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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
ENVY x360 15-ey0001AUはRyzen5 5000番台を搭載した15インチクラスノートパソコン。
高いパフォーマンスと優れたデザインを兼ね備えつつ、同ランクのライバル製品と比較して価格が安めな点が魅力の一台です。
| 発売年度 | 2022年 |
| プロセッサ | Ryzen7 5825U Ryzen5 5625U |
| RAM | 16GB |
| ストレージ | 512GB~1TB |
| 画面サイズ | 15.6インチ |
| GPU | Radeon Graphics |
| USB-PD | 対応 |
| モバイル通信 | 非対応 |
| 重量 | 1730g |
| Cinebench R20 | 3500pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではHP ENVY x360 15-ey0001AUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズプロセッサ搭載
本モデルはRyzen5000シリーズのプロセッサを搭載したパフォーマンスの高いノートパソコンです。特にマルチスコアの性能が高くなっています。
回転型の2in1ノートパソコン
名前のx360が示すように、ヒンジが回転するタイプで通常のノートパソコンのスタイルからテントモード、そしてタブレットモードまで変形することが可能になっています。タッチパネル対応しているため、タブレットとしての使い心地も上々です。
端正なデザイン
ENVYを含めHPはデザイン性が優れたモデルを数多くラインナップしています。本モデルもそれら同様に、同じ値段帯で比較すると他社製品と比べて明らかにクオリティが高くなっています。
ビデオミーティングに使いやすい機能
フロントカメラの物理シャッターやアクティブノイズキャンセリングなど、ビデオミーティングで使いやすい機能を備えており、ビジネスパーソンにも向いています。
価格とコストパフォーマンス
本モデルは12万円台から購入できるモデル(2022年12月26日現在)で、外観クオリティ、スペックのパフォーマンスから考えると非常に費用対効果の高いノートパソコンです。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP ENVY x360 15-ey0001AUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
| 発売年 | 2022年 | |
| サイズ | 229×358×18.9mm | |
| 重量 | 本体 | 1730g |
| アダプタ | 305g | |
| CPU | Ryzen7 5825U | |
| GPU | Radeon Graphics | |
| メモリ(RAM) | 16GB | |
| ストレージ | 1st | 1TB |
| 2nd | – | |
| ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
| 解像度 | 16:9 | |
| アスペクト比 | 1920×1080 | |
| 形式 | OLED | |
| リフレッシュレート | 60Hz | |
| フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
| 物理シャッター | 無し | |
| リヤカメラ | 画素数 | 無し |
| Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
| bluetooth | v5.2 | |
| モバイル通信 | 非対応 | |
| 光学ドライブ | 非搭載 | |
| バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
| 公称値 | 最大11.5時間 | |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
| バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
|---|---|---|
| Cinebench R20 | マルチ | 3500 |
| シングル | 557 | |
| Cinebench R23 | マルチ | 9229 |
| シングル | 1457 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
| Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 3607.99 | 3270.73 |
| SEQ1M Q1T1 | 2084.30 | 1819.08 |
| RND4K Q32T16 | 626.52 | 341.23 |
| RND4K Q1T1 | 52.46 | 108.91 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
| モード | スコア | 評価 |
|---|---|---|
| 最高品質 | – | – |
| 高品質 | – | – |
| 軽量品質 | 2319 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
| 測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
|---|---|---|
| sRGB | 100 | 156.3 |
| Adobe RGB | 98.3 | 115.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

| 測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
| 単位 | Mbps | Mbps | ms |
| ルーター前 | 582.01 | 586.41 | 14 |
| ポイント② | 428.05 | 572.54 | 16 |
| ポイント③ | 532.43 | 561.66 | 14 |
| ポイント④ | 556.52 | 587.76 | 14 |
| ポイント⑤ | 556.52 | 587.76 | 14 |
| ポイント⑥ | 280.2 | 276.68 | 14 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
| W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
|---|---|---|
| 20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
| 30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
| 45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
| 61W | 〇 | RP-PC133 |
| 100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はHPでも採用の多いナイトフォールブラックになっています。マット感のある金属で同価格帯ならトップクラスの質感です。

