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レビュー・評価の概要
LOQシリーズは2023年から登場したエントリーゲーミングノートパソコンです。
intel HシリーズプロセッサとGeForce RTX4050もしくは4060クラスを基本としたモデル構成になっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i7-13620H Core i5-13420H Core i5-13500H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | RTX3050 Laptop RTX 4050 Laptop RTX4060 Laptop |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2555g |
Cinebench R20 | 5882pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではLOQ 16IRH8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intel Hシリーズプロセッサ搭載
本モデルのプロセッサには第13世代intelプロセッサが搭載されています。Hシリーズということもあり、非常に高いパフォーマンスになっています。
GPUはエントリークラス
GPUはRTX4050や4060が基本となっていることからも分かるようにエントリークラスとなっています。
専用のマウスが付属
ゲーミングパソコンとしては珍しく、専用のマウスが付属。ゲーミング用途の場合、買い換える人も多いとは思いますが予備用としてあっても嬉しいアイテムの一つと言えるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
価格は15~20万円が中心となっています。ディスプレイを含むスペックをライバル製品と比較して、コストパフォーマンスは並程度と言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたLOQ 16IRH8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 277.6×359.6×21~25.9mm | |
重量 | 本体 | 2555g |
アダプタ | 540g | |
CPU | Core i7-13620H | |
GPU | GeForce RTX4050 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 144Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 60Whr |
公称値 | 8時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 5882 |
シングル | 712 | |
Cinebench R23 | マルチ | 14000 |
シングル | 1857 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3249.57 | 3170.19 |
SEQ1M Q1T1 | 2220.31 | 3133.60 |
RND4K Q32T16 | 1521.90 | 3091.90 |
RND4K Q1T1 | 70.41 | 295.35 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 14970 | 非常に快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 63.2 | 64.4 |
Adobe RGB | 47.7 | 47.7 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 672.88 | 589.31 | 12 |
ポイント② | 503.46 | 438.07 | 12 |
ポイント③ | 618.78 | 530.17 | 12 |
ポイント④ | 475.15 | 466.13 | 12 |
ポイント⑤ | 312.73 | 359.05 | 18 |
ポイント⑥ | 122.74 | 81.61 | 12 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
天板にはLOQとLenovoのロゴが配置されています。ヒンジ部分のみブラックでカラーが異なります。

背面には大きなファンが設置されています。

開いた様子です。上下のベゼル幅は少し広め、左右は普通程度です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。一部キーは隣り合ってはいるものの、配置にクセはなく打ちやすい印象です。ゲーミングノートパソコンですが、エントリーモデルということもあってかキーボードに光る要素はありません。またテンキーを搭載しています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.8mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、20.04mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-Aとカメラの電子シャッターが搭載されています。

本体左側にはUSB Type-Cとヘッドフォンジャックが搭載されています。

背面にはUSB Type-Aポートが2つ、イーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、電源ポートが搭載されています。

本体の重量を測定したところ、2555gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、3095gとなりました。充電器単体では540gとなります。

メリット・魅力
エントリーとしては十分なパフォーマンス
本モデルは位置付け的にPCゲーム初心者向けとなっており、そういった人に向けてとてもちょうど良いモデルとなっています。ライバル品と比較して、価格面で見ても安い部類に入る点も抑えておきたいポイントです。
USB PD充電(100W)に対応
ゲーミングノートパソコンの多くはdGPUを搭載するため、USB PD充電に非対応のケースがほとんどですが、本モデルは対応しており、外出先での充電の選択肢が増えるメリットがあります。
デメリット・欠点
価格面でのメリットが小さい
本モデルは同じスペックのランクで見ると他社製品と比較して、安い部類には入るものの、同メーカーでよくある極端にコストパフォーマンスが高い、というところまではいきません。
コスパを上げて行くなら、ノートパソコンよりもデスクトップの方がメリットが大きくなると言えるでしょう。
おすすめなタイプ
これからゲームを始めたい人
エントリーのゲーミングノートパソコンとしてはぴったりの一台。144Hzのディスプレイもあるため、FPSを必要とするゲームでも対応しやすいと言えます。
おすすめできないタイプ
中級者以上の人
エントリー向けでは魅力がある一方で、中級者以上を前提にするとdGPUのパフォーマンスが物足りなく感じるかもしれません。
同価格帯で狙うならやはりデスクトップか、よりパフォーマンスが欲しい場合は予算を20~30万円クラスに引き上げることをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのポイントはdGPUに何を選択するかです。予算が許すならGeForce RTX4060 Laptopをおすすめします。
実機レビューのまとめ

LOQ 16IRH8はエントリーノートパソコンとしては、プロセッサ、dGPU、144Hzの高リフレッシュレートディスプレイととてもちょうど良い一台です。
安く買う方法・コツ
LOQ 16IRH8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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