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レビュー・評価の概要
Chromebook Detachable CM3はタブレット型に専用キーボードが接続可能な2in1Chromebook(クロームブック)です。ディスプレイサイズは10.5インチでタブレット単体で500g台、キーボード込みでも900g台とコンパクト軽量さがウリとなっています。
さらにタブレット型でありながらクラムシェルのような剛性感を持っており、キーボードを閉じた状態でもガタツキが生じないメリットを持った素晴らしい出来のChromeOS搭載パソコンとなっています。
初心者の方から、スタイラスペンを使いこなしたいちょっと玄人向けの人までおすすめできるモデルになっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | MediaTek MT8183 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
画面サイズ | 10.5インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 910g |
Octane | 9752 |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
縦にも横にもスタンド可能
Chromebook detachable CM3はキックスタンドを搭載していますが、他の2in1ノートパソコンではあまり例を見ない、縦横の両方に展開できる仕組みを持っています。

動画視聴の際には横向き、Webページの作成や文書の作成を行う際には縦向きにするなどバリエーションを持たせて使うことができます。
内蔵可能なスタイラスペン
Chomebook Detachable CM3にはASUS USI ペンが標準で付属します。しかも、このスタイラスペンは本体に収納することが可能。持ち運びに優れるだけなく、充電がなくなる心配もありません(収納箇所については外観をご覧ください)。

軽い本体
Chromebook Detachable CM3はタブレット単体で500g、キーボード込みでも900g台となっており、非常に軽量。使う環境に合わせて持ち運びスタイルを変えられる点も魅力です。
価格とコストパフォーマンス
本体価格は50,800円(税込)でChromebookであること、およびプロセッサから考えると割高感がありますが軽量性、スタイラスペン搭載と考えるとコストパフォーマンスは非常に高い印象です。
スペック
今回レビューしたChromebook Detacable CM3のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 255.44×167.2×16.9mm | |
重量 | 本体 | 910g |
アダプタ | 175g | |
CPU | MediaTek MT8183 | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 1st | 128GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 10.5インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 192万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v4.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 12.3時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
OCTANE 2.0
Chromebookのため、ウェブブラウザのベンチマークテストである「OCTANE」にて評価を行いました。スコアは9752でした。

GeekBench 5
GeekBench 5にてスコアを計測しました。multiが1424、Singleが301となっています。

通信環境(Wi-Fi)のテスト
通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはWi-Fi6対応のArcher A10 Proを用いています(クリックで拡大します)。Wi-Fi6を搭載していないからか、もしくはプロセッサが弱めのためか速度は100Mbpsを超えることはありませんでした(同時刻に測定した他PCは200Mbpsを超える結果が出ています)。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
本体にカバーを付けてたたんだ様子です。ファブリックになっています。

