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レビュー・評価の概要
Redmi 9TはXiaomiの中でも最も安いレベルに位置するスマートフォンですが、さすがコストパフォーマンスの高いメーカーだけあって十分に使えるスペックを持っています。また性能的な部分だけでなく、カメラが4眼でミドルハイに劣らない点も魅力の一台です。
元々はSIMフリーモデルとして発売されていましたが、キャリアモデルとしてワイモバイルが追加。360円で買えて破格と言えます。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon662 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB 128GB |
画面サイズ | 6.53インチ |
重量 | 198g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではRedmi 9Tの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
4800万画素やマクロカメラを搭載
Redmi 9Tは超低価格スマホでありながら、大きな画素数カメラとマクロカメラを含む4つを搭載しています。この価格帯のスマートフォンとしてここまでカメラ構成が多いのは非常に珍しいと言えます。
6000mAhの大バッテリー
スマートフォンのバッテリーは5000mAhあれば大きい部類に入りますが、Redmi9Tではさらに上をいく6000mAhとなっています。ディスプレイは液晶を採用しているため、省電力性に優れるところもポイントと言えます。
SoCはミドルハイのSnpadragon662
驚くことにRedmi 9TではSnapdragon400番台ではなく、600番台を搭載しています。メリットでも後述しますが、この価格帯としては処理に不満を感じることはありません。
価格とコストパフォーマンス
Redmi 9Tは性能から考えれば、非常に価格が安くコストパフォーマンスに優れます。特にとにかくスマホを安く購入したいユーザーにとってはメリットが非常に大きい機種と言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたRedmi 9Tのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 162.3×77.3×9.6mm | |
重量 | 198g | |
プロセッサ | Snapdragon662 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.53インチ |
解像度 | 2340×1080 | |
アスペクト比 | 13:6 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 公式記載なし |
bluetooth | Ver5.0 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | × | |
防水 | × | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 6000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面はかなり珍しい細かな凸凹がついた形状になっています。これにより指紋はほとんど付きません。

背面カメラは縦3眼、そしてさらに別のカメラがついた合計4つのカメラ構成となっています。

表面です。水滴ドロップ型のノッチがついた全面ディスプレイとなっています。

上部ベゼルです。カメラは単眼となっています。

本体の上側です。ヘッドフォンジャックが付属します。

本体左側はSIMカードの挿入口があります。

本体右側は音量ボタン、電源ボタン兼指紋認証ボタンがあります。

本体下側はUSB Type-Cのポートがあります。

SIMスロットを外した様子です。

実際に手に持ってみた様子です。

付属品です。

電源ケーブルの他にケースが付属します。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 317 |
マルチ | 1411 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 241 | 223 | 20 |
ポイント② | 239 | 168 | 6 |
ポイント③ | 256 | 222 | 6 |
ポイント④ | 253 | 198 | 7 |
ポイント⑤ | 249 | 203 | 6 |
ポイント⑥ | 42.8 | 60.9 | 8 |
通信スピードテストの評価
最長距離に置いても100Mbpsを超える結果が出ており十分なパフォーマンスが確保されています。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 4800万画素 | 1.79 | 公式記載なし |
②超広角 | 800万画素 | 2.2 | 公式記載なし |
③マクロ | 200万画素 | 2.4 | 公式記載なし |
④被写体深度 | 200万画素 | 2.4 | 公式記載なし |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 800万画素 | 2.05 | 公式記載なし |
撮影作例
作例を掲載しています。低価格帯スマホですが、4眼を搭載しそれぞれがうまく働いているようで高倍率でもしっかりと写真が取れます。プロセッサのせいか少し起動が遅いシーンもありますが、十分許容範囲です。
0.6倍

