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Yoga Tab 11の実機レビュー

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レビュー・評価の概要

やっと出てきた実用的なAndroidタブレット

Androidタブレットはこれまで日本市場では不遇の存在でしたが、Yoga Tab 11が登場したことで状況が大きく変わるほど魅力的なゲームチェンジャーです。

低価格でありながら、実用十分な処理速度や動画視聴に優れたJBLの4スピーカーを備えるなど、タブレットの購入を考えている人なら、ぜひ候補に入れて欲しいモデルとなっています。

当サイトの評価

総合満足度
 (4)
発売年度2021年
プロセッサMediaTek Helio G90T
RAM4~8GB
ストレージ128GB
画面サイズ11インチ
重量650g

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

Yoga Tab 11の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

ここではYoga Tab 11の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

Androidタブでは珍しいミドルハイ

2020年まではAndroidタブレットは低い性能のプロセッサばかりでしたが、本タブレットはミドルレンジクラスのチップセットを搭載することで処理性能を高めたモデルになっています。

スタンド付き

Yoga タブレットシリーズは過去からスタンドを採用しているため、単独で自立させることができます。また、180°回転させることも可能で壁掛けへの転用も可能。動画視聴など置いて使うケースも多いことを考えると便利な仕掛けになっています。

JBLのスピーカー搭載

本体下部にはJBLのスピーカーを搭載しています。どうしても音響性能が弱くなりがちなタブレットの弱点を補強したモデルになっています。

Lenovo Penに対応

別売りにはなりますが、専用のスタイラスペンにも対応しています。本格的な液タブには敵わないですが、イラストやスクリーンショットへの書き込みする際に便利です。

価格とコストパフォーマンス

本モデルは3万円台で購入することができます。値段的には格安スマホレベルですが、チップセットや2Kディスプレイ、JBLスピーカーといった観点から見ると同価格帯のスマートフォン・タブレットと比べてコストパフォーマンスが高くなっています。

Yoga Tab 11の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたYoga Tab 11のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2021年
サイズ256.8×169×7.9mm
重量650g
プロセッサMediaTek Helo G90T
メモリ(RAM)4GB
ストレージ128GB
ディスプレイサイズ11インチ
解像度2176×1812
アスペクト比5:3
形式IPS液晶
リフレッシュレート公式記載なし
bluetoothVer5.0
コネクタUSB Type-C
おサイフケータイ×
防水×
OSAndroid11
SIMサイズ×
バッテリーサイズ7500mAh
リバースチャージ×
ワイヤレスチャージ×

外観

背面は上部がファブリック調、下部がプラスチック仕上げになっています。本体右上にYOGAの文字があり、ここだけメッキ加工されています。背面カメラはシングルで800万画素となっています。

表面です。ベゼルは広めですが、エッジが垂直に落ちているので安っぽさは感じません。なおカメラは横置きした際、上側に来る設計になっています。

背面のスタンドです。角度は柔軟に変えることができ、ほぼ垂直状態でも自立します。

反転させて使えば、スタイラスペンで入力しやすいスタイルにすることも可能です。

本体右側にはスピーカー、microSDスロット、音量ボタン、電源ボタンがあります。充電用のUSB Type-Cコネクタは右のみとなっています。

本体左側はスピーカーのみとなっています。

microSDスロットを外した様子です。

付属品です。標準では15Wのケーブルとなっています。

ベンチマーク結果一覧

GEEKBENCH5

GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。

測定モード測定値
シングル502
マルチ1630

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:661Mbps
ポイント②:267Mbps
ポイント③:596Mbps
ポイント④:362Mbps
ポイント⑤:309Mbps
ポイント⑥:139Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前66121015
ポイント②26719216
ポイント③59628316
ポイント④36227015
ポイント⑤30916214
ポイント⑥13914416

