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レビュー・評価の概要
2020年に登場したSurfaceシリーズの中で、最も価格が安くかつコンパクトな機種です。プロセッサの性能は高くありませんが、小ささ故にモバイル性に特化している点が魅力。
本体は純正のアダプタの他にUSB-PDを利用して充電することもできるため、手荷物を減らせるメリットを持っておりより持ち運び時の利便性を高めています。
| 発売年度 | 2020年 | 
| プロセッサ | Pentium Gold Processor 4425Y 第8世代 Core m3  | 
| RAM | 4~8GB | 
| ストレージ | 64GB(eMMC) 128GB(SSD)  | 
| 画面サイズ | 10.5インチ | 
| GPU | 内臓グラフィックス | 
| USB-PD | 対応 | 
| モバイル通信 | 対応モデル有 | 
| 重量 | 580g | 
| Cinebench R20 | 258pts | 
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではSurface Go2の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
シリーズで最も廉価かつコンパクトな機種
MicrosoftのSurfaceシリーズは2in1とクラムシェル型、そして超ハイスペックAll in oneのStudioがありますが、中でもGoシリーズは最も価格が安く、そしてコンパクトな機種となっているため、サブ端末として手を出しやすい点が魅力と言えます。
純正スタイラスペンに対応
スタイラスペンの中でも評価の高いSurfaceペンに純正で対応しています。スタイラスペンの入力が滑らかなため、外で資料に書き込みをする際などに利便性を高めることができます。
価格とコストパフォーマンス
ノートパソコンとして見ると絶対性能の点でコストパフォーマンスは低いですが、タブレットとして見ると一般的です。むしろ純正でスタイラスに対応しているWindowsタブレットで見ると最も安い選択肢になります。上位にはSurface Pro7などがありますが、価格帯が上がりすぎるためラフに使えなくなることを考えると、10万円以下の中では魅力的な選択肢と感じます。
スペック
今回レビューしたSurface Go2のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
| 発売年 | 2020年 | |
| サイズ | 245×175×8.3mm | |
| 重量 | 本体 | 540g | 
| アダプタ | 135g | |
| CPU | Pentium 4425Y | |
| GPU | 内蔵グラフィックス | |
| メモリ(RAM) | 8GB | |
| ストレージ | 1st | 128GB | 
| 2nd | – | |
| ディスプレイ | サイズ | 10.5インチ | 
| 解像度 | 1920×1080 | |
| アスペクト比 | 16:9 | |
| 形式 | 液晶 | |
| リフレッシュレート | 60Hz | |
| フロントカメラ | 画素数 | 1080p | 
| 物理シャッター | 無し | |
| リヤカメラ | 画素数 | 1080p | 
| Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
| bluetooth | v5.0 | |
| モバイル通信 | 非対応 | |
| 光学ドライブ | 非搭載 | |
| バッテリー | サイズ | 4セル | 
| 公称値 | 10時間 | |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
| バージョン | 測定モード | 測定値[pts] | 
|---|---|---|
| Cinebench R20 | マルチ | 258 | 
| シングル | 132 | 
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。リードが1637MB/s以上も出ており非常に高速です。
| Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 1637.58 | 374.76 | 
| SEQ1M Q1T1 | 820.69 | 375.73 | 
| RND4K Q32T16 | 283.59 | 174.03 | 
| RND4K Q1T1 | 31.32 | 66.79 | 
通信環境(Wi-Fi)のテスト
通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。どの部屋でも安定した速度が得られる結果となりました。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
| W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 | 
|---|---|---|
| 20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano | 
| 30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W | 
| 45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W | 
| 61W | 〇 | RP-PC133 | 
| 100W | 〇 | AUKEY PA-B7 | 
外観
背面です。Windowsのマークのみでシンプルなデザインです。リヤカメラも搭載しています。

専用のキーボードカバーを取り付け開いた様子です。色味は違和感がなく、綺麗な液晶となっています。なお上部にカメラを備えており、Windows Helloに対応します。

