Archer AX23のレビュー概要
低価格で充実機能の一台
Archer AX23は定価1万円以下でありながら、Wi-Fi6、IPoEに対応するなど基本性能に優れたモデルとなっています。上位モデルと比較すると省かれている機能はあるものの、一般的なネット利用を想定するなら十分すぎるパフォーマンスがあり、安心して選べる一台です。
こんなタイプにマッチ
- ワンルームで使う人
- コスパ重視する人
簡易スペック表
発売日 | 2022年2月3日 |
理論速度(5GHz) | 1201Mbps |
理論速度(2.4GHz) | 574Mbps |
本検証での最大速度 | 633Mbps |
メーカー | TP-Link |
ストリーム数 | 4本 |
最大接続台数 | 36台 |
IPoE | 対応 |
推奨環境 | 4LDK |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Archer AX23の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーよりArcher AX23を提供頂き、テストを行っています。ただし、内容に関する指示は一切受けておりません。
Archer AX23の特徴
ここではArcher AX23の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
低価格なWi-Fi6対応モデル
Archer AX23は定価が1万円台を切っており、非常にリーズナブルなモデルです。それでいて、最新規格であるWi-Fi6にも対応しており、十分なパフォーマンスを持っています。
OneMeshによるメッシュ機能対応
上位モデルは最初から広範囲性を売りにすることがありますが、このモデルはOneMeshを構築することにより、追加でWi-Fiエリアを広げる機能を持ちます。冒頭でもワンルームにおすすめと書きましたが、後から低予算でエリアを広げるオプションが付けられるため拡張性が高い一台となっています。
Archer AX23の価格とコストパフォーマンス
何度も価格をウリにしているように、値段に対するパフォーマンスは十分すぎるほどです。この価格帯は玉石混合ですが、Archer AX23は玉に当たる方でしょう。
Archer AX23のスペック
今回レビューしたArcher AX23のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年2月3日 | |
製品名 | Archer AX23 | |
サイズ | 135×260.2×38.6mm | |
CPU | デュアルコアCPU | |
最大受信速度 | 2.4GHz | 574Mbps |
5GHz(1本目) | 1201Mbps | |
5GHz(2本目) | - | |
最大接続台数 | 36台 | |
アンテナ本数 | 4本 | |
ストリーム数 | 4本 | |
LANポート数 | 4個 | |
ビームフォーミング | 対応 | |
メッシュWi-Fi | 対応 | |
Wi-Fi6 | 対応 | |
IPv6プラス | 対応 | |
推奨環境 | 4LDK |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Archer AX23の外観
上部から見た様子です。エックスの形に光沢部分と非光沢部分があります。
裏側です。ACアダプタ用のコネクタと電源オンオフボタン、さらにWAN、LANの接続ポートがあります。
左側には何もありません。
右側にも何もありません。
背面です。背面には初期パスワード情報が記載されています。また、壁掛け穴が左右で2か所あります。
付属品です。
Archer AX23の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)で接続しています。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
iPhoneの検証結果
iPhone 13 Proを用いてスピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 633 | 155 | 5 |
ポイント② | 153 | 151 | 5 |
ポイント③ | 349 | 59.3 | 7 |
ポイント④ | 364 | 47.1 | 5 |
ポイント⑤ | 318 | 26.4 | 6 |
ポイント⑥ | 152 | 86.3 | 5 |
Androidの検証結果
Galaxy Fold 2を用いてスピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。最長距離においては、測定ができなかったため0としています。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 93.6 | 21.1 | 6 |
ポイント② | 29.5 | 7.6 | 6 |
