジの上位ではよく見る6GBと128GBストレージ構成となっています。ストレージはUFS-2.2です。
横型指紋認証に対応
Mi 11 Lite 5Gではサイドボタンが指紋認証に対応していています。静電認証型のため、高速です。
Felicaに対応
海外スマホでSIMフリー版としては珍しくFelicaに対応します。特にDSDVとFelica対応機種はの存在は稀です。
最大90Hzのリフレッシュレート
Mi 11 Lite 5Gではディスプレイのリフレッシュレートが60Hzと90Hzから選択することができます(自動変更ではありません)。90Hzのディスプレイで使うと画面遷移が非常に滑らかで使いやすいです。
33Wの急速充電
Mi 11 Lite 5Gでは33Wの急速充電に対応しています。本体バッテリー容量は4250mAhで少し大きい程度なので33Wでは満充電までが早く快適です。
価格とコストパフォーマンス
ミドルレンジとしては高めの価格設定ですが、Antutuベンチマークの結果から見て、対処理性能としてのコストパフォーマンスは2021年でも最高クラスと言って良いでしょう。
スペック
今回レビューしたMi 11 Lite 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 160.53×75.73×6.81mm | |
重量 | 159g | |
プロセッサ | Snapdragon 780G | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
ストレージ | 128GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.55インチ |
解像度 | 2400×1080 | |
アスペクト比 | 20:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
bluetooth | Ver5.2 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | IPX3 | |
OS | Android11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 4250mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
今回はミントグリーンを購入しました。可愛いポップな緑色でケースなし運用したくなるカラーです。背面はサラサラのフロストガラスで非常に触り心地が良く、指紋が全く付かないメリットがあります。

背面カメラは3眼構成で、主張が強めのデザインです。それぞれの性能や画素数についてはカメラの項目をご覧ください。

本体上部にはスピーカーがあります。

本体左側には何もありません。

本体右側は音量ボタンと電源ボタンがあります。電源ボタンは指紋認証を兼ねています。

本体下側にはスピーカー、USB-Cコネクタ、SIMスロットがあります。スピーカーは上下のステレオ構成になっています。ステレオなので音の立体感はありますが、音響は普通です。

スロットを外した様子です。

ヘッドフォンジャックがないため、付属品としてUSB-Cをヘッドフォンジャックに変更するアイテムが付きます。

TPUケースも付属します。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | |
マルチ |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 651 | 302 | 9 |
ポイント② | 307 | 134 | 9 |
ポイント③ | 534 | 166 | 10 |
ポイント④ | 401 | 140 | 10 |
ポイント⑤ | 345 | 114 | 12 |
ポイント⑥ | 46.5 | 35.4 | 12 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、600Mbpsを超える速度が出ています。また少し離れた程度でも300Mbpsを超えており十分。ただし、最長距離では速度が落ちる結果となったので、Wi-Fiルーターから離れて使う場合はメッシュWi-Fiなどを合わせて検討しておくと良いでしょう。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 6400万画素 | 1.79 | – |
②超広角 | 800万画素 | 2.2 | – |
③マクロ | 500万画素 | 2.4 | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 2000万画素 | 2.24 | – |
撮影作例
作例を掲載しています。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。ピントを合わせて撮影すると、ボケ味はしっかりと出ます。撮影時にはオートではなく、都度ピント位置を調整すると良いでしょう。
注意書きを撮影

前後でピントを調整し撮影しました。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。4個までではノイジーですが、8個あたりからノイズが減ってきます。色味は元の色とおぼ同じ色を再現しており、ミドルレンジとしては夜景撮影能力は高めです。
1個

4個

8個

12個

続いて、広角モードでキャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。驚いたことに800万画素の超広角モードでも意外と綺麗に撮影できています(ただしズームするとノイジーです)。
1個