背面も同様の素材になっています。

開いた様子です。有機ELディスプレイを採用しているため、非常に美しいです。

画面を回転させ、テントモードにした様子です。

タブレットモードにした様子です。

キーボードはエンターの列のキーが大きめではあるものの、配置に癖はなく打ちやすい印象です。左右にスピーカーがあります。

タッチパッド幅を計測したところ、125mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-A、フルサイズHDMI、USB Type-Cが2つ搭載されています。

本体左側にはUSB Type-A、ヘッドフォンジャック、フルサイズSDカードが搭載されています。

本体の重量を測定したところ、1730gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2035gとなりました。充電器単体では305gとなります。

メリット・魅力
優れたデザインと実用性
本モデルの魅力はやはり優れたデザイン性と高いパフォーマンスと言えるでしょう。コストパフォーマンスが高く、エントリーユーザーから、ビジネスパーソンまで幅広く使えるモデルです。
美しいディスプレイ
ENVYは過去モデルから光沢の美しく見やすいディスプレイが特徴です。2in1でテントモードにして、動画視聴用にも使えるので、エンターテイメント性も高いと言えます。
また色域ベンチマークの結果からもわかるように高色域なためクリエイターでも使えるだけのパフォーマンスを持っています。
高いパフォーマンス
Ryzen5000シリーズプロセッサの性能が高く、動画編集のようなクリエイティブな作業を除けば、ほとんどを楽にこなせるパフォーマンスを有しています。
優れたインターフェイス
薄型のノートパソコンながら、幅広いインターフェイスを備えているため追加でハブ等が必要ないメリットがあります。特にSDカードに対応している点は家庭でビデオなどを撮影したSDカードの取り込みなどで使うため、嬉しいポイントと言えるでしょう。また、フルサイズHDMIもあるため、セカンドディスプレイへの拡張を楽に行うことが可能です。
デメリット・欠点
本体質量が重め
15インチクラスのノートパソコンのため、どうしても本体質量は重めになるため注意が必要です。持ち運びを考えるなら、14インチも視野に入れましょう。
16:9のディスプレイ
本モデルは16:9で横長のモデルです。最近は16:10で縦長のモデルも流行ってきており、書類作成やネットサーフィンはこちらの方が便利なケースが多いため、用途によって使い分ける方が良いと感じます。
おすすめなタイプ
パソコン初心者
パソコンを初めて買う人にとって、値段と本体のパフォーマンスバランスが取れていること、さらに本体デザインが値段から考えると高いレベルにあることから買って満足度が高いモデルと言えるでしょう。
動画を見る人
画面が大きく、16:9のアスペクト比が動画に適していること、さらに2in1でタブレットライクにして集中して見れる点がポイントです。ノートパソコンとしては音質も悪くないため、パソコンで動画を見る機会がある人はチェックしておきましょう。
おすすめできないタイプ
外出先で使う人
本体質量が15インチのため重い点とディスプレイが光沢で反射により作業しづらい点がポイントです。外出先(特に電車や窓際のカフェ)で作業する人にとっては、マイナスに働く可能性が高いため注意しておきましょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
大きなカスタマイズはできず、プロセッサの変更がメインになります。基本的にRyzen5でコストパフォーマンス面から考えてメリットがあると感じます。予算がアップできるならRyzen7モデルでも良いですが、この価格帯になると他にも多数の選択肢が出てきます。
筆者個人の考え方としては、プロセッサのランクを上げるよりも軽量性などのプラスアルファ部分にコストを割いた方が使い勝手が良くなると感じました。
実機レビューのまとめ

おすすめしたいタイプのところでも書いた通り、エントリー向けで使える良デザインのノートパソコンです。
初めてパソコンを購入検討している人は是非チェックしてみてください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP ENVY x360 15-ey0001AUに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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