1倍

2倍

5倍

8倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
注意書きに焦点

前後でピントを調整し撮影しました。この価格帯のスマートフォンとしてはびっくりするほどしっかりボケています。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。8個以上では比較的綺麗に輪郭を捉えており、12個以上では十分な絵が取れています。一方、4個以下ではノイジーです。ただし価格を考えれば十分過ぎるほどのパフォーマンスになっていると言えるでしょう。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
低価格だが実用的なモデル
Redmi 9Tは驚くほど低価格ですが、ちゃんと使える実用的なモデル。もちろん現行ハイエンドやミドルレンジには敵いませんが、メール、LINE、電話が中心なら必要十分な性能を持っています。
大容量だが軽めのボディ
本モデルは大型のスマホで、しかも6000mAhという大バッテリーを搭載しているにもかかわらず200gを切っています。低価格スマホということもあり、ケースなしで運用できるラフさを考えると本体の軽さがより生きてきます。
指紋が付かないボディ
外観でも書いた通り、背面は細かいスリットが入った形状になっており、指紋が全くと言っていいほど付きません。
電源指紋認証に対応
この機種に限らず、低価格スマホで特に注意して欲しいポイントが指紋認証です。ミドルレンジの指紋認証はディスプレイ内タイプだと速度が遅くイライラすることがありますが、本モデルは電源ボタンと併用する形になっており、ストレスなく解錠することができます。
カメラ機能が充実
ローエンドの価格帯のスマホの場合、広角+超広角、もしくは広角+望遠の2種類の組み合わせが主流ですが、本モデルは4眼を搭載しています。様々なシーンでカメラを使い分けることが可能です。また細かいことですが、カメラアプリのUIが優れている点も一つの魅力です。
作例で掲載しているように、ズームやマクロでもしっかり撮れる点は低価格スマホにはない大きな魅力と言えます。
デメリット・欠点
防滴対応レベル
Redmi 9Tは残念ながら防水には対応していません(防滴レベル)。とはいえ、海外製スマートフォンは防水に対応していないことが標準なので、防滴が付いているだけでも価値があります。
5Gには非対応
2021年登場のスマートフォンですが、5Gには非対応となっています。ワイモバイルで取り扱いがありますが、5Gは使うことができません。
キャリアでの契約前提なら魅力が半減する
Redmi 9Tは安くて魅力的なスマートフォンですが、元値が安いだけにキャリアでMNP割引した時の旨味が少なくなります。例えば、Redmi 9Tを取り扱うワイモバイルの場合はプロセッサで上位モデルに当たるAQUOS sense4などの方がコストパフォーマンスがアップします。
おすすめなタイプ
スマホをあまり使わない人
Redmi 9Tはスマホをあまり使わない人(電話やLINE中心)の人におすすめです。ポイントが6000mAhのバッテリーと価格帯。低価格帯で購入できる上、バッテリーが大きいため充電の回数を減らせることがポイントです。
ワイモバイルを検討している人
もともと格安のSIMフリースマホでしたが、キャリアモデルとしてワイモバイルで取り扱いとなり端末同時購入時の割引が適用されるようになりました。これによって本体価格は一括360円となっています(2021年8月30日時点)。
そのため、かなり魅力的なモデルとなりました。もし乗り換えも合わせて検討している場合は以下のページも合わせて参考にすることでさらにお買い得にすることが可能です。
おすすめできないタイプ
軽いスマホを求める人
Redmi 9Tは本体重量が198gとなっており、スマートフォンとしては重い部類に入ります。安いのでケース無しでラフに使えるという考えはあるものの、軽さを最重要視するならあまりおすすめはできません。
低価格帯で長く使いたい人
本モデルのスペックは格安スマホとしては2021年において高いレベルにあるものの、3,4年使えるかと言われると疑問が残ります。
2年後に改めて買いなおすことを前提に購入するなら良いですが、あまり買い替えたくないならハイエンド~ミドルハイを選ぶと良いでしょう。同じシャオミなら、Mi 11 Lite 5Gがおすすめです。
実機レビューのまとめ

Redmi 9Tは安いながらも実用性が高く、しっかりと使えるスマホです。特に大バッテリーを備えているため、スマートフォンはメールや電話、ネットサーフィンが中心であまり使わない人にマッチする端末と言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Redmi 9Tに限らず、Xiaomi製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。