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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
Core UltraのHシリーズを搭載しており、一級品のパフォーマンスを発揮するモデルです。
パフォーマンスだけでなく、モバイル通信に対応していることや、電子プライバシーフィルターを搭載していることなど、ビジネスシーンで活躍する機能をたくさん搭載しています。
発売年度 | 2024年 |
プロセッサ | Core Ultra5 125H Core Ultra 155H |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Intel Arc Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応モデル有り |
重量 | 1165g |
Cinebench R23 | 8797pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
2025年3月25日時点で197,780円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
高パフォーマンスが魅力
なんといってもCore Ultra Hシリーズのパフォーマンスが魅力です。ベンチマーク結果で後述しますが、ノートパソコンの中でもトップクラスの性能を持っていると言えるでしょう。
モデルラインナップが豊富
本モデルはBTOではないものの、カスタマイズモデルが非常に豊富なモデルです。プロセッサ、メモリ、ストレージを選ぶだけでなく、モバイル通信対応モデルや後述する無制限データサービスが最初からプロダクトに含まれているものもあります。
モバイル通信対応モデル有り
EliteBook 630 G11には4G LTE、5G対応モデルを選択することが可能となっています。SIMタイプはnanoSIMもしくはeSIMとなっています。
5年間の無料通信サービス
珍しいセットオプションとして購入してから5年間auのデータサービスを無制限で使うことが可能になっています。同スペックで比較すると有無の価格差が約5万円となっているため、5年間フルで使うと年間1万円程度となり、比較的リーズナブルに使えると言えるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
本機種のラインナップは非常に多く、約20万円から70万円までの価格帯がそれを表しています。単純なプロセッサやメモリ量の違いから、モバイル通信対応モデルまでありますが、基本的にコストパフォーマンスとしてはプロセッサ面だけで評価すると低めです。
ただし、eSIMによる通信が5年間無料で使えるモデルがあったりと単純に価格だけで評価できないモデルもあり、人によってコスパの感じ方が変わってくるモデルと言えるでしょう。
2025年3月25日時点で197,780円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP EliteBook 1040 G11のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
サイズ | 219.9×313.9×17.55mm | |
重量 | 本体 | 1165g |
アダプタ | 305g | |
CPU | Intel Core Ultra 155H | |
GPU | Intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 56Whr |
公称値 | 最大16時間40分 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | ー |
シングル | ー | |
Cinebench R23 | マルチ | 8797 |
シングル | 1731 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3606.76 | 2422.19 |
SEQ1M Q1T1 | 2225.83 | 1642.51 |
RND4K Q32T16 | 982.98 | 489.58 |
RND4K Q1T1 | 56.97 | 121.87 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 4981 | やや快適 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 599.07 | 528.48 | 20 |
ポイント② | 453.06 | 411.93 | 15 |
ポイント③ | 454.09 | 555.8 | 14 |
ポイント④ | 452.48 | 450.7 | 14 |
ポイント⑤ | 289.54 | 271.89 | 17 |
ポイント⑥ | 272.29 | 161.13 | 15 |
通信スピードテストの評価
どのエリアでも200Mbpsを超えるパフォーマンスを持っており、安定しています。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
本体に付属の充電器では65Wではあるものの、30W以上の充電器において高パフォーマンスの充電器推奨の表示が出てきました。こういうケースは珍しいので注意しておきましょう。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | △ | RP-PC133 |
100W | △ | AUKEY PA-B7 |
外観
本体は少しホワイトみのあるシルバーです。天板にはロゴが配置されています。

背面はパンチホールの通気口があります。

開いた様子です左右と下側のベゼルは狭めですが、上部のベゼルは広めになっています。非光沢ディスプレイであり、ビジネスシーンでも使いやすいと言えるでしょう。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボードです。独立キーボードとなっており、打ち易さも上々です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、0.9mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側にはセキュリティロック、USB Type-A、USB Type-Cが配置されています。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Cが2つ、ヘッドフォンジャックを備えています。

本体の重量を測定したところ、1165gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1470gとなりました。充電器単体では305gとなります。

メリット・魅力
軽くて持ち運びしやすい
パフォーマンスもさることながら、14インチで比較的軽めであるため持ち運びしやすいメリットがあります。USB PDにも対応しているため、充電周りの手荷物をコンパクトにできる点も嬉しい点です。
インターフェイスが豊富
こういった高価格帯ノートパソコンでありがちなUSB Type-AやフルサイズHDMIが搭載されていない問題がありますが、本モデルはその両方とも搭載されており、ビジネスシーンでの使いやすさを前提にされている印象を受けました。
キータッチが良い
実際に触ってみて印象に残っているポイントの一つとしてキータッチが上質で打ちやすいことが挙げられます。ビジネスシーンで使うことを想定するとキータイピングはどうしても多くなるため、キータッチが良い点は大きな評価ポイントとなります。
タッチパッドが使いやすい
キータッチに加え、タッチパッドも扱いやすい点も魅力に感じました。外出ベースで使うことになるとマウスがないことが想定されるため、タッチパッドの使いやすさは重要なポイントです。
ビジネスシーンで活躍する要素が多い
プロセッサの性能や携帯性に加え、プライバシーシャッターや会議で必要なオーディオ性能、さらにカメラの目線自動補正などビジネスシーンで活躍するポイントが数多く搭載されています。
また、それらの機能があるにもかかわらず、仰々しくなく普通のノートパソコン然としている点もビジネスシーンで使いやすく感じるポイントと言えるでしょう。
デメリット・欠点
ビジネス用途以外ではコスパが悪くなる
メリットでも述べた通り、ビジネスシーンで活躍する機能が数多く搭載されています。そのため、逆にビジネスシーンで使わない人にとってはコストパフォーマンスがガクンと落ちてしまいます。
例えば、プライバシーシャッターは外出が多いビジネスパーソンにとっては魅力的では自宅で使う場合にはまず役に立ちません。実施に使う機能の見極めも含めて購入時に検討が必要と言えるでしょう。
おすすめなタイプ
ビジネスシーンで使う人
ビジネスシーンで使うことが多い人にとっては、プロセッサ、本体の機能から考えてまさに求めている人が多いスペックと言えそうです。本体価格は高いですが、それに伴う魅力を十分に備えています。
おすすめできないタイプ
家庭用途で使う人
ビジネスシーンで使える機能が多い一方で家庭用途であれば、本モデルの良いところを発揮できる機会が少ないかもしれません。
カスタマイズ・モデルの選び方
ビジネスシーンであっても一般用途(例えばメールや資料作成)が中心であれば最低モデルでも十分にパフォーマンスを発揮します。eSIMを使いたい人など、用途に合わせてモデルを選択すると良いでしょう。
実機レビューのまとめ

高いパフォーマンスに加えて、ビジネスシーンで活躍する機能を多数備えたノートパソコンです。
価格はそれなりにしますが、十分それに見合うだけの性能を持っているノートパソコンと言えるでしょう。
2025年3月25日時点で197,780円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP EliteBook 1040 G11に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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