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レビュー・評価の概要
Tab M10 FHD Plus Gen2はエントリーモデルで、動画や電子書籍を見たい人にピッタリはまる10インチタブレットです。
この価格帯にしては珍しくSIMフリーモデルも選択できるため、外出先でもシームレスに通信を使うことができます。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | MediaTek Helio P22T |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
画面サイズ | 10.3インチ |
重量 | 460g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではTab M10 FHD Plus(2nd Gen)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
3万円台で手に入る10インチ
Tab M10 Plusは3万円台で手に入るタブレット。Androidのタブレットはローエンドかハイエンドが多いため、中間の価格帯層があまりありません。そういった意味で、Tab M10 Plusは珍しい値段帯のタブレットです。
SIMフリーモデルがある
3万円台という絶妙な値段設定でありながら、モバイル通信に対応したモデルを発売しています。
Android 10にシステムアップデート済み
発売時にはAndroid9でしたが、システムアップデートが配布されており、Android10になっています。
顔認証可能
生体認証として顔認証を搭載しているため、ロック解除が簡単です(ただし、指紋認証はありません)。
価格とコストパフォーマンス
スペック面から考えるとWi-Fiモデルのコスパはあまりよくありません。しかし、SIMフリーモデルは数がAndroidタブレット全体で見て珍しい上に、モバイル通信できるモデルとしては安めの値段設定となっています。
スペック
今回レビューしたTab M10 FHD Plus(2nd Gen)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | Tab M10 FHD Plus(2nd Gen) | |
重量 | 460g | |
プロセッサ | MediaTek Helio P22T | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | サイズ | 10.3インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 公式記載なし |
bluetooth | Ver5.0 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | × | |
防水 | × | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 5000mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面は金属でできており、高級感のあるデザインです。ロゴマークの主張が少ない点も好感が持てます。

背面カメラはシングルです。出っ張りもほとんどありません。

表面です。ベゼル幅は3万円台のタブレットとしては狭めになっています。解像度は1920×1200となっており十分綺麗です。

本体上側です。

本体左側です。

本体下側にはUSB Type-Cポートがあります。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 165 |
マルチ | 984 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 319 | 108 | 5 |
ポイント② | 186 | 25.9 | 6 |
ポイント③ | 294 | 125 | 6 |
ポイント④ | 218 | 25.4 | 6 |
ポイント⑤ | 185 | 27.2 | 5 |
ポイント⑥ | 78.7 | 35 | 6 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6には非対応のため300Mbps止まりの結果となりましたが、Ping値は5~6msとなっており、かなり優秀。ほとんどの環境で不満に思うことはないでしょう。
カメラスペックと作例
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 800万画素 | 公式記載なし | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 500万画素 | 公式記載なし | 非対応 |
撮影作例
作例を掲載しています。
1倍

2倍

5倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
150に合わせて撮影

葉を撮影

前後でピントを調整し撮影しました。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
必要十分な処理速度
ハイエンドのようなサクサク感とまではいきませんが、ベンチマーク結果で見るよりも実際に使ってみて快適です。ハードな利用でない限り、動画鑑賞、電子本の読書などで不満に感じることは少ないと感じました。
漫画は横幅が余るが読みやすい
10.3インチのディスプレイはアスペクト比が16:10になっているため、電子書籍を読むと少し余ってしまいますが、本体サイズの大きさもあり、読みやすいです。
コネクタはUSB Type-C
筆者として最も評価したいポイントが電源ポート。3万円台と廉価なタブレットの場合、電源ポートがmicro-USBになるケースが多いですが、本モデルはUSB Type-C。スマートフォンの充電器と共用できるメリットがあります。
SIMフリーモデルがある
5万円以下で買えるAndroidタブレットにはSIMフリーモデルがほとんどないため、モバイル通信に対応しているだけでも大きなメリットです。
デメリット・欠点
タブを多く開くと処理速度は遅くなる
プロセッサのパフォーマンスがそれほど高いわけではないため、処理速度はどうしても低下してしまう傾向があります。ネットサーフィン、動画視聴などシングルタスクで使う人でないと厳しいでしょう。
2022年時点ではOSが古め
Tab M10 PlusのOSはAndroid10となっています。発売年度に依存してしまうためしょうがないですが、OSが古めのため注意して下さい。
おすすめなタイプ
安いSIMフリーモデルが欲しい人
Tab M10 Plusが最もマッチするユーザーはSIMフリーで気軽に使えるAndroidタブレットが欲しい人です。3万円台で10インチかつ、SIMフリー対応はほぼないのでそれだけで選択肢になります。
おすすめできないタイプ
処理速度を求める人
ベンチマークと実際の使用感から、処理速度を求める人には本モデルは厳しいです。その場合はハイエンドタブレットを買うことをおすすめします
。例えば、同メーカーのYoga Tab 13であればハイエンドプロセッサを搭載しているため、とても快適に使うことができます。
Amazonアプリがメインの人
本モデルだけでなく、タブレット全般に言えることですがAmazonプライムで動画を見たり、kindleを見るために買うなら、Fireタブレットの方がコストパフォーマンスに優れます。
それ以外のアプリ(動画視聴)を使うなら、使えないものがあるので、本モデルのような普通のAndroidタブレットの方が良いでしょう。
実機レビューのまとめ

Tab M10 FHD PlusはWi-Fiモデルではあまり魅力がありませんが、3万円台のSIMフリーとなると価値がグッと上がるタブレット。
外出先でも快適に使いたい、かつ安いタブレットが欲しいという人はぜひチェックしておくべき端末です。
安く買う方法・コツ
Tab M10 FHD Plus(2nd Gen)に限らず、Lenovo製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。