本体裏側です。カメラが付属しています。

開いた様子です。

キーボードは分離することが出来ます。

本体の開き角は135°程度です。

縦スタンドを利用した際の最大開き角は130°となっています。

全て分離すると以下のような3つのパーツに分かれます。

本体背面です。グレーでマットな質感になっています。

本体下側です。キーボード接続用端子があります。こちら側にはマグネットが仕込まれており、本体をガッチリと固定することができます。

本体下側です。デュアルスピーカーを搭載しています。

本体左側です。電源ボタン、及び音量ボタンを搭載しています。

本体右側です。USB-C(充電兼用)とヘッドフォンジャックが搭載されています。

ペンを取り出した様子です。

二つのキーをミツトヨのデジタルノギスで計測し割返して算出したところキーピッチは16.2mmとなりました。またキーストロークは1.2mmとなっています。

タッチパッド幅は96.5mmとなっています。10.5インチ端末としては比較的大きめです。

キーボードなど全てを含めた質量は910gとなっています。

本体およびキックスタンドを合わせた重量は675gとなっています。

本体だけの重量は505gとなっています。

メリット・魅力
900g台の軽量ノートパソコン
Chromebook Detacable CM3は本体の軽量さが特徴のノートパソコンですが、実際に持ったりカバンの中に入れてみても非常に快適に持ち出せる一台と言えます。またタブレット単体にすれば500g台となり、kindle書籍などを読むのにも適した端末になります。
今までにないガッチリとした剛性感
Chromebook Detachable CM3の最大の特徴は2in1でありながら、キーボードまで含めた剛性感を持っている点です。2in1のノートパソコンは各社出ていますが、当サイトで検証した中でも最もクラムシェルに近い質感を持っていると感じました。
使いたい時にいつでも使えるスタイラスペン
Chromebook Detachable CM3はスタイラスペンを内臓することが可能。しかも充電が自動で行われるため、思い立った時にすぐに使えます。感度も高く、さっとメモ代わりにしてクラウドサービスと同期しておけばシームレスに使うことができます。
実際にキーを取り出した瞬間に以下のようなツールが立ち上がります。この際、メモ帳を選択するとGoogle Keepが立ち上がるためメモは自動でクラウド同期できる設計に初期からなっている点が魅力です。

縦側スタンドで視聴スタイルが広がる
これまでの2in1の中でも非常に珍しい縦置きのキックスタンドに標準で対応しています。これにより、動画視聴だけなく縦長のドキュメント作成が楽になります。特にChromeOSではGoogleドキュメントとの相性が良いため、文書作成をより効率的に行うことも可能でした。
タブレット単体で7.9mmの薄さ
パソコンカテゴリーのため、キーボードありきでみてしまいますがキックスタンドを取り外した状態で使えば、本体は多くのスマートフォンよりも薄い7.9mmとなります。カバンの中に収納するのにも楽なサイズ感。しかもスタイラスペンが内蔵されているので、キーボードがない場合でも別の方法で生産性をあげることができます。
カメラ性能はそこそこ
本モデルはリヤカメラを搭載しています。通常パソコンに付いているカメラは性能が低いことが多いですが、そこそこ撮影できます。
基本はスマホカメラの方が良いでしょうが、メモを書き込みたい時には良い選択肢になるでしょう。
デメリット・欠点
性能面で見るとマイナスなことも
Chromebook Detachable CM3はスペック面で見るとMediaTek MT8183モデルであったり、Wi-Fi6に非対応であったりとハードに使う用途向けにはあまり考えられていません。ライトに使うユーザー、もしくはモバイルの時のみ使うサブPCのような位置付けのイメージです。
おすすめなタイプ
メモ機能を使う人
Chromebook Detacable CM3ならではのスタイラスペンは、ちょっとしたメモに便利。キーボードがなくても、スタイラスペンを使えば解決することもあるので、モバイル時の持ち物を減らすことが可能です。クラウドサービスと連携するとより便利に使えます。
Androidスマートフォンユーザー
Chromebook Detacable CM3は本体充電をUSB-PDで行うことができます。Androidユーザーであれば、スマートフォンと充電器を統一化できるため、モバイル時の荷物をさらに減らすことが可能。また充電規格が45Wとなっているため、モバイルバッテリーから充電できるメリットを持ちます。
ビデオチャットユーザー
Chromebook Detacable CM3は非常に珍しい縦置きキックスタンドを持っています。ビデオチャットの場合、スマートフォンと同じ縦向きの方がみやすい場合があるので、ビデオチャットが多い人にとっては選択肢を取れること自体がメリットになります。
おすすめできないタイプ
スピードを求める人
Chromebook Detacable CM3はChromeOSのためハイエンドなプロセッサは必要なく、それなりのスピードで使えるものの全てのアプリがスピーディに使えるわけではありません。
ソフトウェアによっては、プロセッサに負担がかかり動作処理が遅くなるものもある点には注意しておきましょう。
hromeOSでより高性能な処理を求めるのであればx360 14cを、ハイエンドなプロセッサと軽量性を求めるならC436FAをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
2021年3月17日時点でこのモデルにはカスタマイズモデルはありません。
実機レビューのまとめ

Detacable CM3は軽量性とスタイラスペン内蔵という点が魅力的なモデル。そしてタブレット端末としてGoogle Playのアプリがあること、さらにタブレット本体では500g台となっていることで隙のない仕様になっています。
プロセッサが非力なことが弱点としては挙げられますが、ChromeOSを用いていることでその点もカバー。2in1のコンパクトChromebookとしては、ほぼ完成版と言っても過言ではないほど優れた仕上がりとなっています。
Chromebook Detacable CM3モバイル用のサブPCを検討している人はぜひメインの検討候補にして欲しいモデルと言えます。
安く買う方法・コツ
Chromebook Detacable CM3に限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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