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レビュー・評価の概要
Tab P12 ProはSnapdragon870を搭載したハイエンドタブレット。キーボードカバーが付属するため、一般的なタブレットとしての利用だけでなくノートパソコンライクに使うことも可能です。
スピーカー性能に優れること、ワイヤレスディスプレイに対応するど、性能以外でも特徴を数多く持つモデルです。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Snapdragon870 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 12.6インチ |
重量 | 565g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではTab P12 Proの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
12.6インチの大型タブレット
Androidタブレットとしては最大級の大きさとなる12.6インチの大型サイズのモデル。ネットサーフィンするにしても、アプリで入力作業をするにしても十分な作業スペースを確保することができます。
キーボードが付属
本モデルは専用のキーボードが付属されています。専用品ということもあり、容易に接続して利用開始することができます。
JBLのクワッドスピーカー
Tab P12 Proはプロセッサがハイエンドなだけでなく、スピーカーも高性能。JBLのスピーカーを4機搭載しています。詳しくは後述しますが、非常に優れた音質となっています。
ノートPC用のワイヤレスディスプレイに
本モデルではソフトウェアの機能としてノートPC用のワイヤレスディスプレイとして使うことが可能です。
純正スタイラスペンに対応
純正のアクティブスタイラスペンに対応しています。
価格とコストパフォーマンス
Androidタブレットとしては最高級クラスですが、価格に見合うだけの性能は有しています。
特にキーボードが最初から付属していることで追加費用がかからないことや、タブレットとは思えないほど優れたスピーカーを搭載している点は評価すべきポイントと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたTab P12 Proのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 184.5×285.6×5.6mm | |
重量 | 565g | |
プロセッサ | Snapdragon870 | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 256GB | |
ディスプレイ | サイズ | 12.6インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 120Hz |
bluetooth | Ver5.2 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 非対応 | |
防水 | 非対応 | |
OS | Android11 | |
SIMサイズ | – | |
バッテリー | サイズ | 10000mAh |
リバースチャージ | 無し | |
ワイヤレスチャージ | 無し |
外観
背面はガンメタリックで、1/3がマット加工、2/3が光沢加工となっています。ロゴマークは小さく左上に配置されています。

こちらはカバーを付けた様子です。純正のペンを収納するスペースがあります。段差がついており、ハードな素材なので、机に置いた際に段差を付けることができます。

カメラは2眼構成となっています。

表面です。タブレットとしてはベゼルが狭めで高級感があります。

本体上側には音量ボタンがあります。

本体左側には電源ボタンがあります。このボタンは指紋認証を兼ねています。また左右にはスピーカーが搭載されており上下に2つずつ合計4つあります。

本体右側にはUSB Type-Cのコネクタがあります。

キーボード

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 827 |
マルチ | 3065 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 661 | 210 | 15 |
ポイント② | 267 | 192 | 16 |
ポイント③ | 596 | 283 | 16 |
ポイント④ | 362 | 270 | 15 |
ポイント⑤ | 309 | 162 | 14 |
ポイント⑥ | 139 | 144 | 16 |
通信スピードテストの評価
最長距離に置いても100Mbpsを超える結果が出ており十分なパフォーマンスが確保されています。
USB-C(PD)による充電テスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 1300万画素 | 記載なし | 記載なし |
②超広角 | 500万画素 | 記載なし | 記載なし |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
① | 800万画素 | 記載なし | 記載なし |
アウトカメラのレビュー
タブレットとしてはカメラ性能が比較的よく、十分な撮影能力を持っています。ノイズはあるものの、夜景モードでもそれなりに撮れるのはタブレットとしてはかなり珍しいと言えます。
インカメラのレビュー
インカメラの性能は標準程度と捉えておいてください。
撮影作例
作例を掲載しています。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

6倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
硬貨を撮影

50に合わせて撮影

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
文句なしの処理速度
Tab P12 ProではSnapdragonのパフォーマンスが高く、文句なしに快適な処理速度となっています。アプリの立ち上げ、ネットの画面遷移、全てSnapdragon800番台を積んでいることが明らかにわかるスピード感となっています。
ベゼルが狭く高級感がある
タブレットはメーカーを問わず、ベゼルが太めになっている傾向がありますが、本モデルは狭めになっています。狭くなっていることで、触れている部分が誤タッチとなってしまうことがあるものの、高級感という意味ではずば抜けています。
スピーカー音質が高い
Tab P12 ProはJBLのクワッドスピーカーを搭載しており、この音質はタブレットとは思えないほど高いクオリティになっています。動画をよく見る人にとっては嬉しい仕様です。
キーボード入力しやすい
もともとパソコンメーカーのタブレットであることもあってか、キーボードの入力性は非常に良いです。PCで入力するのと変わらないレベルでタイピングできます。
マグネット仕様でピッタリと止まる
付属のタブレットはマグネットでピッタリと止まる仕様になっており、きちんと固定することができます。過去、IdeaPad Duetで起きていたようなキーボードカバーずれは起こらないようになっています。
デメリット・欠点
価格は10万円越え
プレミアムなだけあり、タブレットの本体価格は10万円を超えています。キーボードが付いていることを考えても、かなり高価格帯と言えるでしょう。
SIMフリーには非対応
Tab P12 Proには1モデルしかなく、モバイル通信には非対応です。テザリング、もしくはモバイルWi-Fiなどを利用して使う必要があります。
おすすめなタイプ
動画をタブレットで見る人
Tab P12 Proは特に動画をタブレットで見るユーザーにおすすめです。タブレットのスピーカーとしては最高クラスのクオリティなので、YouTubeでのMV視聴や映画が捗ります。
ブラウザ・アプリベースで利用する人
Androidベースのため、複数ディスプレイで多く表示するのは向いていません。その代わりアプリベースで起動できるため、処理が早く、大画面でスピーディに作業することができます。
おすすめできないタイプ
動画を見ることだけが目的の人
スピーカー性能が素晴らしいことは間違いありませんが、動画を見るだけならオーバースペックで勿体無いと言えます。それなら、Yoga Tab 13がおすすめです。
こちらならより値段が安く、しかも同じくクアッドスピーカーで音響性能が優れています。以下でレビューしているので、参考にしてみてください。
実機レビューのまとめ

11万円を超える価格のため、一般的なタブレットの価格帯から見ると高額ですが、それに見合うだけの十分価値のあるモデルです。
動画を見るだけなら、Yoga Tabも候補に上がりますがキーボードを使うことを前提とするなら、Tab P12 Proをぜひ検討して下さい。
安く買う方法・コツ
Tab P12 Proに限らず、Lenovo製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。