ポイント③ | 62.9 | 13.9 | 6 |
ポイント④ | 34.4 | 1.33 | 6 |
ポイント⑤ | 40 | 1.08 | 5 |
ポイント⑥ | 0 | 0 | 0 |
MacBookの検証結果
MacBook M1 Proを用いてスピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 478 | 594 | 7 |
ポイント② | 431 | 224 | 6 |
ポイント③ | 372 | 564 | 6 |
ポイント④ | 416 | 98 | 6 |
ポイント⑤ | 597 | 441 | 7 |
ポイント⑥ | 83.5 | 4.21 | 6 |
通信スピードテストの評価
今回はスマートコネクト(2.4GHzと5GHzの自動切換えモード)でテストを行っています。iPhone及び、MacBookでは安定した結果が得られていますが、Androidスマートフォンでは遠距離で速度が出ず、最長距離では測定そのものが出来ない結果となりました。
Archer AX23のメリット・魅力
必要な機能を備えつつ低価格
Wi-Fiルーターをネット接続するためだけに使う人にとっては、ジャストなモデルと言えるでしょう。最新の規格を必要な分だけ備えているのでユーザーにとって、コストパフォーマンスが最も出る構成になっていると感じました。
薄型な本体
Wi-Fiルーターは大柄になることも多いですが、本モデルは薄型です。大柄ではないため、壁にかけて利用しやすいと言えるでしょう。
Archer AX23のデメリット・欠点
最大通信速度は遅い
価格が最も影響しているポイントは最大通信速度で、約1200Mbpsとなっています。1万円台のモデルでは4000Mbpsを超えるモデルも多いので相対的に見て、性能は低めです。
しかしながら、固定回線そのものがそこまで速度が出るケースが少ないことや、ファミリー利用で接続台数が必要となるケースを除けば、このデメリットはあまり気にする必要がありません(事実テストでは最大600Mbpsを超えています)。
OneMesh機能よりもアップグレードの方が良い可能性がある
Archer AX23というよりもTP-Linkのラインナップ上のデメリットとも言える問題ですが、1万円円台で買える上位モデルからグンと性能が良くなる傾向があります。そのため、OneMeshで将来的な拡張性期待するよりも先に良いモデルを購入しておくことがメリットが出ることも。
将来的に引っ越す先がとても広い(5LDK以上)という場合を除けば、上位モデルの価格差が小さいのであえて上のモデルを買ってしまうのもアリでしょう。その場合は、Archer AX73が良いでしょう。
USBポート無し
Wi-FiルーターをNAS化して使う人もいるかと思いますが、本モデルはUSBポートが非対応です。その場合は上位モデルの購入を検討して下さい。
Android端末では反応が悪かった
今回検証したGalaxy Fold2との相性が悪かったのか、通信速度はApple製品と比べると遅い結果になりました。また、距離が延びると測定が出来なかったので、スマートコネクト状態での利用はおすすめできません。
みんなの口コミ
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Archer AX23がおすすめな人
ワンルームに住む人
本モデルがおすすめなのはワンルームに住む人です。これから一人暮らしするような人にはピッタリと言えるでしょう。
Archer AX23がおすすめではないタイプ
今後引っ越しが決まっている人
デメリットでも書いたように、本モデルは上位モデルとの価格差が小さいモデルです。そのため、引っ越しが決まっているなら、最初から上位モデルを選択しておくのも一つの手です。2022年3月時点でArcher AX73がおすすめです。
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Archer AX73の実機レビュー
2021年3月に発売されたArcher AX73の実機レビューです。IPv6プラス対応、Wi-Fi6に対応しており、価格は1万円台とリーズナブルな機種で万人にすすめられる一台です。
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接続台数が多い人(特に本格的にゲームする人)
接続台数が多い人はストリーム数が多い上位モデルを選択する方が良いでしょう。FPSゲームなどラグを出来るだけ小さくしたい人にとっては、5GHzが2本あるようなゲーミングWi-Fiルーターを選択するのがおすすめです。
Archer AX23の実機レビューまとめ
Archer AX23を安く買う方法
Archer AX23は各種通販サイトで取り扱いがあるため、価格を比較した上での購入をおすすめします。また、Amazonでクーポンが発行されるケースも多いため必ずチェックするようにして下さい。
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