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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
ProBook 635 Aero G8はRyzenプロセッサ搭載でかつ1kgを切る軽量な13.3インチノートパソコンです。
さらにLTEモデルも選択可能なため、外出が多いビジネスパーソンの強い味方になってくれるモデルとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen3 5400U Ryzen5 5600U Ryzen7 5800U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 128GB~1TB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | AMD Radeonグラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応モデル有 |
重量 | 1080g |
Cinebench R20 | 2231pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではProBook 635 Aero G8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
1kgを切る軽量ノート
ProBook 635 Aero G8は、エアロという名前がついているように軽量を売りにしたモデルです。本体は1kgを切っており、持ち運びが楽なモデルとなっています。片手で軽々と持つことが可能です。

薄型でかっこいい見た目
本体は薄くて、モダンかつビジネス然としており、スマートです。シルバー筐体なので、どんな人でも使いやすいデザインと言えるでしょう。
バッテリ駆動時間最大20時間
軽量かつ廉価モデルの中では非常に珍しく、バッテリーの駆動時間が20時間もあります。ハイエンドモデルであれば、軽量性とこのレベルのバッテリー容量を両立したものもありますが、10万円以下から買えるモデルとしては非常に珍しいです。
LTEモデルも選択可
シリーズには4G LTE対応モデルも存在しているため、自分の用途に合わせてグレードアップすることも可能。本体代金がリーズナブルなため、LTEモデルを選択してもそこまで大きく価格が上がらないメリットもあります。
価格とコストパフォーマンス
AMD Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載しつつ10万円以下の選択肢があるだけでコストパフォーマンスが高いにもかかわらず、さらに1kgを切る軽量性も兼ね備えているため、非常にリーズナブルと言えます。
また、LTEモデルが109,780円(2022年4月28日時点)という点も非常に魅力的と言えるでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたProBook 635 Aero G8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 204.5×307.6×17.9mm | |
重量 | 本体 | 1080g |
アダプタ | 225g | |
CPU | Ryzen3 5400U | |
GPU | AMD Radeon グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 42Whr |
公称値 | 15.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2231 |
シングル | 462 | |
Cinebench R23 | マルチ | 5631 |
シングル | 1229 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3436.40 | 2018.41 |
SEQ1M Q1T1 | 1848.42 | 2034.52 |
RND4K Q32T16 | 912.18 | 476.99 |
RND4K Q1T1 | 54.94 | 122.83 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1370 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 98.8 | 103.6 |
Adobe RGB | 75.3 | 76.8 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 652.77 | 529.61 | 5 |
ポイント② | 211.83 | 437.52 | 6 |
ポイント③ | 458.43 | 532.91 | 6 |
ポイント④ | 419.67 | 529.81 | 6 |
ポイント⑤ | 172.53 | 427.76 | 10 |
ポイント⑥ | 115.95 | 218.33 | 6 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
ProBook 635 Aero G8は1色展開で、シルバーのみとなっています。落ち着きのあるシルバーとなっています。

背面も同様の素材となっています。スピーカーは底面にあります。中高域はしっかりと出ていますが、少しエッジがある点が気になります。低音はあまり出ていないので、必要に応じて別途追加すると良いでしょう。

開いた様子です。ベゼルが狭く10万円を切るモデルとは思えない仕上がりになっています。

最大開き角は180度です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。全てのキーが独立しており打ちやすいことが特徴です。電源キーはキーボード内に収められています。また右下には指紋認証が付属します。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.83mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。ストロークが深めで、軽い打ちごこち。静音タイプですが、底付きする時に音が鳴ります。

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。タッチパッドは広め。サラサラの触り心地で非常に使いやすいです。

本体右側には電源コネクター、フルサイズHDMI、USB Type-C、nanoSIMスロットがあります。

本体左側にはセキュリティロックケーブル用スロット、USB Type-A 3.1 Gen1が2つ、さらにコンボジャックが搭載されています。

本体の重量を測定したところ、1080gとなりました。本モデルはLTE対応モデルのため重めの設計になっています。

充電器込みの重量を測定したところ、1305gとなりました。充電器単体では225gとなります。

メリット・魅力
見た目がよく軽さもあるため持ち運びに良い
軽量ノートパソコンで、かつシンプルな見た目のため持ち運びに向いています。またビジネスパーソンの利用用途から考えると、インターフェイスが多いのでオプション関係の持ち運びが少なくて済む点も一つのポイントと言えるでしょう。
タッチパッドが扱いやすい
10万円以下のモデルで最も気をつけておきたいポイントがタッチパッド。本モデルは廉価でありながら、タッチパッドが驚くほど使いやすいです。外出先ではマウスを使うシーンが限定されることもあるでしょうから、タッチパッドの利便性は大きなメリットとなります。
Ryzenのパワーがあるため廉価モデルでも十分
Ryzenは4000シリーズになってからパフォーマンスが大きく向上しました。そのため、Ryzen3モデルでも十分な性能を誇ります。ネットサーフィンや動画を見る。客先でOFFICE系ソフトのプレゼンテーションを行うなどのレベルであれば、Ryzen3モデルで十分と言えるでしょう。
デメリット・欠点
ストロークの底付き音が気になるかも
実際にタイピングしていて気になったポイントです。ソフトにタイピングする人はあまり気にならないかもしれませんが、ハードパンチャーは気にした方が良さそうです。
標準電源はDCプラグタイプ
標準付属の電源はDCプラグとなっています。USB-PDに対応していますが、利用するためにはサードパーティー製の充電器を購入する必要があるので注意が必要です。
おすすめなタイプ
外出が多いビジネスパーソン
廉価モデルであること、シンプルなデザインであること、LTEモデルがあることの3点から外出向けに使えるノートパソコンと言えるでしょう。インターフェイスが揃っている点も魅力です。
外出時頻繁に開け閉めする人
パソコンを電車の中で使ったり、外出時頻繁に開け閉めする人は4G LTEモデルが非常におすすめです。オープンするだけでネット接続するのはとても使い勝手が良いと言えます。
おすすめできないタイプ
書類作成が多い人
書類作成が多いならPavilion Aeroがおすすめです。このモデルが悪いということではなく、ディスプレイのアスペクト比が16:10で縦長になっているからです。
ただし、Pavilionの方にはモバイルネットワーク通信に非対応のモデルしかないため、ネットを優先するなら、ProBook 635 Aero G8の方が良いでしょう。以下にレビューリンクを用意しているため、合わせて参考にして下さい。
カスタマイズ・モデルの選び方
どのモデルを選んでもコストパフォーマンスに優れているため、後悔はしないと思いますが、基本的にRyzen3モデルで十分と考えます。
Ryzen5以上のモデルは一般用途で使うにはオーバースペックになる可能性が高くなっています。より高い処理性能で不満を感じたくない人はそれらのモデルを選ぶと良いでしょう。
実機レビューのまとめ

軽く、そして安く、LTEを選べる魅力的なモデルです。「外出先にPCを持ち出したいので軽いPCが良いけど値段は抑えたい」というワガママなニーズにピッタリと答えることができるノートパソコンとなっています。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
ProBook 635 Aero G8に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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