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レビュー・評価の概要
2021年に発売されたOPPOの格安系ミドルレンジモデル。日本人が必要とするおサイフケータイ、防水・防塵を搭載しつつ、定価は5万円以下、キャリア購入では3万円以下で購入可能となっています。
本体はSnapdragon 765Gを搭載することで低価格ながらストレスのないパフォーマンスを実現。また、格安スマホとは思えないほどカメラ性能が良く、どんな人にもおすすめできる素晴らしいスマートフォンになっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon765G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
画面サイズ | 6.5インチ |
重量 | 182g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事では実際に購入した上で、テストを行っています。
特徴
ここではOPPO Reno5 Aの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Snapdragon765G搭載のミドルハイモデル
OPPO Reno 5AではプロセッサにSnapdragon765Gを搭載しており、ミドルレンジクラスとしてはかなり性能が高いモデルになっています。メリットでも後述しますが、このプロセッサのおかげでほぼノーストレスでの利用が可能になっています。
防水・防塵に対応して安心して使える
OPPO Reno 5AはIP68Xの防水・防塵に対応したスマートフォンです。海外製スマートフォンでは対応していないケースも多い中魅力的な選択肢となり得ます。
4000mAhの大きめバッテリー
バッテリーは4000mAhとなっており、最大級とまではいかないものの比較的大きめとなっています。
おサイフケータイ対応
背面上部にはおサイフケータイに対応しており、Suicaをはじめとしたキャッシュレス決済の利用が可能になっています。
静電型指紋認証を搭載
ミドルハイに当たるモデルの場合、ディスプレイ指紋認証を搭載するケースが多いですが、本モデルでは背面指紋認証となっています。こちらもメリットで後述しますが、背面になったことで非常に使いやすくなっています。
価格とコストパフォーマンス
OPPO Reno5 Aのコストパフォーマンスは定価で買うか、キャリアで買うかによって大きく変わります。定価では4万円台ですが、Y!mobileから購入すると、2万円台と激安になり、非常にコストパフォーマンスに優れたスマートフォンとなります。シングルSIMとなる欠点はありますが、もし買うならキャリアでの購入をおすすめします。
スペック
今回レビューしたOPPO Reno5 Aのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 162×74.6×8.2mm | |
重量 | 182g | |
プロセッサ | Snapdragon765G | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
ストレージ | 128GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
解像度 | 2400×1080 | |
アスペクト比 | 20:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 90Hz |
bluetooth | Ver5.1 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | × | |
OS | Android11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 4000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面です。カラーバリエーションはシルバーブラックとアイスブルーがありますが、今回はシルバーブラックを購入しました。上部に向かうにつれ、ブラックからシルバーにグラデーションがかかっています。

背面カメラは4眼で背面から盛り上がっています。またそのすぐ横におサイフケータイを備えています。

画面の発色は綺麗で見やすいディスプレイとなっています。またミドルレンジにしてはベゼルが狭い印象を受けます。以下は上部ベゼルです。

下部ベゼルです。上部ベゼルよりも若干大きくなっています。

本体上側にはインターフェイスはありません。

本体右側には電源ボタンを備えています。

本体下部はヘッドフォンジャック、USB-C、スピーカーがあります。

SIMスロットを外した様子です。今回はY!mobile版を購入しているため、シングルSIMとなっています。SIMフリー版ではデュアルSIMとなります。microSDを併用可能になっています。

手に持った様子です。

Y!mobile版の付属品です。ケースが付属します。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 617 |
マルチ | 1816 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 296 | 270 | 7 |
ポイント② | 281 | 161 | 7 |
ポイント③ | 282 | 174 | 9 |
ポイント④ | 268 | 134 | 7 |
ポイント⑤ | 254 | 161 | 8 |
ポイント⑥ | 131 | 108 | 9 |
通信スピードテストの評価
同じ環境では他のハイエンドスマートフォンで600Mbpsを超えることもあることを考えれば、比較的遅めです。ただし、50Mbps以上出ているため全く問題ないレベルで使うことが可能です。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 6400万画素 | 1.7 | – |
②超広角 | 800万画素 | 2.2 | – |
③モノクロ | 200万画素 | 2.4 | – |
④被写体深度 | 200万画素 | 2.4 | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 1600万画素 | 2.0 | – |
撮影作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。以下はズームを検証しています。驚くことに20倍ズームでも葉脈をきちんととらえるほどカメラ性能に優れています。室内で光量が足りないことを考えれば、屋外ではもっときれいに撮影できるでしょう。一方で、超広角にクセがあり0.6倍の撮影は0.6~1倍を選択することができないので注意して下さい。
0.6倍

1倍

2倍

5倍

10倍

30倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載しているため、かなり寄って撮影が可能です。
注意書きを撮影