キックスタンドを利用し、完全に開いた様子です。最大角は165°程度になっています。

上部です。電源ボタン、および音量ボタンが付属しています。

本体下部です。キーボード接続部のコネクタがあります。

本体左側にはインターフェイスはありません。

本体左側にはヘッドフォンジャック、USB-C、SDカードスロットが備わっています。

キーボードは一般的な配列で使いやすいです。

2点間のキーをミツトヨのデジタルノギスで測定し割返して計測したところ15.9mmとなりました。10インチクラスだけありかなり狭い印象です。キーストロークは1.6mmとなっており、カバータイプにしては深めです。

本体のみで測定を行った結果、540gとなりました。

キーボードを付属して測定した結果、780gとなりました。

本体、専用キーボード、純正の充電器を用いて測定した結果915gとなりました。

メリット・魅力
800g以下で気軽に持ち運びできる
Surface Go2は本体が800g以下となっており、気軽に持ち運びができる特徴を持っています。また本体サイズが10インチクラスで小さなカバンをメイン使いしている人にも便利です。
専用のスタイラスペンで入力に優れる
SurfaceはMicrosoftのエコサイクルの製品のうちの一つなので、専用のスタイラスペンを使える利点があります。サードパーティのスタイラスペンではないため、反応が良く快適に使えるメリットを持ちます。
USB-PD充電に対応
Surface Goタブレットには、Surfaceシリーズ専用の充電器が付属しますが、それに加えて本体はUSB-PDを用いて充電することが可能です。スマートフォンがUSB-Cに対応していれば、モバイル時のアダプタを共通化してコンパクトに運用することが可能になります。
デメリット・欠点
インターフェイスが弱い
Surface Go2はコンパクトで機能が絞られていることもあり、インターフェイスがUSB-C、SDカードのみになっています。追加でハブが必要となるため注意が必要です。
使い所を考えなければいけないプロセッサ
Suface Go2のベンチマークの結果の通り、プロセッサの性能は決して高くありません。基本的にネットサーフィン、軽い文書作成がメインになると捉えておく方が良いでしょう。重い作業を少しでもするのであれば、他のシリーズを選ぶことをおすすめします。
おすすめなタイプ
小さなカバンで持ち運びしたい人
Surface Go2はシリーズの中でも特に小さい10インチモデルです。一般的なパソコンよりもかなり小さいため、より小さなバックに納めることも可能。ちょっとしたメールチェックだけ外でしたいなどのユーザーの希望を叶えることができます。
ライトな作業をする人
Surface Go2のプロセッサは現行のノートパソコンと比較すると非力です。そのため、ハードな作業には向きません。Wordでの軽い文書作成、ネットサーフィンを中心とする人向けです。
低価格で優れたスタイラスを使いたい人
Surface Go2は低価格でスタイラスペンの能力に優れている点が魅力です。専用ペンとなっているため、滑らかな動きで描写することが可能です。
おすすめできないタイプ
パフォーマンスを求める人
Surface Go2のプロセッサは非力です。そのため、モバイル環境でのパフォーマンスを求める人には向きません。
外部でプレゼンなどを行う人
Surface Go2はインターフェイスがUSB-Cだけなので、外部との接続性が弱いことが弱点として上げられます。外部でプレゼンなどを行う機会が多い人の場合は、HDMIを選べるノートパソコンの方が利便性が高くなります。
カスタマイズ・モデルの選び方
Surface Go2には3つのモデルがあり、Pentium 4425Yの4GB、8GBモデル、及びCore m3モデルが存在します。あくまで筆者の考えですが、最も最廉価グレードが良いと考えます。
上位モデルを買うよりも下位グレードを購入しサブPCとして差額を利用してもう一台メインのPCを買う方がより効率的な使い方ができると感じます。なお、公式の本体価格にはキーボードやスタイラスペンの価格は含まれていないので注意してください。
実機レビューのまとめ

Surface Go2はモバイル性に優れたノートパソコンです。プロセッサの弱さはあるものの、他にはない10インチで専用のスタイラスペンが使えるタブレットPCとしての魅力があります。
用途は限られますが、それを理解して使えばモバイル環境をより便利にしてくれるデバイスと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Surface Go2に限らず、Surfaceのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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