12個

メリット・魅力
低価格帯としては驚くべき性能
何度も繰り返しになりますが、Mi 11 Lite 5Gの処理能力は定価4万円台のスマートフォンとしては驚異的です。2年前のハイエンドを超える数値と90Hzリフレッシュレートの組合せでストレスが全くありません。
マクロレンズで接写の選択肢がある
Mi 11 Lite 5Gの魅力の一つにマクロレンズがあります。超広角、広角、望遠に加えてマクロを搭載しているので、撮影シーンの幅が広がります。実際に使ってみて、しっかりと寄れるのも嬉しいポイントです。また、他機種の場合マクロに変更するための設定が深いところにありますが、Mi 11 Lite 5Gでは設定上部から簡単に切り替えができるところも高評価です。
薄く持ち運びしやすい本体
Mi 11 Lite 5Gは本体の重さが159gと非常に軽くなっています。本体サイズが大きいため持った瞬間に直観的に軽いとは感じるわけではありませんが、長時間使うとその差を感じるでしょう。
背面に指紋が一切つかない
Mi 11 Lite 5Gでは背面がフロストガラスになっており、背面に指紋が全くつきません。触り心地もさらさらしていて非常に使いやすいことがメリットと言えます。
アプリクローンが使える
Miシリーズということもあり、以前から搭載されているアプリクローン機能が使えます。LINEをはじめクローン出来る便利な機能です。Xiaomiのスマートフォンの場合、他機種と比べてクローンに対応しているアプリが多いことが特徴です。
参考までに以下は実際に「Geekbench5」を複製した様子です。設定は「設定>アプリ>デュアルアプリ」から行うことができます。
静電型指紋認証スピードが魅力
Mi 11 Lite 5Gでは静電型の指紋認証を搭載しています。サイド搭載の指紋認証は使いづらい機種もありますが、この機種に関しては全くそういったことはありません。瞬時に解錠されるため快適に使うことができます。
デメリット・欠点
夜間のカメラは弱め
カメラ性能は思ったよりも悪くはないものの、やはりハイエンドモデルに比べると夜間の撮影でノイジーになり撮影能力が劣ってしまいます。夜間の撮影を求めているのであれば、高級機種をおすすめします。
ワイヤレス充電がない
昨今の機種はワイヤレス充電で端末の充電を共有化できることが多い一方、残念ながらMi 11 Lite 5Gにはワイヤレス充電には非対応となっています。
バッテリー持ちがイマイチ
筆者は90Hzで検証していることもあってか、バッテリー持ちがイマイチ悪いです。もし気になるなら、60Hz設定で利用することをおすすめします。
おすすめなタイプ
5万円以下でスマホを探している人
5万円以下でスマートフォンを探している人にとってはこれ以上ないほど魅力的な機種と言えるでしょう。安い価格帯ながら、処理性能、本体の質感など不満は出にくく、長期間使える端末です。
細かいところを撮る人
ミドルレンジスマホ・ハイエンド問わず、マクロを搭載しているスマートフォンは少ないため、細かいことろを取る人にMi 11 Lite 5Gはおすすめです。
アプリクローンを使いたい人
Xiaomiのアプリクローン機能は優秀なので、LINEをはじめ、プライベートとビジネス用途をクローン機能で分けることを前提に考えている人はこのモデルをおすすめします。DSDVに対応しているので2番号持つことも可能です。
おすすめできないタイプ
本格的なゲームユーザー
Mi 11 Lite 5Gは高性能、かつタッチサンプリングレートが240Hzなので性能は悪くないですが、UFS-2.2であったりリフレッシュレートが90Hzだったりと、ゲームを最優先にするなら微妙な立ち位置です。本格的にゲームするなら、ハイエンドモデルの購入をおすすめします。
実機レビューのまとめ

前評判が良かった本スマホですが、実際に手に取ってベンチマークやフィーリングを確かめた結果、これはミドルレンジとしては間違いないスマートフォンと感じました。
2021年7月時点において、5万円以下のSIMフリーとして購入するのであれば、本モデルをおすすめします。
安く買う方法・コツ
Mi 11 Lite 5Gに限らず、Xiaomi製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
また、Mi 11 Lite 5GはAmazonで購入できるSIMフリーのスマートフォンです。そのため、Amazonでお得に買う方法を知っておくべきです。ポイント還元を適用できるので以下の記事は必ずチェックしておいてください。