前後でピントを調整し撮影しました。こちらも低価格スマホとは思えないほど綺麗なボケ味を出しています。
前の花にピント

後ろの花にピント

ポートレートモードで撮影を行いました。左が元写真、右がポートレートをかけた様子です。葉の一部が欠けてしまっていたり、カメラ本体がボケている箇所とそうでない箇所があります。被写体ポートレートは廉価モデル並みと言えるでしょう。
ポートレート無

ポートレート有

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。Reno5 Aは通常のカメラモードでは露出がオーバー気味になったり、色味が白っぽくなりますが夜景モードを使うと適切な色味、風合いに仕上げてくれます。右側写真は夜景モードのオンオフになっているので比較して下さい。
1個

4個

8個

12個

12個(夜景モード)

メリット・魅力
格安ながら基本が詰まっている
OPPO Reno 5Aはミドルレンジスマートフォンとしては驚くべきほど出来がよく、おサイフケータイや防水防塵機能などの日本で使われる機能を全て備えています。それでいて、2万5千円以下で買えてしまう端末となっています。
ミドルレンジながら処理速度が速い
Reno 5Aが搭載しているプロセッサはSNapdragon765Gですが、ベンチマーク結果のようにAntutuが30万点を超えており、一昔前のハイエンドスマートフォン級の性能を持っています。数値上だけでなく、体感としても全く問題ないレベルで使えます。
軽くて大画面なので取り回しが良い
昨今の海外製スマートフォンの多くが大画面化に伴い、本体重量も増加する傾向にありますがこのReno 5Aに関して言えばそういったことはなく本体が182gとかなり抑えられています。そのため取り回しが良いことがメリットになります。また本体が安いので、ある程度ラフに扱えますし、ケースなし運用でも気にならないと言えます。
背面指紋認証がとても魅力的
ミッドレンジスマートフォンも数多くのモデルがディスプレイ内指紋認証を採用していますが、このReno 5Aは背面指紋認証。これがとても素晴らしい。ディスプレイ内指紋認証はミッドレンジのモデルの場合、プロセッサの性能に依存するのか遅いケースがほとんど。しかし、背面指紋認証(静電式)であれば、昔から格安スマホでも超高速で認証、解除ができます。Reno 5Aでは背面型となっているため、スマホの使いやすさという点で大きな魅力を持っています。
夜景モードに優れる
作例でも書いた通り、そのままのカメラで撮影すると色味がおかしくなりますが、夜景モードで処理して撮影すると適切な色味に変わります。また明るさを上手くコントロールしてくれるため、仕上がりの良い写真になります。
デメリット・欠点
超広角カメラに難あり
Reno 5Aの超広角カメラはクセがあり、0.6倍と1倍の間が選べないモデルとなっています。微妙な超広角は望遠以上に使い勝手が良いケースがあるので、室内全体の写真を取ることが多いような人は注意をして下さい。
背面に指紋がかなり付く
軽くて使いやすい端末なだけに残念なポイントですが、ブラックシルバーのモデルは背面に指紋がかなり付きます。指紋だけを見れば明るい色の方が目立ちづらいので、明るいカラーを選ぶことをお勧めします。
発売元によってSIMスロット数が異なる
これはマニア向けの話ですが、このOPPO Reno 5Aはワイモバイル版とSIMフリー版があり、キャリアのワイモバイル版ではシングルSIM、SIMフリー版ではデュアルSIMとなっているので購入時は注意して下さい。
おすすめなタイプ
ほとんどの人におすすめ
OPPO Reno 5Aは全体的に非常によく出来ているスマートフォンで、万人におすすめできるモデルとなっています。性能ももちろんですが、長期で使っていると不満が出がちな重さの観点でも欠点のない端末ということもあり、老若男女全てに進めることができます。
安くても快適なスマホが欲しい人
ミドルレンジスマートフォンは2020年ごろからプロセッサの種類が数多く出ており、速度もマチマチです。ただ、このReno 5Aに限って言えば、全く支障がないレベルで動く端末に仕上がっています。
安さとカメラを重視したい人
Reno5 Aは過去当サイトで評価してきたスマートフォンの中でも、非常に良いレベルです。安いスマートフォンはどうしてもカメラ性能が犠牲になりがちですが、このスマートフォンなら満足度は高くなるでしょう。
おすすめできないタイプ
ハードにゲームをする人
処理速度の面ではほとんど不満はないものの、ハードにゲームをする人にとっては昨今のハイエンドと比べてプロセッサの性能、タッチサンプリングレートなどの観点からあまりおすすめはできません。ゲームでハイスコアを狙うなら、迷うことなくハイエンドモデルの購入を検討しましょう。
実機レビューのまとめ

キャリア版で2万円台で購入できるスマートフォンとしては驚くほど性能が仕上がったモデルです。プロセッサ、カメラなど格安スマホとは思えないレベル。
出来るだけ安いスマホで、かつ後悔したくないという人はこのモデルを選べば良いと断言できるほど優れたモデルです。
安く買う方法・コツ
OPPO Reno5 Aに限らず、OPPO製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
OPPOのSIMフリーモデルをAmazonから購入する場合は以下ををチェックするようにして下さい。