本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
Tab P11 ProはSnapdragon730Gを搭載してミドルハイクラスの大きめタブレットです。クセのないフラットな筐体に加え、純正でキーボードカバー及びキーボードが付属する珍しいモデル。
全てコミコミで考えるとリーズナブルなので、キーボード購入前提で考えている人に検討して欲しいモデルです。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Snapdragon730G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
画面サイズ | 11.5インチ |
重量 | 485g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではTab P11 Proの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ミドルスペックなAndroidタブレット
Tab P11 ProはSnapdragon730Gを搭載しており、プロセッサのグレードとしてはミドルレンジの中でも高めのモデルとなっています。メモリは6GBでこちらも余裕のある設計です。
エッジがフラットでスッキリしたボディ
本モデルは端が綺麗に落ちたデザインになっており、非常にスマートなデザインです。背面カメラの段差も低めのため、置いた時にがたつかないのも嬉しいポイントです。
電源ボタン兼用の指紋認証に対応
同メーカーのタブレットとしては珍しく指紋認証に対応しています。顔認証も併用できるため、ロック解除がスムーズになります。

純正でキーボードが付属
Tab P11 Proは純正でキーボードと背面カバーが付属します。一般的にキーボードだけでも数千円するので、購入する前提だったならお買い得と言えるでしょう。

価格とコストパフォーマンス
単純なスペック面から見ると価格は高めの印象を受けますが、純正でキーボードとカバーが付く点を考えれば上出来です。
特にキーボードは純正でなければ連携性が悪いことも多々あるため、価格以上の価値があると捉えておいて良いでしょう。
スペック
今回レビューしたTab P11 Proのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 171.4×264.28×5.8mm | |
重量 | 485g | |
プロセッサ | Snapdragon730G | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
ストレージ | 128GB | |
ディスプレイ | サイズ | 11.5インチ |
解像度 | 2176×1812 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 公式記載なし |
bluetooth | Ver5 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | × | |
防水 | × | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 8400mAh |
リバースチャージ | × | |
ワイヤレスチャージ | × |
外観
背面は濃いシルバーとなっています。写真では少し分かりづらいですが、カメラ側と下側で色合いが異なっており、カメラ側は若干マット加工気味になっています。

背面カメラです。広角と通常レンズの2つが搭載されています。

表面です。OLEDディスプレイを搭載しており綺麗です。

本体上側です。指紋認証と電源の兼用ボタン、microSDスロットがあります。microSDは256GBまで対応します。

本体右側には音量ボタンがあります。

本体左側はキーボード接続用の端子を備えます。

本体下側はUSB Type-Cポートがあります。

カバーをつけた様子です。

キーボードカバーを装着した様子です。キーボードカバーは閉じた時、マグネット固定されるためずれることはありません。

キーピッチは18.4mm、キーストロークは1.0mmです。少し浅めのストロークとなっています。

タッチパッドの幅は88mmとなっています。タッチパッドの触感は良くスムーズに操作できます。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 523 |
マルチ | 1147 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 592 | 473 | 5 |
ポイント② | 389 | 525 | 5 |
ポイント③ | 597 | 520 | 5 |
ポイント④ | 472 | 478 | 5 |
ポイント⑤ | 299 | 46.4 | 6 |
ポイント⑥ | 171 | 231 | 4 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、全エリアで快適な通信速度が得られています。PING値も低く、不満は全くありません。
USB-C(PD)による充電テスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 1300万画素 | 公式記載なし | – |
②超広角 | 500万画素 | 公式記載なし | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 800万画素 | 公式記載なし | – |
アウトカメラのレビュー
タブレットのカメラとしては十分以上の性能です。特に夜間でも比較的綺麗に写りました。
インカメラのレビュー
インカメラはタブレットとしては珍しく2つのカメラを搭載しています。これにより、インカメラでもポートレート撮影が可能です。また写りも良く、タブレットとしては上出来と言えるでしょう。
撮影作例
作例を掲載しています。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
50に合わせて撮影

前後でピントを調整し撮影しました。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
スッキリしたクセのない本体
Tab P11 Proはサイド、背面、正面ベゼルなどどの角度から見ても、スッキリとしたデザインになっています。安めのAndroidタブレットは見た目がイマイチなことがあるので、それだけでもメリットと言えるでしょう。
サクサク使える処理性能
Snapdragon730Gとメモリ6GBの組合せで動作はサクサク。ネットサーフィンだけでなく、YouTubeもサクサク見れるので非常に快適です。ハイエンドモデルではありませんが、これで十分と感じました。
キーボードもあるため入力が楽
タブレットはキーボード入力が面倒なケースが多いですが、本モデルは純正で付属するため入力が楽です。さらに背面カバーがあるため、タブレットで動画視聴する際にも便利です。
指紋認証、顔認証のダブル構成
Tab P11 Proは生体認証が指紋と顔で併用できるようになっています。Androidタブレットは顔認証しかないモデルも多いので、大きなメリットと言えます。
音がかなり良い
Tab P11 Proは価格帯から考えると驚くほど音が良いタブレットです。純正背面カバーもあるため、動画視聴用マシンとしても有効に使えるでしょう。
OLEDで画面が見やすい
本モデルでは有機ELディスプレイ(OLED)が採用されており、解像度が高く非常に綺麗です。
キーボードを接続するとマルチタスク化が楽に
Tab P11 Proにキーボードを接続すると専用のウィジェットが立ち上がり、マルチタスク化することができます(ディスプレイ下がWindowsのようになる)。これによりタブレットでありながらマルチタスクが可能となります。

デメリット・欠点
タブレット単体で見ると価格は高め
2021年から2022年にかけて国内販売されるAndroidタブレットが増えたこともあり、相対的にスペックだけで見た時のコストパフォーマンスが落ちてしまっています。ただし、純正キーボード・カバーが付属することを考えれば妥当なラインです。
キーボード込みでは重量が気になる
タブレット単体重量は485gと11インチタブレットとしては普通ですが、キーボードと背面カバーを加えると倍近い重さになります。タブレット=軽いではないので注意して下さい。
おすすめなタイプ
キーボード入力するユーザー
タブレットでキーボード入力するユーザーにはマッチするモデルです。価格メリットやフィッティングだけでなく、純正ならではの連携性の良さがある点が魅力です。
音楽・動画を楽しむ人
有機ELを採用していること、スピーカー性能が高いこと、この2点から音楽や動画を楽しむ人にはマッチするAndroidタブレットと言えます。
おすすめできないタイプ
キーボードを使わない人
タブレットで入力作業を行わない人にとっては、スペックから見て割高になってしまいます。その場合はYoga Tab 11を検討すると良いでしょう。同じミドルハイクラスかつ、より低価格で手に入れることができます。
実機レビューのまとめ

純正でキーボードが付属する珍しいAndroidタブレットであり、それが最大の魅力でもあるTab P11 Pro。タブレットで入力作業をこなす人におすすめしたいモデルです。
安く買う方法・コツ
Tab P11 Proに限らず、Lenovo製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。