通信スピードテストの評価

最長距離に置いても100Mbpsを超える結果が出ており十分なパフォーマンスが確保されています。

カメラスペックと作例

カメラスペック

タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。

カメラ有効画素F値光学手振れ補正
①広角800万画素記載なし
カメラ有効画素F値光学手振れ補正
800万画素公式記載なし

撮影作例

作例を掲載しています。総合的に見て、タブレットの中では比較的綺麗な描写力を持っています。

1倍

2倍

5倍

6倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。

明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。

黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。

注意書きに焦点

前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味はあまり強くはありません。

前の花にピント

後ろの花にピント

メリット・魅力

価格と性能バランスが良い

Yoga Tab 11は3万円台でありながら、しっかりと実用的に使えるプロセッサが搭載されています。ハイエンドタブレットまではいかないものの、価格を考えれば十分なパフォーマンスと感じました。

IPS液晶ディスプレイで美しい

過去発売されてきたAndroidタブレットは低価格ゆえにディスプレイ性能が低いものが多かったですが、本モデルは視野角の広いIPS液晶を搭載しています。見やすく美しいディスプレイで、動画鑑賞や電子書籍閲覧をより楽しめます。

JBLの4スピーカーは価格以上の価値

Yoga Tab 11のJBLスピーカーは非常に性能が良く、他のタブレットとはレベルが違います。特に低音までしっかりと出ており、iPad Pro級かそれ以上の能力があります。動画鑑賞を前提にするなら、このメリットは大きなプラスとなるでしょう。

顔認証がスムーズ

Android由来のタブレットということもあり、顔認証がスムーズで使いやすいです(電源ONして、顔認証するとホーム画面へ移行する)。

スタンドがこの上なく便利

筆者のタブレットの用途はネットサーフィンと動画鑑賞ですが、どちらのパターンでもスタンドがとにかく便利。特に動画を見る時はわざわざタブレットスタンドを取りに行く手間が省けます。

スタンドでタブレットをホールドできる

地味に便利だったのが背面のスタンドに手を通しておいてホールドできること。タブレットは重く大きいので両手使いが前提になるものの、一時的であれば引っ掛けておくことが出来て便利です。

タブレットの中ではカメラが綺麗め

Androidに限らずタブレットはカメラ機能が弱いケースが往々にしてありますが、Yoga Tab 11は比較的綺麗に撮れる印象を持ちました。ただし、800万画素のシングルカメラなのであまり期待はせず、メインはスマホで使う方が良いでしょう。

デメリット・欠点

処理がもたつくことがある

Antutuベンチマークテスト結果は27万点でミドルレンジのスマートフォンと同程度の実力となりました。十分使えるレベルにはあるものの、最新iPhoneやSnapdragon800番台を使っている人にとってはもたつきを感じることがあるかもしれません。

ケースを付けたい人には不向き

本体はスタンドがあることもあり、特徴的な形になっています。傷を付けたくないから、ケース運用したいという人にはあまり向きません。また背面はファブリックなので好みが分かれる点も注意して下さい。

おすすめなタイプ

タブレットを宅内で持ち運ぶ人

最もおすすめなタイプが自宅内でタブレットを持ち運ぶ人です。特に動画視聴する場合、タブレットスタンドと併用する人も多いと思います。しかし、Yoga Tab11ではスタンドが本体に付いているため、スタンドを持ち運ぶ不便さから解放されます。

動画鑑賞メインで安いタブレットが欲しい人

メリットでも書いた通り、このタブレットの大きな利点としてJBLのスピーカーが優れていることにあります。値段帯を考えれば、高いパフォーマンスを持っているので動画鑑賞することが多いならぜひ活用してみて下さい。

おすすめできないタイプ

処理速度を最優先にしたい人

処理速度は悪くはないものの、格安スマホと同程度の実力のため、ハイエンド級のタブレットと比較すると見劣りします。より処理速度を求めるなら上位でSnapdragon830を搭載したYoga Tab 13を検討することをおすすめします。

実機レビューのまとめ

3万円台で買えるタブレットでありながら、実用性に優れたモデルです。特に動画鑑賞、ネットサーフィンが主なら背面スタンドとJBLの4スピーカーでQOLアップすること間違いないでしょう。

Yoga Tab 11の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

Yoga Tab 11に限らず、Lenovo製品を安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。